2007年10月14日(日)  木村春稀
タイトル:小さいってことは…【前編】 身長差?関係ないね/写真って恐いね…
転校してきてまず思った事。
このクラスはお気楽な奴が多いってコト。
それと…バカばっかってコト!

普通試験中にトランプとかやる?やらないよね?
「お、やってるな〜。お手柔らかに頼むぞ?なんせ木村は転校生だからなぁ〜」
って先生が笑いながらどっか行くし。
それに台詞おかしくない?意味不明。
あんまり乗り気じゃなくてよく分かんなかったけど勝っちゃったし。手抜いたの?ねぇみんな?
でも勝ったのは嬉しいから素直に喜んでたのにさ…

バカその1。宮瀬。
「良かったな、キャサリン木村」
バカその2。川山。
「何か奢るぞ、キャサリン木村」
バカ予備軍。瀬田。
……き…き…あれ…き?………キャシー?

うん。きっと心ん中で思ってた事だよね。
でも瀬田君、バッチリ聞こえてるから
何かもうキャサリン決定?卒業まで僕キャサリンなの?同窓会とかでもきっと久しぶりキャサリン!とか言われるの?

…ホント勘弁。

「ほら、何でもいいぞぉ〜?お兄さんが奢ってあげるから」
宮瀬と川山が僕の隣に座って頭を撫でてあやすようにしてきてた。なんだよもう、いくら僕が小さ…
「ちょっとやめてあげなよ〜、いくら小さくて可愛くても手ぇ出したら犯罪だからね?」
高科さん、思ってる事先に言わないで?それにちょっとニュアンスおかしいんですけど?
「そうだぞ。小さくても一生懸命生きてるんだから…」
うんありがと、でもね?瀬田君。なんか会話の趣旨ズレてるから。
「でも萌えよ!」
如月さん?萌えってナンデスカ?
「だってさ〜、なぁ?」
「うん、なぁ?」
なに二人で見つめて頷き合ってんの?キモイよ…。すっごい悪寒が走るんですけど。
「あ〜もう、うっとぉしい!小さくても文句言わない!手は出さない同盟作ればいいでしょ!」
いやいやいや、田辺さん意味分かんないから。
ちょっと、誰か収集つけてよ…
「…木村は可愛いと思うぞ?それにいい奴だ。な?」
キランと白い歯を出して爽やかな笑顔を向けてきた市川。やっとまともな奴を見つけた…と思ったけど…。

瀬田君、なんで僕を睨むの?

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2007年10月14日(日)  木村春稀
タイトル:小さいってことは…【後編】 身長差?関係ないね/写真って恐いね…
なんだかんだと言い合って…
こっちが疲れるよ。
「まぁまぁ、んじゃ俺はアイス奢ってやるよ。ガリガリくんリッチミルク!高いんだぞ〜?」
「あ、じゃ俺は特大タイヤキだ!
宮瀬、川山、目くそ鼻くそってこいつらの事だっけ?
「え〜ずるい〜私も!」
「ん〜よし、高科佐希!キミも小さいから奢ってあげよう!!」
「やったぁ!」
……ロリコン?
「よしよし、ついてまいれ、ついてまいれ」
「……ハーゲンダッツ」
気分良さそうに笑ってる二人を立ち上がって見下ろす僕。
なんかムカムカしてきた。
「へ?どうしたキャサ…」
「ハーゲンダッツの一番高いやつとたこ焼き5箱」
「いや〜流石にそれはキャサ…」
「ハーゲンダッツの一番高いやつとたこ焼き5箱」
「え〜っと、キャサ…」
「ハーゲンダッツの一番高いやつとたこ焼き5箱」

僕の怒りと睨みが二人を射抜こうとした時に割って入ってきた僕より小さい…コータ君だっけ?
「タイチ、木村君、早く行こう?小さい子には奢ってくれるんだって。あと小さいのって誰かいたっけ?」
周りを見渡してるコータ君。
「え…ちょ…それは流石に……」
「奢ってくれるんでしょ?ボクたち小さいのに

その時の迫力は一生忘れません。
人間は身長でなく器だと知った日でした。
結局二人は身長が160以下の人全員に奢ってたけど…なんか可哀想だったな。
まぁ、同情なんかしないけどね。
それにしても如月さんの罰ゲームはどうなったんだろ?
むしろ宮瀬と川山の罰ゲームだよね?コレ。

でもそんな事より僕は、アイスを食べながら言った瀬田の台詞が気になるよ…。

「ねぇ?木村の好きなタイプってどんなの?女の子?」

ん?
なんか間違ってなかった?
聞き間違いかな。
うん、じゃあ…スルーで。

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2007年10月14日(日)  渡辺なるみ
タイトル:はい、そにぃ!(ぜんぺん) 写真って恐いね…/ぬきうち服装検査
今日も今日とて休日出勤!渡辺なるみです!ハイ!
それもこれもナゲット&饅頭のため。お水が冷たい季節になってきたから掃除も大変。
さー今日も気合入れてがんばろっと!

