フォルクローレ
フォルクローレの語源はアングロサクソンの「フォークロア」。
1846年8月22日、考古学者のウィリアム・ジョン・トーマスによって造語されました。
語源学的には、村や人々・民族を表す「フォーク」と、知識や学問を表す「ロア」から派生しています。
つまり「村の民衆の知恵」ということになりましょう。
まさに社会学、宗教、哲学、政治などなど、複雑で広範囲にわたるものといえます。
以下、多少なりともフォルクローレの概念を明らかにしたいと思います。
「村の表現」についての研究
フォルクローレは民衆の知恵、村の知識であり、 それぞれの村や国に根ざした表現・芸術であると考えられます。 個々の村、共同体あるいはそれぞれの国の独自の伝統の技、伝承や語り、信仰、詩、歌謡、舞踊 そして音楽がこの「フォルクローレ」に含まれます。
フォルクローレというものは、人間としての営みすべてを包括しています。 それは、おかれた環境に応じた人間としての在り方だったり、 あるいはそこで生き抜くための努力の結晶だったりするわけです。 フォルクローレ研究の第一人者のひとり、ペルー文化人類学者 エフライン・モロッテ・ベストの分類によれば、物質的フォルクローレ、 精神的フォルクローレ、社会的フォルクローレの3つの分野に分けられます。 物質的フォルクローレの分野では、村の共同体にとって役立つすべての道具類、 物品類の研究と再評価を担います。つまり織物や金銀細工、陶芸などです。 精神的フォルクローレの分野では感情的・経験的・感覚的な分野を扱います。 つまり歌謡や、詩、舞踊や語りなどがこれにあたります。
社会的フォルクローレの研究では、男女差、年齢、肌の色、 暮らし方の異なる人々が新たな文化のモデルを作っていくことなど、 人間と人間の関係についての学問となります。