北海道編1
8月10日(水)
岩手を出発しフェリーで函館に渡るため青森へ。
経費節減のため高速道路を使わずひたすら国道4号線を北上。
天気も悪く、購入したドナドナ号(中古のワンボックス)はだんだん調子悪くなるしで、とってもしんどかったけれどなんとか無事、青森のフェリーターミナルに到着しキャンセル待ち。
8月11日(木)
早朝函館に上陸し、ビンボーな上、右も左もわからない私達はまずは郵便局を探しました。お金がなくちゃ動けないものね。
買い物のためにダイエーに入るとそこは「ここはアメリカか?」と思うような構造。初めて見る『ハイパーマート』でした。すっかり嬉しくなってあれこれ買い込む。
乙部方面に向かいながら俄虫温泉で入浴。
懐もお腹も満ちたので、静かな場所を探し車を停め、そして、ひたすらZzzz.....。
『好きなだけ眠れる』ことが最大の喜びでした。
それまでの1ヶ月間、最後の1週間は特に準備のためほとんど寝ていなかったのです。
休んだ場所は畑の近くを流れる水深10cmくらいのせせらぎの脇でした。
8月12日(金)
何かの音で目が覚めるとなんと!軽トラックが川を渡って走り抜けて行くではないか!
橋ではなく、川・・・どうなってんの?よく見てみると、確かに道は川に突っ込んでる・・・。おぉ、やっぱり北海道はすごいなぁと何がすごいんだかよく分からないけど感動してしまいました。
とにかく寝ても寝ても眠い状態の【む】。ただでさえ爆睡女王なのに寝不足が続いた後には1週間でも寝続けられるかもしれない・・・。
瀬棚で岩が出ていたので磯遊び。ヒトデを突ついていたぶる【と】、貝をひっくり返す【む】。どっちもろくなもんじゃないね、タハハ。
岩内を通り小樽方面へ向かう途中、然別で泊。
8月13日(土)
通勤ラッシュを避けるため4時起きで出発。
めざすは朱鞠内湖。
途中、石狩川の河口付近で朝食を食べ、【と】はシャンプー。お湯なんてないので当然水で。つめたーい!
橋の上の通勤ラッシュの車達を見ながらシャンプーするのは滅多に出来ない体験ですね。
小平から内陸に入り、朱鞠内湖に到着。
でも、どうも様子が変・・。カヌーで遊ぶために来たのになんだかカヌーを浮かべてはいけないような雰囲気。
それじゃあ、隠れて浮かべちゃえ!と場所を探して湖岸を走るも湖に近づけず、結局1周してしまいました。
ここで今回の北海道で第1号のキタキツネと遭遇。最初はかわいいんだよね、珍しさもあって。
仕方なくまた最初の場所に戻ってみるとカヌーを出そうとしている人有り。きいてみるとカヌーで遊ぶのは構わないとのこと、安心して今日のところは休むことに。
8月14日(日)
憧れていた朱鞠内湖でのカヌー。
でも水が少なく土の部分がたくさん出ていて、よく写真で見る北欧のような雰囲気とは程遠い景色。
上陸しようにもドロドロでできなくて、結局パンフレットに載っている立ち枯れの木に乗って記念写真を撮り、所々見え隠れする切り株に「こわいよ〜」を連発し雨も降ってきたので早々に退散。
おかげでテカポ(カヌーの名前)もドロドロ・・・。トホホ。
やっぱりカヌーは川でしょう、と突然もっともらしく口走り、手塩川目指して出発しました。
途中、美深の『道の駅』で温泉に浸かり、いい気分になりそのままなし崩し的に泊。
8月15日(月)
手塩川の下見に音根内へ。しかし、手塩川はそれはそれは見事なコーヒー牛乳色の大河。そりゃそうだ、昨日あんなに降ってたものね・・。
でも、そんな濁流を下っているクレイジーな2人組発見!内地から来ているらしく、雨でも嵐でも下らないわけにはいかない様子。お気の毒です、はい。
濁流に漕ぎ出す勇気も余分な命の持ち合わせもない私達は、手塩川はあきらめて更に北へ。
やっぱり時期が遅すぎてハマナスもユリも咲いてなくて、前回来た時ほどはきれいじゃなかったけど、それでもすんばらしい景色のサロベツ原野。
そんな美しい風景の中で泊。
8月16日(火)
外の方が涼しいだろうと段ボールに入れて車の外に出しておいた卵6個と『Nowバーガー』は、卵3個だけ残して姿が見えなくなっていました。カ、カ、カラスめ〜〜、と怒り心頭に達しかけた時もう一度考えてみたら、
1、残飯は荒らされてない。
2、卵は割れた形跡がない。
3、『Nowバーガー』のかけらもない。
以上3点から、カラスではなくキタキツネの犯行と断定。キ、キタキツネめ〜。
ごひいきの『Nowバーガー』を盗られた【と】は半狂乱。
