食変光星のO-Cを求めてみよう(1)

(2004/12/23)
日本変光星研究会・会誌「変光星 No.233」より

O-Cとは、O(観測値)とC(計算値、予報値)との差の事です。ここでは、食変光星(食連星)の極小時刻観測から得られた極小時刻(O)と極小の予報時刻(C)との差に限定して話をします。

O-Cを求める主な目的は2つあります。1つは食変光星の変光周期変化を知る事です。もう1つは極小予報の精度を上げる事です。この2つは意味が異なります。観測をするには2つ目の意味が大事ですが、食連星の様子を探る研究には1つ目の「周期変化を知る」は重要な意味があります。むしろ、周期変化を知るためには極小時刻の観測をしていると言っても良いです。これらについては次号以降に説明をしたいと思っています。

O-Cを求めるには、最初に測光観測を行って極小時刻を求めなければなりません。食変光星の極小時刻を求めるための測光観測は、闇雲に観測しても無駄です。先に極小時刻を予報して、その予報時刻の前後を集中して観測をする事が必要です。

食変光星の変光は基本的には連星の公転によって生じています。連星の公転によって主星と伴星が互いに隠しあう事で変光(減光)しています。これを「食」と言っています。図は私の名刺の裏に描かれているアルゴル型食変光星が食を起こす様子です。公転によって、明るく青い主星が暗く赤い伴星に隠されている場合に最大の食がおこります。この時、最も暗くなります。これを主極小といいます。次に赤い伴星が青い主星に隠される場合は副極小と言う浅い減光を起こします。

連星の公転周期は(短い期間では)一定と考えられます。この事を利用して極小時刻の予報が出来ます。

図の様に食変光星は公転周期毎に(ほぼ)同じ形の変光を繰り返しています。変光周期と任意の基準となる極小時刻(元期)がわかれば極小時刻が予報できます。この2つの数値を使って極小推算式(要素、ライトエレメント)が得られます。

極小時刻 = 元期 + 周期 × 周期回数 (元期はユリウス日であらわします)

周期回数に任意の整数を代入すれば極小時刻が算出出来ます。このようにして極小時刻を予報します。これは結構、面倒な作業です。観測可能な日に、どんな食変光星が極小を何時頃に向かえるのか?また、その時刻に目的の食変光星は昇っているのか?。一つ一つの食変光星を手計算で調べて、星座早見で観測可能かを知るのは大変な労力が必要です。そこで登場するのがコンピュータです。このシリーズではコンピュータが度々登場しますので、お持ちでない方は入手される事をお勧めします。最近では中古のコンピュータも多く出回っていて2〜3万円もあれば十分なスペックの物が手に入ります。購入には筆者も(ソフトのインストールなど含めて)相談に乗りますので是非ともご検討下さい。

それでは極小予報をコンピュータで行ってみましょう。まず、私のホームページから「食変光星極小予報」をダウンロードして下さい。URLは http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/2361/dload-1.html です。そこから、yohou.lzh をダウンロードして下さい。次にそれを解凍して下さい。と!話を進めたいのですが、先に.lzhと言う拡張子のファイルを解凍する方法を説明します。通常、インターネット上からプログラムをダウンロードすると、そのプログラムは圧縮されています。必ず「解凍」という作業が必要になります。

解凍ソフトは Lhasa などが良いです。Lhasaは http://www.digitalpad.co.jp/~takechin/download.html にあります。LHA & Zip extractor Lhasa ver0.17 for Win32 をクリックしてダウンロードして下さい。これは自己解凍ソフトといって、ダウンロードしたファイルをダブルクリックするだけでインストールしてくれます。

LHA & Zip extractor Lhasa ver0.17 for Win32 をクリックすると「ファイルのダウンロード」というダイアログボックスが現れます。ここで「保存」ボタンをマウスで押して下さい。

「名前を付けて保存」ダイアログボックスがあらわれます。保存する場所は任意で構いませんがディスクトップが良いと思います。「保存」ボタンをマウスでクリックすると保存が開始されます。

ディスクトップに下の様にダウンロードされたファイルがあるはずです。そのアイコンをマウスでダブルクリックして下さい。ダイアログボックスが現れます。

「インストール開始」ボタンをマウスでクリックして下さい。すると直ぐにインストールは完了して「インストール完了」というダイアログボックスがあらわれます。

直ぐに「OK」ボタンをクリックしてLhasaを起動して下さい。

このようなダイアログボックスが出ればインストールは問題なく終了しています。「OK」ボタンをマウスでクリックして下さい。

ディスクトップ上に左のようなアイコンが出来上がっている事でしょう。

このようにして出来上がったLhasaのアイコンに圧縮されたファイル(拡張子が.lzhや.zipのファイル)をマウスでドラック&ドロップするだけで解凍作業を行ってくれます。

話が本題からかなりはずれましたが、解凍作業が出来ないと、この先の話が進みませんので、あえて長々と解説しました。次号ではコンピュータを使った食変光星の極小時刻予報を行います。


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