希須林各店について
きすりんかくてんについて

 阿佐ヶ谷で名のある中華料理店として知られる希須林ですが、現在東京都内に4店舗を持つに至っています。ここではそんな希須林の各店を内装や日替わりランチ、坦々麺などで比較してみます。
 なお、お店のデータは公式Webサイトより採っています。また、当ページ記述後にお店さんの事情により変更されている可能性がありますが、逐一追うことが出来ませんので訪問の際は、公式サイトなどで確認なさってください。
なお、値段は基本的に税別です。

注記)筆者はお店の関係者ではありません、念のため。


 
名称
住所・電話番号・営業時間・休み
店内
希須林 小澤 (キスリン オザワ) 住所:東京都杉並区阿佐ヶ谷南3-32-1
電話:03-3391-4138
時間 :LUNCH・11:00〜15:00(Lo14:30)/DINNER・17:00〜22:00(Lo22:00)
休み:無休
参考:日替わりランチは土日祝除く。
    →日祝も日替わりランチを始めた模様。
・二階建て。一階は厨房と主に二人向けテーブル。2階は3人〜個室まで。
・間口が狭くまく奥行きのある建物。さして広くないので落ち着いて食事が出来る。入り口直の横が厨房。
・内装は都心おしゃれ系中華的。

希須林 AZ (キスリン エーズィー) 住所:東京都杉並区阿佐ヶ谷南3-31-2
電話:03-3391-4128
時間:LUNCH・11:00〜14:30(Lo14:30)/DINNER・17:00〜22:00(Lo22:00)
休み:無休
参考:日替わりランチは土日祝除く。
    →日祝も日替わりランチを始めた模様。
・一階。主に二人向けテーブルと四人テーブル。
・さして広くなく落ち着くが道路に面して大きくガラス窓が採ってあり明るめ。店内奥が厨房。
・内装はおしゃれめ街中華的。

希須林 青山 (キスリン アオヤマ) 住所:東京都港区南青山5-1-25 メゾンドラミア 2階
電話:03-3499-4120
時間:月〜金11:00〜16:00(Lo16:00)&18:00〜深夜3:00 (Lo26:00)・土日祝11:00〜27:00(Lo26:00)
休み:無休
参考:日替わりランチは日祝除く。
・ビルの二階。
・一階が駐車場となっているのでわきの階段を上がる。
・さして広くなく落ち着いた空間。
・内装の構成は小澤と同じくし、都心おしゃれ系中華的。

希須林 新宿 (キスリン シンジュク)

住所:東京都新宿区西新宿1-1-5 新宿ルミネ1、7階
電話:03-5321-9550
時間:LUNCH・11:00〜16:00/DINNER・11:00〜23:00
休み:無休
参考:日替わりランチは日祝除く。
    →日祝も日替わりランチを始めた模様。

・新宿のテナントビル・ルミネの七階。
・間口が狭いが奥に進むと広い。外に新宿駅構内が見渡せるので、夜は窓際、しかも壁際の一部の席の方が楽しめるかもしれない。厨房は中程にあり、店内を二分している。
・内装はエントランスと側と広間で異なる。エントランス側はビルの内装に合わせ、おしゃれ系中華的。(外向き窓に面した) 広間は、特にある程度分別を持つ女性陣を狙ったと思しき平均的ビルのレストラン風味。

 
ランチ
ランチの感想
主菜+副菜+香物+スープ+御飯で\1,000.-
スープ、御飯おかわり可。
・主菜、副菜共に豊か。恐らくは香辛料、香草などもしっかりと用いたと思しき料理。皿の上の演出も行き届く。
・青山が未知数ではあるものの、除く三店舗の中では最も満足できる組み合わせと感じる。
・青山店食後としては、ややニンニク味がやや強すぎ。もっと抑えた方が身体には優しそう。
一時に比しニンニク味を抑えた印象がありバランスがとれ再び好印象に。

主菜+副菜+副菜もう一品+香物+スープ+御飯or中華粥で\950.-
スープ、御飯、お粥おかわり可。
・副菜に今一皿が追加されるので、その中、おのおのより分ける部があり、それを色々な味を楽しめると取るか、一品一品をより沢山欲しいと感じるかは好みによる。
・お粥を選べるのもうれしい。

主菜+副菜+香物+スープ+御飯or中華粥で\1,000.-
スープ、御飯、お粥おかわり可。
・場所柄からかやや素材等が場所代に吸収されているような印象も受あるが、哀しくなるような事は無し。尚、希須林各店の味付けはは全般にややニンニク味が強いが、こちらのランチはそれらの中では抑え目となっており、好ましく感じる。