もっと北へ、と島に渡ることにしました。礼文と利尻、どっちにするか。近い方で礼文に決定。
車は置いておやつだけ持って。
礼文島に着いて「ゆっくり下りようね」とのんきなことを言っていたら、船を下りる頃にはレンタサイクルが出払ってしまい、移動手段が無くなっていました。ひぇ〜ん、のんきなのも考えものだわぁ。
そこで仕方なく立派な2本の足で遊歩道をテクテク歩くことに。
駅前で『礼文まんじゅう』(美味)を買ってほおばりながら丘の上へ。
風がとても強く、尾根を伝っているような道では柵につかまらなくては本当に飛ばされそうな所もありました。
だけど、車でも自転車でも絶対来られない所だったので、利尻島をバックに風に揺れる丘、底までしっかり見える紺碧の海、下から見たらパンフレットのようには見えないでしょうって感じの奇岩をパンフレット通りの形でゆっくり観られて得した気分になりました。
こういうのを怪我の功名っていうのだね。
3時間コースだったので島全体を見られず残念。
今度ゆっくり島全体を見に来ることを心に決め、北海道へ戻りました。
礼文島の後は、東へ。宗谷岬は行ったことがあるし、観光客だらけでいい思い出がないのでパスするため国道から離れて山間部へ入り見つけた広場で泊。
全く明かりの無い所で泊まるのは久しぶりだったので、寝る前のトイレタイムは相当怖い。(暗所恐怖症の【む】)
8月17日(水)
オホーツク海を見ながら南下し、枝幸へ。
千畳岩のキャンプ場でジンギスカンを食べ過ぎ、「い、胃薬くれ〜」とのたうちまわる2人。
洗濯物などをテントの周りに干し、異様に所帯じみている我がキャンプサイトでありました。
星を見ているとロケット花火がうるさい・・・9時過ぎだぞ!何とかしてくれ〜そこの親!
にわか天体観測隊となり、夏の大三角と人工衛星3機を見つけ、大喜び。
8月18日(木)
枝幸に滞在するつもりだったが、雨でつまらないので移動する事に。
またカヌーを浮かべる場所を求めて屈斜路湖へ。
8月19日(金)
カヌーを組み立てた状態のまま車に積むためキャリアが必要となり、中標津に買いに行きました。
(ここで少し説明。私達が持っているカヌーは『フォールディングカヤック』といいまして、骨組みと皮(ビニール)でできているものです。うちのテカポは『カナールU』という木の骨組みの二人乗り用のカヤック。一見華奢そうですが、ところがどっこいちゃんと川を下れます。普通に乗っていれば沈することはまずありません。普通に乗っていればね・・。)
毎度お馴染みの『牧舎』(北海道に来る度に寄っているレストラン)でアイスを食べる。
どこを探してもキャリアは見つからないので仕方なく釧路へ。
ハイパーマートを見つけ吸い寄せられるように近づく私達。
その途中、片側二車線道路で対向車の右折車を入れてあげたら、うちの後ろから左車線を来た車とガチャン!おぅ、なんてこったと思ったけど、こちらは急ぎの用事もあるし(ハイパーマートが?)トンズラ。
なかなか見つからないキャリア。電話でカー用品店に問い合わせ、やっとステイは我が手に。
バーはないのであきらめてお風呂に入って中標津に帰ることにしました。しかし、途中の『ハローズ』でバーを発見し、なんとか1日掛かりでキャリアを手に入れられました。よかったよかった。
8月20日(土)
弟子屈の900高原見学。いつのまにこんなの作ったんだぁと思ったけど、広くて気持ちのいい所ですね。
屈斜路湖でテカポを出す。風が強くてうねりがすごいすごい。
傘でセイリングを試みると、面白いように進み、怖いくらいでした。この時の教訓は『セイリングに使う傘は透明なビニール傘に限る』。普通の傘でやったら前が見えなくて怖かったのよぅ。
釧路川の下見をしたけど、なかなか手強そう。と思っていたら何気なく下っているカヌーを見かけビックリ。
そういえば、観光客を乗せたカナディアンでも下ってるんだよね・・・。
8月21日(日)
屈斜路湖の碁石浜付近からテカポを出し、流れ込んでいる小川を遡りました。屈斜路湖自体の水は温かいのにこの小川の水はとーーーっても冷たい。夏なのに足を5分と入れていることが出来ませんでした。
釧路川下りの下見などをしながら過ごし、屈斜路湖に来たらこれをやらねばということで湖畔で温泉掘り。なかなかいい湯加減のところを掘り当てたけれど、人間が浸かれるほど大きくは掘れないので手だけ露天風呂(なんだそりゃ)
8月22日(月)
レンタサイクルを移動手段に釧路川下り決行!
