「懐かシネマンガ」
懐かしいアニメや漫画や映画やらの感想など。
(御注意!ネタバレ有です)
 
超重神グラヴィオン  
時代: 2002
放送: フジテレビ
公式サイト: ttp://www.gravion.com/


1)はじめに
まだ、”懐かしい”訳ではありませんが、一応放送が終了している、ということで。

 謎の機械生命体「ゼラバイア」の攻撃に立ち向かう、謎の大富豪サンドマンにより召集されたグランナイツ操る巨大ロボット「ゴッドグラヴィオン」が活躍する、あるいは大勢のメイドさん達が登場する、ややコメディ・タッチの合体巨大ロボットもの。 現在のところ全13話。


2)物語

 謎の大富豪「サンドマン」は彼の居城でパーティーを開いていた。パーティーには世界中の主導者が集まっており、その席上、地球に謎の敵「ゼラバイア」からの最初の一撃が加えられる。サンドマンはこの新たなる敵に対して全権委任を受ける為に会を催していた。あまりに唐突な要求に指導者達は異を唱えるが彼らの持つ武力では敵に歯が立たない。
 一方、「紅(しぐれ) エイジ」は行方不明になった姉を捜しにこの会に潜入していた。機を見て城の中に潜り込むエイジ。だがその姿は城の面々にモニターされていた。広大な城の中を彷徨う内に、とあるコックピットの中へと転がり込んでしまうエイジ。コックピットはサンドマンが密かに準備していた対ゼラバイア兵器、グランディーヴァの一つ、Gアタッカーのものであった。否応無く戦闘に巻き込まれてゆくエイジ。
 エイジは無事、戦いを潜り抜けることはできるのか。ゼラバイアとは。エイジの姉は。いや、それ以前に、ゼラバイアとは、そして敵襲を予知していたサンドマンとはいったい何者・・・。


3)感想

 本作「超重神グラヴィオン」は30分もののTVシリーズで、2002年にフジテレビで放映されました。

 所謂”合体スーパーロボットもの”の流れを汲む作品です。
 謎の敵が地球に侵攻してくる。それを迎え撃つのは、何故か敵襲を予測していた謎の人物とその組織。基本的に毎回異なる敵が現れ、しかも強くなってゆく(所謂、強さのデフレインフレ現象)。苦しみながらも勝利してゆく面々。視聴者の世代的に言えばファースト・ガンダム以前のTVアニメーションや特撮番組に親しんだ向きには、入りやすい世界といえるでしょう。もっとも、既に多くの先達が様々なパターンを試み、そうそう新しい作品を構築するのは難しい分野ともいえます。(注記01)
 本作「超重神グラヴィオン」の敵は、謎の機械生命体「ゼラバイア」。対するは謎の大富豪「サンドマン」と、彼に率いられる「グランナイツ」。
 これまでの作品との差異を求めるに当って採られたのはキャラクター設定でした。まず、物語部分とアクション部分での主人公を一人づつ、つまり二人を配置(注記02)。そして”大勢のメイドさん達が登場する”設定(注記03)で、大富豪サンドマンの居城で日々の面倒からロボットの整備、ひいては敵襲への対応まで彼女らが担当します。判り易過ぎというか、あんまりな設定の為に最初はひいてしまう向きも多いでしょうが、ここはあまり気にせず、様々な個性を持ったキャラクターの登場を楽しみたいものです。
 「超重神グラヴィオン」の場合、巨乳の持ち主やら(注記04)、そそっかしい眼鏡っ娘やら、全般に非常に判り易いキャラクターです。

が。

 ある意味、謎の富豪サンドマンが最も強力なキャラクターで、実は主人公ではないかしらと訝しむ向きも少なくないようです。サンドマンを例えるならゴーショーグンのブンドルでしょうか、総てが彼の”美学”とやらで片がつけられてしまいます。第7話の名台詞「これはこれで美しい」は本作に世界観を端的に表しているといえるでしょう。

 物語はゼラバイアとの戦いと、主人公の行方不明の姉捜しとが絡まりつつ進んでゆきます。一話一話観てゆけば置いてきぼりを喰らう事はありません。また、世界観の描写で細かい部分も散見しますので、ここを楽しむのも一考です。1話目でどれだけ作品世界に没入できるかは多くの作品に言える大切な部分ですが、この「超重神グラヴィオン」の場合、ゆっくりめなのかエンジンが掛かり出すのは3話目辺りからです。
 ですので、第1話でさじを投げるのは早計で、興味をもたれた向きは、なんとか3話までは観る事をお薦め致します。ここまで来て”まぁ、いいかも”と感じた場合は、第7話までは観た方がイイかもしれません、キャラが弾けます。

 画面として合体スーパーロボットもので外せないのは戦闘シーンですが、物語重視ですのでややはしょられる部分もあります。もっとも、大切な合体シーンは含まれており、丁寧に描かれていますので不安はありません。
 また、巨大感の演出、迫力といった部分は、ツボを押さえた描写がなされますので、この点でも安心して観ていられるでしょう。

 巨大ロボットの合体シーンにハマッてしまいがちな向きはもとより、そういうネタがお好きな腐女子各位。コスプレの元ネタとしてもとても面白いでしょう。
 ”あざとい”と観てしまうよりは積極的に色々な作品を楽しんでしまおう、という向きにはお薦めできる一本です。

 なお、一応、完結している筈なのですが、とあるネット上では”第一部が完結”という見方のようです。即ち、今後のビデオやDVDの販売状況によって続編があるかもしれないという。
  可能なら第二部を是非観たいです。あ、トリアとリィルの活躍も是非観たいですね。


4)必要ないと思いますが一応の注記

01)パターンが出尽くしたか、と思われた頃には所謂”パターン崩し”という変形も試みられ、それらの延長線上にファースト・ガンダムなどの今日に繋がる作品群があるのはいうまでもありません。
02) 往年の「六神合体ゴッドマーズ」などでは、戦闘シーンよりも物語を重視したがために、人気を集めるに至ったという分析もありますので(いえ、腐女子の皆様方の、というご意見もごもっともですが)狙いが判り易い構成ともいえます。

03)
メイドさん達の中では、オペレーターや主人公達の日々の御世話担当が登場回数が多いのですが、戦闘班長「クッキー」や整備班長「トリア」(声・モモーイさん)もキャラがたっています。
04)
いや魔乳というべきか、乳揺れシーン多数あり、お色気担当でしょうか。



改定:2003-01-24
改定:2003-05-18