若い主婦の不健康な料理実態。信じられなーい!!


 あまりのショックで、私はオロオロしています。
  1960年以降に生まれた子供を持つ首都圏の主婦を対象に、5年間にわたって2331例の食卓を目撃してきたADKの食Draive調査。
  それをまとめた岩村暢子著「変わる家族 変わる食卓」(勁草書房03-3814-6861)には、私などの常識を超越した驚くべき世界が、これでもか、これでもかと展開されています。
  「テレビなどでは簡単な料理の基礎も知らない女性、スナック菓子を食事変わりにする若者、サプリメントで栄養を摂取しようとする大人、欠食常習の子供、キッチンのない独身暮しなどが話題として取り上げられています。しかし、こうした若者の食実態以上に家庭の食卓はショッキングに激変しています」として、次のような主婦の本音を紹介しています。

(食事を軽視)
・ 食費は出来るだけ削ってテニーズランドへゆくとか、ハワイなど海外旅行に行きたい。
・ 食べることにそれほど関心がない。食費を抑えても携帯電話は 手放せない。
・ 肉などはなるべく安いものを買っています。野菜は高い時には 買いません。
・ 100円ショップの食品をよく買っています。
・生鮮素材をなるべく買わないだけで、コンビニのおにぎり,菓子パン、カップ麺の購入を控えているのではありません。

(忙しく、時間がなく、疲れているという実態)
・ 週3回のテニスと友達とのお茶、子供のお稽古ごとの送り迎えでつい時間がなく、料理の手を抜いてしまう。
・ 起きるのは6時50分。子供の食事時間が7時なので目玉焼きとかサラダを作っている暇がない。 
・ 3時とか5時に帰ると、ゆっくり料理している時間がなく、2 日連続でコンビニ弁当の夕食にしたら主人が怒っていた。
・主人は朝が早い。私は早起き出来ない人なので、主人が冷蔵庫の中のものを、自分で食べてゆく。
・子供が出来てから私は朝起き出来なくなったので、主人は出勤途中にコンビニで何か買っているようだ。
・ 休日は私が起きないので、夫と子供は牛丼屋ヘ行ったり、適当に何かを買ってきて食べている。
・ 夫は、朝はコーヒーとかジュースだけでいい人だから、全然気にしていません。
・ 家庭では野菜が不足がちだが、子供は学校給食でいろいろ食べているから心配していません。
・ 子供もカラオケが好きなので、ついでにたこ焼き、ピラフなどで済ませる。
・ 子供と公園へ出掛けたり、家族で出かけた時は、そば屋の出前 などで済ませる。
・ 食費は切り詰めても、友達とのお茶、食事は別物だから、切り 詰めようとは考えない。
・ キャンプはバーベキューが目的。このため、朝は車の中でパンだけ、昼は準備でカップめんだけ。翌朝はドライブインでアイス を買い朝食にしました。

(家族よりも私の気分と都合が優先)
・ 料理をつくるかどうかは私の気分次第。気がむいたので朝からマカロニサラダを作りました。
・ 昼、気持にゆとりがあったので煮物をつくった。夕方は作る気がしなかったので、スーパーで惣菜を買ってきた。
・ 夫がどうしても作ってくれと言ったが、私が食べたくない気分だったので、インスタントにした。
・ 同じものを作っていると飽きてくるので、新しいメニューにチャレンジするが、家族に喜んでもらうためではない。
・食事を作るのはストレスを感じるが、パンやお菓子つくりは自分が楽しいからやる。
・きめられたレシピどおりにつくるのは疲れる。このため私流のアレンジをするが、味も私流になる。
・緑黄色野菜をというが、面倒なのでほとんどブロッコリーと枝豆それとインゲンとニラ以外は買ったことがない。
・肉を触るとベトベトして気持悪いから、自宅ではハンバークなどは作らない。
・生魚は目がこわい。それに臭いがいやだし、内臓が気持悪い。だから自宅では魚はほとんど食べない。
・焼き魚はグリルが汚れてしまう。クリルの掃除が面倒なので焼き魚はしない。

(独身時代、自宅で料理をしないで育ちました)
・私が買ってきたのが牛のヒレなのか、豚のヒレなのか、自分で食べてみても分からない。
・サケ、サンマ、アジ以外の魚は見分けがつかず、種類も分からず 料理の方法も分からない。
・大根のカツラむきがわからない。
・ほうれん草のアク抜きを知らなかった。
・昆布とわかめの使い方の区別がつかない。
・自宅で母親が台所手伝いをさせてくれなかった。たまにやっても見ていられないと取り上げ,きちんとした料理は料理学校へ行って 習えばいいと言われた。
・独身時代に料理したことがなく、料理学校でお米のとぎ方、洗剤の使い方から教わった。
・だしのとりかた、味噌汁の作り方、魚のおろし方を習わなかったので、自己流でやっている。

(食べ手のことまで考えられない)
・エビフライは夫、子供とも好きだけど、私が面倒なので出来合いのものを買ってくる。
・夫や子供は味噌汁がないとダメ。しかし私は好きでなく、面倒なのでまとめて作り、何回も同じものを出す。
・夫は味噌汁が大好き。しかし私はなくてもいい人なので、好きなインスタントを選ばせている。
・朝は鍋やフライパンを使うのが面倒なので、レンジでチンするものか、そのまま食べられるものに限っている。
・ 弁当は彩りや栄養バランスより手間省略が第一。おかずは冷凍食品で味をみたことはないが、文句がないのでいいと思っている。
・料理を作っている最中に味見したことがなく、時折変な味だと言われることがある。

 これでやっと1/5の紹介。こんな本音が際限なく延々と続く。BSEにからむ貴重な指摘や原因解明の素晴らしい指摘がある。
  しかし、これでは子供がアトピーになり、若者に生活習慣病が増えるのは避けられない道理だということが否応なく分かる。
  ビルダーがどんなに良いキッチンを造ろうが、必死になって健康住宅を造くろうが、食卓の上に巨大不健康原因が根を張っている。
  気が滅入ってしまうが、これほど考えさせられる本も珍しい。