南下編2
12月7日(水)
猫達をフェリーに長時間(24時間!)乗せるのはきついだろうと思い、いきなり沖縄に行くのではなく、途中の奄美大島までのフェリーの予約を入れて大阪出発。
12月8日(木)
鳥取砂丘見学。拾い砂浜と砂山。雨の後のため、砂の芸術が見られず残念でした。入り口ではラクダさんが悲しそうな顔をして「いっしょに写真撮らない?」と観光客を見つめていました。
泊村のグランドゴルフのふる里で遊びました。パットパットゴルフをし、そりに乗って滑り降りるなんとかスライダーで吹っ飛ばされそうになり、恐竜のハリボテを見ました。しかし・・・あのなんとかスライダーって、まだいけにえ、もとい怪我人は出ていないのでしょうか。無鉄砲な子供達ならノンブレーキのままカーブで柵の外、果ては崖の下まで行っちゃいそうな感じがしたけど、自主性にまかせて規制してないところが日本にしては珍しくていいなとも思いました。下に着いてからスタート地点まで戻るのんびりした乗り物もスライダーとギャップがあってよろしいですね。
猫達を外で遊ばせたけれど、またしても蛍は木から降りられなくなりました。たった2.5mくらいの高さなのにビャービャー泣き喚き、近くに行って「蛍〜」と声をかけると「ふにゃ〜」とオクターブ高い声を出す・・一体何なんだ?えーい、降りられないなら登るな!登るなら自分で降りろ!
12月9日(金)
天気は悪い。
宍道湖を見て「おー、これがシジミの宍道湖かぁ」などとつぶやきつつ更に西へ。
天気が悪いとどうしてもずっと走りつづけてしまいます。
阿武の道の駅はなんと温泉付き。当然今夜の宿はここの駐車場に決まり!
閉店間近だったので慌ててお風呂セットを抱えて温泉へ。広くて空いてて(閉店間近だからだってば!)打たせ湯とかその他もろもろあり、1人では廻りきれませんでした。
12月10日(土)
山陰は砂浜が多いですね。
萩を過ぎ、長門を過ぎ、一路下関へ。
関門トンネルを通って九州上陸・・浮上かな?
【む】は生まれて初めての九州です。
上陸記念にモスバーガー(笑)、猫達は猫缶。
やまなみハイウェイを走る。伊豆スカイラインに似ているけれど、もっと大陸的ですね。自己主張の強い形の山々がこんもり、こんもり。砂を敷き詰めた広場にボウルを伏せたみたいな見なれない景色に【む】は感動。
長者原で泊。うちの他に5〜6台キャンパーがいてびっくりしました。世の中物好きな人ってやっぱりいるのね。
林の中で猫達を遊ばせました。夕方になったので回収しようと【と】が行くと、純はおとなしく抱かれたけど蛍は逃げてしまいました。犬な人だった【と】は蛍を追いかけて木の根元まで追い詰め、むんずと捕まえました。ところが、「げっ!くっさー!」という声と共に蛍を落としそうになっているので見に行くと、あれまぁ、蛍さんてば追いかけられたからびっくりして脱糞してしまったのでした。うんPにまみれた蛍と【と】の手。思い出しただけでも大笑い。でも、どうして蛍はうんP話題が多いのかなぁ。
12月11日(日)
7時頃になってもまだ薄暗い。西日本にいるんだな、と妙なところで納得。
国道57号線で熊本へ。しかし、渋滞しているので市街地の手前で脇道へ入りました。バイパス寸前で更に脇へそれると、路面電車が走る結構な街中に出てしまいました。県庁所在地を甘く見てはいけません。地図の道路の色をあてにしてもいけません。