竹箒で小屋の隅のチリを払ってると、校舎から出てくるサキちゃんの姿。
「おーいサキちゃーん!」
「あ、なるみちゃんちょうどいい所に。これ、あげる」
にこにこして駆け寄ってくるサキちゃん。
鞄をごそごそすると、ハイ、とピンクの封筒を差し出した。しかも、ハートの封緘。

ななななに!?もももしやラブレター!?


「ずっと渡そうと思ってたんだけど、今日やっとできたの」
えええ…!!
困る!誰かに渡してってのも困るけど、わたし宛だったらもっと困る!
一瞬で青くなったり赤くなったりするわたし。
「文化祭のときの写真」

…あーびっくりした。ピンクの封筒はやめぃ。
開くと、文化祭のときのみんなのコスプレ写真が出てくる。
サキちゃんは写真部だから、この休日で現像してくれたのかな。
「わー懐かしいね!ありがとう〜」
「ね、懐かしいでしょ。じゃあわたし行くね。また明日!」
ぶんぶんと手をふってサキちゃんを見送った後、掃除をちゃっちゃと終わらせて写真を眺めてたの。

サキちゃん写真部なだけあって、撮影上手だなぁ。
なんか…やたらと男の子の写りが良い気がするけど、…気のせい?
うーん文化祭の出し物、『占い呪い珍道中』がんばったもんね。

よみがえる記憶。

よみがえる感動。


よみがえるアマゾン。



うぅ。
思わず目頭を押さえちゃう。

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2007年10月14日(日)  渡辺なるみ
タイトル:はい、そにぃ!(こうへん) 写真って恐いね…/ぬきうち服装検査
一人でにやにやしてると変な子だと思われちゃうから、周りをこそこそ見回しながらにやにやしてたんだけど、遠くにしましまマフラーを発見したの。
「おーいふゆちゃーん!」
こっちに気付いた様子のふゆちゃんはツカツカッ!と寄ってきてわたしにずいっと迫る。

と う こ だから。アタシ」
「そんな、いくら冬が嫌いだからって」
「嫌いなのは寒さだから!てゆーか名前変えないで」
「またまたー。絶対零度女王ふゆちゃんらしくないよ」
「その呼び名はキャサリン木村と同じくらいひどい!!」
はあはあと肩で息をするふゆちゃん。まぁまぁ落ち着いて。

「で、なんか用?」
気を取り直した様子のふゆちゃんに、さっきもらった写真を見せる。
「これ、文化祭の。サキちゃんにもらったんだけど、よかったら何枚かあげるよ」
「ふーん…よく撮れてるじゃん」
ぺらり…ぺらり…とめくっていた手が、ある一枚でぴたりと止まる。
「………何これ」
ぶるぶるわななくふゆちゃん。心霊写真?
覗き込むと、ただのクラスみんなで撮った写真。
みんなコスプレしてるけど、それを除けばふつう。
いや。
「ふ…ふゆちゃんがスカート穿いてるー!!」
「違う!いつも穿いてるわよ!」
問題は、丈の長さだ。いつもみたいに足首まであるスケ番風?じゃなくって。
「ミニスカー!うおおお美脚ー!!はぁ羨ましい〜」
「ばっ…ちがっ…!アタシ…

こんなの穿いたことない!!

はい?

「アタシ短いスカートなんて持ってないのに…」
それはそれで問題だと思うの。
「じゃあなんでこの写真はミニスカなんだろ?一部透けるスカートだったとか…?」
二人で写真をじっと見つめる。


どどどーゆーこと!!??

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2007年10月15日(月)  瀬田一
タイトル:転校生と服装検査(前編) ぬきうち服装検査 / 鳴り響け!!非常ベル
今日は抜き打ち服装検査。
つっても、まあ多分おれはひっかからない。
おれくらいの茶髪は容認される域だし、制服も大丈夫、爪も短く切ってある。

さて今日は誰が捕まるんだろーか。

確実なのは山さんかなぁ。
もうなんか、当確!っていう字が見えるな。
風紀委員なのになぁ…。

安藤もダメだろうなぁ。制服着てないし。
あ、そうそう。安藤の学ランが黒ランになった。
おでんはじめました!って感じ。
まー最近は、割と年中おでんやってるんだけど。


そんなこんなな服装検査中、木村が引っかかった。

「おい木村。これはちょっと派手すぎるなぁ」
関原が木村の胸元をトントンする。
木村は嫌そうな表情。
何?ペンダント?
「アクセサリももう少し地味なものならまぁ容認できるんだがな。
 そうだな。許可できるのは渡辺のくらいまでだな」
花丸ぶたさんペンダントは可らしい。

「というわけで、コレはいったん没収な。放課後職員室にとりにこい」
そういって関原は、木村の首からペンダントをするりと取った。
と、それまで仏頂面をしていた木村が

「あっ!僕の背が伸びるペンダント型ピルケースが!!!!」

叫んだ。
ポロリと叫んだ。
なんか木村の尊厳を考えるに、聞かなかった振りをした方がいいんじゃないのか?
って、そんなことを考えるなんて、おれも大人になったな…。
いや、いやいや、いやいやいや。でも、気になるものは気になるでしょ!