テカポと【む】を屈斜路湖に残し美留和橋まで車を移動、その後【と】が自転車で戻って来て川下り。
2人だけで川を下るのは始めてなのでドキドキ。湖から橋をくぐって川に入るなんてすばらしいではないですか。
手塩川で会った人達に用心するように言われていたのでとにかく慎重に慎重に、早め早めの危険回避作戦で進みました。
川の水は当然のようにきれいで川の底がよく見えます。魚はいないけれど、代わりに底の小石や水草が目を楽しませてくれました。
静かに近づくと鴨さん達も逃げません。
護岸もしていなくて草が水際まで生えていて透明な水で・・・これが釧路川だぁ!とカヌー乗りの幸せを噛み締めながらゆるりと下りました。
同じ頃にタイヤのチューブで下っている人がいて、その人がテトラの瀬を下っている時に「お尻痛くないですか?」と尋ねたら「ひょいと上げれば大丈夫」と返事が返ってきました。
いやぁ、瀬の中で舵も効かないチューブにすっぽりはまっている怖い時に間抜けなことを聞いてしまって申し訳なかったですねぇ。
上陸地点の美留和橋には辿り着いたけどチューブもまだ先に行くし、時間もあるし、もう少し下ってみることに。
そしてまた自転車の登場。弟子屈の町の入り口あたりまで。
今度の上陸地点には川の水を飲む猫がいました。その猫が飲み終わって立ち去るまで私達はじっと草の陰で待っていました。
初めての2人だけでの川下りは座礁したりくるくる周っちゃったりしたけれどとても楽しく終わりました。
8月23日(火)
テーブルが欲しいなぁと思い今日は買い物に。
とりあえず手に入るもので我慢、と網走で最初に見つけたちゃぶ台購入。おぉ、ついに我がドナドナ号でも文化的な生活がちょっとはできるのか・・・。
オシンコシンの滝を上から見ました。下から見ても迫力あるけど、上から見下ろすとまた別の迫力があります。足元がとっても怖いのね。
秘境、知床のカムイワッカの滝を攻める。噂には聞いていたけど、本当にお湯の滝。よじ登るにも熱いお湯が沸いている所しか手をかけるところがなく、火傷をするか、滑り落ちるか、の究極の選択を迫られること数回、なんとか火傷も落下もせず滝壷のようなところまでたどり着けました。
しかし・・・カヌーに乗ったり山をどかどか歩いたりする私でさえ怖かったカムイワッカの滝を、観光客の女の子がわらじを履いて登っているというのが驚きでしたね。
8月24日(水)
野付のえび丼めざし、走り出す。
このえび丼は「八代」というドライブインのおすすめ品です。えびの丸揚げがいっぱい乗っていてたれがまたうまい!
あぁ、えびどんどん、と鼻歌など歌いながらお店に着くとなんてこった、『本日休業』・・・!
ボー然としてしまったけど、空腹はおさまらないので仕方なく野付半島の突端の土産物屋へと走りました。
かくして本日のえび丼の予定は磯ラーメンに変更されたのでした…。
コインランドリ―を求めて尾岱沼キャンプ場へ。ここも来るたびにいろんなものが出来ているなぁ。(今回で3回目)
カヌーを組み立てていると管理人のおじさんが嬉しそうに話しかけてきました。カヌーは珍しいよね、やっぱり。
管理人さんから海に出るとトドが見られるらしいとの情報を得ました。ふふ、楽しみなのだ。
8月25日(木)
朝から張りきって海へと漕ぎ出しました。トドよ、待っていておくれ!