水俣の湯の鶴温泉の保険センターを苦労して見つけ、入浴。【む】は周りの人の会話を全く聞き取れず狭いけど広い日本を実感し、脱衣所で「どこからきたの?」と話しかけてきた人からみかんなどいただいてしまいました。考えてみたらちょっと変ですよね、昼間っから若い者(?)が風呂に入ってるのは(笑)
12月12日(月)
鹿児島目指して山中の国道を南下。
入来の辺りでコインランドリ―を見つけ、利用。普通の人達が普通の洗濯物を持って絶え間なくやってくるのを不思議に思いました。
普通のスーパーにもコインランドリ―がくっついている。しばし考えた結果、桜島の灰のせいではないかという結論に達しました。おー、もっともだ。
鹿児島市に着き埠頭も確認したけど、予約したフェリーは明後日なのでとりあえず薩摩半島の先の方へ。
途中、ダイエーを見つけ吸い寄せられる私達。コンロ用の予備のカセットを買いこまなくちゃいけなかったのです。
しかし、混んでいて駐車場に入れなかったため、【む】が単独で任務遂行。奄美に行ったら買えないと思いたんまり(10パック=30本)買いこみましたが、重くて車に着く頃には半泣き状態でした。
12月13日(火)
イッシーで有名な(?)池田湖へ。菜の花畑がきれいでした。
地図でもすぐそれとわかる見事なすり鉢状の山、開聞岳の麓を周る道を走ったら、狭くて暗くて曲がっていて上り下りの激しいトンネル、もとい地下道があり、かなりまじめに怖かったです。
薩摩半島最南端の長崎鼻で猫達を外に出すも、トンビに狙われているようだったのであわてて回収。いったいトンビってどれくらいの動物までを捕まえるものなのでしょうね。
国民宿舎で入浴。体を洗い、いざ湯船へと思ったらみごとな泥色(すみません、赤茶色ですね)のお湯。足元が見えないお風呂には入れない【む】はとっても悲しい気分でそのまま脱衣所へ帰りました。【と】の方は、露天風呂から開聞岳がきれいに見えて気持ち良かったといつもより長風呂でした。
砂のかけ橋(バカ州)を見にいったけれど、干潮でなかったので渡ることは出来ませんでした。耳が痛くなるような強風に吹かれながら散歩をしているとふぐとハゼのミイラが転がっていました。
12月14日(水)
とうとう奄美大島へ渡る日。
車内が丸見えで嫌なので窓に貼るシールを探してオートバックスへ。しかし、なかなか見つけられず土壇場になっても探しまわる私達。どうしていつもバタバタしちゃうのでしょう・・。
産業道路沿いのホームセンターでミラータイプのものを見つけ、購入。間に合って良かった。
食糧も買い込み、準備万端フェリー乗り場へ。
5時乗船。空いててよろしい。
お風呂があるというので試しに行って見ると、当然空いてるし思ったより広いし、クセになりそう(笑)
12月15日(木)
【む】は名瀬で寝過ごさないか心配でろくに眠れませんでした。実は心配性なのか?>【む】
でも、到着すると電気は点くし放送もはいるし、よほどの爆睡魔でない限り目が覚める。
記念に乗車券をもらおうとしたけど係のおじさんにすげなく断られました。きっと乗った人数と降りた人数が違うとえらいことになるのでせうね。でも心の中では「いいぢゃないかよぅ、それくらい・・・」とつぶやきました。
まだ夜も明けぬ5:30AM、島の南の方へ国道58号線を走る。でも、途中でめげて海辺で仮眠。
結構な峠を抜け、やっと南端の瀬戸内町に到着。あいにくの雨だけれど、展望台からの島と海は間違いなくきれい。南の海だーーー!