『背が伸びるペンダント型ピルケース』

簡潔に考えると『背が伸びるピルケース』か?

「返してください。今日僕の背が1mmも伸びなかったら、
 そのペンダントを奪った先生の責任ですよ。
 責任とれるんですか!?」


木村は関原に静かな剣幕でつっかかっていく。
いやー…、木村の怒りよりも今はなんだかそのペンダントの効能に妙な興味があるんだが。
関原と木村のやり取りを見守っているように見えて、
他のクラスのみんなも目はペンダント(と見せかけてただのピルケースに見える)に釘付けだ。

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2007年10月15日(月)  瀬田一
タイトル:転校生と服装検査(後編) ぬきうち服装検査 / 鳴り響け!!非常ベル
「なぁキャサリン木村。それってどんな効果があるんだ?」

怖いもの知らずというか空気が読めない井口が、みんなの気持ちを代弁してくれた。

「き・む・ら・は・る・き!!
 これ?このペンダントは中に牛乳3本分のカルシウムが入ったサプリが入ってんだよ」
「それ飲むと、身長伸びるんだ?」
「当たり前でしょ。通販で高かったんだから」

『Hi!ジェニー!』
『Oh!ジョン!どうしたの!?一週間ぶりだけど随分背が伸びたみたい!』
『Aha!気づいた?実はね、始めたんだよ』
『What?始めたって何を?』
『HAHA!知りたい?』
『You bet!もったいぶらずに教えて、ジョン』
『Yes!これこれ!背が伸びるペンダント型ピルケースさ!』
『Cool!ペンダント型でいつでも持ち歩けるのね!』
『That's right!あとは中に入っているサプリメントを朝昼晩飲むだけでいいんだ!』
『Huum!すごい効果!!なんだか今少し背が伸びたみたい!!』
『Let's try!みんなもチャレンジだ☆』

おぅ……、深夜の通販番組が脳内を駆け巡るぜ。
次の週にはジェニーはジョンの身長を追い越して登場だな、これは。
いや、だけど、それってサプリ飲めばいい話であって、ペンダント型どころかピルケースの意味さえなくね???


だが、しかし……

「え!すごーい!!ねぇねぇ、それって胸がおっきくなるペンダント型ピルケースとかもあるのかな!?」
「筋肉は!?筋肉がつくペンダント型ピルケースは!!??」
「髪の毛!髪の毛が生えるペンダント型ピルケース!!!」


いっせいに木村に群がる女子や宮瀬他多数!
しかも途中から教頭が乱入してきたぞ!!??

みんな!騙されてるよ!

そんな通販商品に騙されるのはうちの母さんくらいかと思ってたけど、
なるほど、商売が成り立つわけだなぁ……。

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2007年10月15日(月)  北山冬子
タイトル:放火後の安藤と学ラン 鳴り響け!!非常ベル/体育館裏の攻防
〜〜あらすじ〜〜
抜き打ち検査だからか知らないけど安藤が黒くなった(視覚的に)。
(中略)
その放課後科学準備室に通りすがったら安藤が(比喩とかじゃなく)燃えてた



「科準のガスバーナーで紙あぶって放火なんてバッカじゃないの?!」
「放火じゃねーよ! あんなもん見たら誰だってあぶるだろ普通」

必死の形相でなんとかテーブルに引火した火を消そうと学ラン(黒)をばっさばっさ被せては振り上げの動作を繰り返す安藤(みずのみドリの玩具みたい)の傍らに置かれてた紙に目をやると傍らに
汚い字の『果たし状』と『火であぶったら素敵なメッセージが浮き出るよ!o(^-^)o』と文字が。(半分燃えてるけど)
『あぶり出し』……つまり白紙に溶液を用いて文字を書き、火であぶることにより文字を焼き出させる伝達方法の一種か…いやあぶらんだろ普通

そんなことやってる間にも火は安藤の学ランにまで引火しようとしている。
なんでこういう時に限って先生共は会議中なんだ。
……こういう時の非常ベルだよね。
……個人的にも一度押してみたいし
そう思ったアタシは非常ベルを押しに廊下へ走った。
……そう、罠だとも知らずに

廊下に出てその赤い姿を確認する。
そして勢いをつけて押……

痛ア―――――――――!!
何これこのボタン引っ込まない!
てゆーか指、これ絶対突き指したぁ!!


