2007年8月28日(火)  山手真海
タイトル:新種のきゃっとふーど?? スゴロク:21 休み時間
今日は楽しいバイト(ペットショップ)の日。
お昼休みは必ず、近くの大きな手芸店へGO。
常連なアタシ…いつもすっごい奇異な目で見られるけど、もう慣れっこ♪
そしてもうひとつ慣れっこなのは…

「部長、あのゴジラ、どうにかしてもらえませんか!?」
ていう怒鳴り声。
「…みっちゃん?」
て呼ぶと、
「みっちゃんじゃなくて、御子柴です!!」
て、腰の辺りで声がした。
みっちゃんは、真っ赤な頬をぷうっと膨らまし、小動物みたいなくりくりした目をきっと吊り上げてアタシを見てる。
う〜ん、今日もキュート☆

みっちゃんは一年生で、編み物同好会の副部長。
おかっぱで身長も144センチしかないから、映画はいつも小人料金だって専らのウワサ(笑)。
そんな彼女はなぜかことごとくアタシに厳しい(泣)
部内ではみんな「山さん先輩」って呼んでくれるのに、みっちゃんだけは「部長(怒)!」。
アタシはリスみたいな彼女がなかなか可愛くてスキなんだけどねえ。
うまくいかないわー人生。

ちなみに、みっちゃんはこの手芸店のアルバイター。
会うと、いつもお説教が始まる。

「部長、ゴジラどっかにやってください」
「えー無理よぉ☆」
「うちは編み物同好会のはずです」
「まぁまぁ、そんなの気にしないで☆」
「邪魔なんですよ、あれだっけおっきいと」
「仕方ないじゃなーい、等身大だもの☆」
「…完成できるとお思いですか?」
「やるわよっ卒業までに☆」
「……卒業……できるんですか?
「Σ( ̄□ ̄;)!!」

毒舌みっちゃん。
けど、そんな彼女も動物にはとっても優しいの。
休憩時間には必ずうちの店に来て、小鳥・猫・犬・ハム・熱帯魚用の餌をごっそり買ってくから♪
しかも、お会計の時は必ず、

「ペットの猫ちゃん達にあげてください」

て、りんごみたいに真っ赤な顔で、可愛くラッピングされた手作りお菓子をくれるの。
ほんといい子☆

でもね…いくらアタシんちのにゃんこ達でも、さすがにチョコチップクッキーは食えないと思うの。
だからいつもそれらは甘いもの大好きなアタシのお腹におさまることになるんだけど…
これってもしや、猫用??;

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2007年8月30日(木)  瀬田一
タイトル:2ヶ月の決着 スゴロク:40 男の子の秘密
木曜日だ・・・

もう木曜日だ・・・

そろそろ決着をつけねばなるまい

告白の返事を

しなければ



ことの始まりは先週土曜日。
部活が終わって作った菓子を文化祭準備中のみんなに差し入れをした後のこと。

「えっと…その…」

おれは、石原さんと二人で教室に取り残されていた。
山さんに「ちょっと教室で待ってて☆」って言われたんだけどな。
・・・・・・作為的なものを感じる・・・?

回想だから手短にいこう。

薄暗くなってきた教室で、石原さんはためらいがちに、

「告白の返事…しないの…?」

と尋ねてきた!
告白=市川!!!
なんで石原さんが市川の気持ちを知ってるの!?とか、とかとかとか
今となっては疑問もないではないが、ともかくその時は市川のことで頭が一杯で
「する、よ。」
と言ってしまった。
だって・・・全然関係ない女の子にまで催促されて、そのままほっとくわけにもいかないし。



「する」と言ったものの、なかなかタイミングがつかめずに今日まできてしまったのだが。
そろそろ決着をつけねばなるまい。
告白の返事を。
しなければ。

「何?返事って。」
おれは市川をあの場所に呼び出した。すなわち体育館裏だ。
何やら市川はしきりにズボンの前を気にしているように見えなくもないが、
それ以上におれ自身がぐるぐるぐる。
落ち着け・・・落ち着け・・・
まずは世間話だ。スポーツ少年の市川が飛びつきそうな話題は・・・
「こここ甲子園がさ〜・・・」
「甲子園?」
って、しまった!市川陸上一筋か!!??
「瀬田、落ち着いて。」
と、市川は苦笑い。
お前本当爽やかだなぁ!おい!!
落ち着け、返事をするだけだ。
告白・・・告白・・・
ええい!ままよ!!

「好きです!!!」
「うん、俺も好き(甲子園が)。」


そっか。あ〜よかった・・・。
って・・・あれ?
間違えた!?おれ、何か間違えた!!??

「み…見ちゃった…。」
と、後ろから声が聞こえて振り返れば、真っ赤な顔をした田辺さんが、
「だ…大丈夫っ。ナイショにするから!!」
って言って走り去った!

あれ?あれあれ??
ななな何かおかしくない!!??

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2007年8月30日(木)  渡辺なるみ
タイトル:がんばれ山さん スゴロク:夏5 プールでGO!!
体育祭と文化祭の準備は同時進行なので、今日もクラスメイトのほぼ全員が集まってる。
午前中は暑い中みんなで作業を進めたから、お昼休憩の後にみんなでプールに入ったの。
それはよかったんだけど。

教室に戻って作業をしようとして、ふと気づいたの。

いつもつけてる、銀色のペンダントがない…!!

