食変光星のO-Cを求めてみよう(6)

(2005/04/16)

前回は日心補正のお話をしました。その中でユリウス日と太陽黄経の算出方法を説明していなかったので、今回は、これらの計算方法について紹介します。その前に、日心補正の求め方ですが、変光星124号に京都の加藤太一先生がご紹介されている方法が御座います。精密な観測・研究をされる方は、そちらを参考にされると良いです。私のホームページには幾つかの日心補正プログラムを置いていますが gh001_ut2.lzh は変光星124号の方法を用いています。前回の方法と算出結果を比較すると僅かな差なのですが、実際の解析には、この様な手法を用いる事をお勧めします。(古い「変光星」は日本変光星研究会のホームページからダウンロード出来ます。ダウンロードにはパスワード登録が必要です。取得には会誌・速報を電子配信に変更する事で取得出来ます)。あまり精度を要求されるような話は出来ないのですが、「話の種」位の気分で読んで下さると助かります(今回の方法では太陽黄経に多少の誤差があります)。まず、ユリウス日ですが、皆さん既にご存知でしょうけれど、ユリウス日とは紀元前4713年1月1日正午からの経過日数のことです。注意するところは世界時間の正午(特に正午)位でしょうか。

上のようなプログラムを見かけます。この計算方法は万能では無いのですが簡単なのでよく用いられています。同じなのですが、別な式で表すと、西暦Y年M月D日のユリウス日を求める場合、以下のようにします。

JD = [ 36524.25 × y2 ] + [ 365.25 × y1 ] + [ 30.6 × ( M + 1 ) ] + D + 1720996.5

[ ] は整数化(小数点以下を除去します)
y1とy2は Y年=100×y1+y2 で、100年以上と以下に分けた数値です。
Mは 月 なのですが、1月2月は前の年の13月と14月にします。Yが一つ小さくなりますのでご注意を。

日時が日本時間の場合は、算出結果から 9/24(=0.375)を引く必要があります。時分秒まで算出したい場合は、時分秒を日に換算した物を足して下さい。

JD = JD + 時 / 24 + 分 / 1440 + 秒 / 86400

次は 太陽黄経 です。以下は Newcombの式 です。

太陽黄経 = 279゚.0358 + 360゚.00769 T +(1.9159 - 0.00005T ) sin ( 356゚.531 + 359.991T )+ 0.0200 sin ( 353. 06 + 719.981T) - 0.0048 sin ( 248.64 -19.341T)+ 0.0020 sin ( 285.06 + 329.64T) + 0.0018 sin ( 334.2 - 4452.67T)+ 0.0018 sin ( 293.7 - 0.20 T) + 0.0015 sin ( 242.4 + 450.37T)+ 0.0013 sin ( 211.1 + 225.18T) + 0.0008 sin ( 208.0 + 659.29T)+ 0.0007 sin ( 53.5 + 90.38T) + 0.0007 sin ( 12.1 - 30.35T)+ 0.0006 sin ( 239.1 + 337.18T) + 0.0005 sin ( 10.1 - 1.50T)+ 0.0005 sin ( 99.1 - 22.81T ) + 0.0004 sin ( 264.8 + 315.56T)- 0.0004 sin ( 233.8 + 229.30T) + 0.0004 sin ( 198.1 + 720.02T)+ 0.0003 sin ( 349.6 + 1079.97T) + 0.0003 sin ( 241.2 - 44.43T)

ここで T は、 T = 1900年1月0日 世界時正午からの経過時間 / 365.25 です。ユリウス日を使って求めると以下のようになります。

T = ( ユリウス日 - 2415020 ) / 365.25

この方法を使ったプログラムを私のホームページに置きました。http://www.geocities.jp/nagai_kazuo/dload-1.html で一番下の「31.ユリウス日、太陽黄経計算」です。


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