やぎ座BF(BF Cap)の観測

(2001/9/30)

はじめに

BF Capは、SAOではSAO163432、ヘンリードレーパーではHD192974でF0型の恒星となっています。ヒッパルカス衛星の測光観測からBF Capの変光が発見されました(HIP100107)。そののち、NameList74(IBVS4659:1999年1月15日)でGCVSに登録されました。

発見後の観測は無く、当然、論文も出ていません。

2001年7月に観測を行い、観測結果から連星モデルの解析を行った。

位置

RA = 20h18m28.4s
RD = −19°17"24"
(2000年分点)

変光要素

E0 = 2448500.0260
P = 0.532676
EB型 8.9−9.3等

下の図はヒッパルカス衛星の測光結果です。

観測用星図

BF Capは、σ Capから南西に20分程度離れた所にあります。


比較星(Comp)は、TYC2 6336.1836.1です。明るさはR=8.13です。
チェック星(Check)は、TYC2 6336.1733.1を使いました。

測光観測(CCD)

観測地 : 神奈川県茅ヶ崎市(自宅ベランダ)
望遠鏡 : 10cmF6ニュートン反射赤道儀

直焦点位置 : 武藤工業製冷却CCD(CV−04)とRcフィルタ
撮影ソフト : CV2000Pc Ver1.30b(自動撮影+自動ガイド)
測光ソフト : FitsPhot Ver2.1b(アパチャーフォトメトリ)

10cmF6反射望遠鏡の直焦点位置に冷却CCDカメラを置き、Rc等級で観測しました。撮影ソフトや測光ソフトは自作品で、このサイトにあります。以下は、測光結果です。

観測から以下の事がわかりました。

比較星は最大で0.02等の変光をしている。
極小時刻は位相で+0.017のズレがある。

これらを補正して、以下のライトカーブを作成しました。

ライトカーブから以下の結果を得ました。

EB型の光度曲線をしています。
変光範囲は約0.4等です。
主極小と副極小の深さは約0.15等の差です。

規格化光度

スキャッタと欠測部分を補うためにフーリエ級数に展開します。

              n                n
     f(x)=A0+Σ(An x cos nx )+Σ(Bn x sin nx)          xは0〜360°
              n=1             n=1

A(00) =  8.70637635908027
A(01) =  3.75311903417122E-02   B(01) =  2.25476200067209E-03
A(02) =  0.138107723643002      B(02) =  7.38529504284021E-05
A(03) =  1.53254322011488E-02   B(03) =  1.55927645848144E-03
A(04) =  2.61729616211049E-02   B(04) =  3.10008055148531E-03
A(05) =  9.02014740603816E-03   B(05) =  1.38084920737414E-03
A(06) =  4.84098158134413E-03   B(06) =  4.32480420803011E-04

このようにフーリエ級数に展開した結果と観測結果を比較したもので、よく一致している事がわかります。

フーリエ級数に展開した光度曲線を規格化し、これで連星モデル解析を行いました。下図が規格化された光度曲線です。

光度曲線解析

この規格化光度曲線からWilsonDevinney法で連星モデル解析を行った。解析ソフトには、AutoWD Ver1.10を使いました。このソフトも自作品で、このサイトにあります。

解析結果

Inclination = 68°
Mass ratio = 0.32
Fill out = 0
Luminosity1 = 0.86

以下に解析から選られた結果を数値であらわす

ロッシュモデルと連星の形状

観測値との比較

このモデルから選られる光度曲線と視線速度曲線(理論値)

上のグラフは、理論値と観測から得られた規格化光度曲線を比べたものです。若干の不一致は有りますが、大体はフィットしています。欠測部分もあるので完璧とは言えません。ここではBF Capの大凡の形がわかった事になります。実際と大きく異なる物では無いと思っています。


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