ハロウィンパーティ'04 in 白熊亭
〜 マフィン坊やとユーツリーの精 〜



今年もまた、ノイエアーデ自治領に秋がやってきました。

昔から、このYew地方を治めていたドルイドたちは、11月1日から10月31日を1年としていました。そう、ドルイドの暦では秋が一年の始まりなんです。
新年の11月1日の前日、すなわち大晦日である10月31日には、死者の魂が家に戻り、悪霊や魔女がさまよい歩くので、人々は、家々から食べ物を集めて捧げものをしたり、大きなかがり火を焚いて悪霊を追い払おうとしたそうです。

choco:そういえば 去年のハロウィンは ひどいめに あったなぁ…
choco:あれから 時々思い出したときに マフィンお供え してるけどね
Orson:え 私もお供えしてますよ お化け屋敷になっちゃいましたし ははは
choco:うはは そういやそうだったなぁ


去年のハロウィン、あたしはこの地方に古くから言い伝えがあった「マフィン坊や」に命を取られて、一時は生き返ることすら出来なかったんだけど、お客さん達がSandyさんの歌を手がかりに、坊やのお母さんのお墓からマフィンを持ち帰って、坊やは何処かへ行ってしまったのでした。

この辺は、いろいろと不思議な言い伝えが多い土地柄なんです。
豊かな自然の中に住む人びとは、その自然のあらゆるモノに「精霊」が宿ってるって信じているらしいし、お化けのたぐいの話はそれこそごまんとある。
だからこそ「ハロウィン」の風習が起こったのかもしれないな。


まぁむつかしいことは良くわかんないけど、白熊的には今年もブキミに盛り上がらなくちゃ!ってことで、今年も「ハロウィンパーティ」を企画したのでした(ハロウィンパーティ開催のポスターはこちら)。
あれからちゃんとお供えしてるし、マフィン坊やも心配いらないでしょ、ってことで…。


当日は朝から頑張ってブキミで可愛い内装を頑張って、お客様をお出迎え。
そうそう、ハロウィンにちなんで特別に魔女のmakotoさんにバイトに入って貰ったのだ。
(居候のOrsonさんにはいつものように手伝わせちゃって悪かったけど、バイト代で許してっ)

開店直後からゲーム「Bobbing for Apple」で盛り上がったり、「コケ」と鳴く猫が分裂したりと賑やかな店内です。



そしていよいよ始まったハロウィンパーティ最大のイベント、「ハロウィン仮装大賞!」。


今年の仮装は、最近見つかった異国文化を取り入れたものが目立ったけど、みんなの票を集めたのは、「もうこてこてのお決まり」なパフォーマンスで決めてくれた、権六さんでした!

権六さんには優勝賞金50kのほか、かぼちゃ一年分とちょこ製かぼちゃパイ、それと白熊亭1ヶ月のみ放題パスが授与されました。



またコメンテーターをしてくれたlullpikaさんとOrsonさんからの提案で設けられたもう一人の特別賞には、そのお色気で男性陣の人気をかっさらった、不二子ちゃんが選ばれました!

権六さんのパフォーマンスの様子。
お色気満載不二子ちゃん。

さて仮装大賞が終わると、それまでお酒を飲んでなかったみんながカウンターに押しかけて次々と注文し始めます。
あたしは直ぐからになるピッチャーを満たすのに大わらわ。

そんな時、ふと背後に気配を感じて振り返ると…


彼が立っていました。


そう、去年のハロウィンに現れたToma=Finn、「マフィン坊や」です。

あたしとオルソンさんが、マフィンのお供えをしているはずなのに、何故かマフィンが手に入らないと怒っています。
おかしいと思って話を詳しく聞いてみると、どうやらお供えのマフィンをずっと横取りされ続けていて気が立っているようなのです。
坊やはあたしに向かって言いました。

Toma=Finn:オソナエ、ゼンブトラレタ!ボクゼンゼンタベテナイ!
Toma=Finn:アイツニトラレタ!アイツカラトリカエシテヨ!


choco:ぎゃあああああああ!

坊やはなんとあたしの体を乗っ取ってしまったのです!
顔が真っ青になったあたしを見て、お客さん達も大あわて。必死にマフィン坊やをなだめます。

坊やの話によると、「アイツ」というのは木の精で、自分はお化けだから取り返したくても手が出せないらしいのです。
だから去年ママのマフィンを届けてくれたここのお客さんにすがりに出てきたのでしょうか。

choco:*アイツ、キノウロニマフィンカクシタ*
choco:*アイツイヤナヤツ、マフィンヒトリジメ*
choco:*ハヤクトリカエサナイト、コウダ!*


どかーん!
あたしの体は大爆発を起こしました!

choco:いたたたたたたっ!!