主菜+副菜+香物+スープ+御飯or中華粥で\1,000.-
スープ、御飯、お粥おかわり可。

・構成は小澤に準ずるが、想像するに場所代の関係か素材などに工夫を感じる。味そのものにさしたる違いは感じない。
・ これからの展開にも期待。


 
単品・坦々麺で比較
坦々麺の感想
坦々麺\1,000.-
五段階で辛さが選べ、普通が三辛、最も辛いのが五辛。
・四店舗の中ではおそらく具材・量などが最も豊富かも、お得感あり。ひき肉、野菜などを用いた所謂坦々麺的具材にラー油の乗ったスープの麺。
・三辛でもそこそこの辛さなので、初めての向きは三辛から始めるのが無難かも。苦手な向きは店員さんと相談して、弱めでもいいかもしれない。
・ややニンニク味が強いかも。

野菜”辛さ色々”坦々麺\900.-
五段階で辛さが選べ、普通が三辛、最も辛いのが五辛。
・木耳やもやしといった野菜を中心にラー油の乗ったスープの麺。
・結構な分量がある。
・ 三辛でもそこそこの辛さなので、初めての向きは三辛から始めるのが無難かも。

坦々麺\1,000.-(昼)

・昼のメニューで戴く。夜だと小さめのものがあるらしい。小澤とAZの中間的な具材。やはり結構な分量がある。


辛さいろいろ坦々麺\1,000.-
           →\1,200.-
2003年夏の特別メニュー
冷やし坦々麺
\1,200.-

・四店舗の中ではおそらく分量自体は押さえ目かも。ひき肉、野菜などを用いた所謂坦々麺的具材にラー油の乗ったスープの麺。
・分量を調節したのか、抑え気味であった感は無くなった。其の分、お値段も上昇してしまったけれど。
・三辛でもそこそこの辛さなので、初めての向きは三辛から始めるのが無難かも。苦手な向きは店員さんと相談して、弱めでもいいかもしれない。
・温度も熱すぎずぬる過ぎずを狙っている模様。
冷やし坦々麺は、新宿店のみの独自メニュー。
一時は2003年6月の期間限定であったが好評の為か復活。当面は2003年のお盆辺りまでの予定らしい。基本的にはランチ時のみの提供(夜も注文があれば可能との話も聞きますが念の為、昼の方が無難そうです)。
・冷やし坦々麺は辛さを五段階で選べ、普通は三辛。具は挽肉、刻みネギの他にサイコロ大のトマト、カボチャ、ナス(?)。甘味も少しある辛味噌タレを和える。
冷やし麺は酸味や甘味が強いと頂戴している内にしんどくなってくる場合もありますが、此方はそのような事はありませんでした。また、辛さは戴いている内に少しずつきます。量も多すぎず少なすぎず頃合の良いもの、美味しいです、坦々麺好きは一度トライしてみるのも宜しいかと。

※印刷物によって時折坦々麺が担々麺になっているようですが手元の資料を基に記しました。


 阿佐ヶ谷南の中華料理としては、名の知られたお店である希須林さん。さて、現在系列のお店を四店舗擁しておられますが、こちらはおのおのどのような風情なのでしょうか。
 
これらの内容を踏まえて全体の感想
おまけ
 まず、現時点では同系列店中恐らく最も高級志向といえるのが「希須林 小澤」で、材料や香辛料などを用い盛り付けも工夫した料理をサービスにも気を配りつつ供してくれています。”創作中華”という位置付けのようですが、これは基本を押さえた手堅さの中にも独自の工夫、アレンジを加えたとの意でしょう、びっくりするような皿が登場するという事ではないようです。
 あまり広くない店内は、大箱店のような喧騒とは無縁の空間となっていますので、落ち着いて食事をしたい向きにはお奨めできるでしょう。
  尚、近隣からするとランチの\1,000.-は決して安い訳ではありませんが、その内容からすれば納得のゆくものといえるでしょう。また、麺類に関しても約\1,000.-ですが、サービスを含めた全てでは勿論皿単独の内容から鑑みても同地域内ではかなり努力していると感じます。
 ニンニク風味が全般に強いので、その点は好き嫌いが別れるかも。
 一時に比しニンニク味を抑えた印象がありバランスがとれ再び好印象に。

 希須林の初めのお店でもある「希須林 AZ」は、途中つけ麺とお酒の「ORIENTAL AZ」となるなど、めまぐるしく変わってきました。同店のある東京杉並の阿佐ヶ谷は、中華料理あるいはラーメンのお店も多く、恐らくはアンテナ・ショップ的位置付けもあるのでしょう。小澤と比べるとくだけた感のあるお店で、気楽に楽しむのに向いているといえそうです。
 こちらはかつての初めの頃は昼ともなるとお店の外に行列が出来、夜でもそれが珍しくありませんでした。替わってつけ麺とお酒主体のお店となりましたが、再び食事業態変更。この時の”つけ麺+日替わり丼もの”ランチの頃から比べれば食事重視に振った今日のほうが御客さんが戻っているような印象があります。変更が好結果に終わっているのであればそれは是非歓迎したいものです。
 もっとも個人的にはこちらのランチ\950.-はやはりややもう一押しがあれば、主菜+副菜二つとはいえ、”つけ麺+日替わり丼もの”ランチからは単純に比べれば値段は上がっているので、ここは工夫が欲しいかなという感もあります。
 つけ麺、お酒主体の頃に比し、再び御客様が御戻り願えている御様子、宜しゅう御座いました。

