変光星を楽しむ会の開催にあたってYYCMi(こいぬ座YY)がプログラムスターに選定されました。YY CMiは1934年にMorgenrothによって発見されました。後に、Lause(1938), Soloviev(1940), Kaho(1950), Korodylewsky & Szafraniec(1957)らによって測光観測が行われ1969年にGCVS登録されました。こと座β型で周期1.094日です。スペクトルタイプは幾つか異なった観測があるのですが、F6III+G5Vのようです。1962年にAbhyankarは3色測光を行ってRussell Merrill法で解析を行っています。Niarchos et. al.(1998年)はWilson-Devinney法で解析を行い、質量比=0.885, L1=0.642, 充填率=0.3%, 起動傾斜角=79.47を得ています。ここでは2つめの極大が1つ目の極大よりも暗い事からスポットモデルを適用しています。


楽しむ会の開催にあたって、YYCMiの極小予報が行われました。GCVSの要素を補正して予報を行いました。近年のVSOLJの観測結果を用いて元期を補正しました。以下がVSOLJの観測結果です。
2000年 O=2451579.0448 O-C=+0.0126 E=21531.5 Nga 2003年 O=2452644.0726 O-C=+0.0123 E=22505 Kis O=2452644.075 O-C=+0.015 E=22505 Kit O=2452677.993 O-C=+0.018 E=22536 Kit O=2453005.106 O-C=+0.019 E=22835 Kit 2004年 O=2453028.074 O-C=+0.013 E=22856 Kit O=2453051.0492 O-C=+0.0135 E=22877 Nga O=2453052.139 O-C=+0.009 E=22878 Kit O=2453063.079 O-C=+0.009 E=22888 Kit O=2453072.922 O-C=+0.006 E=22897 Kit O=2453074.016 O-C=+0.006 E=22898 Kit (Kis : 清田, Kit : 金井, Nga : 永井) GCVSの要素は、 min = 2428023.147 + 1.0940197 x Cycle です。
最近のO-CをKitとNgaの観測から+0.013として予報を出す事としました。3月20日の極小時刻は日心時で20.24時でした。当日の「変光星を楽しむ会」(神奈川県他秦野市)ではあいにくの雨で観測は行われませんでした。しかし、滋賀県のダイニックアストロパーク天球館の高橋進氏は天文台の観望会の合間にYYCMiを観測されました。以下が観測報告です。
今日は神奈川県で変光星を楽しむ会があります。昨年は参加したのですが、今年は天究館の観望会があって楽しむ会は欠席になりました。それでも観望会のあいまに対象星のYY CMiくらいは見ておこうとたまに双眼鏡を向けてみました。
----Variable Star Observations---- CMIYY 200403201956 86 Ths CMIYY 200403202016 85 Ths CMIYY 200403202035 84 Ths CMIYY 200403202048 82 Ths CMIYY 200403202109 82 Ths ------------------------------- total:5 目測 Observer: S.Takahashi (Dynic Astronomical Observatory ,Shiga, Japan) Instruments:15B
予報では20 .24時が極小となっていたのですが、極小は観測できませんでした。もう少し早い時間だったのでしょうか。
高橋 進

高橋さんの観測では20時には増光を始めています。また、金井さんの最近の4つの眼視観測はO-Cが0.006から0.009になっています。これらが、リアルだとすると20:00が極小となって、高橋さんの観測結果と一致する事になります。2月15日のCCD観測以降にO-Cが急変した?或いは、もう少し前からO-Cが、どんどん変化している事になります。物凄く大きな変化ですが、どうやらリアルの可能性があります。そこで、海外の観測結果を含めてO-Cを作成しました。どうでしょうか?。0.013でも正しいようにも見えますし。0.006に変化したとも見えます。よくわかりません。

そこで、再度、YY CMi の極小予報を行いました。予報にはGCVSの極小推算式を使いました。実際の極小は、この予報より遅れています(この予報より後に極小になります)。恐らく、5分〜30分は遅れます。
年 月 日 時刻 高度 2004 3 21 22.06 48.2 2004 3 22 24.32 23.4 2004 3 31 18.37 53.1 2004 4 1 20.63 53.5 2004 4 2 22.88 31.7 2004 4 12 19.19 56.6 2004 4 13 21.45 39.6 2004 4 14 23.71 12.6 2004 4 24 20.01 46.6 2004 4 25 22.27 21.3 2004 5 5 18.58 52.3 2004 5 6 20.84 29.7 2004 5 17 19.40 37.7 2004 5 18 21.66 10.4 2004 5 29 20.22 19.1

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