見かねたお客さん達はあたしの無事を約束させると、坊やの言う「アイツ」がマフィンをため込んでいるというユーツリーを探しに出かけていきました。

その場にいたお客さん達みんなで手分けして、ユー中のユーツリーを探してくれました。
スタミナさんが街の中の1本の大きなユーツリーに隠してあるのを見つけて、みんなでそこに駆けつけます。

確かにありました。
ユーツリーの木のうろに、マフィンと蜂蜜がたくさんため込んであります。
お客さん達がそれを持ち帰ろうとしていると、へんてこな女の子が現れました。

Nessa: あああああぁ! なによぉあんたたち!

Orson: ん?
GONROKU: おおお なんと?
sutamina: なんだなんだ
Nessa: あたしのあま〜い おかしとったのね! かえしてよぉ! かえせー!
sutamina: あなたのって そもそも人のものでしょうが
Nessa: あたしがみつけたんだから あたしのだい!
sutamina: 人のお供え物を とってはいかんよ
Nessa: だって おちてるの拾って なにがわるいのよ!

Nessaは「お供え」をとったことが良いのか悪いのかすらわからないようすです。
ただマフィンを返せと泣きわめくばかり。。
でもお客さん達はあたしを助けるために、マフィンを坊やのところへ持って帰らなくてはなりません。

makoto: じゃあ まあるい ケーキと 交換ってのはどうかな?
Nessa: や! あたしは このあまーいのがいいんだもん! いいはちみつは もうユーじゃとれないのよ?
Kiwi: 甘いの・・ 甘いものと交換じゃだめなの?
sutamina: ベスパのハチミツどうよ ブリタニアで一番だぞ
Nessa: べすぱーって どこなの? あたし知らないの!
sutamina: とってくるさ
Nessa: もう 返してくれないんなら あたし知らない! うわーん! : *わ〜〜〜〜〜ん!*
Orson: まってまって もっとおいしい蜂蜜が…



そう言いかけたとき、Nessaは爆弾を投げると何処かへ行ってしまいました。

お客さん達は、その場に残されたマフィンと蜂蜜、それからsutaminaさんが急いで買ってきたベスパー産蜂蜜を持って白熊亭へ急ぎます。

さて、白熊亭に戻ってきたお客さん達は、あたしに取り憑いた坊やにマフィンを渡してくれました。

マフィンを見たマフィン坊やは大喜びして、みんなが見ている前でそれをむしゃむしゃと食べてしまいました。


と、その瞬間。
あたしの体がふっと軽くなりました。
気がつくと、隣にマフィン坊やが立っています。

マフィン坊やはマフィンを取り戻したことに満足して、「マタネ」と言い残して何処かへ行ってしまいました。

あたしが正気を取り戻してすぐ、お客さん達はあたしにベスパー産蜂蜜をたっぷり使ったマフィンを焼かせて、それをNessaに届けに行ったんだけど、Nessaはもういなくて、仕方なくマフィンを見つけた木に置いてきたそうです。

あたしは、お店が終わってから、お客さん達が取り戻してくれたマフィン(凄く多かった)をあらためて屋上にお供えしました。
もう死んじゃっているから食べられないんだろうけど、きっと自分のために焼いてくれたマフィンが横取りされたのが悔しかったんだろうなと思います。

choco:「ママノマフィン」にはかなわないとは思うけど、これからも時々お供えするからね


そうつぶやきながらテーブルの上にマフィンを山盛りにし終えると、自分の部屋に降りて床につきました。


それにしても、悪戯好きの木の精Nessaって。
るるさんが後で言っていました。


lullpika:このあたりにはルイキーンとかレプリコーンって呼ばれてる木の精がいるって聞いたことあるなりよ
lullpika:ちいちゃくてほっそい女の子の姿をしてるって



お客さん達が届けたマフィンに、Nessaが気がついてたらいいんだけど。
気がついてなかったら、強奪されたと思ってるらしいってみんなが言ってたな。

まぁいずれにせよ、これからあたしが2人(?)のへんてこな存在のためにマフィンをせっせと焼き続けることになりそうです。

Written by ちょこ@白熊亭

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