「懐かシネマンガ」
懐かしいアニメや漫画や映画やらの感想など。
(御注意!ネタバレ有です)
 
エイリアン・ウォーズ  
原題:EXTRO U
年代: 1991年アメリカ
時間: 89分


1)はじめに
〜原題を観てピーンときた貴方、そうです、あの怪作「EXTRO」のPart2という位置付けの一本です〜
タイム・ワープの研究中、誤って招き入れてしまった怪物が、検疫隔離された研究所内の所員を襲うSFパニック映画。


2)物語

 近未来の人里離れた山麓の地下深く建造された秘密研究所、ここではタイム・ワープの研究が行われていた。研究所を訪問する政府要人。かつて一度失敗し、しかも成功の見通しの立たない研究に見切りをつけるべく、査察に来たのだ。所長は研究の継続を訴える。おりしも調査隊第一陣がタイム・ワープに成功、薄暗い荒野のような異界に到着するが何者かに襲われ交信を絶つ。救助隊を送るか否かの議場、女性研究主任はかつて異界よりたった一人生還し、現在は隠遁生活を送る一人の男、主任の元彼の招集を提案する。だが、かつてこの研究を破壊されたと感じている所長は難色を示す。議論の末、主任の責で男を、一方で軍の特殊部隊を召集する。
 男性と特殊部隊が研究所に到着した頃、突如調査隊の女性メンバーが意識を失ったまま一人帰還する。 異界で何があったか所長は医務室で質問しようとするが目を覚ました女性隊員に襲われる。隊員は鎮静剤を打たれ眠らされた。方や隙を見て女性隊員に毒物を注射しようとする男、だが途中で発見され捕まってしまう。
  その頃特殊部隊は装備を整え異世界への出発の準備を終了。すぐに出発というところで突如メインコンピューターが研究所の生物汚染を警告。異世界より帰還した女性隊員の体を破り奇怪な生物が現れ、研究所内へ進入したのだ。メイン・コンピューターは検疫隔離を実行、所内に取り残された所長、主任、男、研究員そして出発を中止していた特殊部隊の面々。男によれば異世界よりやって来た生物は人間を好んで食する怪物。 異世界での体験からこの世界へと導く扉を封じる為に男はかつて研究所を破壊したという。そのころ所長は不思議な幻覚に悩まされていた。
 メイン・コンピューターは汚染を除去する為の放射能照射の準備を開始、多くのセンサーが感知すると実行される手筈である。脱出もならず照射を食い止める為、残された面々は協力して怪物の掃討を始める。次第次第に倒されてゆく面々、だが辛くも怪物は倒されたかに見えた。
 救助を求める通信は特殊な地層に阻まれ地上近くでなくては送れず、人選してエレベーター通路を上昇する。一旦は復活した怪物だったが、遂には爆破される。だがなぜか解除されない放射能照射。所長の体調不良の原因は、女性調査隊員に襲われた時に怪物の卵を植え付けられた為と判明、あわや所長の体から怪物が現れようとするその時、辛うじて異世界へと飛ばし出す事に成功する。そしてようやく放射能照射は解除された。
 安堵する生き残った面々。だが、 異世界より通信が入る。それは調査隊の救援を求めていた。映った姿は異世界から卵を連れ帰った女性隊員・・・。了。


3)感想

 堂々のB級作品、いやC級でしょうか、全体にチープです。特にシンセ一発みたいな音楽は少ない予算のアオリをまともに受けたようです。物語の基本は「エイリアン U」。どこかで見たような場面、タフな女性が活躍するのも御約束。まあ、こういった作品の場合、随所に有名な場面の引用が見られるのを「パクリ」などど称するのは無粋というもので効果的な参照というべきなのでしょう。面白ければいいの、という開き直りが心地よく、B級作品というのはこういった点でトクです。本作の見所はオープニングの盛り上げです。例えば研究所の俯瞰図をワイヤーフレーム3DCGで流しながら、コンピューターのワーニングが被るカットを短く差し込む手法は効果音共々今見てもカッコいいものです。逆にいえばそれだけかもしれません。
 突飛な演出が無くカッコいい場面を忌憚無く参考にし、畳み掛けるように話を進めてゆくので、とりあえずダレるということはありません。〜が、さして面白くないものを積極的に楽しむ姿勢がないと辛いものがあります。このあたりがイカニモという感じですね。

 さて、本作、原題が「EXTRO U」。一部で有名な「EXTRO」の続編、という位置付けらしいです。残念ながら筆者は前作を観ておりませんが、噂に聞くと全然関係ない話らしいです。なお、Prat 3もあるとか。パッケージに”ヒット作「エクストロ」の監督”云々ありますが、ヒットというのはどうなんでしょうかねぇ。
 もっとも「EXTRO」は、一時カルトな話題に上った事がありました。当時はホラーやらそういった系のSF特撮物が流行しており、スペシャル・メイクに注目が集まった時期、そして数奇者が敢えてB級なるものを愛でたりした頃でもあります。当時表舞台では「遊星よりの物体X」とか、「アギ・鬼神の怒り」などが注目を集めていました。また、同時期にソノ筋で話題になった作品としてはビデオでは「魔鬼雨」「溶解人間」などが、あるいはTVでも堂々放映された「モンスター・パニック」「血に飢えた白い砂浜」も挙げられるでしょうか。そそ、「デッドリー・スポーン」も忘れてはいけませんね。え、「SF・ゾーン・トゥルーパーズ」はどうしした、「チャド」や「テラー・ビジョン」はどうしたと?すみません、観てません。あ、でも「宇宙からきたツタンカーメン」は好きでしたよ(爆



改定:2002-09-20