「この学校は遊びで非常ベルを鳴らす生徒が多いからな。設置してあるベルの半分はダミーベル……
なに真面目に語ってんだ安藤
「ここがハズレだとすると…………北山ッ、本物は三階の女子トイレ前だ!」
「俺は足手まといだ。せめてお前だけでもオレの代わりにッッ……ベルを、非常ベルを押してくるんだあああああ!!」

安藤……
アンタもアンタなら、この学校も学校だわ



追記
その後は言わずもがな。大事には至らなかったけどたっぷりしぼられた(アタシ何も悪くないのに……)
安藤の学ラン(黒)は灰になったので、黒シーズンは幻と化しました。
あとね、指。指なんだけどさ、病院行ったら見事にヒビいってましたわ。
…………安藤サイアク。将来禿げろ

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2007年10月15日(月)  高科佐希
タイトル:この2人にもエールを送って下さい。 体育館裏の攻防/
謎のお手紙inげた箱
な……何であの時悪ノリしてしまったのでしょう。
傍に美尋ちゃんがいたから?耳元でこんな風に囁いたんです。

キャサリン呼ばわりされている春稀君を励まそうとして、
“きっと春ちゃん、川山達を犯罪者だと思っているからこう言ってあげな?”
と言い、木村君が奢ってもらうことになった時にはこんな事を。
“どさくさに紛れて奢ってもらったら?”

小悪魔です…美尋ちゃん。何故かどさくさに紛れて自身まで奢ってもらっています。
これはきっと宮瀬君という名の交際相手を脅したのでしょう…
結局、コータ君、木村君、私を始め…なるみちゃん、
罰ゲームをやる筈の実夏ちゃん達160cm以下メンバーが奢ってもらう事となりました。
宮瀬君は“俺は奢るなんて言っていない”と全員分奢ることを拒んでいましたが。

凄い週末だったなあ…と思いつつも、休日明けの月曜日。
写真を撮ろうと校内の敷地をふらついていた時でした。体育館裏から何かが聞えます。

もしかして、またあれなのかなあ?

「バレー部の力見せつけてやる!」
「甘いわね、跳躍力と腕力じゃ柔道の技には適いっこないわ!」

ああ……やっぱり。宮瀬君と美尋ちゃんの取っ組み合いだ……
たまーに大喧嘩に発展すると何処かの漫画のようになる。
ちょっと体育館裏までツラを貸せと言ったみたいな感じで。今日は一体何の喧嘩なのかな?

「あんたの所為でねー……幻のパン(購買名物やきそばパン)が手に入れられなかったじゃない!
「何だと?!それはこっちの台詞だ!お前が邪魔しなければなぁ……」
あ、珍しい喧嘩の内容だ。

「でもあんたに取られなくて良かった…最後の1つ、取ったのが応援団の団長で」
「……ああ、お前に取られずに団長に取られて良かったよ
「良いよね、あの人」
「ああ、筋肉の付き方が何とも言えない。凄すぎる…」

そして何事もなかったかのように熱い握手を交わしていました。
……何とか無事に話が反れて終息しました。
応援団長さん、本当に幻のパンを奪って行ってくれて有難う。
きっと団長さんがこれを見ていたら何の事だかサッパリだろうけど

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2007年10月15日(月)  木村春稀
タイトル:思春期なんです。 謎のお手紙inげた箱 /納得していい事と悪い事
放課後ミラクルポーションを返してもらってきたけど…「アマゾンに行けば背も伸びるぞ!」ってゆーのは何?近くで聞いてた渡辺さんが目頭を押さえて出て行ったけどなんだったんだろ?

それはともかく、今、目の前の下駄箱には一通の封筒が…手紙?
え?うそ?まさか?
いやいやいや、そんな、まだ転校して2週間。
駄目だよそんな…僕にはもう……
「なーにが?」
「わっ!!た、田辺さん!?」
真後ろにいきなりニョキッて…あ〜ビックリした。
「愛しのあの子がどうしたって〜?」
「え?僕声に出してた!?」
……ハッ、しまった。
ニヤける田辺さんを見てカマかけられたのに気がついた。
くそ〜恐るべし田辺。
「へぇ〜、キャサリンってばもう好きな子できたんだ?」
「き・む・ら・は・る・き。誰がそんな事…いるわけないじゃん。」
「あらぁ〜?いるわよね。愛しのハ・ニ・ィ♪」
その後ろから現れたオカマ…もとい山手君。
あのお茶会以来ずっとその説信じて疑わないんだよね。

「あ〜〜っっ!!」

ちょっ…ちょっと!
耳元で叫ばないでよ、田辺さん。ってか早くどっか行って欲しい…
「これ、実夏ちゃんの持ってたアニメの便箋だよね?」
「あぁ〜夏休みに映画がやってたって言うアレね?」
え?如月さんの?ってことは…
「なぁに?実夏ちゃんからのラブレター?やるじゃない!」
「どれどれ……」
ちょっと、なんで田辺さんが勝手に開けてんの?

