「たんかん座異聞」
映画をはじめとする映像作品などの感想を
サイト製作者の興味のおもむくまま追加しています。
(御注意!ネタバレ有です)
 
クラブ  
ユニット: playunit fullfull
時期: 2002-08-29〜09-01
劇場:

ザムザ阿佐ヶ谷



1)はじめに
 公式サイトによれば”おもしろいことなんでもやりたい集団、play unit - fullfull ”だそうです。そんなユニットの第5回公演。一見普通の物語、いやサスペンス?幻想劇?色々と惑わせておいて結構ヘヴィーなネタまで持っていってしまう、でもそれらをさらっと流す軽快な作品。


御注意
 本文章は一観客の遠慮会釈のない感想です。
よって、劇に詳しい、若しくは当該劇団若しくは作品を応援したい関係各位の観点からは異を御持ちになる向きもあるかもしれませんので、この場合は以下を見ない事をお勧め致します。
また、須く、悪意をもって記述したのではない旨、御理解ください。
念のため申し上げますと、敢えて記述するという事は、幾多の引っ掛かるものがあったとしても、そうしたくなる何かを本作品には感じたからである旨は是非御含み置きください。


2)物語

 一人、鞄を脇に目の前の携帯が騒ぎ立てる着信音を聞き流す女。女は鞄を手にすると携帯を置き去りにして去っていってしまった。
 方や、男は仕事から家に帰るが一緒に暮らしていた女の姿はもうない。ソファには彼女の携帯が転がっていた。彼女のおき手紙には”癒しの女王に会いにゆく”とのメッセージが。理由も判らず、金も持ってゆかれ途方にくれる男、だが手をこまねいている彼を見かねた友人は探しにゆこうと連れ回す。
 手がかりを求めふと立ち寄った街角の占い師は癒しの女王の存在を知っているという。ここに行ってみろとある場所を教える占い師。そこはとあるクラブ、夜な夜な女性達の嬌声が飛び交う中、女王の手がかりをを探し続ける男。だがそのクラブは次第にただならぬ姿を現し始める。クラブの裏で蠢く怪しい影。
  男が再び尋ねるとそこは全く違うクラブになっていた。その翌日もまた違うクラブに。一体彼は何処に彷徨い込んでしまったのか・・・。


3)感想

 面白かったです。

 まずはテンポがあってダレたりすることなく進むのは気持ちよいものです。 客席への振りや、劇であることを進んでネタにする事が無かったのも好ましく感じました。

 物語は一見、幻想的な世界へと持ってゆくのかと思わせておいて、サスペンス調あり重み系ネタありの盛りだくさんで、どうまとめるのか心配になってしまいましたが、最後で”ま、いいか”という塩梅に落としたのは上手かったのではないでしょうか。真面目に捉えれば話の主眼は云々とかになるのでしょうけれど、そこまでは行かずにやや軽めの点で止めているのが功を奏しているようです。

 幕間などで用いられた映像を使っての話の展開は、劇全体のリズムを途切れさすとこなく進めるのに効果的だったようです。KLFがでてきたのにはちょっと驚きましたが、雰囲気重視の選曲の結果でしょう。特にダンス系の楽曲はフレーズごとの個性が明確で、後のアレンジを考慮してあるかの如くの構成でもありますので、持ってこいなのかも知れません。勉強になりました。

 役ごとの個性も明確で、俳優さん達も独自の持ち味を生かしきっているように感じましたので、この点で不安は全く感じませんでした。

 約2時間、適度な笑いと物語、ちょっぴりハートウォームな物語は飽きずに楽しむ事が出来ました。
 次回にも期待、です。→第6回公演「ゆんぼーさんが来る


4)おまけ・開演まで

 前口上、開演に当ってのコント、これがとても楽しくて雰囲気があります。この瞬間に既に客席を掴んでいますね。上手い展開です。



記述:2002-09-16
改定:2003-04-18