甲武信岳

(こぶしだけ)

                                               日時:平成23年6月22日(水)
                                               場所:山梨県山梨市
                                               標高:2,475m
                                               歩行距離:14km
                                               累積標高差:1、700m
                                               歩行時間:9,7時間
                                               天候:晴れ
                                               気温:15℃〜34℃
                                               出発時刻:4:00
                                               帰宅時刻:19:00
                                               使用車両:シティエース110
                                               出発時走行距離:13,160km
                                               帰宅時走行距離:13,422km
                                               走行距離:262km



東沢山荘6:30→登山道入り口6:50→堰堤7:40→徳ちゃん新道9:00→木賊山11:10

→甲武信ヶ岳11:45→徳ちゃん新道14:20→登山道入り口15:45→東沢山荘16:10

はじめに

この日は夏至で、休みの日に当たっていました。この前後はずっと雨か曇りの日が続いていましたが、運が良いに事に
梅雨前線は東に移動し、快晴の予報が出されていました。
太平洋高気圧に覆われる為猛暑が予想されましたがせっかくの
梅雨の晴れ間なので出かける事にしました。



今回の『甲武信岳』は埼玉県と山梨県の県境にある標高2,475mの山です。ガイドブックのルートでは
累積標高差1、700m、標準歩行時間約10時間
とありました。いままで歩いた事のない時間です。
一昨年『羅臼岳』で10時間ほど歩いた事がありましたが、その時は予想外の大雪渓の為後半かなり疲れた記憶がありました。
その為これまでなんども登ってみようと思いましたが、そのハードさを考え躊躇していました。
実は昨年の12月に「酉谷山」で使って以来、半年以上『シティエース110』を使っていませんでした。
今回どういう訳か無性に乗りたくなり、『シティエース110』で行ける山を考えてみました。
ところが「シティエース110」で行ける山は、もうほとんど登っていて今回の『甲武信岳』あたりしか
残っていませんでした。そんな事もあるのか、これまでと違いほとんど躊躇う事も無く決めてしまいました。
長時間の登山と言う事で、朝は3:00に起床して4:00に出発しました。国道299号線で秩父に行き、140号線で
『甲武信岳』に向かいます。県境にある『雁坂トンネル』を抜けると山梨県です。この雁坂トンネルは一般国道の
山岳トンネルとしては日本最長で、6,625mもあり13年前に開通した有料トンネルです。
ネッガーの最もよく使う
ポタリングコースの中間地点にあり、年に何度も使わせてもらっています。いつもはVTRなどで使う中型料金は
560円なのですが、今回は「シティエース110」なのでなんと70円です!こんな時小型の利便性を痛感します。
トンネルを抜けるとすぐに「西沢大橋」で、この橋の下に西沢渓谷の駐車場があります。6:00広い駐車場の隅にシティエースを
停め、入念に準備体操をします。駐車場からすこし戻り、東沢山荘前を歩いていきます。西沢大橋の橋脚をくぐると
関東では有名な『西沢渓谷』へ向かう舗装道路を、笛吹川に沿って歩きます。15分ほどで『西沢渓谷』入り口の分岐に出ます。
ここには立派な休憩所とトイレがあり、今回は10時間という長丁場の登山の為しっかりと用をたしています。
さらに5分ほど歩くと、登山口の『ヌク沢渓谷』に着きました。空は快晴で、青空にくっきりと上弦の月が浮かんでいます。



滝沢ダム


ループ橋


奥に見えるのが雁坂トンネルの入り口です。



『西沢大橋』から見る『鶏冠山(かいかんざん)』


『鶏冠山』は『甲武信岳』の南に連なる山です。


西沢大橋




ヌク沢渓谷

登り始めるといきなりの急登で驚きますが、すぐに傾斜は緩やかになりヌク沢の50mほど上の山腹を登って行きます。
気温は15℃ほどで少し肌寒いくらいです。
しばらく歩くと登山道は2m程幅のある平らな道となり、2本の赤さびたレールが伸びています。
このレールはこの辺りでたくさん取れる硅石を運搬するため、戦後になって敷設されたもののようです。
その後外国から安い鉱石が輸入されるようになり使われなくなったそうです。

そんなレールの間を小1時間ほど歩くと、急に開けた気持ちの良い『堰堤』が現れました。
ちょうど休憩するのに良い時間だった為、沢を渡りここで10分ほど休憩しています。
休憩後ヌク沢と支流を分ける尾根に取り付きます。ここからは容赦のない急傾斜が延々と続きます。

「ホイサ!、ヨイサ!ホイサ!、ヨイサ!」 自然とおかしな掛け声が出てしまいます。

1時間ほど頑張って登って行くと、道はシャクナゲのトンネルとなります。この時期ではシャクナゲは終わっていて
ほとんど花は無かったのですが、『徳ちゃん新道』との合流地点が近付くにつれ花が目立ち始め、登渡尾根からは
たくさんのシャクナゲの花を見る事が出来ました。