え、どこいったんだろう…!鞄?ポーチ?教室?ロッカー?机の中?更衣室?
ばたばた探したけど、どうしても見つからない。
半泣きになっておろおろしてると、山さんが気づいて声をかけてくれた。

「なるちゃん、さっきからどうしたのよ。探し物?」
「そうなの…ペンダントなんだけど…」
「あらやだ。アタシも探すの手伝ってあげるわよ」
「ほんと!?」
「あたり前でしょ〜!まっかせなさーい男に二言はないワ☆(ウインク)

「あと探してない心当たりはプールの中くらいなんだけど…」


言った途端に、山さんはずざざざざざっ!と教室の隅っこまで下がって小さくなった。(当社比)

「おいおい山手ぇ。男に二言はないんだろ〜?」
話を聞いていたらしい川山くんがにやにや笑っている。
「そそそそそんなことないわっ!アタシ、おかまだし!心は純情乙女だし!」
「でも、任せなさいって言ってたよねー、ねー、山さん」
田辺ちゃんも加勢。

「山さん…お願い」
ついノリで両手を組んで山さんを見上げてお願いすると、山さんは海よりもプールよりも深い深いため息をついた。
「しょ、しょしょしょしょーがないわね…」

あ、声震えてる。ついでに足も震えてる。

「さ、プールへGO!GO!」
やたらはりきった様子の田辺ちゃんに、何人かが続いていざプールへ。

あ、山さん手足一緒に出てる。

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2007年8月30日(木)  渡辺なるみ
タイトル:ファイトだ山さん 一回休み
再びプールに戻り、水着に着替える。
更衣室からプールサイドに出ると、男子更衣室から一番最後に、宮瀬くんに背中をぐいぐい押されながら登場する山さん。

「山さん、しっかりしろよ!体育祭はハードル(山さんにとっては跳ぶんじゃなくて跨ぐもの)にしてやっから!」
宮瀬くんなりの優しさで励まされながら、山さんは極力プールを見ないようにこちらへ来た。
「山さん、みんなと一緒に卒業しようって約束しただろ!」
これは、コータくん。
わたしのペンダントを探すことを口実に、みんな山さんに水とお友達になってもらおうと必死。
「山さん、ペンダント見つかったらマジカル☆コペル君XYZをあげるから!」
ね!とタイチくんに念を押されて、山さんは声も無くカクカク頷いてる。

「じゃあみんな、円陣組むわよー!」
田辺ちゃんの号令でみんな何故か円くなる。
「なるみのペンダント、絶対見つけるぞー!!」
「おー!
と見せかけてどーん!!

ぎゃああぁぅがぶぐげごば…

宮瀬くんと田辺ちゃんと川山くんに突き落とされ、だんだん小さくなる山さんの悲鳴。

悲鳴が聞こえなくなると、後には不気味な静寂。
セミの声だけがやけにうるさい。


…10秒…20秒…25秒…30秒…


「そ…そろそろいいんじゃないかな?」
何がイイのかよく分からないけど、冷や汗苦笑いのコータに、みんな同意する。
「ていうか…溺れてるよね?」
水底の大きな影を見て、次にお互いの顔を見合わせる。
「山さん!」
タイチくんの声を合図に、みんなプールに飛び込もうとしたそのとき。



っぶごはあぁっっ!!

プールサイドにぬっ!と山さんが上がってきた。



「山さん…!」

その手には…確かにわたしの落とした花丸ブタさんペンダント


「うおおおおー!!山手ー!!」
「山さーん!!勇者だよ山さんー!」
「ばんざーい!!山さんばんざーい!!」
「山さんばんざーい!やったー!!」


いつまでもいつまでも、山さんコールは続きましたとさ。


とんぴっからん。

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2007年8月31日(金)  高科佐希
タイトル:愛の時間(山手君命名) スゴロク:18 授業中の叫び声
今日は関原先生も準備を手伝ってくれる模様。きっとアマゾン川の為だろうなあ……
と言うのも…今日は夏休み最終日。つまり一部の方は宿題に追われているのです。
その為教室の半分のスペースは宿題片付け組、残りが文化祭準備組。
宿題片付け組の人達は終わったらすぐに準備に回るのが条件。
人手増加の為にクラストップの秀才の…っ、名前忘れました。
だって皆……眼鏡って呼んでいるから…っ!確か木田君だったっけ?彼が先生になっています。

それから幾らか時間が経過して、聞えたのは木田?君の叫び声でした。
何やら宿題片付け組の解答がひどい様子で。クラス中の注目の的となりました。
五月蝿いわねー、と田辺さん。気になって覗きに行った彼女は、軽く笑っていました。
戻ってくると田辺さんは漢字の間違いがひどかった、と言っていました。そして、
「“愛”を“受”って書いていたわよ。全然違うのにね」

皆が笑ってる、私は少し間があったけど青ざめました。
……あの中にプリント裏の犯人さんがいらっしゃるの?でも古ぼけた紙だったから兄弟かな?
受しては駄目、人を好きになるなら愛さないと……!

と、その瞬間。木田(?)君がの叫び声が再び。
何事かと今度は関原先生が加わって。そしてまた叫び声。とても悲痛な物でした。

「此処は愛の法則じゃないと言っただろうが!」
「うっさい、俺がそう思ったら答えは愛の法則なんだよ!」

「そこ、五月蝿い!もう愛の法則で良いじゃないの!」


何だか趣旨が違ってきている気もするけど……

叫びにも近い言い合いは長く続き。私は途中で部活の方の準備に行きました。
「サキちゃんのクラス、叫び声や悲鳴が聞えたけど…まさかゴキブリ?」






……私にももう分かりません。

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