2004年 変光星を楽しむ会 YY Cmiの観測結果

(2004/3/28)

変光星を楽しむ会の開催にあたってYYCMi(こいぬ座YY)がプログラムスターに選定されました。YY CMiは1934年にMorgenrothによって発見されました。後に、Lause(1938), Soloviev(1940), Kaho(1950), Korodylewsky & Szafraniec(1957)らによって測光観測が行われ1969年にGCVS登録されました。こと座β型で周期1.094日です。スペクトルタイプは幾つか異なった観測があるのですが、F6III+G5Vのようです。1962年にAbhyankarは3色測光を行ってRussell Merrill法で解析を行っています。Niarchos et. al.(1998年)はWilson-Devinney法で解析を行い、質量比=0.885, L1=0.642, 充填率=0.3%, 起動傾斜角=79.47を得ています。ここでは2つめの極大が1つ目の極大よりも暗い事からスポットモデルを適用しています。

楽しむ会の開催にあたって、YYCMiの極小予報が行われました。GCVSの要素を補正して予報を行いました。近年のVSOLJの観測結果を用いて元期を補正しました。以下がVSOLJの観測結果です。

2000年
O=2451579.0448 O-C=+0.0126 E=21531.5 Nga
2003年
O=2452644.0726 O-C=+0.0123 E=22505   Kis
O=2452644.075  O-C=+0.015  E=22505   Kit
O=2452677.993  O-C=+0.018  E=22536   Kit
O=2453005.106  O-C=+0.019  E=22835   Kit
2004年
O=2453028.074  O-C=+0.013  E=22856   Kit
O=2453051.0492 O-C=+0.0135 E=22877   Nga
O=2453052.139  O-C=+0.009  E=22878   Kit
O=2453063.079  O-C=+0.009  E=22888   Kit
O=2453072.922  O-C=+0.006  E=22897   Kit
O=2453074.016  O-C=+0.006  E=22898   Kit
(Kis : 清田,  Kit : 金井,  Nga : 永井)

GCVSの要素は、 min = 2428023.147 + 1.0940197 x Cycle  です。

最近のO-CをKitとNgaの観測から+0.013として予報を出す事としました。3月20日の極小時刻は日心時で20.24時でした。当日の「変光星を楽しむ会」(神奈川県他秦野市)ではあいにくの雨で観測は行われませんでした。しかし、滋賀県のダイニックアストロパーク天球館の高橋進氏は天文台の観望会の合間にYYCMiを観測されました。以下が観測報告です。


今日は神奈川県で変光星を楽しむ会があります。昨年は参加したのですが、今年は天究館の観望会があって楽しむ会は欠席になりました。それでも観望会のあいまに対象星のYY CMiくらいは見ておこうとたまに双眼鏡を向けてみました。

----Variable Star Observations----
CMIYY 200403201956 86 Ths
CMIYY 200403202016 85 Ths
CMIYY 200403202035 84 Ths
CMIYY 200403202048 82 Ths
CMIYY 200403202109 82 Ths
-------------------------------
total:5 目測
Observer: S.Takahashi
 (Dynic Astronomical Observatory ,Shiga, Japan)
Instruments:15B

予報では20 .24時が極小となっていたのですが、極小は観測できませんでした。もう少し早い時間だったのでしょうか。
高橋 進


高橋さんの観測では20時には増光を始めています。また、金井さんの最近の4つの眼視観測はO-Cが0.006から0.009になっています。これらが、リアルだとすると20:00が極小となって、高橋さんの観測結果と一致する事になります。2月15日のCCD観測以降にO-Cが急変した?或いは、もう少し前からO-Cが、どんどん変化している事になります。物凄く大きな変化ですが、どうやらリアルの可能性があります。そこで、海外の観測結果を含めてO-Cを作成しました。どうでしょうか?。0.013でも正しいようにも見えますし。0.006に変化したとも見えます。よくわかりません。

事実を確かめるための追跡観測が必要です!

そこで、再度、YY CMi の極小予報を行いました。予報にはGCVSの極小推算式を使いました。実際の極小は、この予報より遅れています(この予報より後に極小になります)。恐らく、5分〜30分は遅れます。

年   月 日  時刻   高度
2004  3 21  22.06  48.2
2004  3 22  24.32  23.4
2004  3 31  18.37  53.1
2004  4  1  20.63  53.5
2004  4  2  22.88  31.7
2004  4 12  19.19  56.6
2004  4 13  21.45  39.6
2004  4 14  23.71  12.6
2004  4 24  20.01  46.6
2004  4 25  22.27  21.3
2004  5  5  18.58  52.3
2004  5  6  20.84  29.7
2004  5 17  19.40  37.7
2004  5 18  21.66  10.4
2004  5 29  20.22  19.1

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