DY Cet (HIP13211) は、Hipparcos衛星が発見したEW型連星です。1999年Name-list74thでDYCetとされました。発見後の観測は清田(VSOLJ)と永井(VSOLJ)しかない(ASASを除く)。論文も出ていない。VSOLJの観測結果から連星モデルの解析を行った。
HIP13211はヒッパルカスミッションによって発見された変光星です。EW型の光度曲線です。観測は疎らです。以下がヒッパルカスの光度曲線です。

1999年Name-list74thでDYCetとされました。以下は、その論文のIBVS4659(一部分)です。

GCVSの要素
赤経 02h38m33.1s(2000.0分点) 赤緯 -14゚17‘56“ 変光タイプ EW 変光範囲 9.54〜10.12
ASAS-3のデータから光度曲線を作りました。

この様に発見後の極小観測はVSOLJの清田と永井しかない。
観測日 観測者 カラー 1999/10/20 Kis Ic 1999/11/14 Nga V 1999/12/29 Nga V 2001/10/11 Nga Rc 2002/10/28 Nga Rc 2002/11/03 Nga Rc
DYCetの位置は、くじら座πの近くにあります。πから西へ約一度のところにあります。


解析には2001年から2002年の永井の観測結果を用いました。以下の光度曲線を得ました。ASAS-3と同じ様に主極小が位相ゼロの所にありません。

そこで、元期を補正しDY Cetの新要素を作成しました。

以下はこの光度曲線を使った規格化した光度曲線です。主極小と副極小の深さは、ほぼ同じですが、若干、副極小の方が浅くなっています。また、二つの極大は同じ光度でした。光度曲線の歪は見られません。

5.連星モデル
この規格化された光度曲線を使ってWDコード解析を行いました。AutoWDプログラムを用いました(このホームページからダウンロード出来ます)。Σ(O−C)^2が最小となる値を採用します。結果は以下の様になりました。
軌道傾斜角 = 81°
質量比 = 0.36
充填率 = 0.27
T1=6000Kとすると、T2=5930K
u=0.5,A=0.5,g=0.32としました。
以下はロッシュモデルです。赤線が星表面です。外側の線が外部ロッシュローブ、内側が内部ロッシュローブです。

形状は以下のようになります。副極小を見ると伴星が見えていません。金冠皆既食を起こす系である事がわかります。



測光観測結果とモデルから得られる光度曲線を比較したものが下図です。このように良く一致しました。

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