『貴方の正体を知ってる。
 貴方は私の仲間。
 私の秘密をあげる。』


………なんですと?
「意味深ね…」
「やるじゃない木村!いえキャサリン!
…わざわざ言い直さなくてもいいよ。ウインクとかいらないから。
「…うん、見なかった事にしてあげる!」
「ここは男の見せどころよ!頑張んなさい!!」
「え…ちょ、待ってよ!違うからっ!!」

もう、人の話聞かずに行っちゃったよ…
ちゃんと差出人書いてあるじゃんか。

『石原』

僕、顔、赤くないよね?
すっごいドキドキしてるんだけど…。

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2007年10月15日(月)  如月実夏
タイトル:恐怖!罰ゲーム(前半戦) 納得していい事と悪い事/
コレだけは譲らない!譲れない!!
この間は久々の大大富豪大会。この勝負、絶対勝てる自信があった!
なのに見事に負けちゃいました(あはは☆)
の、割にはアイス奢って貰ったり(レディーボーデンクッキークリーム!)したんですが。宮瀬、川山、ごちそーさん!
そんでもってきっと忘れてるだろうと思った罰ゲーム、やっぱり実行されました。絶対上手く逃げ切れると思ってたんだけどなぁ…。

罰ゲームの内容はカバンの中身抜き打ちチェック☆
授業の合間にベースをいじってたら目の前に影が…!
「あれ…キャサリン?」
「キャサリン言うな!」
転校生のキャサリン(本名忘れちゃった☆)が。
キャサリンといえば今日の抜き打ち検査は酷い見世物だったね!
「んで?そのキャサリンが何のよう?」
「僕は木村春稀!!この間の罰ゲーム、実行してもらおうと思ってるんだけど。」
おお!思い出した、木村だ木村。…って!この子一人称『』って言った!?僕っコ萌えええ!!
おっとっと…話題がそれた…。
「で、罰ゲームとは…?」

『実夏ちゃんへの罰ゲームは抜き打ち☆カバン検査でーす!!』

い、いつの間に。目の前には大大富豪大会の時のメンバー+αが…!!
しかもみんな…!目が怖いよ!!カバン検査って…!!
「実夏ちゃんってカバンの中は絶対見せようとしないよねー」
い、いや…それは大量の漫画が…!
「そういえば、前カバンひっくり返したときデジカメとかあったよねー」
だ、だからそれも…こ、コスプレ写真のファイルが…!!

これじゃあ…オタクがばれる…!!?

す、隙ありいいい!!
とにかく自分のみを守るのが先決!カバンを掴んで逃走を試みてみました!
まさかこんな行動に出るとは思うまい!!
やった…!と思ったのも束の間、現実はそんなに甘くはないのでした。
「高科さん…!ぶつかる!」
「えっ…!」
無理矢理避けようとしたものの、やっぱりぶつかる!

ごつん☆

「っ…!いったーい!!」
骨折という退屈極まりないものから数ヶ月。ま、また入院?
とりあえず痛いので意識を手放してみました☆

こ、後半戦へ!

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2007年10月15日(月)  如月実夏
タイトル:恐怖!罰ゲーム(後半戦) 納得していい事と悪い事/
コレだけは譲らない!譲れない!!
納得いきません

何故あたしは投げられなきゃいけないのでしょうか
「ご、ごめん!」投げた張本人、高科さんは申し訳なさそうにしている。
「いや、あたしが悪かったデス」ええ、あたしが悪いんですよ。あたしが。

「そうだよ!逃げた実夏ちゃんが悪い
黙って、そこ。

沢渡さん(柔道部所属)に見事に押さえつけられ、目の前でカバンが開けられていく恐ろしさ!!
「さてさて、罰ゲーム始めますよ!まずはー鍵ぃ」
緊急用のうちの鍵。滅多に使わないけど思いっきりキーホルダーが。
「重っ!何このキーホルダーの数!」
「あー、俺コレ見たことあるー。アニメのやつだよねー」
ぎくり。
「何、如月さんアニメ好き?」
アニオター?
ぎくぎく。
ばたばた逃げようとしても沢渡さん恐るべし。更に力入れて「大人しくしててね☆」なんて言うんですもん…!
「じゃあ次行きまーす!デジカメー!!」
「ぎゃああああああ」
「実夏ちゃん、黙って☆
そんなこといわれても!それは…それだけは勘弁して。
「あれー?これってもしや…」
あぁ…もう先が見えません。
都合が悪くなったので…意識を飛ばそうと思います

いつの間にか目が覚めたら机に突っ伏してることが判明。
「あ、起きた。」一番最初に見えたのはキャサリンのペンダント。
「ん、キャサリン…?」
もう一回気絶する?
「…すいません」なんかもう抵抗する気もなくなっちゃって素直に謝っとく。

「それで、最終的にはどうなったんデスカ?」
カバンはきっちり元に戻っていて、何もなくなってはなかったみたいデス。

「何が?」
何って?
「え…?あ、アニオタってばれた…ことは」
「嫌だなーそんなの前から知ってるって!!
はい?

