VZPscは10等台で周期0.26日の短周期食連星です。GCVSではEW型となっています。K3〜K5のlateタイプです。1965年にMoorhead(Wolffほか,1965)によって発見され、光電観測がされました。その後、Eggen(1967),Poretti(1984,1985),Davidge,Milone(1984),Fry及びMilone(1985)らによる光電観測と、BBSAG(Locher,1977)とGEOS(Poretti,1979)による眼視観測があり、周期が0.261178〜0.261195日となっています。GCVSでは0.2611865日です。変光範囲は少ないのですが、大きな視線速度(120Km/s)を持っています。分光観測から質量比が0.9とされています。従って両星の質量は、ほぼ同じです。この系は光度曲線(食の深さ)が変化するようです。そのために系のモデルが分離型なのか、接触型なのかよくわかりません。論文によって解がまちまちです。スポットのせいかも知れません。二つの成分星に約1000Kの温度差があるそうです。他には、マグネチックブレ−キングによってAML(angular momentum loss)を起こしているそうです。
1998年から2003年まで、永井と清田はVZPscを観測しました。その結果からVZPscの新しい変光周期を求めましたので報告します。15夜の観測から1307の測光を行いました。最初に、これらの観測から光度曲線を作成しまた。作成にあたってGCVSの要素を使いました。
GCVS min = 2443832.206 + 0.2611865 x E
ここの要素では綺麗な光度得られませんでした。

この結果から、周期が異なっていると判断して周期解析を行いました。解析プログラムはAVEを用いました(Periodogram(Bloomfield))。その結果、周期0.261252〜0.261262を得ました。GCVSでは0.2611865なので、多少ですが大きな値となりました。IBVS 2990にVZPscの周期に関する報告があります。
IBVS2990 min = 2446710.8659 + 0.26125897 x E
今回の周期解析結果に近い値です。この極小推算式を用いて極小時刻のO−Cをグラフにしました。


O−Cの作成にあたって、永井と清田の観測以外に、上記に示す幾つかの極小観測報告を追加しました。
このO−Cから変光周期と元期を補正して、新たな極小推算式を導きました。
new min = 2446710.8673 + 0.26125911 x E
以下に示すグラフが、この要素を用いて作成した極小時刻のO−Cと光度曲線です。


このように、VZPscの変光周期が 0.26125911 である事がわかりました。周期変化したのではなくて周期が誤っていたのだと思います。
レファレンス GCVS,BBSAG Bull.35,BBSAG Bull.73,BBSAG Bull.96,BBSAG Bull.116,IBVS2990, IBVS4383,IBVS5378,1989PASP..101..661S,1995ApJ...455..300H,1990A&A...234..177M
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