半島か島かよく分からないところを水草を掻き分けながら進む。潮が引くと水草が陸地のようにうようよ現れて気持ち悪いのです。(得体の知れないものは怖がる人→【む】)
テカポの上で食べようとチキンラーメンを持っていきました。しかーし!いざ作る段になって箸を忘れたことが判明!くー、くやしい・・・ところがただでは起きない私達(?)【む】はそのままかじり、【と】は煮てからやかんの柄で食べました…。カヌーに乗ったまま、やかんの柄で食したチキンラーメンは上手かったかい?>【と】
トドもアザラシも見られず、ひたすら海水でべとべとしてしまいちょっと海でのカヌーは考えものだわぁ。
温泉でさっぱりし、えび丼のリターンマッチ。おいしかったですねぇ。
食料を仕入れてキャンプ場で夕食の準備をしているとちょっと目を離した隙にカラスに卵を割られてしまいました。う〜〜、カラスめ〜〜。
8月26日(金)
釧路川の下流を下るため地形図を求めて釧路へ。
なかなか置いていないものらしく、あちこちの書店に電話してやっと置いてある書店を教えてもらい買いに行きました。
五十石〜細岡を下ることにして駅でJRの時間を調べても丁度いいのがなくて途方にくれました。
仕方なく異例の上流に車を置く方法で釧路川下り第2弾をすることに。
8月27日(土)
下る部分の地形図が抜けていることに気付き、またしても釧路の書店へ。おまぬけだなぁ。
ホームセンターで【と】はドナドナ号の網戸作成キットを探していました。
44号線沿いのパーキングで網戸作成にいそしんでいると自衛隊の車がぞろぞろとやってきたのでなんだか居心地が悪くなり運動公園のパーキングに移動し作業続行。
そしてついにドナドナ号に網戸は付いたのです。これで虫の入りが少しは緩和されるでせう。うぅぅ、嬉し泣き。
なかなか雨がやまないですねぇ。
8月28日(日)
五十石〜細岡釧路川下り決行!
【む】が先に行って川っぷちでテカポを組み立てていると、ぎゃ!関節が折れている!とりあえずガムテープでぐるぐる巻きにして川は下りました。
(ここでまた少し説明。フォールディングカヤックは骨組みがあると書きましたが、テカポは木が蝶番で繋がっている構造です。ここでいう関節はその蝶番部分の木の事です)
倒木の代わりに川っぷちに牛や馬がいてのんびりした雰囲気。でも、瀬はないのね。
途中、塘路湖に寄って小休止し、またのんびり下る。
船着場のように造られたところに上陸し、カヌーを畳んで細岡の駅へ。
やっぱり川下りの後電車で出発地点に戻るのは、川を見直すと言う意味ではいいけど基本的に疲れるなぁ。
折れた関節はこの前トドを見に海に出た後、まじめに隅々まで洗わなかったのがいけなかったみたいでした。
半分くらいの関節がおかしくなってしまいました…。トホホ。
8月29日(月)
またしても屈斜路湖から弟子屈まで釧路川下り決行!
偶然通りかかったバスセンターで出発地点の湖眺橋付近を通る路線を発見!15分でテカポと荷物をまとめ、ばたばたと乗り込みました。
運転手さんと世間話をしながら目的地に近づくと「川のそばまで行ってやる」と湖眺橋まで路線を外れて送ってくれました。ありがたやありがたや。
また橋をくぐって川に漕ぎ出すとなんだか前回より水が多い感じ。そんなことないんだろうけど。
地図を見る間もなくどんどん進んで怖いくらい。
『沈の名所』らしき所では渦に巻き込まれそうになりながらもテカポのおかげで沈せず無事通過。ふー。
前回より倒木にぶつかったりもしたけど、摩周大橋まで無事辿り着けました。
上陸地点が『道の駅』で車も安心して置いておけるので助かります。
水あり、トイレあり、安い温泉あり、食料を仕入れる店あり、動けなくなる町です>弟子屈
8月30日(火)
川下りで疲れた体を休める日・・・・のはずが・・・・。
天気がいいので900高原に行ったけど霞んでしまって遠くまでは見えない。
展示館等を巡ることにするが、入場料を取られると知りすぐ出てきてしまいました。
ビラオスキー場に登ったら眺めがいいかな、と草ぼうぼうのスキー場を登りました。鹿の足跡、糞など見ながらひーひーいいながら登る。
そう、ひーひーなので頂上までは登れず第2リフトの降り場まででギブアップ。スキー場って滑る時はあまり分からないけど歩いて登ると急斜面・・・。
肝心の眺めの方はというと、よかったですねぇ。釧路川が見えて、牧草地が広がって。
いつになったら体を休めるんだろうと思っている【む】を尻目に買い物のため中標津へ。
その後いつも行っている温泉が定休日のため町営温泉に行ったら「旅行者か」と聞かれたのでそうだと答えると表示料金より高い料金を請求されました。どうやら町民と旅行者は料金が違うらしい。町営だから仕方ないか。
こうして休むはずの午後はどこかへ行ってしまいました。
8月31日(水)
天気も悪いので今日こそ休む日。
ずーっと読書読書読書。
餅を食べ、お茶などすすりながらせんべいかじってひたすら読む読む読む。
旅行のために買ったエアマットが不良品のため製造元にクレームの電話。対応はしてくれそうなのでまた明日詳しいことを話しに電話することにしました。
夕食の片づけをしていたら地震!パニックして泡のついたスポンジを持ったまま走り回る【む】でした。ラジオをつけると釧路では震度5とのこと。釧路にいなくて良かった、と思ってしまいました(釧路の皆さんごめんなさい)