それじゃあ逃げた意味ねえじゃん

「でもまさかコスプレするんだったら言ってよー」
ほら、といって見せてくれたのはみんなのコスプレ集合写真。

あれ、みんなコスプレしてたんデスカ…。

「あー、納得いかないっ!!!!

収拾の付かないまま終わった恐怖の罰ゲーム。
でもそれはそれで…良くないっ!!!

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2007年10月16日(火)  高科佐希
タイトル:私の理想のお婿さん コレだけは譲らない!譲れない!!/
クラスの三大○○
ロッカーの中に1通の……果たし状(毛筆書き)
久々だなあ、こう言うの。ぱらっと封を開いてみました。屋上で待つ、としか書かれていません。
……時間は何時なのだろう?そして今日の事?
これじゃあどのタイミングで行けば良いのか分からない。

早く学校へ来てみて良かった。今日は私が1番乗りでした。
速攻で屋上へと向かいました。すると1人の男の方。
「漸く来やがったな?昨日の放課後に手紙を入れたのに来ないとはどういう事だよ?
 おかげで…戸締り時間まで待ってしまったじゃないか
……恐らく私が帰った後に入れたのでしょう。最後にちゃんと確認して帰りましたから。

時間指定して下さいね?

すると照れ出す男の方。誰だったっけ?知らないなあ……
勝負を挑まれましたので、勝負をする事に。自分が勝ったら嫁になれ、と。
……嫌です。それが後押ししてなのか、見事に勝ちました。

「ごめんなさい。何処のどなたか知りませんが、あなたはまだ結婚出来る年齢ではないでしょう?
 それに私は……もっと度胸のある男らしい方が好きなのです」

どうしても譲れない事。誰が何と言おうと、男の中の男の方が好きだと言う事。
この人はそれなりに鍛えてはいるようですが、私の理想ではないのです。
伸びている彼を叩き起こして、そのまま退散しました。
“良いパンチだったぜ”と聞えた気がしましたが、殴っていません

後から知りましたが、この男の方は剣道部の1年生だそうです。
お兄さんが去年までこの学校にいて、私に勝負を挑んだそうで。
(沢山いるので誰かまでは分かりません)
それで敵討ち、と言う形で果たし状を送ったと言う事でした。嫁の真意は謎のまま。

……素敵なお婿さん見つけないとな。このような理由で果たし状を貰うのは辛いので。

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2007年10月18日(木)  山手真海
タイトル:神様って、いるのかしら(前編) クラスの三大○○/先生と生徒の事情
「山手くんの今日の運勢は…最悪みたいね
朝、珍しく早く登校したアタシが、一番に来てた石原ちゃんに好奇心で占ってもらった運勢占いへの回答が、これ。
「恋愛運・健康運・金銭運ぜんぶ含めて、全体運がとっても低いわ」
おとなしい顔してそんな恐ろしい単語並べないでっ。
ああ、朝の爽やかな日差しが霞んで見える…。
「ど、どうしたらいいの!?石原ちゃん」
思わず泣きつくアタシ。
普段はあんまり占いなんて気にしないんだけど…今日だけはだめなのよっ。
だって、今日は…今日は…総武との席替え争奪戦の日なんだからッ!!

ことの発端はつい昨日。
終わりのHRに、関原が思い出したかのように
「あ、そうだ、ずーーーっと席替えしてなかったよな?
 転校生も来たことだし、明日席替えするか〜。
 後ろだと見えにくいやつは今言えよ〜クジに細工しとくから
…関原、最後のはちょっと違う気がするわ。
けどとにかく、関原の思いつきで、昨日の今日でいきなり席替えすることになったのよ。
アタシはもちろん、持ち前の運の良さと気力(?)で、いっつも窓側一番後ろの席を死守してきたわけなんだけど。
今回だけは、なんだかヤバイ気がするの。

思えば、登校途中からおかしな気はしたのよ。
道路に飛び出した猫を助けようとして車に轢かれかけたり、
躓いた拍子に側溝に落ちかけたのが計5回でしょ(ハナコが泥まみれになるじゃないの、もう)、
挙句の果てには、正門前で不良に絡まれてた女子を助けた時、
「なんだ、ニーチャン、やんのか?」
て言われて、
「いやぁねっ野蛮なこと言わないで」
て答えた瞬間、
不良たちが一斉に「あんたには適わねえ。すみませんでしたっ!」って頭下げて去っていったことよりも、
その後の女の子の、
「ありがとうございました、おに…おねぇさん
て真顔で言われたことよね。
アタシ、オカマとは言われたことあるけど、正式にだって認定されたのは初めてなのよ!
不吉…ていうか、真剣にやばいんじゃないの?コレ。