土壇場で買いこんだウインドウのシールを貼る。これがまた大変。空気は入るし、きれいに切れないし。雨のため窓を開けられないので、蒸し風呂のような車内でぜいぜいしながらやりました。
お昼には町へ下りてほかほか弁当という名の冷たい弁当を食べました。ちょっと悲しかった。
真新しい図書館を見つけたので地図があるかもと入ってみました。しかし、見当たらないので係の人に聞いてみたら、館長らしき人まで出てきて親切にパンフレットまでくれました。
運動公園を見つけ、水とトイレを確保しつつシート貼りの続き。
奄美に来た日はシート貼りで終わりました。
やっと落ちついて眠った・・のに、窓をたたく音で起こされました。
「あー?」と寝ぼけながら窓を開けると、おまわりさん。いちおう、ということで免許をチェックされ、照合している間になんでこんな所で寝ているかなど聞かれました。一通り話したら帰っていったけど、果たして理解したかどうかは不明(なにしろ無職、住所も横浜なんだか岩手なんだかわかりづらい私たち、その上猫付き!)。
県外ナンバー(岩手だもんね)の車が公園の駐車場にいるのはとっても怪しいらしい。11:30PM。
12月16日(金)
天気はまだ悪いけれど、のんびり周ってみようということで、ホノホシ海岸へ。玉石がごろごろしていました。波が来ると、小豆を転がして真似出来る音じゃなく、「ガラガラガラガラ」と痛そうな音がしていました。
ヤドリ浜では椅子を持ち出しくつろぎ体制。【む】は貝殻と珊瑚のかけらをひたすら拾いました。
テカポを海へ。海はとにかく、圧倒的に、文句のつけようがなくきれい。珊瑚礁の上をカヌーで進むなんて夢のようでした。
どれくらいの深さがあるのかわからないけど、ずっと底まではっきり見えるのです。
水槽にいそうな魚もたくさんいました。テカポに寄ってくる小魚達に「あんた達、知らないと思うけど、これが鯨だよ」とガセネタを流したのは【む】です、はい。
青くてデカいヒトデがごろごろしていて、これは気持ち悪かったです。苦手なのです。
キャリアにテカポを組み立てたまま乗せました。とっても苦労したのでこの先どうなるのか不安。
スーパーで買い物。思ったより品揃えがよく、一安心。魚売り場ではやはりびっくりするような色の魚が売ってました。こんな魚食べられるの?と思ったけど、売ってるんだから食べられるんだよね。
レジの人に銭湯を教えてもらい、早速行ってみました。新しくてきれい。
随分私達宛ての郵便物その他が溜まっているらしいので局留めで古仁屋郵便局に送ってもらうことにしました。ここも新しい建物でこぎれいでした。
やたらと猫を見かける町。
また夜中におまわりさんに起こされたら嫌だなと思いつつ、ホノホシ海岸の駐車場で寝ました。
12月17日(土)
ちょっと残っていたシートを貼り、これで完璧。
猫を外に出してもカラスに狙われているようで目が離せません。
天気がいいのでまたシーカヤック。【と】がウェットスーツを着てシュノーケルを持って潜る体勢。魚がいっぱいいるらしいので【む】もウェットスーツを着てシュノーケリング。色鮮やかな魚がいっぱい!TVでも見ているような気分。
しかし、【む】は口でしか息が出来ないと頭が痛くなるのと、ロープでテカポと体を繋いでいたとはいえ、海底を見ているとどんどん流されているのがわかり怖くなったので、あまり長時間は出来ませんでした。
私達のウェットスーツはノースリーブタイプのため、腕が冷たくなり寒いので退散。
高知山展望台へ。
12月18日(日)
朝はコインランドリーへ。中学校の隣にあるコインランドリ―、路上駐車した車からは塀の向こう(校庭)に生えているパパイヤが見えました。どこを走っても何気ない顔をしてパパイヤとか見たことの無いような実がぶら下がっている木がありました。明らかに今まで行ったことのある土地とは違うことを実感しました。
【と】はテカポで波乗り。そして、ずぶ濡れになり、またしてもコインランドリーへ。
調子に乗って波に乗っていたら岩場の方まで運ばれてしまい、かなり真剣に身の危険を感じたらしいです。
私達の顔を覚えたらしい、ヤドリ浜の2匹の猫と遊びました。白黒模様で鼻の横にホクロみたいに黒い点がついているので『ほくろ』、全身キジトラなので『とらにゃん』と勝手に呼んでいました。
またしても高知山で眠る。
12月19日(月)
起きたら作業中のおじさん発見。