『ヌク沢渓谷登山道入り口』


硅石を運んだ軌道跡


ギンリョウソウ 


最初に休憩を取った『堰堤』、いい雰囲気の場所でした。








ホンシャクナゲ



サラサドウタン










木賊山(とくさやま)2、468m

合流地点から1時間ほど登ると、ようやくといった感じでシャクナゲのトンネルを抜けます。
この辺りからはいかにも奥秩父らしいクロマツの森に変わり、さらにきつい登りが続きます。
やっと傾斜が緩む頃、眼下に『広瀬湖』を望む岩場の絶景ポイントに出ました。
ここで眺めを楽しみながらしばらく休憩し、『木賊山』を目指します。





オオバキスミレ


クモイコザクラ








イワカガミ


眼下に『広瀬湖』が見渡せる絶景です。

防虫ネット

この絶景ポイントあたりから嫌な奴が現れ出しました。そうです一昨年『武尊山』で酷い目にあわされたあの

羽虫です。

あの後「防虫ネット」を購入して備えていたのですが、どういう訳かその後羽虫に出合う事がなく
使う事がなかったのですが、ようやく出番がやってきました。はじめての使用でしたがちょっと気になっていた
視界については、それほど気になるほどではありませんでした。ただ気分的にですがすこし息苦しさを感じています。

そんな訳で今回はまったく羽虫に嫌な思いをされる事無く、気分よく歩く事が出来ました。これは使えます。
岩場からは20分ほどで木賊(とくさ)山山頂に着く事が出来ました。山頂は見晴らしが無い為ベンチで5分ほど休憩して
甲武信岳に向かいました。




 
ミヤマカタバミ


木賊山山頂

甲武信岳(2,475m)

木賊山(とくさやま)からはいったん下ります。途中のガレ場からは、きれいな『甲武信岳』の山容が見渡せます。
下りきると宿泊の出来る「甲武信小屋」が見えてきます。ここからはわずかで甲武信岳山頂なのですが、
木賊(とくさ)山からすこし下った事で、このわずかな登りが、かなりきつく感じてしまいました。

それでも15分ほどがんばって登り、11:45山頂に着いています。山頂には若い男性が1人いて
写真を頼まれました。ちょうど食事を終え誰も来ないので記念写真をあきらめて帰ろうとしていたとの
事でした。せっかくなので撮影後ネッガーも写真を取ってもらいました。男性が挨拶をして去った後
備え付けのベンチでゆっくりと食事を取りました。この日下界では35℃を越える猛暑だったらしのですが
涼しい風が吹きわたる山頂は、360度見渡せる絶景でおいしく食事を食べる事が出来ました。

食事後12:15下山を始め、もと来た道を戻ります。甲武信小屋まで戻り、ここからは登りと違う木賊山を回る
巻道を行きます。20分ほどで上の地図Cにある分岐に出るのですが、ガイドブックに載っている写真は
Cに位置ではなく、その少し手前の分岐でした。あやうく間違えて雁坂峠の方へ行く所でした。
50mほど歩き何かおかしいと戻り、間違いに気が付きました。この分岐からは一旦登り返さなければ
いけないのです。5分ほど登った所に登渡尾根との分岐があり、何事も無く無事正規のルートに戻る事が
出来ました。ガイドブックにはときどきこんな間違いがあるので盲信は禁物ですネ。



「甲武信岳」と「三宝山」


八ヶ岳方面


甲武信岳

 
山頂














木賊山


ミヤマカタバミ

 
フウロ

徳ちゃん新道

登渡尾根をひたすら1時間ほど下り、シャクナゲのトンネルをさらに30分ほど行くと「徳ちゃん新道」の合流点に着きます。
ここからは登りと違い、そのまま徳ちゃん新道を下ります。うっそうとしたカラマツ林を右手に荒々しい山容の『鶏冠山』を
見ながら下ります。このあたりで歩行時間も8時間を越え、すこし膝に痛みを感じるようになりました。登山口まで
あとわずかでしたが、残りの1時間ほどは結構長く感じてしまいました。15:50登山口に出て、16:10ようやくと言った
感じで駐車場に着く事が出来ました。










ヤマツツジ

【コメント】

今回はこれまでの登山の中でも最も長い歩行時間となりましたが、5月に登った『男体山』ほど疲れを感じる事はありませんでした。
そんな事で帰路はいつもの奥多摩周りで戻り、ひさしぶりの「シティエース110」で結構たのしく乗る事が出来ました。
でも今回の『甲武信岳』は本来前日泊の出来る車で来るべき山です。
バイクでの日帰り登山はお勧めできません。


しかし翌日は久しぶりに軽い筋肉痛になり、正直ちょっとホッとしています。

                                                                      平成23年7月9日(土)

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