短周期食変光星 GK Aqr

(2002/11/23)
三重県 中島和宏、神奈川県 永井和男

GK AqrはEW型の食変光星です。GCVSには変光要素が記載されていません。2002年10月に6夜の測光観測を行い6個の極小を得ました。この星の変光星周期を求めたので報告します。

この星の変光は1986年にKurochkinによって発見されました。Kurochkinは約40極小の観測して min = 2445233.292 + 0.3274097 x E と言う要素を導いています。Kurochkinは、発見を伝える報告書にNo.2647という名称で報告しています。

No.2647 22h17m23s -00d55.7'(1950) 12.4-13.65 EW 45233.292 0.3274097 n=144

その他の観測は1981年にKurtLocherが1夜の眼視観測、1998年と1999年にJanSafarが2夜のCCD観測を行っています。

2002年10月の観測は、25cmSC望遠鏡とCV−04CCDカメラを用いてV等級で測光を行いました。比較星には TYC2-5225.1094.1(9.04V)を用いました。6夜の測光観測で427個の測光から6個の極小時刻を得ました。

以下に極小時刻とO−Cを示します。O−Cの算出にはKurochkinの要素を用いました。

date         n   obs.     HJD             C       Cycle     O-C    error
2002/10/02   81  Njh  2452550.0353  2452549.9166  22347.0  0.1187  0.0003
2002/10/03   22  Njh  2452551.0153  2452550.8988  22350.0  0.1165  0.0007
2002/10/04   65  Njh  2452552.0047  2452551.8810  22353.0  0.1237  0.0007
2002/10/05   63  Njh  2452552.9845  2452552.8633  22356.0  0.1213  0.0002
2002/10/09   65  Njh  2452557.0772  2452556.9559  22368.5  0.1213  0.0003
2002/10/10  131  Njh  2452558.0594  2452557.9381  22371.5  0.1213  0.0003

以下は観測日毎の光度曲線です。

6回の測光観測から周期を計算するとP≒0.327が求まり、Kurochkinの求めたものと近い値が得られました。また、光度曲線から、極大光度=12.12V、極小光度=12.98V、主極小と副極小の光度差が0.17Vである事もわかりました。下の光度曲線はKurochkinの要素をもとに作成したものです。

現状ではO−C値が大きく、Kurochkinの要素を用いても予報が出来なくなっています。

周期変化の様子を知るために、Kurochkinの要素をもとに極小時刻のO−Cグラフを作成しました。

グラフから周期変化は放物線となっている事がわかりました。周期回数−10000付近がボトムです。周期回数0付近からは直線的な変化となっています。この直線的な部分を使って新たな要素を求めました。

新極小推算式 : min = 2445233.2938 + 0.32741496 x E

この新極小推算式を使って2003年1月の予報を行いました。観測が可能な方は観測してみて下さい。

GK Aqr 2003年1月の予報

主/副	日	時刻	高度
副	1	18.5 	38
副	2	18.0 	42
主	6	20.2 	14
主	7	19.8 	18
主	8	19.4 	22
主	9	19.0 	27
主	10	18.5 	31
主	11	18.1 	35
副	17	19.5 	14
副	18	19.1 	19
副	19	18.6 	23
副	20	18.2 	27
主	27	19.2 	10
主	28	18.7 	15
主	29	18.3 	19

Reference
1) Kurochkin ,1986, VS 22, No3, 327
2) IBVS4888
3) IBVS5263
4) BBSAG Bull.81
5) GCVS Vol.4

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