対人、対物、搭乗者傷害保険は自分で比較し、検討し見直しする

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  実践編2・補償を検討しよう(対人・対物・搭乗者傷害)

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■自動車保険を作る手順・2
1をふまえ、どのような保険に入るべきか検討する
 ここからは具体的にどんな補償をどれだけつけるのか、
 ひとつずつ検討していきます。



<1>対人賠償保険
対人、対物賠償保険・設計のポイント
■保険金額をいくらにするのか?
■相手へ支払う保険金を手厚くする特約はつけるべきか?


 これはつべこべいわず必ず無制限に入りましょう。
 事故の結果、相手が死亡したり、重度後遺障害状態になった場合、
 自賠責保険の額(死亡3000万円、後遺障害4000万円)は当然として、
 2億円でも足りないことがあります。

■高額賠償の例■
2億9737万円 男性40歳 会社役員 後遺症 東京地裁
2億5050万円 男性20歳 専門学校生 後遺症 東京地裁
2億3700万円 男性17歳 電気工 後遺症 大阪地裁
2億2416万円 男性17歳 高校生 後遺症 東京地裁

 このように、賠償額がとんでもない額になる可能性がありますので、
 何も考えずに無制限に入りましょう。


■自損事故保険、無保険者傷害保険
 自損事故保険、無保険者傷害保険は対人賠償保険をつければセットでついてきます。
 金額も対人賠償保険に応じて決定されるため、こちらで選択する余地はありません。
 ただし、自損事故保険は人身傷害保険をつけると補償がかぶるのでなくなります。


■逮歩行者傷害補償特約
 相手に支払う保険金を手厚くする特約です。
 相手が歩行者である場合、相手の過失割合に関係なく被害額全額を支払います。
 (人身傷害保険の支払基準による)
 これをつければ、示談交渉で相手と過失割合でもめることがなくなります。

 本来払う必要の無い保険金まで支払う特約ですので、無理に入る必要はありませんが、
 保険料に余裕があれば加入を検討してもいいと思います。
 現在三井ダイレクトの自動車保険でつけることができます。



<2>対物賠償保険
対人賠償保険・設計のポイント
■保険金額をいくらにするのか?

 以前は1000万円が主流でしたが、最近は無制限も増えてきました。
 私は対物賠償保険も無制限を強くオススメしています。

■高額賠償の例■
2億6135万円 積荷(毛皮・呉服・洋服) 神戸地裁
1億2036万円 電車・線路・家屋 福岡地裁
2796万円 大型貨物車3台・積荷 高松地裁
2629万円 観光バス 名古屋地裁
 不幸にもトラックと事故を起こした場合、
 それと店舗など建物に突っ込んでしまった場合、賠償金額が高額になりがちです。
 また定番(?)の踏切事故もかなり高額になるようです。

 1000万円を無制限にしても、保険料はそれほど高くなりません。
 よほどのことが無い限り無制限にすることをお勧めします。


■対物超過修理費用特約
 相手へ支払う保険金を手厚くする特約です。
 事故の場合、通常相手へ支払うべき相手自動車分の賠償金は、「時価」で算出されます。
 しかし例えば古い車の場合、修理費用が時価よりも大きくなる可能性があります。
 (時価20万円の車でも、修理費用は30万円かかることがあります。
 廃車にして新車買えばいいのですが、20万円では新車は買えないので、
 修理すると言い張る人がいるのです。)

 そんなときにこの特約があれば、一定金額までは(50万円が多いです)、
 時価を超える金額も保険金がでます。
 本来払う必要の無い保険金まで出す特約ですので、保険料は上がりますが、
 しかしその分示談交渉がまとまりやすくなります。

 これも余裕がある場合のみ検討すればいいでしょう。優先度は低いです。
 現在通販系なら三井ダイレクト、大手なら三井住友海上や東京海上の保険でつけることが出来ます。



<3>搭乗者傷害保険
搭乗者傷害保険・設計のポイント
■部位症状別払いにするのか、日数払いにするのか、
  日数払いの場合の保険金額はいくらにする?
■そもそも搭乗者傷害保険をつける必要があるのか?