怯えるアタシに、石原ちゃんはさらっとこう言ったの。
「運勢を向上させるには、クラスの強運三人組に頼るしかないわ」

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2007年10月18日(木)  山手真海
タイトル:神様って、いるのかしら(中編) クラスの三大○○/先生と生徒の事情
「強運…三人組?」
恐る恐る訊くアタシ。
どうでもいいけど、こと占いとなると人格変わるわね、石原ちゃん。
すっごく凛々しいわよ、今日。
「今日の2−Bの強運三人組は…木田君、後藤君、田辺さんね」
…待って。
今、すっごく奇妙な名前が入ってなかった?
木田…クラス一頭いいから、席替えのいいクジ運の確率でも出してもればいいのかしら。
後藤…フォースディメンションポケットで、いいクジを出現させてもらえって?
田辺ちゃん…副委員だから、賄賂でも渡してクジの細工を申し込めと!?ねえ?
…不安。

ま、とにかく、その三人が今日のアタシの三大神なのねっ!!
が、頑張るしかないわ。
て感じで、アタシの不運な一日は始まったの。
席替えは最後のHR。
ハナコ…ゴジラ…アタシに力を…!(悟空風)

ドッキドキの一時間目。
アタシ、窓側一番後ろで黙々と編みぐるみ制作。(未完)

ドッキドキの二時間目。
アタシ、窓側一番後ろで新作ハナコ考案。
途中、総武が紙くずを投げてきた。開くと、
「今度こそ俺がもらうぜ、その席!」
文字の隣に釣り目の猫が書いてあったから、両方のほっぺに///を付け加えて投げ返す。

ドッキドキの三時間目。
アタシ、窓側一番後ろで爆睡モード。

ドッキドキの四時間目。
アタシ、体育館でバスケットボールとお友達に。
But,総武のチームに惨敗。やばい。

ドッキドキの昼休み。
購買で、狙ってた甘パントリオ(三食パン・クリームパン・ジャムパン)を総武に奪われる。泣きそう。
思わず、木田に宿題をきく振りをして接触。
「久しぶりの席替えだよなぁ。
 計算してみたんだけど、今まで山手が窓側一番後ろを死守してきた倍率ってさ…」
と、突然高速で暗算を始める木田。そこで本鈴。

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2007年10月18日(木)  山手真海
タイトル:神様って、いるのかしら(後編) クラスの三大○○/先生と生徒の事情
ドッキドキの五時間目。
アタシ、音楽室で得意のリコーダー演奏。(テスト)
順番待ちの間に後藤に消しゴムを貸す。
「後藤でも忘れ物するのね?」て訊くと、
「今日は…洗濯中だから」
…ねえ、それってFDポケットを、てこと?
FDポケットを、てこと!?

ドッキドキの六時間目。
アタシ、窓際一番後ろで編みぐるみ制作。
途中、転がってった毛糸を田辺ちゃんに拾われる。
田辺ちゃん、ニヤけながら
「高いわよ?」
…いつからそんな子になったの、もう!

そしてそして…ドッキドキのHR。
いっつもほんわかざわついてる2−Bが、今日は見事にしーん。
みんなの頭の中ではきっと、学園天国リミックスヴァージョンがエンドレスに流れてるんでしょうけど、
アタシの頭の中では今まさに「天国と地獄」がロック調でシャウトしてるわ。

と、静まり返った教室の戸をガラガラッと開ける男!
緊張が走る室内。
現れたのは…あら?教頭??
みんなの注目を受けながら、ピカリンは教卓に立つなりこう言ったの。
「関原先生は体調不良で帰られた」

「またーーー!?」
憤慨するみんな。
「なんで今日なんですかー!」
「席替えだけはさせてください!」
ざわつく室内に、教頭の
「だめ」
の一言は重く響いたわ…。

というわけで。
どうにかアタシの首は繋がったの☆
なぁんだ、結構運いいじゃないの、アタシ♪

そう思って帰ろうとしてた時、
「関原先生、腹痛で帰ったんだって?」
と、木田の声。
「あ、あたしのせいじゃないわよ?」
と、田辺ちゃん。その横には後藤の姿が。
「…何の話なの?」
思わず輪に入るアタシ。
するととんでもない事実が!

