「懐かシネマンガ」
懐かしいアニメや漫画や映画やらの感想など。
(御注意!ネタバレ有です)
 
スーパー巨人  
原作: 滝沢 解
絵: 森村たつお
時代: 1978〜
発行他:

秋田書店(週刊少年チャンピオン)



1)はじめに
  ふとしたきっかけから、総てのコンピューターを操る謎の存在「スーパー巨人」の存在を知ってしまった主人公(恐らく中学生か高校生)が、数々のピンチを切り抜けながら、次第に敵役の存在に近づいてゆくSFアクション。週刊少年チャンピオン連載。単行本は全五巻。話のエンディングからして打ち切りの可能性有。


2)物語

 ようやく主人公「工作」が作り上げたマイコン(マイクロ・コンピューター)。完成したマイコンに工作は「ダン」と名付ける。嬉々として起動する主人公だったが、ダンは自らをスーパー巨人の管理下にあると宣言、一方的に工作の命令を無視し始める。工作はダンをスーパー巨人の手より取り戻すべく試みるが失敗。逆にダンからスーパー巨人に服従するよう命令を受ける。なおも果敢にスーパー巨人に対抗しようとする工作だったが、魔の手は両親、そして彼女のユリッペにも迫るのだった。
 幾多の困難を乗り越え、スーパー巨人へとにじり寄る工作。スーパー巨人とは如何なる存在なのか。だが、スーパー巨人だけではない、謎の存在すらも工作に迫っているのだった・・・


3)感想

 当時話題に上りつつあった、コンピューターを題材にしたSFアクション。いや、そういうと、こそばゆいものが背中に走る程の内容で、結構、誤解らしきものがあったりするのは御愛嬌といったところでしょう。 しかも物語が進むにつれ、あんまりコンピューター中心でなくなって、荒唐無稽になってゆくのも致し方ないでしょう。ネタが切れたのか、方針を変えたのか、今となっては関係者さんに直接伺うより知る術は無さそうです。連載当時でも、話が荒唐無稽になるにつれて子供心に「いったいどうやって物語を纏めるつもりなんだろう」と心配になっていました。残念な事に打ち切りのような終わり方でしたが、未だに、本当はどう収斂させる予定だったのか気になります。

 コンピューターの反乱の物語は傑作が多く、必然的に見る目が厳しくなりがちです。もっとも、当時既に少年漫画誌で電車をコントロールしているコンピューターを狂わせるなどのアイディアが登場していた事には驚きもあります。具体名は避けますが、実写の映画の世界ではより物理的な方法が採られており、画面での迫力といった点を鑑みても興味深いものがあります。

「スーパー巨人」

よく言えば、早すぎた作品。あるいは企画倒れだったのかもしれません。
名前のインパクトに内容がついてゆく事が出来なかったのが心残りでした。



記述:2002-09-10