2005.5.18
舌側弧線装置の製作









2005.5.19


舌側弧線装置とは、各種の矯正装置の中で最も応用範囲の広い装置で初歩的な矯正治療から
高度な治療にまで用いられる矯正装置です。
今回は上顎右側第二側切歯を頬側へ移動するための装置を作りました。
・帯冠製作1
これは本来歯科医師が口腔内で直説法によって行う作業です。
今回既製のバンド(帯冠)を上顎の6番に適合させました。
まずバンドを6番にかぶせ、位置が決定したら、歯頚部に当たっている
部分があれば切りとります。
・帯冠製作2
次に辺縁隆線の高さになるように、帯冠の上縁をカットします。
(今回はエンジンを使っちゃいました)
それから帯冠上面をハンドプッシャーで圧接し、歯冠に適合させます、
・作業用模型の製作
模型を吸水させたあと、アルジネート印象材で印象採得をしました。
とくに支台歯(帯冠)と歯頚部付近の形がはっきりでるようにします。
印象がとれたら、支台歯(維持歯)に帯冠をはめ込み、さら石膏を流すときにかけるバイブレータで
帯冠が浮いてこないようにするために、帯冠の上部に虫ピンを通しました。
また後に維持チューブを蝋着するときに流蝋しやすくするために、
帯冠の舌側部分にパラフィンワックスを塗りました。
さらに蝋着時に支台歯(維持歯)が崩壊しないようにするために、U字型のワイヤーをセットしました。
・石膏注入
今回は普通石膏:硬石膏=1:1で模型を作りました。
・模型完成
帯冠がちゃんとはめこまれ、補強のためのU字型ワイヤーが見えています。
・維持チューブの蝋着
帯冠に維持チューブを蝋着しました。
場所は歯頚部付近の近心よりの部分です。
・維持装置の脚部の屈曲(写真を撮り忘れ)
脚部が維持チューブに入った状態で、5番の歯頚部に接触し、
4番の歯頚部に向かうように屈曲します。
屈曲できたら、4,5番の中間部で切断し、エンジンなどで平らにします。
・主線の屈曲
今回、主線には0.9o径の矯正用線を用いました使用しました。
私はリンガルバーのごとく、歯型にぴったり沿わせて屈曲してしまいましたが、
ほんとうはそこまで沿わせなくてもよかったようです。
(ただし、あまりにも乱れた歯列弓の場合は、ある程度は沿わせなくてはいけないようです。)
・脚部と主線の蝋着
脚部と主線を右左側それぞれ、第一小臼歯と第二小臼歯の中間部分で、
蝋着しました。
・研磨・補助弾線の屈曲・完成
脚部と主線を蝋着したあと、研磨しました。
次に主線の左側の中切歯と側切歯の間に、補助弾線とするための0.5o径の矯正線を蝋付けし、
右側の側切歯が頬側に移動するようにするために補助弾線を屈曲しました。
そして、再度研磨しなおして、完成です!
今回の矯正実習は、屈曲する部分が少なくてちょっと残念でした(屈曲大好き!←下手の横好きです(^^;))