 都心の「希須林 青山」は大通りを少し入った1階が駐車場のビルの2階にあるので、初めての向きにはやや判りづらいかもしれません。もっとも店内の構成が小澤に共通しているので、一旦中に入ってしまえば落ち着いてお食事が出来ます。また、昼時であれば忙しさも一塩でしょうし、街中という事もあるので住宅地のお店とは微妙に異なる空気が求められるのはむべなるかなともいえ、さじ加減が行き届いているといえるでしょう。  想像するに場所代がかかるのではないかな、といった事もあり、そのあたりの工夫が料理の構成にもでているような印象を受けます。それが否定的な方向に向かわないように努力している点は見逃せません。
 最も気になる点は、ランチ・タイムでの来客のコントロールでしょう。場所柄平日の12:00〜14:00までだと込んでいる為、順番待ちで並びます。これは時間をずらして再訪してもさして解消されていないので、素直に待ったほうが良さそう。そして折々にホール担当のスタッフさん達が最適な助言を出来るようになれば宜しいのですが。
 今一つ。ランチ・タイムは、他の御客さんが待っている中で御婦人方が食後に長々と会話を楽しんでいるというのはどうなんでしょうねぇ。そういう行為が結果的に回転を悪化させ、店を厳しい状況に陥れる事になっているのに気がついていなのかも。それで消えた店も多いのではないでしょうか。 適度な時間を楽しんだら他のお客さんに場所を交代すると、都心のお店は皆の空間なのですがねぇ。時間を満喫するには喫茶店・カフェに移動するのも手。

 記述している時点で最も新しい「希須林 新宿」は恐らくは系列では始めての大きな広間を持った店舗となるのではないでしょうか。
  同店には小澤で長の間サービスに努めていた面々が集っているようですので、本来不安はないでしょう。店内は厨房を軸に、ビルのフロアに面した側と、窓に向かう側とに二分されています。同店が入っているフロア全体が、控えめな照明かつ通路を締めて採った落ち着きの空間を目指しているので、こちらに向いた側は溶け込むような塩梅としています。方や、ビルの外への窓に面した側は、外への開放感を取り入れて広めの場所としています。
 ”大人の女性が愉しめる”という狙いからすると、やはり美味しいお食事を気持ちよく手頃にという方が”量”より優先するでしょう。また湯麺は熱すぎない気を遣った温度であるのも好印象でした。”ラーメン”という観点からすればいま少し温度が欲しい気もしますが、汗が滲むような温度では気軽に愉しむという塩梅にはゆきにくい向きもあるでしょう。
 開いて間もない故の目に見えない苦労があるのかもしれません。また、広間であるが故に仄かに賑わいを得るのはある種当然のことで、小澤のような静けさを求めるのはやや難のある、あるいは相の異なる希望という印象もあります。ここは一つ、新宿という活気ある御若い方々の街の中に、相応しい塩梅での落ち着きを持ったお店が出来たという風情で愉しむ事が出来ればという感じです。
 こちらも青山と同じく、想像するに場所代が、といった事から、そのあたりの工夫が料理の構成にもでているような印象を受けます。これは具材云々もあるでしょうが、それよりも量でのさじ加減という風に見受けました。味やもてなしを維持しつつの対応でしょうからこれは懸命な選択といえるでしょう。
  勿論、全般的に色々なアレンジを否定的な方向に向かわないように努めているのは見逃せず、これからの展開が期待されるところです。
 新宿店のみの独自メニューとして冷やし坦々麺を御用意願えるなど積極的な展開はとても興味をそそります。

 希須林はそれぞれがその土地土地に合せたお店ともなっているので、全てが均一であることを求めるよりは、場所に合せた上でのこちららしさを味わうのが愉しいのではないでしょうか。勿論、どちらに出向いても希須林な質を魅せてくれますので不安はないでしょう。
 最後に、希須林さんにはこれからも色々なお皿を愉しむ事は勿論心地よい時間をお創り願うべく、是非がんばって戴きたく希望を申し上げて、本項を終えたいと思います。



記述:2002-11-25
改定:2003-03-29
改定:2003-07-21
記述:2002-11-25
改定:2003-03-29
改定:2003-07-21