| 2007年7月23日(月) 瀬田一 | |
| タイトル:続・トイレの怪人 | スゴロク:17 トイレの怪事ふたたび(男子バージョン) |
| それは、西日の差し込む紅い廊下での出来事だった。 突如、甲高くも野太い悲鳴が校舎全体に響き渡った。 それと同時に、小さなドアを押し破るように、蒼白な顔をした男子生徒達がなだれ出てくる。 彼等はおれの背中側に身を潜める。(はみ出てるけど) ドアは開け放たれたまま、まだ微かに揺れていた。 「た・・・タイチ・・・」 一人が唇を震わせておれの名を呼ぶ。 固く握り締められた手は太い血管が浮いて真っ白だ。 彼はその手をゆるゆると持ち上げると、小刻みに揺れる節くれだった指先で一点を指した。 指し示すのは、開いたドアの向こう。 西日が差し込んでなお、やや薄暗い空間。 「・・・タイチ・・・ ・・・・・・ゴキブリやっつけて・・・っ!!!!!!」 ・・・・・・・・・・・・・Who? 「早く行け!!タイチ!!」 「ヤダ・・・っ!!やめて!!押さないで!!」 隣のクラスの神山が背中を押すのに必死に抵抗するおれ。 「いいから!!男子トイレ入ったって誰も咎めないから!!変態とか呼ばないから!!」 「当たり前だよ!! やめてよ!おれ・・・イニシャルにGの付くものダメなんだから・・・!! 後藤さん及び後藤くんだって嫌なんだからね!!!!」 「・・・・・・・・・ちょっと傷ついた。」 あ、後藤くん。 そうこうしている間にも、男衆にぐいぐい押されて男子トイレに詰め込まれそうになってるおれ。 ピンチ・・・!! ピンチ・・・!!!! ダメなんだから!こんな狭い空間でGのつくアイツと二人きりなんて、そんな不純なこと、絶対ダメなんだから!!!! ダメ。ゼッタイ。 てゆーか、「きゃーーーーー!!」って野太い悲鳴上げた奴!どこのどいつ!!?? おれの後ろでガタガタ震えてるのは、 神山 萩岡 コータ 山さん ・・・・・・山さんか? ふと蘇える野太い艶声。 蟲師の時間。 ………ガタガタガタ… ダメ。ゼッタイ。 |
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| 2007年7月23日(月) 渡辺なるみ | |
| タイトル:様づけ…のつもり? | スゴロク:12 体育館裏ふたたび |
| ホームルームが終わって、部活に行こうと玄関で下駄箱を開けて気がついたの。 手紙が入ってる…! あわてて周りをきょろきょろしたけど、うちのクラスは今日ホームルームが早く終わったから、幸いなことにまだ人影はほとんどない。 別にやましいことじゃないけど、なんとなくほっとしてその場で手紙を開いたの。 「放課後、体育館裏で待っています。 I」 I…市川くん!? 大丈夫、チャックは開いてない。 (思わず確かめたけど、スカートに社会の窓は…ないよね) 無視してもいいんだけど、それは目覚めが悪いよね。 誰が来るのか確かめてからでも別に遅くはないと思うの。 Iって、イから始まる名前の人だからそんなに多くないし、行くだけ行ってみようかな。 そう決めて、素直に体育館裏に行ってみることにしたの。 曲がり角からちらっと顔だけ出して、様子を伺う。 果たしてそこにいたのは市川くんだった。 「ごめんね、待った?市川くん」 「あ…なるみちゃん。来てくれたんだ」 市川くんは心なしほっとした様子で笑った。 「うん。Iって書いてあったからなんとなくそうかなーって。 で、何の用?」 「うん…あのさ…」 妙に歯切れが悪く、顔も赤い市川くん。 今日はXYZしてないから早く言って。 わたしの心の声が聞こえたのか聞こえなかったのか、突然、市川くんは後ろに回していた両手をばっと前に出した。 「これ…もらってください!」 「へ?」 思わず間抜けな声が出てしまう。市川くんが差し出したのは、保冷バック。 「俺…一生懸命やったんだ」 「これ、なに?」 反射的に出されたものを受け取ってから聞き返す。バックはずしりと重たい。 「あの…あの… メロンくりぬいてメロンソーダ入れて作ったフルーツポンチ! 名付けて! めろめろメロンサマー!!」 市川くんはそれだけ一息に喋ると、脱兎のごとく去っていった。 前にも…双子のおじさんらしき物体をもらったことがあったけど… これってXYZの口止めのつもり? 微妙。 |
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| 2007年7月26日(木) 高科佐希 | |
| タイトル:私に怖い物がないなんて思ったら 大間違いです。 |
スゴロク:43 罰ゲーム (いぢめじゃないよ☆) |
| 翌日から宿泊学習があるというのに、今日も部活でした。 今日の部活は皆さん曰く、「一味違う物」。といっても、部で恒例のイベントです。 写真部の初代顧問の方が部内の成績アップを目的に決めた事だそうで…… 何時の間にかそうなってました。 あるランダムで選ばれる科目の成績が悪かった下位3人(同率有りだからそれ以上?)が、 罰ゲーム。夏休みが終わるまでに3番目に悪い人は自分が怖いと思っているもの。 2番目は誰もが認めるお宝写真、そして1番悪い人は心霊写真をそれぞれ撮影、と言った感じで。 撮れなかったら1ヶ月間部室掃除をやらされる事に。引退間近の3年生もそれは同じ。 各学年別にそれは行われ…2年生の対象となる科目は、数学。…よりによって。 数学は高校に上がってから苦手な科目の1つに追加された科目であって… 常に赤点こそ取らないものの、悪いです。