全国ふるさと大使連絡会議かわら版第28号/2頁..........作成:2003年09月28日/杉原健児

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◆大使だより◆第25回
「銀河系いわて大使」
訪ねる人とホストたち

銀河系いわて大使  平木 協夫
  「こんど行ってみようと思う。いいところ、教えて」――友人知人からこんなふうに声をかけて もらった時ほど嬉しいものはない。日ごろ何かにつけて、心のふるさと・岩手県のことを話してき た甲斐があった。つい長々と観光PRを始めてしまう。
  ずいぶん前の話。大分県中津江村の友人から「村おこし仲間たちと岩手県へ視察に行く」と電話 があった。中津江村は昨年、当人たちも思いがけず全国区に踊り出て説明の要が無くなったが、当 時は県内でも知らない人がいたくらいの山間の地だ。金鉱山で栄えた歴史はあるが閉山、激しい反 対闘争の末のダム建設で田畑は水没し、残ったのは山林ばかり。ダム湖沿いの道をくねくね下って 日田市へクルマ通勤する村民が多い。最新ニュースは木組みのしゃれた村民ホールが完成したこと だ。
  明るく元気な連中が計画した岩手県視察旅行の目的地は、森と水の岩泉町、田園ホールの矢巾町、 錦秋湖(ダム湖)の湯田町。よく勉強してある。
「岩泉はどこに泊まって、誰に会うの」。
「ホテルA。長旅で遅く着くから食事して寝ます」。
「えっ、もったいない。Aのご主人は地域づくりの素晴らしいリーダーですよ」。
  旧知のご主人に久しぶりに電話して「よろしく」とだけ紹介しておいた。ほかにも何人かに。
  視察旅行から戻って、「感激!」と報告を寄せてくれた。最初の晩は、ご主人が岩泉町の地域づくり活動を熱っぽく語り、町長もわざわざ参加されて内容の濃い交流会になったそうだ。「岩手の人たちってすごい! 矢巾町も湯田町も。最後の湯田町は土曜日にもかかわらず、町長さん自ら『ほっとゆだ』などを案内してくださった」
  大分県中津江村がその後、すごい!人たちの温かなもてなしでとても素敵な村になったことは、皆様ご存知の通りだ。
  私には大切なふるさとが二つある。岩手県と大分県。2年半ずつ勤務し、楽しい思いをした。自分の地域をよりよくしようと情熱を燃やす人たちと知り合った。地域づくり論や観光論をここで述べるのは控えるが、一つだけ書いておきたい。素敵な村、元気な町では、誰もが地域のホスト役と心得ているのだろう。初めて訪れた人をすぐに仲間に引き入れ、知らない人同士をすぐに結び付ける、そのさりげない上手さに感心する。
  ホスト役はできないが、せめてPR係を買って出て、訪ねる人と住む人とを結びつけたい。銀河系いわて大使になって2期目、その思いをいっそう強めている。
  そう、銀河系いわて大使には1期2年間の任期がある。委嘱人数の枠も決まっている。ふるさとのため精いっぱい働かないと再任してもらえないのだ(!?)。
  レポート提出も仕事。このあいだは岩手県の木炭を特産品としてどう育てるかというテーマだった。県内の中山間地域を取材して回った私にとって、関心の深いテーマだ。東京の小料理店、うなぎ屋、焼鳥屋では「紀州備長炭使用」の札をよく見かけるが、岩手産と使い勝手はどう違うのだろう。気難しそうなオヤジの手がすいた瞬間を見計らって木炭の話題を持ち出してみる。が、相手はそもそも備長炭自慢。なじみ客にならないと「岩手の炭はどうですか?」と訊きにくい。毎晩飲みに通うこととなった。
  名刺は7種類ある。話題によって使い分けている。岩手県全体の話をする時には県をかたどった星座の図柄の名刺。ここが盛岡、ここが…と指差して説明する。文化芸術ならば「賢治のチェロ」、伝統産業ならば東山和紙製の名刺、といった具合だ。焼鳥屋のオヤジさんにも「取材」のあと、そっと1枚渡してきた。

●7種類の名刺の中の2種:
 左、星座の図柄で描く県図。右、宮沢賢治のチェロ。
 裏面には県知事名で「銀河系いわては宮沢賢治が夜空を見ながらふくらませた
 ユニークでスケールの大きな物語の舞台です」とある


「銀河系いわて大使」のデータ

●制度発足:1995年度
●大使の数:185 人(2003年6月12日現在)
●活動状況:岩手県のPR、アンケート調査への協力、県政への随時提言など。
 大使には毎月広報誌や観光情報誌を送付、名刺は必要数を適宜提供。
 東京、大阪などで知事との懇談会を年1回程度開催し直接、情報・意見交換している。
●連絡先:総合政策室広聴広報課 1019-629-5281

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