1.はじめに
VSOLJでは1900年代の観測データの入力が終了しデータベースとして公開されています。このVSOLJデータベースを用いてアルゴルの近星点移動が検出出来るかどうかを試みてみました。

アルゴルには、その近星点移動によって32年周期の見かけの公転周期変化があります。それは、上図の様な32年周期のO−C変化となります。(アルゴルのO−Cには、これとは別な要因で188年の周期変化もあります)
約100年におよぶVSOLJのアルゴルの観測からO−Cをグラフにして32年周期の変動を検出する事で近星点移動を確認する試みをしてみました。
2.光度曲線
VSOLJでのアルゴルの観測は、1906年8月13日から1999年12月7日までに64名の観測者が734夜にわたり2204目測の観測がされていました。そのうち、極小が観測されていたのは51夜でした。光度曲線は目測結果を5年毎に集計して作成しました。位相計算にはGCVS第4版の要素を使いました。
min1 = 2445641.514 + 2.8673043 × E













3.周期変化(O−C)
51件の極小観測からO−Cを求めました。また、それを元にグラフを作成しました。


この様にしてO−Cグラフを作成しましたが、見たところでは、残念ながら近星点移動による32年周期の変動らしきものは検出出来ませんでした。ですが、188年周期の変動は良く分かります。近星点移動による周期変化を検出するにはO−Cにして±0.01以下の精度が必要なようです。
参考文献 1) 現代天文学講座6 恒星の世界 恒星社 2) GCVS 第4版
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