一斉に見せ合った結果……悪い順に、 1位、野島君 2位、佐々木君 3位、立川さん……同率で私 去年は国語だったのでセーフでしたが、何で数学だったのか…… 自分が怖い物と思っている写真、怖いから撮れないのに。 立川さんはもう決めたのかと聞いてみた所、あの楕円形の黒光りの虫を撮る、と。 ……誰もが、特に女の子は怯えそうだなあ。確かに怖いかも。 私は何を撮ろうかな……少しだけ頭の中を巡らせて見てみると…… (「栗山先生、その妹さんを嫁か養女に下さい……!」エンドレス…) ……い、いやあー!想像するだけで怖い 何でよりによって……凄く真剣に言っている先生を想像してしまうの? でも決まりました。あの先生を撮影しよう。大丈夫。私にとっての怖い物だから。 これで無事に罰ゲームを遂行出来る……嬉しいです。ただ、撮影するのは怖いですが。 そういえば野島君……怖い物は苦手だった筈。平気かな? 付き合わされそうな気がするけど、いっか。 |
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| 2007年7月26日(木) 山手真海 | |
| タイトル:命がけサイクリング。 (ごめんなさい、前編なの) |
スゴロク:夏2 どこまでも一人旅 |
| 青い空。 きらめく太陽。 焼ける肌。…じーりじーり。 今日は記念すべき夏休み「第一日目」! …宿題? ノンノンそんなものは来月の31日まで取っておくのよ!(お約束) 目の前に広がるのは国道1号線! はるか遠くに陽炎ムンムン! アタシのアイテムは、 麦藁帽子に「ハナコ」Tシャツ、 あーんど愛用マウンテンバイク! さあて、目指すは… 山越え制覇!! アタシが毎年夏休みに取り組む行事の一つ目が、これ。 山越え。 二つ目以降はまた機会があれば紹介するけど☆ とにかく、 愛用のマウンテンバイクで国道一号線を爆走し、 トラックの群集にもまれながら斜面を登り、 マウンテンを担いでジャングルを抜け、 野生の獣と共に一路、ふもとを目指すというなんとも爽快なこの計画。 これを合計5回ほど繰り返してると、隣の県に侵入できるの。 今回の山越えは初めての順路に挑戦☆ う〜ん、た・の・し・み♪ というわけで、早朝、 排ガスにまみれながら、アタシはマウンテンをこぎ出した。 頬に当たる風がなんとも生ぬるい。 アタシの胸ではたはたしている「ハナコ」も、なんだか切なそうな表情だわ。 風がきつすぎて(爆走のせい)麦藁帽子のゴムが首にしまってぅがっ。ぐ、ぐるしぃ… そうこうしているうちに、一号線をはずれ獣道へ。 途中、農作業中らしきおっちゃんに道を聞く。 「…おお、マウンテンヴェイクでそったらとこまで行くべか……三日くらいかかるんでね〜か〜?」 イェイ♪ 日帰りの予定よ☆ というわけで、またひたすら爆走。 「ハナコ」が土ぼこりにまみれ始める。 と同時に、樹海に突入。 独特の湿気と悪寒に襲われる。 ああ、なんでこんなに視線を感じるのかしら? ゾゾゾ と思ってふとマウンテンを降りると、アタシの背後に巨大な熊さん登場! …Σ( ̄□ ̄;) きゃあああぁぁ…く、食われる!! (後編へ続く) |
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| 2007年7月26日(木) 山手真海 | |
| タイトル:命がけサイクリング。(後編でございます) | 一回休み |
| 巨大な熊さんは、 んじーーーっとアタシを見つめている。 硬直するアタシ。 【モンスター黒くまくんが現れた!】 選択肢:走って逃げる マウンテンで逃げる 話合う 意識を失う 餌食になる 「ハナコ」を身代わりに差し出す さあ、どれ? (…ロクなもんがないわっ!!泣) 結局アタシは、身代わりを差し出した。 「ハナコ」じゃないわよっ? リュックよ!?身代わりは。 そんでもって、ゆっくりと後退さる。 こわごわマウンテンバイクにまたがると、アタシは一目散にその場から逃げ出した。 【山さんは、無事にモンスター黒くまくんから逃げ出した!】 けど、命の危険は続く。 …食料、ない。 朝からぶっ通しでこいでたから、お昼過ぎの峠越えはきついわ。 なんとか熊さんの山を降りて、三つ目の山に入ったんだけど… そこでまたもや、 【モンスター黒くまくん・まきしむ(でかっ)が現れた!】 選択肢:走って逃げる マウンテンで逃げる 死に物狂いで逃げる 「あっUFO!」と騙して逃げる 意識を失う 念仏を唱える 走馬灯を見る 自らを差し出す さあ、どれ? (思いっきりピンチじゃないのっ!!号泣) 結局アタシは、差し出したわ。 …愛用のマウンテンバイクを。(涙) まきしむはマウンテンを殴り倒すと、つまんなそうに森の奥へと帰って行った。 …ストレス発散…? 【とにかく、無事にモンスター・まきしむから逃げ出した!】 そんなこんなで、ついに五つ目の山のふもとに到着したアタシ☆ 山越え完遂!! らりほ〜♪ て、喜んでばかりもいられないわ。 食料ないから、とりあえずどっかに一泊することにしたの。 農作業中らしきおばあさんに話しかける。 「あの〜この辺りに民宿ってないですか?」 「…あ〜〜?」 「あのぉ、宿、ないですか…?」 「ぁあ〜〜?」 「……えーと…」 「ぁぁぁあ〜〜?」 【耳が遠すぎるばあちゃん・ウメさんが現れた!】 何差し出したらいいのよ…もぅ。 |
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