南下編1
11月1日(火)
いい加減根っこが生えそうだった【む】の実家をやっと出て、南下開始!
これから寒くなるんだからやっぱり目指すは南国沖縄なのです。
とりあえず近くの行き付けのダム湖に行って、対策会議。家を出る前にやっとけよ、そんなものって感じですね。
北海道でもないのにきつねを見ました。岩手で見たのは始めてなのでびっくり。
くるみをもらうのを忘れ、新たに【と】が作ったシステムキッチンにも不具合があったのでさっき出てきたばっかりの実家に帰りました(苦笑)。
(ちょっと説明。わがドナドナ隊のシステムキッチンは合板を買ってきて【と】が作ったもの。シンクの代わりにバケツ、ガスコンロの代わりにカセットコンロを使い、鍋、食器、調味料を入れられるスペースもあった、まさにシステムキッチンでした。北海道に行く時はコールマンのツーバーナー、プリムスのストーブ、カセットコンロと火の元ばかりはたくさん持って行っており、かなり危険な車だったのですね、今考えると。でもその結果、車内でも使えて火力が安定しているカセットコンロだけに絞ることが出来ました)
貰うものを貰ったら祖母宅へ。
従姉と話し、祖母が皮をむいてくれた梨を食べ、夕方おいとま。
しかし、その後また行き付けのホームセンターに行ってしまい、なかなか遠くに行けない私たち。
挙げ句の果てに、日が暮れてしまったので実家から10kmほどの所にある川っぷちの桜並木の下で寝てしまいました。
11月2日(水)
久しぶりのシュラフは寒い。猫あんかがありがたい。
システムキッチンを作ったおかげで火を比較的手軽に使えるようになり、飲みたい時にコーヒーをすぐ飲めるようになりました。うぅぅ、便利な生活(感涙)。
日本海側から南下しようと秋田へ。
金浦の砂浜で焚き火をして、猫を遊ばせる。
砂を見ると血が騒ぐのか、純はいきなりサクサクサクサクと哲学体制になりました。
海に沈む夕日が見られるかと思ったのに、あと少しというところで雲に入ってしまい残念。
11月3日(木)
スウェットの上に冬用のスポーツウェアを着て、【む】はマフラーまで巻いて寝たら、暖かかったけど疲れました。
お金を下ろすのも通帳も忘れ、持ち金2000円くらいであることに気付き、考えた末実家に戻ることにしました。考えなくても戻るしかないんだけど、この場合…。
遠くに行くどころか戻ってしまう私達(笑)。
沖縄に行くと言い残して出かけたのに、もう帰ってきたんかいと親は笑っておりました。
11月4日(金)
オートバックスのOPENセールでジェットバッグを購入。先月このセールの広告を見たときは「欲しいけどその頃はここに居ないから買えないね」と言っていたのに、居てしまいました。
これでテカポの積み下ろしが楽になりました。
11月5日(土)
荷物の積みなおし。
ラケットを入れるとテーブルが入らない…。どっちを取る?
寒くなるから外では食事しないだろう、と踏んでラケットを取りました。
11月6日(日)
今度こそ本当に南下開始!!!
忘れ物もない(と思う)、お金は下ろした、きっと沖縄までたどり着けるでしょう。
それでも通りすがりにホームセンターを見つけると吸い寄せられるように入ってしまう私達。バッテリーを探しているのです。
11月7日(月)
システムキッチンがフローリングの床を縦横無尽に動き回るので固定の仕掛けを作る。それまでブレーキのたびに後ろに手を延ばして押さえるのが大変でした。
猊鼻渓へ。(厳美渓じゃないよ)
川沿いには道がなく、歩いて見ることは出来ない。舟下りしか出来ない様子。なんとまあ。
だったらうちの船で下ってまえ!とテカポで下ることにして川の下見と駅の確認。
水があまりなくてちょっと大変そう。
11月8日(火)
目覚ましは鳴れども寒くて起きられず。
こう寒くちゃやってられないと一路南下を決意。
北上川沿いの道をひた走る。
午後、仙台に到着し、ここならあるだろう、とあちこちのカー用品店にバッテリーのことを電話で聞く。しかしどこでも「なんですか、それ?」と逆に聞き返されてしまいました。やはりあまりポピュラーなものではないらしい…。
銭湯を探したり、寝る場所がなかなか見つからなかったり(都会はどこもうるさい)やっとシュラフを出したのが10:00PM!なんてこった。
