観測結果を「メモ帳」などのテキストエディターを使ってstd形式で保存する事は出来るようになりましたか? 下記はstd形式のサンプルです。2006年8月14日にKit(群馬県の金井さん)がOO Aqlを観測された時のファイルです。
AQLOO 200608142140 95 Kit AQLOO 200608142150 95 Kit AQLOO 200608142200 95 Kit AQLOO 200608142211 95 Kit AQLOO 200608142220 96 Kit : 以下省略
ともかく、この書式で保存して下さい。入力は半角の英数だけを使って下さい。TABや全角スペースは使用禁止になっています。ファイル名は何でも構いません。
観測結果をstd形式で保存したら、いよいよ、極小時刻を求めてみましょう。
まず、使用するプログラムをダウンロードします。
http://www.geocities.jp/nagai_kazuo/dload-1.html から gh001_ut2.lzh(117KB) をダウンロードして解凍して下さい。解凍したフォルダーにstd形式のファイルをコピーして下さい。ここでは仮にファイル名をtest.stdとして説明を続けます。
GEOHEL.BAT をダブルクリックするとプログラムが実行されます。file name : と表示されます。そこで、用意したファイルのファイル名 test.std を入力し(キーボードの) Enter を押します。
しばらくして下記の表示が出ます。
この表示が出たら 0 を入力し Enter を押して下さい。
std形式の時刻がJSTの場合は0、UTの場合は1を選択します。std形式のルールではJSTで記録する事になっていますので通常は0を入力します。
次は変光星の赤経・赤緯の入力を求めてきます。下記はOO Aqlの赤経・赤緯を入力したところです。
もし、赤緯がマイナスの場合には全てに−を付けて下さい。
(例) dec (゚) = -10
dec (') = -20
dec ('') = -30
赤経・赤緯を入力して Enter を押すと計算が始まります。終了するとウィンドウは消えます。
幾つかのファイルが作成されます。
AVE_DAT0.DJM : 地心ユリウス日と光度のファイル。光度曲線解析ソフトAVE用のファイルです。 AVE_DAT1.DJM : 日心ユリウス日と光度のファイル。光度曲線解析ソフトAVE用のファイルです。 Y.LST : eclmin.exeの出力ファイル(日心補正されていません)
Y.LSTを「メモ帳」で開いて下さい。下は Y.LST の一部分を抜書きしたものです。左がユリウス日です。右の数値が最小の所が極小時刻です。
453962.09507 5250.75278 453962.09639 3713.76438 453962.09771 2713.22171 453962.09903 1309.76990 453962.10034 1388.38296 453962.10166 1331.92600 453962.10298 1898.69086 453962.10430 3362.69501 453962.10562 5354.39985 453962.10694 7878.76195 453962.10826 11458.19088 453962.10958 14029.66844
この場合は453962.09903 が極小時刻です。これに 2000000を加算したものがユリウス日です。2453962.09903 となります。
ただし、この時刻は地心ユリウス日です。日心補正されていません。そこで、フォルダー内の SDATA2.3 を「メモ帳」で開いて日心補正値を調べます。下は一部分を抜書きしたものです。
20060814Kit 2316 AQLOO 1010 453962.0944 0.0047 2453962.0991 20060814Kit 2319 AQLOO 1010 453962.0965 0.0047 2453962.1012 20060814Kit 2322 AQLOO 1010 453962.0986 0.0047 2453962.1033 20060814Kit 2325 AQLOO 1010 453962.1007 0.0047 2453962.1054
上記のような書式になっています。右の方にある 0.0047 が補正値です。この場合は +0.0047 です。これを、先ほどの極小時刻に加算します(-0.0047など負の場合は0.0047を減算します)。
HJD = 2453962.09903 + 0.0047 = 2453962.10373 これが、日心補正された極小時刻になります(日心ユリウス日の極小時刻)。観測が分単位で行われている場合は小数点第3位までにします。 答えは 2453962.104 となります。秒単位で観測されている場合は小数点第4位まで求めます。
これで、極小時刻が求められた事になります!
これは、おおるりさんの作成された食変光星極小時刻決定プログラム「eclmin.exe」を用いた方法です。
他に AVE.EXE を用いる場合があります。これは KW法を使った極小時時刻の算出プログラムです。このプログラムは他にも多くの機能があります。また、多くの観測者が利用されています。次回は AVE を紹介します。
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