それは体育終了後のこと。
木田が、職員室前でズッコケた拍子に吹っ飛んだ眼鏡をはいつくばって探してた時、何にも知らない関原がそこに出てきてぶつかったんだって。
その時、関原が持ってたコーヒーが通りかかった後藤の制服にぶっかかって、関原は弁償する代わりに制服のクリーニング&自分のお弁当(豪勢)を後藤に差し出したと。
それを見てた田辺ちゃんが、親切心で自分のお昼ご飯の一部(プリン)を関原に分けてあげたのはいいんだけど、それがどうやら賞味期限3日切れだったという…。

同情。

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2007年10月18日(木)  北山冬子
タイトル:寒がり屋・暑がり屋(上) 先生と生徒の事情/隣の席のあなた
うーん、『十分に反省しています』……『もう二度とこんな事はしません』の方がいいかな。
アタシこーいうの考えるの苦手だってのに〜。

「なんでここで『□□
         □□』が来んだよ!
くそっ、ハマらねえ……あと少しで最高得点だってのに」

……いっそ『もう二度と放課後の科学準備室には近付きません』の方がいいか。
後ろでなんかぼやいてる?
きっ…聞こえないっ!あんな教師認めない。
アタシは背後から聞こえてくる声に無理矢理耳よりまず心を閉ざして聞こえないようにする。
さ、さあて、続き続き……


ピロリロリ〜♪


「ぐわー!ゲームオーバー!!」
「るっせー!!」


ひっ、人が必死に反省文書いてる時に後ろでピッコピッコうるさいっつーの!
そのゲームあれかテトリスか!アンタそれ生徒から取り上げたやつだろ!
いい大人がゲームぐらいで絶叫するなー!!

ガチャ
「ちょっと。うるさいですよ」←教頭
「「すいません」」


「……あーあ」
終わっちゃった、と相川が小さな声で言った。
こっちが「あーあ」だよ、まったく。
4限目の数学サボって(書くこと多いから利き手の反対の手じゃノートとりきれないし)屋上行ってたら最後の最後で相川に見付かるし、
挙げ句の果てに昼休み生徒指導室でこの間の『安藤あぶり紙ぼや騒ぎ』の反省書かされてるなんてサイアク。
あれアタシ巻き込まれただけなんだっつーのシはそれに振り向きもせず答えた。

「北山、1年の時からずっと言ってるだろ」
「耳タコだし。『煙草は二十歳になってから』。あと」
「『目を見て話せないのはやましい理由があるから』だ」

「……そーゆー上から目線が嫌い」

くりっと向きを変えて相川を思いっきり睨み付けてやった(893もビビらす自信があるメンチ切り)。
案の定「お前相変わらず目付き悪ッ」と相川の方から目をそらした。
自分から言っといてそれかい。と思わず目の前のくせ毛を毟ってやりたくなる。

「……最近はあんま吸ってないっての」

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2007年10月18日(木)  北山冬子
タイトル:寒がり屋・暑がり屋(下) 先生と生徒の事情/隣の席のあなた
「にしても今年の優勝も中沢先生のとこだったな」
「ってことは毎年?」
あの放送部顧問の。授業は受け持ってもらってないけど実はアタシもカンケーなくはない。アタシ放送部(幽霊)部員だもんね。

「毎年強いんだ中沢先生のクラスは……。ああ、アマゾン行きが免れて良かった」初めてコイツと意見が合った。
でも意外。

「てっきりアマゾン行き推奨側に立ってると思ってた」
「いやさすがにアマゾンはないだろ。あっこ暑そうだし。
俺が担任ならカナダかロシアか……いや、北極だな

今最後なんか言った?
ロシアとかカナダとかマジ有り得ない。何でそんな寒いトコに金出して行こうと思うの?
どうせならエジプトでしょエジプト!それかオーストラリア。
まあ中沢なら国内だろな。国語教師だし明らかーに英語しゃべれるってツラ(ヅラじゃないよ!)してないし。

「……行くなら沖縄がいいな」「いや行くなら北海道だな」
「はぁ?北海道寒いじゃん」「沖縄なんて暑いだろ」

……改めて相川の格好を観察した。
もうこの季節だというのに上は袖捲ったYシャツ、下はまだペラい夏物だ。
寒そっ!
相川は相川でマフラーを凝視している(変態!)


「アンタ見てると季節感狂う!」
「アンタとはなんだアンタとは。お前そのマフラー8月中も巻いてたよな?」
「うっさい万年Yシャツ男!」
「じゃあお前は万年厚着」


ガチャ
「…………うるさい」
「「すいません」」



「……もう教室戻る」
石川ちゃんの取り上げられてた占いグッズ(「だって取りに行くの恥ずかしくってぇ……」)を取って帰ることにした。
言っとくけどこれ石川ちゃんのやつだから。だから「なんだそれは」と訊かれても「えーと……変種のわら人形?」くらいのことしか答えれないから。

「取られたくないなら持って来なきゃいいのに」
「……言っとくけどお前の弁当しか持って来ないってのは極端すぎるからな!」
弁当ありゃなんとかなるもん。


席がえする予定だったはずらしいけど関原が倒れて中止になったと石川ちゃんから聞いた。
帰りに職員室から「関原先生?うわちょっと関原先生ー!?」と声がしたのはそのせいだったのか……(どうせアマゾン熱が再沸しただけだろうと思ってた)

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