11月9日(水)
仙台まで来てもやっぱり朝は寒い。
海沿いの道を走り、福島の相馬で国道6号線に乗る。
ホームセンターをのぞきながら楢葉まで行きました。
2:30PMには天神岬公園に落ちつき、ボレーボレーした後お茶でもしようかと思っていたのに・・・。
純と蛍がでっかい松に登り、地上3mくらいの高さを横に伸びている枝の先まで行ってしまって戻れなくなりました。
ドライフードをチャリチャリ鳴らしても煮干を持って行っても、強風で枝が揺れるので怖さの方が強いらしく戻って来られません。
それでもしばらくしたら純は自力で下りてきました。問題は蛍。ピクリとも動かずビャービャー鳴き続けています。
仕方ないので【と】が木によじ登り、枝に猫缶を少しずつ放り投げる作戦でおびき寄せることに。しかし、強風のため猫缶をあまり遠くに投げられず、枝もあまり太くないので蛍には近づけません。何度か猫缶を地面に落としながらも蛍の近くに着地させ、すこーしずつ蛍が近づいてきました。やっと手が届くところに蛍が来たその瞬間、【と】が蛍の首輪をつかみ、ぽいっと地面に落としました。
びっくりする蛍、駆け寄る純。あぁ、なんて美しい兄妹愛!と思ったのもつかの間、純は【と】が猫缶を触った手でつかんだ蛍の首輪を目指して駆け寄ったことが判明。えーい、感動して損した。
【と】の手は松と蛍のおかげで傷だらけ。
気がつくと日はもうほとんど暮れていました。お茶するつもりだったのに…。
夜になってから炊事場でTシャツを洗濯。季節はずれの上、そんなとこで洗濯なんて怪しいぞ>私達。
11月10日(木)
公園のテニスコートを借りて久しぶりのテニス。心臓が疲れる。運動不足じゃ〜。
公園内に温泉があるのを見つけて即利用。
横浜にいた時に【む】が働いていた会社に電話し、月曜日に会食することにしました。
木戸川渓谷を散策しようと行ってみると、トラックだらけの道。そして登れども登れども駐車場も遊歩道も見当たらず、しょうがないから道路わきに車を止め釣り師が使いそうな崖の道を降りて川の近くへ。
不気味なトンネルのようなものがあり、立ち入り禁止の札があったけどそういうところには行かずにはおられない【と】が網の隙間をくぐって奥に入りました。ちなみに【む】は暗所、閉所恐怖症なのでそういうところには絶対行きません。
今にも落ちそうな吊橋もあり、やはりそういうところには行かずにはおられない【と】が渡りました。【む】は足元不安定の場所は嫌いなので行きません。
向こう岸を少し歩いて橋から離れた場所でこちら側に戻ろうとしても、もう一息という距離で石が離れているため足場が確保できず戻れなくなりました。「橋まで戻れば」という【む】の言葉に「ここで渡るから意味があるんだ」と意味不明のことを言って【と】は意地でも足場の悪いところから戻るつもりらしい。
何か使える物がないかと【む】が探しているとスニーカーがぽーんぽーんと飛んできました。何事かと思って振り返ると【と】が靴下も脱いでいます。「いざとなったら濡れる覚悟じゃ」と上着まで投げてよこしました。そこまでやるんならやっぱり橋まで戻った方が・・。
運良く長さ2mくらいの鉄の棒を発見し、それを竿代わりにして石に飛び移ることができ、濡れずに戻ってきました。
まったく、人騒がせな。
11月11日(金)
土曜日に千葉在住の友人宅にお邪魔することにしたので、あまり寄り道せずに千葉方面へ…のつもりがやっぱりホームセンターには吸い寄せられてしまう。
日立に入り、国道6号線を外れてすぐにあったカー用品店に入ると、なんと札幌であのおじさんが使っていたバッテリーと同じ物が置いてありました。値段を聞くと持ち金では足りなかったので郵便局の場所を聞き一時退却。軍資金を手にいれて店に戻ってまた物色すると他のメーカーのも置いてあり、安かったのでそちらを購入。
近くのホームセンターでカー電源からも使える蛍光燈を購入しました。テストしてみると、なんで?という感じでシガーソケットからでは電気がつかない。でも、バッテリーからは点く。
後から落ち着いてやってみたらシガーソケットからでも点きました。なんだそりゃ???
とにかく、これでコンタクトも使えるし(ソフトなので煮沸が必要)夜も明るいぞ!