 通常は「死亡・後遺障害で1000万円・部位症状別払い」に入っているかと思います。
 また今ならどの保険会社からでも、ほぼ間違いなくこれをオススメされます。
 しかし搭乗者傷害保険もいくつか選択できるポイントがありますので、
 ここではそれを見ていきましょう。


■部位症状別払いか、日数払いか
 入通院の際の保険金の支払方法として、
 部位症状別払いと日数払いの2種類があります。

 この2つを並べて比較してみると
  ・部位症状別払い:5日以上入院または通院した場合、
             あらかじめ決められた額を支払う(下の表参照)。
  ・日数払い:入院1日あたり○○円、通院一日あたり○○円を
         総支払額が確定次第支払う。

 という違いがあります。

 最近はどこの保険会社も部位症状別払いをオススメするようになりました。

搭乗者傷害保険、部位症状別払いの例(単位:万)
アメリカンホーム・ダイレクトの場合)














 ・



 ・










































































頭部 5 15 - 80 - 80 80 - - 5 5
顔面部(歯牙・目を除く) 5 10 - 40 10 - 20 - - 5 5
- - - - - 15 40 - 40 - 5
歯牙 - - - - 10 - - - - - 5
頚部 5 10 - 80 - - 40 80 - 5 5
胸部・腹部 5 15 40 30 - - - - - 5 5
背部・胸部・腎部 5 15 40 60 - - 40 80 80 5 5
上肢(手指を除く) 5 10 40 40 30 - 40 - - 5 5
手指 5 5 40 40 10 - 40 - - 5 5
下肢 5 10 40 40 40 - 40 - - 5 5
足指 5 5 15 15 15 - 15 - - 5 5
全身 10 30 - - - - - - - 5 5
  ※1:いずれも皮下をのぞく
  注:同一の事故で被った傷害の部位及び症状が複数項目に及ぶ場合は、
    最も高い金額がもらえます。


 部位症状別払いは保険料は安くなるのはよいのですが、
 日数払い(入院1日につき15000円、通院1日につき10000円)にくらべ、
 受け取れる保険金額が減ってしまうことが多くなりがちです。

 部位症状別払いと日数払い、どちらがオススメかというと、
 結局は予算と相談になるかと思いますが、
 入院1日につき15000円、通院1日につき10000円の日数払いがあれば、
 こちらにすることをオススメします。

 (なお私の周りの保険関係者・代理店の方はみなこう言います)

 ただし、ないのならあきらめることができるレベルなので、
 部位症状別払いで我慢しましょう。
 (そもそも選択の余地が無い場合が多いので)


■医療保険や傷害保険に入っていれば搭乗者傷害保険は必要ないか
 最近は医療保険や傷害保険に入る人が増えました。
 また生命保険には多くの場合医療特約がついています。
 あなたもなにかしらの医療保険などに入っているのではないでしょうか?

 入院すれば医療保険が出ますし、傷害保険なら通院のときも保険金が出ます。
 よって医療保険などに入っている場合、
 搭乗者傷害保険は重複した無駄な保険ということもできます。

 確かに一理ありますが、以下の反論ができるかと思います。
  ・医療保険は通院は出ない。搭乗者傷害保険は通院でも保険金が出る。
  ・搭乗者傷害保険は名前の通り「搭乗者」全員に保険金がでる。
   車に乗ることになる友人などがみな医療保険などに入っているとは限らない。
   (なお人身傷害保険をつけると上の2つの反論も意味をなさなくなります)
  ・特に若い人など、かかる確率が高いといえない病気のときの補償額を減らし、
   交通事故といった確率の比較的高いものの補償を大きくするのは合理的。
  ・入院時にはなにかと費用がかさむものだ。
   だから人身傷害保険とは別に搭乗者傷害保険にも入ったほうがいい。

 私は原則として搭乗者傷害保険をつけることをオススメしてますが、
 自分、家族、友人など車に乗る可能性のある人全員が
 通院の場合も対象とする傷害保険に入っており、
 その上人身傷害保険に入っているのであれば、
 搭乗者傷害保険をつけない、というのもアリかと思います。

 しかし実際にはそういうことはまず無いので、
 搭乗者傷害保険には入っておいたほうがいいと思います。
 どうしても保険料が高いのでなんとかしたいというのであれば、
 死亡・重度後遺障害の場合の保険金額を減らすことをまず検討すべきです。


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