全号では圧縮ファイルの解凍ソフト( Lhasa )のダウンロードとインストールについて長々と説明をしました。皆さん、圧縮ファイルの解凍は出来るようになりましたか? それでは、もう一度、下の式を見て下さい。
周期回数に任意の整数を代入すれば極小時刻が算出出来るのでしたね!GCVSに記載されているカシオペア座RZの極小推算式を見てみましょう。
元期はユリウス日で2443200.3063。周期は1.195247日となっています。2004年6月10日に極小があるか?計算してみましょう!。2004年6月10日21時のユリウス日は2453167.0です。次のように周期回数を計算してみます。
周期回数が整数ではないので6月10日21時は極小予報時刻ではありません。前後の整数は8338と8339です。この値を使って予報してみます。
時刻が日中なので、この付近には観測出来る日は無いみたいです。それにしても、時刻が夜だったとしてもカシオペア座RZが昇っているのか?も、星座早見など使って調べないといけないですね。
一つの食変光星だけを観測対象としている場合は、このように手計算で極小時刻を求めて、ユリウス日を日時(JST)に変換し、星座早見で星空に対象星が昇っているかを調べればよい事になります。それにしても面倒です。
ここで登場するのが前号で(チラッと)お話した極小予報プログラムです。
それでは極小予報をコンピュータで行ってみましょう。まず、私のホームページから「食変光星極小予報」をダウンロードして下さい。URLは http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/2361/dload-1.html です。

まず、yohou.lzh をダウンロードして下さい。次にそれを解凍して下さい。幾つかのファイルが解凍されます。プログラムは4つです。
README.TXTが説明文になります。メモ帳などで開いてみてください。
それでは、予報プログラムを使って2004年7月の予報を実行してみましょう。GYOHOU.BATをダブルクリックして下さい。

A>GYOHOU YEAR = 2004 MONTH = 7 summer time (Y/N) = N
とキーインして下さい。サマータイムの部分は常に N を入力して下さい。これは将来、日本にサマータイムが導入された場合に使います。この後、以下の表示がされます。

No = 、ここに1から4の何れかの数値を入力して下さい(通常は3で良いです)。Data.datというファイルが出来ます。マイコンピュータで確認して下さい。これが予報結果のファイルです。以下はData.datの一部分を示したものです。皆さんも予報がちゃんと出来たか、メモ帳などで参照して下さい。

一行目を見ると u Herが7月28日18.83時に極小になる事が予報されています。更に極小時に高度が63.8度あることもわかります。2行目の星名に*印がありますが、これは副極小の予報です。
GYOHOU.BATは1ヵ月分の予報を行うプログラムです。ここまでで7月の予報ファイルが出来ました。次は観測予定日のデータを抽出します。プログラムはOBSDAY.EXEです。それでは10日の予報を抽出してみましょう。まず、OBSDAY.EXEをダブルクリックして実行させます。Day (99:end) = が表示されたら、10を入力してリターンを押します。再び、Day (99:end) = が表示されます。99を入力してリターンを押すと終了します。OBSDAY.DATというファイルが出来ているはずです。これが結果のファイルです。メモ帳などで開いてみて下さい。中身は以下のようになっています。
=== 2004/ 7/10 === Name Time High RA RD Mag Period E0 Forecast vw cep 18.23 EW 29.3 20 37 18 +75 36 7.3 7.8 0.2783076000 2448862.5220 2453196.8846 V478 CYG* 18.69 EA 15.9 20 17 48 +38 10 8.6 9.0 2.8808994 2441602.724 2453196.9036 TX UMA* 18.71 EA 53.2 10 42 24 +45 49 7.1 8.8 3.0632382 2444998.1475 2453196.9045
3行目を説明すると、TX Umaが18.71時に極小で、高度が53.2度だと言うことがわかります。
GYOHOU.BATの説明で「No = 、ここに1から4の何れかの数値を入力して下さい(通常は3で良いです)」という部分がありました。この数値の意味を説明します。

No=1を選択した場合、予報プログラムは極大等級が0.0等より暗く、極小等級が6.0等より明るい変光星で変光範囲が0.5等以上あって、赤緯が90°〜−55°の範囲にある変光星を計算の対象にします。この条件にあった変光星の予報を行います。
この条件はCONDTION.DATで変更できます。全ての変光星の予報を行うと自分の観測プログラムとは無関係の星まで計算してしまいます。例えば南半球でしか見えない変光星は予報をしても観測が出来ないですよね。CONDTION.DATで予報を行う変光星を選択出来ます。
デフォルトのCONDTION.DATは左のようになっています。一行目を説明します。カンマで区切られた数値が5つあります。最初の0は極大等級が0.0等より暗い変光星を計算の対象とするという意味です。次の6は極小等級が6.0等より明るい変光星を計算対象とする。次の0.5は変光範囲が0.5等以上の意味です。次の90と−55は赤緯が90°〜−55°が計算対象という意味です。このレコードは何行でも追加可能です。ただし、全角文字は使わないで下さい。また、最終レコード(最終行)は、必ず99,,,,にして下さい。
予報に用いるデータベースファイルは Star.dat という(テキスト)ファイルです。実は、このファイルは古い物です。star.lzhをダウンロードして下さい。解凍したら Star.dat をyohou.lzh を解凍したディレクトリに上書きコピーして下さい。これで、Star.datは最新版になります。Star.datは4種類のカタログから作成しました。
それはGCVS、ヒッパルカスの発見した食変光星(GCVS)、クラコウ天文台のカタログ、VSOLJメンバーの観測から得られた極小推算式です。クラコウ星表とVSOLJメンバーによる極小推算式は毎年更新していますので、時々、このホームページを見るとよいでしょう。あと、面倒なのですが、最新版のStar.datでもVSOLJメンバーによる極小推算式は更新していません。oc_vsolj.htmから該当する部分を切り取ってStar.datの最終レコードに貼り付けてください。その際、古いVSOLJのデータを(star.datから)削除するようにして下さい。この作業が面度だな!と思う方は私に電子メールを下さればSdat.datをお送りします。Star.datの中身は以下のようになっています。
下はStar.datのある一つのレコードです。
これは AA And の部分です。2429880.740は元期です。0.9351004は周期です。23 03 06と +47 24は赤経赤緯です。EA 10.3 10.9はアルゴル型で変光範囲が10.3から10.9です。
他にISOGO.EXEとFILTER.EXEというプログラムがありますが、これらの使い方はREADME.TXTを読んで下さい。
もう一度、簡単にプログラムの説明をします。
どうですか?ここまでで、極小予報が出来るようになったはずです。今回は例によって長々とyohou.lzhという極小予報プログラムパッケージの説明をしました。つまらない話かも知れませんが、ご利用頂ければ、どなたでも簡単に予報が出来るようになりますので紹介させて頂きました。
| ホームへ戻ります |