ここまでで、短周期変光星の極小予報や観測用の変光星図が作れるようになりました。他に、比較星等級の補正・太陽黄経の計算・日心補正・ユリウス日の算出もできるようになりました。
次は光度曲線の作成ですが、その前にstd形式について学びましょう。これは観測報告の書式です。観測結果を日本変光星研究会に報告する際に用いられています。すでに、この書式での報告は浸透していますので、おそらく、説明など不要だと思いますが、念のため、簡単に(或いは、手抜きで)説明します。
std形式はミラプロジェクトやパソコン通信を利用した観測報告で用いられたプレーンテキストファイルの書式です。
以下は、日本変光星研究会ホームページ ( http://www4.airnet.ne.jp/mira/nhk/index.html ) で説明されている「観測報告フォーマット」です。URLは http://www4.airnet.ne.jp/mira/nhk/form.html です。会員の土山さんが作成・管理・運用されているホームページです。ここでは、紙面に都合上、少し手直ししてあります。詳しくはホームページをご覧下さい。
この先、私がこのシリーズでお話して行く中で使われるプログラムはstd形式ファイルを扱う物が多いです。また、観測報告を電子メールで行う際に(必ず)この書式でおこないますので、人に教えられる位に覚えてしまって下さい。
観測報告フォーマット 観測報告には専用のフォーマットが決まっています。 これは後のデータの活用(光度曲線や周期解析など)を行いやすくするためです。 日本変光星研究会ではVSOLJデータベースと連携を取っており,VSOLJフォーマット (通称stdフォーマット)を利用しています。 記述方法は次のようになっています。 星名 観測時刻 等級 観測者符号 例) LEOR 200001012634 63 Tny 全て半角文字を使い,星名,観測時刻,等級,観測者符号の間には半角スペース1個を入れます (Tabではいけません)。また,1行につきデータ1つを記載します。 1.星名 星名は 一般的に 3文字からなる星座符合+変光星名で表記します。 2.時刻 時刻は,翌日の6時までは前日と考えて30時間制を採用しています。 例) 1月2日の午前2時 → 1月1日の26時 12桁(年月時分)か14桁(年月時分秒)で表記します。 例) 2000年1月2日午前2時34分 → 200001012634 2000年1月23日午後23時45分59秒 → 20000123234559 写真やCCD観測等では,露出の中央時刻を使用して下さい。 また,日心補正,地心補正はしないで下さい。 3.光度 光度値+光度体系記号で表記します。 光度値は値を10倍して表記します。 CCD等で少数2桁以下まで精度がある場合はそのまま表記します。 例) 1.2等 → 12 1.23等 → 1.23 0.5等 → 05 (ゼロは省略しないで下さい) -1.5等 → -15 光度値が不正確な場合は値の後にコロン":"を付けます。 目標天体が見えないときは,その星野で見える最も暗い星を調べ, その光度値の前に"<"を付けます。 例) 14.9等(不正確) → 149: 目標天体は見えず。視野内に見えた最も暗い星は15.1等 → <151 光度体系記号は眼視観測では不要です。それ以外は下表を参考にして下さい。 例) 眼視観測で5.9等 → 59 写真観測で10.5等 → 105p CCDノーフィルタで12.56等 → 12.56C
4.観測者符号 これはVSOLJから発行されますので,観測報告場所で確認をお願いします。 大文字1文字+小文字2文字で表記されます。
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