
リプリーが大変な事になっている..。(笑)
リプリーとは、ご存知映画エイリアンシリーズのヒロインである。
70年代終わりに公開され、SFホラーの金字塔といわれた一作目では
勇敢だがごく普通の宇宙貨物船の船員で、唯一の生存者だった。
はっきり言ってほとんど無名だったリプリー演じるシガニーウィーヴァーは、
救命艇でのラストシーンで、意味も無くぴちぴちの下着一枚になり、
潜んでいたエイリアンとの対決を強いられるという伝説のサービスシーンを強いられた。
その昔からSF映画やホラー映画は、宇宙人や怪人と美女がどこかエロチックに
絡んできたという伝統があり、このように古典的展開を教科書どおりに貫いたサービスシーンが
映画のラストに盛り込まれたという点は、元来いかがわしいとされてきたSFやホラーの
ジャンルの王道を行くものだったといえるだろう。(本当か?笑)
この際、シガニー.ウィーヴァーが美女というには、あまりにゴリラ顔をしている
等という不毛な話題は置いておいて、2作目の「エイリアン2」に話題を変えよう。
この「エイリアン2」は、いわば戦争映画だった。
宇宙海兵隊がエイリアンの繁殖で壊滅した植民地を調査、救出しに行く話で、
リプリーはエイリアンを知る唯一の生存者として軍隊に同行する。
ここでランボー張りに重火器を使用してエイリアンとのバトルを展開したリプリーは、
当時としてはインパクトの強い「戦うヒロイン」というパターンを産み出し、
後の多くの映画に影響を与えた。
ここで海兵隊のヒックス伍長(マイケル.ビーン)と恋に落ちたっぽいリプリーだったが、
当時完結編とうたわれていた「エイリアン3」の冒頭で、救命艇の墜落と同時に
ヒックスは死んでしまい、それ以降他の映画でもマイケル.ビーンを目にする事はなくなった。(合掌)
ストーリーといえば宇宙の監獄に船ごと遭難してきたリプリーが、やはり船に潜んでいたエイリアン相手に囚人達と戦うはめになるものの、胎内にエイリアンを宿している事を知って死を選ぶという実に哲学的な内容。
そうなると、最新作の「エイリアン4」にはリプリーは出ないのかという疑問をみんな当然持つだろう。
だが、彼女はまたも登場する。血液を元にしたDNA実験によるクローンとして復活。彼女を復活させた軍人達の目的は、彼女の胎内のエイリアンを生体兵器として利用する事なのだが、結果リプリーも
エイリアンの遺伝子部分を持ったままクローンになっているので、
人並み外れた運動神経を持っている上に、血液が強酸なのである。
つまりリプリーはエイリアンの様なクローン人間として再登場し、
普通の女の子→戦うヒロイン→化け物
という順に作品を追う毎に変化していったことになる。
考えても見て欲しい。血液は金属も溶かす強酸で、しかもクローン人間。
怪我を負ってもやたらと治癒が速く、しかも怪力。
はっきり言ってジェイソン以上に性質が悪い。(笑)
ヒロインでありながらエイリアン以上に不気味。
そして、仮に死んだとしても次々とクローンを作れば、このシリーズも「男はつらいよ」並みの
長寿シリーズにする事が可能だ。
5年後、10年後も、しわしわのゴリラの様になり、
腰の曲がったシガニーウィーヴァーがぬめぬめしたエイリアンと戦っている様を
俺達は見せられるのだろうか。
怪力で機敏、強酸の血液を持つ老婆がヒロイン。
高齢化社会を見据えた新しいヒロイン像を20世紀フォックスは世界に提唱するつもりなのかもしれない。
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