からす座RV(RV CrV)は1942年にSwopeによって、その変光が発見されました。変光要素はButteryによって、その年に決定されました。1948年にStruveとGrattonによって分光観測されシングルラインとされました。写真観測は1962年にJ.C.KochとR.H.Kochによって行われました。翌年、Koch et al.はスペクトル観測から成分星をF0とG0としています。その後、1971年にK.D.Abhyankar et al.によってUBVの光電測光(EMI6256B)がされました。ここで、彼らはRussell−Merrill(1952年)法とthe second method of Kopal(1959年)により、連星モデル解析が行われました。1981年にG.Giuricin et al.は、この1971年の観測結果をWood’s(1972年)法(WINK code)を用いて再解析を行っています。1984年にT.M.McFarlane et al.によって、BVRIcの測光と分光の観測が行われ、連星モデル解析を行っています。その結果、主星はF2の主系列星、伴星はK型のようで、主星がロッシュローブを満たしている半分離型の近接連星としています。また、ここで視線速度も測定され、質量比をはっきりさせました。この観測ではダブルラインを観測しています。連星モデル解析にはLIGHT(Hill 1979年)を使っていました。
からす座RVは8等台のEB型食連星です。以下はSIMBADでのリストです。

位置は、からす座中心から東に少しズレた所にいます。

1971年にK.D.Abhyankar他によって多色での測光観測が行われ光度曲線を得ています。Russell−Merrill法とthe second method of Kopalで解析を行っています。解析の結果、軌道傾斜角73度を得ています。


この1971年の測光データを用いて、1981年にG.Giuricin他によって再解析されています。解析にはWoodのWINKが使われています。ここでは軌道傾斜角71度で質量比0.3としています。


1984年にT.M.McFarlane他が新たに測光・分光観測を行った。今までの分光観測ではシングルラインの報告でしたが、ダブルラインを観測しています。これは食が部分食では無かったために、今まで観測されていなかったのです。ここで、質量比が0.27〜0.28である事が(直接的に)わかりました。

光度曲線をLIGHT(Hill 1979年)を使って解析しています。軌道傾斜角86度で質量比0.28のの半分離型としています。




ここまでで、1971年の観測と1984年の観測で光度曲線の形状が異なる事に気が付くと思います。特に副極小ですが、1971年が部分食、1984年が全食となっています。ここで、一つの仮説を提案します。それは、この系の「軌道傾斜角が変化しているのではないか?」というものです。この二つの観測から得られた軌道傾斜角を年代を横軸にプロットしてみると以下のようになります。

このグラフから、2001年は(再び)70度前半の部分食に戻っている事が予想できます。
実は、このRVCrvはヒッパルカス衛星で測光が行われています。このミッションは1989.11〜1993.3に掛けて行われましたので、1984年と同じ様な深い食が観測されるはすです。以下は、ヒッパルカス衛星の測光観測結果ですが副極小は部分食のようです。

そこで、2001.3〜2001.5に測光観測を行ってみました。測光は10cm反射F6でCCD(武藤工業製CV−04)にRcフィルタを付け、自宅(神奈川県茅ヶ崎市)で行いました。副極小の結果は以下のような全食となりました。

からす座RVは、「部分」→「皆既」→「部分」→「皆既」 と変化したのでしょうか?。謎は解決出来ていません。
References K.D.Abhyankar et al. UBV PHOTOMETRY OF RV CrV 1974,Astron.Astrophys.Suppl.13,101-108 G.Giuricin et al. Revised photometric data for six eclipsing binaries Astron.Astrophys.Suppl.Ser.49,89-98(1982) T.M.McFarlane et al. Contact and near-contact binary system - V. RV Corvi Mon.Not.R.astr.Soc(1986)223,595-606 The Hipparcos and Tycho Catalogues ,the ESA Hipparcos Space astrometry mission
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