神峰公園で泊。駐車場で猫2匹にマークされてしまいました。やっぱり純と蛍がいるからかしら。
11月12日(土)
公園で通りすがりのおじさんに『きららの里』というところで温泉には入れると聞き、喜んで行ってみました。
しかし、時間が早くて開いていなくて、よく見ると温泉以前に入場料を取るらしいのでご遠慮致しました。
サンピア日立では入浴のみはだめといわれ、かんぽの宿は高いのでパス。
国民宿舎もダメ。
なかなか風呂に入れない。
大洋村のトップサンテ(だったと思う)では入浴は1000円と言われ、さいなら〜とUターンして駐車場の前の道路を走っていたら、駐車場から出てきた軽ワンボックスが右後方にぶつかってきました。
警察や、相手の知り合いの板金屋さんに行ったり、2時間のロス。
めずらしく予定がある日に限ってこんなことに・・・。
でも夕方までには友人宅近くまで行き、銭湯があったのでさっぱりしてからお邪魔しました。
猫アレルギーのくせに猫好きな友人は純と蛍も家に入れてくれました。
生まれて初めてホットカーペットの旨みを知った猫達は知らない家のはずなのにやけにくつろいでいました。
「おまえ達やけにきれいにしてるな」と言われたので、「さっきまで汚かったけど銭湯によってきた」と言うと「なんでそういうことするんだ」と叱られました。よほど汚いのを期待していたらしい。
11月13日(日)
偶然にも友人宅に預かりもののカヌーがあり、せっかくだからと利根川でカヌーに乗りました。
風があり結構波が立ったので、日頃から「俺は怖いものは無い」と豪語している友人が「こわい〜」と本気で怖がる様子を見られてなかなか有意義でした。しかし慣れたら「楽勝だ」とこれまた身のほど知らずのことを・・・。
夕食はみんなで餃子を作り(96個)、耳から溢れそうなほど食べました。
眠くなりそうだったけど、今度どこでお風呂に入れるか分からないので、シャワーを使わせてもらってからおいとま。
一路横浜へ。
首都高は怖いので夜中にしか走れません。
しかし、車が多い分それなりに秩序があり、どことは言わないけど地方の大都市より安心して走れました。
横浜に夜中に到着、以前よく遊びに行った金井公園で寝ることに。しかし、トイレは閉まっている…。
11月14日(月)
起きるなりトイレを求めて舞岡公園へ。ちょっと見ない間に立派になって…。
昼食は【む】が働いていた会社の人達と会食。食べる暇も惜しんで北海道のこと、純、蛍のこと、たくさん話しました。
考えてみたら行ける日は今日しかないので、カヌーを買ったサンバーストへ顔を出しました。
カヌーの話やいろんな話を奥さんとしました。
日が暮れてからトイレがあるところを思いつかなかったのでまたしても舞岡公園へ。
食事も済ませ、コインランドリ―を使っている隙に友人Kさんに電話。明日お邪魔することにしました。
なかなか落ちつける場所を見つけられず、仕方なく保土ケ谷の運動公園で眠りました。
横浜は昔のテリトリーなんだけど、こんなに車中泊の旅行者にとって滞在しにくいところだったとは…。
11月15日(火)
関東なのに寒いぞぉ!
【と】が元気に壁打ちをしたのはいいけど、ガットが切れてしまいました。
Kさん宅にお邪魔し、猫好きと言う事で純と蛍も入れてもらいました。
ホットカーペットと甘いものにありついて、大満足でひっくり返って寝てしまう猫達…緊張感なさすぎ。
小さいハンモックを見つけ、ぜひ猫達を寝かせようと乗せてはみたものの、網の目から足が出てしまい寝るどころじゃありませんでした。すっかりおもちゃにされている猫達。
平日なので旦那様が不在のため、北上する時には休日を狙ってお邪魔することにして夕方おいとま。
またまた舞岡公園に行って夕食を済ませ、夜中に山中湖まで走りました。
11月16日(水)
鼻が凍って目が覚めました。
温度計を見ると2℃!!おそるべし、山中湖。
外に出ようとするとドアが開きません。なんとかこじ開け(?)外に出てみると富士山が少し雪化粧し、正しく美しくいらっしゃいました。つい拝んでしまう【む】でした。
信州を廻って【と】の実家のある大阪に向かうことにして、本栖湖から国道20号線方面へ。
途中、国道300号線を調子に乗って走っていたら(だってきれいだったんだもん)いつのまにか南下してしてしまいました。国道25号線に乗れたのでなんとか進路修正は出来ましたが…。
塩尻近くの小坂田公園で眠ることに。
純と蛍を外に出すと、元気に走りまわります。
紅葉が美しく、白っぽい蛍は紅葉の中にいると本当に可愛くてきれい。
それぞれ木に登って思う存分遊んでました。
11月17日(木)
信州だからと完全装備で寝たけれどそんなに寒くなくてほっとしました。
観光したいけどボコボコの車を早く修理しなければ。
道路が他に無いせいか、木曽の辺りはずっと混んでいました。しかも、観光バスとトラックの正面衝突事故があったらしいのでその影響もあったのかも。
ねざめホテルに電話すると休み、棧(かけはし)温泉に電話すると工事中で休み、またしてもなかなか風呂に入れない私達。
国道256号線にちょっと寄り道し、温泉浴場に入りました。狭いけどきれいでした。
国道21号線で、岐阜の方へ。
日本ラインは美しい流れでございました。
揖斐川の川原で夕食をとり、野洲まで走りました。走ってばっか。
11月18日(金)
宇治川沿いの道を通り、【と】の実家に到着。
猫達は2階の部屋に入れてもらいました。
これから車を修理に出すため、荷物を全部下ろさなくては・・・。気が遠くなる・・。
11月19日(土)
車を修理に出し、純と蛍を近くの河川敷で遊ばせようとしたけれど、グラウンドでは野球やサッカーをしている人たちがいるため危険なのでリード付きで歩かせました。
走り出すので一緒に走ってあげると振り向きざまに「フー!」・・なんだよぅ、それ(泣)。
この後、車の修理が終わる12月6日まで実家に居候。
その間の主な出来事。
・猫達の歯が抜けた。
・都合によりダンボールで作った猫ハウスに入れられた猫達は、日々精進し脱走する術に磨きをかけた。
・することが無くて暇なので【と】は親に便乗して毎日のように打ちっぱなしに行き、【む】はSFCばかりしていた。
・家族で京都太秦映画村へ。まるで観光客だ〜。
つづく