EL Sgeは、GCVS第4版ではCSTとなっています。しかし、GCVS第3版ではEW型の食連星に分類されています。ここでは変光範囲が0.6等となっています。そこで、変光タイプを確認する為の測光観測を行いました。その結果、変光は確認出来なかった。しかし、過去の測光では変光が観測されている事もわかっています。
2002年8月5日と9月9日に、や座EL(EL Sge)の測光観測を行いました。観測は2002年版のCracow天文台の星表から極小時刻を予報して実施しました(元期が2437144.31、周期が0.3328日のEW型となっています)。観測は25cmSC望遠鏡に武藤工業製CCDカメラのCV−04にVフィルタを装着して連続測光を行った。8月5日は約8時間で161測光、9月9日は約3時間で33測光しました。比較星には GSC1625.256(TYC V=10.25) を用い、測光ソフトにはFitsPhot2.10bを使いました。
以下は測光観測の結果です。


以下はクラコウ天文台のエレメントを用いて作成した光度曲線です。

過去のペーパーでは、J.E.Isles が J.Br.Astron.Assoc.101,4,1991 で EL Sge の周期解析を行っています。VSS Circularの61,64,68,70に、この天体の極小観測があり、9個の極小観測から、元期を補正しO-Cが最小となる値を考察しています。論文には副極小が主極小よりも0.3等浅いとも記載されています。観測期間は、1981-1986です。
また、Edward G.Schmidt は PASP 108:1105-1111,1996 December で、GCVSに記載されているの36個のCSTとCST:を測光観測し、それぞれの変光に関して考察しています。観測期間は、1992-1996です。EL Sgeに関しては「変光の可能性もある」としています。
1980年代の観測方法に問題があったとは考え難い事から、「1990年以前は変光していたが、以降の変光は不確かとなっている」と言えます。90年代に「変光の可能性がある」との事なので、徐々に変光範囲が減って行った事になります。この事から、2000年代は変光が確認出来なくなったのだと考えます。
Reference J.Br.Astron.Assoc.101,4,1991 Eclipsing binaries,Pegasus to Sagittarius, in 1972-1987 J.E.Isles Publications of the Astronomical Society of the Pacific 108:1105-1111,1996 December Stars Classified as Constant in the General Catalogue of Variable Stars 2 Edward G.Schmidt
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