何をしているのかと思いきや、展望台のまわりの草を刈ったりして整備しているらしい。
いろいろ話したのだけれど、島の人の言葉はわかりにくく、半分くらいしか理解できませんでした。このおじさんの娘さんは演歌歌手らしい、ということだけはわかったけど。
島のパンフレットにも載っていて、甘いもの好きの【む】が常々お目にかかりたいと思っていた『フチモチ』(よもぎもち)をおじさんがくれました。島の人達は春先にたくさん作って冷凍しておき、おやつとして持ってでかけるそうです。もらったフチモチは笹の葉で包んであり、黒糖とよもぎの香りがして春の味がしました。ありがとう、おじさん。
またしてもヤドリ浜へ。かなり気に入った様子。
買出しを済ませ、銭湯に行って帰ってくると、なんと非常食のカップヌードル(10個中8個)が猫の餌食になっていました。鬼のように怒る私達。だって、1個をずっとかじっていればいいのに、「これはどうかな、こっちはどんな味?」という光景が目に浮かぶような「ちょっとずつだけど全滅」作戦に出た猫達なんだもの。穴が開いたらお湯入れられないでしょう!なんてことするんだよぅ(怒泣)。
12月20日(火)
大島海峡の向こう、加計呂麻島へ。
パンフレットで見た渡連浜は砂浜ではなく赤土でした。
山が多く、ドナドナ号には苦しい島です。
こんなところで?とびっくりしたのが田んぼ。お米を作っているのですね、南の島でも。
あまり人が行かないので貝殻や珊瑚を拾うにはいいところがいっぱい。
ガジュマルはうねうねとした木で登りたくなりました。
大島海峡側は赤土の浜が多かったです。南端の実久に行ったらやっと白い砂浜を見られました。
テカポを海へ。凪いでいるので水中眼鏡を使わなくてもはっきり見えました。珊瑚礁の上に行くとエンゼルフィッシュを発見。いわゆる一つの感動でした。図鑑とかTVでしか見たことのない魚達がすぐそこに。思わず「これって作り物じゃないよね」と確認してしまう【む】でした。
あまり観光客も来ないのか(季節はずれだもんね)やけに土地の人達に話しかけられました。岩手から来た、というと皆一様にびっくりするのですが、はたして何割の人が岩手の場所を知っているのでしょうか。
寝泊りするのに不便を感じたので古仁屋へ戻りました。
あいかわらず高知山で眠る。虫も鳴く、鳥も鳴く、ここはジャングルか?と思うような音響効果。
12月21日(水)
雨降り。
北方面へ移動。すさまじい道の連続。
天気が悪くてもやっぱり海はきれい。
東シナ海は風のせいか波が荒かったです。外海って感じですね。
名瀬市近くの大浜に辿り着いたけれど、私達の他に人はいませんでした。シーズンオフだもの、当たり前。
12月22日(木)
博物館見学。『黒糖の秘話』というビデオで奄美は薩摩藩に搾取されていたことを知りました。知らないところでたくさんの悲劇があったのですね、日本。
そこかしこに生えているソテツ、赤い実が成っているので食べられるのかと思っていたのですが、もともとはアクが強く食べられないもののようで、そんなものでさえ何とかして食べなければ生きられなかった人々・・。それまでは濃い緑と赤のコントラストが「クリスマスみたいだ〜」とノー天気なことをいっていたのですが、それを見るたびに嫌なことを思い出す人がまだここにはたくさんいることを思うとあまりノー天気にもなれなくなりました。結局は部外者であり、苦しみを知らないある意味では幸せな時代に育った人間なんだということを実感しました。
うどん浜公園にいってみると、なんと!ダイエーがありました。鹿児島で『奄美にはダイエーはないだろう』とあんなに大変な思いをしてコンロのカセットを大量に買い込んだのに…。喜んでいいのか、悲しむべきなのか、複雑な心境でした。でも、とりあえず入ってはみるのね、私達は(笑)。
車を置いて街中へ。アーケードがあったり、結構こまごました街、という印象でした。
大浜に戻り、【と】はテカポを海に出し、【む】は年賀状書き。観光客はいなくても売店が開いていたので『さとうきびジュース』を怖いもの見たさで買いに行きました。注文すると、後ろの冷蔵庫を開けて太さ4〜5cm、長さ40cmくらいのさとうきび2本を出し、目の前でジューサーに入れて絞ってくれました。おぉ、豪快!いざ飲んでみると、甘くて青臭くてコップ1杯飲むのも辛いものでした(別にまずいって訳じゃなくて、甘すぎるのね)。
つづく