「アレなアニメの館」
アレなアニメの感想など。
(御注意!ネタバレ有です)
 
劇場版・ガイスターズ 《光の章》 《命の章》
年代: 2002

製作:

Frame/プラム・グルーヴ・テレビ大阪(・・・かな?記述が見当たりません)
監督: 伊藤 浩二


1)はじめに

 彗星衝突後の怪物が跋扈する未来の地球。災害を地下で逃れた人類と、宇宙に一時退避後帰還した者達の争いの狭間に活躍する特殊部隊「ガイスターズ」の面々の軌跡を描いた遠未来バトルSF。二部構成。


2)物語

 2099年、巨大彗星の衝突により地上は壊滅した。方や地下に退避した者達。彼等は「シオル」と呼ばれ50年後に地上へと戻り珪素生物、クリーチャーが跋扈する厳しい環境で生き延びてきた。方や宇宙ステーションに逃れた者達。彼等は「ドビアス」と呼ばれシオルが地上へ戻ったその250年後に地球に帰還、維持していた高度な価格力をもって短期間で地上での勢力を伸ばしていた。
  ドビアスの長「イナムナ・ユーノ」は対クリーチャー迎撃部隊「ガイスターズ」を結成、五人の若者達にその任に当たらせていた。だがクリーチャーの攻撃により隊長の「レオン」が倒され、新たにシオルの女性である「シャイ・タンナ」が加わった。一方イナムナの双子の妹である「エレシア・ユーノ」は科学者として対クリーチャー用の兵器「アーマードアーム」「バイオスーツ」を開発、姉イナムナの治世に協力していたが
、その傍らで実権を掌握すべく着々と準備を進めていた。エレシアはレオンを復活させ、しかもガイスターズの内部分裂を誘う為、メンバーへと秘密裡に接近する。
 激しくなるクリーチャー達の襲来。内部に不穏な空気の流れるガイスターズ。エレシアの謀反は成功するのか。だがしかし、彼等の預かり知らぬところで予想だに出来ない事態が進行していた・・・。


3)感想
 2001年後半よりテレビ大阪、テレビ東京系で放映されたアニメーション・シリーズの総集編、だそうです。《光の章》《命の章》のいわば前後二部作です。本作は東京・池袋の「テアトル池袋」にて、2002年の夏休み期間の終わり頃、ほぼ週代わりで上映されました。
 元がTVシリーズという事もあり物語は大急ぎで進展しますので、初見の方はついてゆくのが難しいかもしれません。また、色々と盛り込んである為にやや溢れがちとなっています。それらの中には人間と異形の生物の関わりといった「風の谷のナウシカ」を髣髴とさせるモチーフも含まれています。
  話を大きくするのは一向に構わないのですが、ホラを吹くにも前振りと落ちがシッカリしていないとスカスカになってしまいます。残念ながらこの点で力及ばずといった所でしょうか。物語を収斂させるのに人知を超えた存在をもってくるのは、いうなれば「デウス・ウキス・マキナ(機械仕掛けの神、御都合主義の神の意)」であって、如何なものでしょうか。

  画面は積極的に3DCG等を取り入れています。メカは勿論、クリーチャー、ガイスターズの面々が装着するバイオ兵器も同様です。但し2Dとの親和性に難があり上手く溶け込んでいないのが残念です。恐らくは費用や時間の関係なのでしょうけれど、場面によって同じキャラクターでも2Dであったり3Dであったりするのは、観ている方も戸惑ってしまいます。3Dはコピー&ペーストが出来る点が便利といえばそうなのでしょうけれども、動きまでもこれではやや興醒め、もう一工夫欲しかったところです。

 総集編という事でもう一つ残念なのが音楽です。場面に合わせたBGMがメロディーに関係なくブツ切りにされるのはやや心苦しいものがありました。

 ですが、本作の人物キャラクターは敵役であっても美形といえるので、その点に魅力を感じる事が出来れば、楽しめそうです。女性キャラでは例えば副主人公の「シャイ・タンナ」、ガイスターズの「クリス・ウェスタ」、メンバーの一人の彼女「マリー」が。あるいは男性キャラクターでは主人公の「ディーン・ホノス」、 ライバルの「アルキオン・ファーマ」、敵役に回ってしまう「レオン・ウィルトス」。 勿論サブ・キャラも個性的豊かですので、バトル・アニメが好きな向きには、一人は気になる存在が見つけられるのではないでしょうか。その場合はお勧めできる作品になるでしょう。

4)チラシ

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記述:2002-09-10