R CMaはR CMa型変光星のプロトタイプです。変光タイプの分類には広くGCVSの分類が使われています。しかし、この分類だけでは大雑把すぎて、もう少し細かく分けたくなる場合があります。R CMaはGCVSではEA(アルゴル)型に分類されています。1956年Kopalは、アルゴル型食連星の中から9つの半分離型連星に共通点を発見しR CMa型としました(その後、同タイプの発見は続いている)。これらは、伴星の光度がスペクトル型から示される明るさよりも、かなり暗い一群でした。このように小質量連星系とされているR CMaの質量は主星が1.07太陽質量、伴星が0.17太陽質量なのです。伴星は太陽の0.17倍の質量しかありません。それでも伴星の温度は4000K以上あります。特異な天体である事がわかります。
1887年Sawyerが変光を発見しました。その後、1946年にWoodによって一端サマライズドされています。この連星の最初の研究は、測光研究が1971年Sato、連星軌道は1970年Galeotti、分光は1950年StruveとSmith、この分光観測から質量比が小さい事がわかりました。
図は、1985年の視線速度観測結果です。このグラフからも質量比が凄く小さい事がわかります。

図は光度曲線です。カラーはU等級とV等級です。V等級の方が副極小が深く、主極小が浅くなっています。伴星の方が赤いことがわかります。


この連星系のエレメントは以下のようになっています。 Element 主星 伴星 質量 1.07 0.17 (太陽比) 半径 1.48 1.13 (太陽比) 温度 7310K 4150K Log(L/Lsun) 0.746 −0.470
連星の形状は下図のような形です。伴星はロッシュローブを満たしています。軌道傾斜角は80度、質量比は0.158、主星のサイドは0.304です。

さて、極小予報ですが、2002年版のクラコウ星表がリリースされていますので、その要素を使います。
R CMaの変光周期は1.13日で変光範囲は5.7等〜6.3等です。この冬に双眼鏡で眺めるにはちょうど良い対象です。
月 日 時刻 ユリウス日 高度 1 1 26.3 2452276.223 33 1 8 21.9 2452283.038 29 1 9 25.2 2452284.174 37 1 16 20.8 2452290.990 24 1 17 24.0 2452292.126 38 1 18 27.3 2452293.262 16 1 24 19.6 2452298.942 18 1 25 22.9 2452300.078 39 1 26 26.1 2452301.214 23 2 1 18.4 2452306.893 11 2 2 21.7 2452308.029 37 2 3 25.0 2452309.165 28 2 10 20.5 2452315.981 34 2 11 23.8 2452317.117 33 2 18 19.4 2452323.933 30 2 19 22.6 2452325.068 36 2 26 18.2 2452331.884 25 2 27 21.5 2452333.020 38 2 28 24.7 2452334.156 15 3 7 20.3 2452340.972 39 3 8 23.6 2452342.108 21 3 15 19.2 2452348.923 38 3 16 22.4 2452350.059 27 3 24 21.3 2452358.011 32 4 1 20.1 2452365.963 35 4 9 18.9 2452373.914 38 4 10 22.2 2452375.050 13 4 18 21.0 2452383.002 20 4 26 19.9 2452390.954 26 5 4 18.7 2452398.905 31 5 21 19.7 2452415.944 12 5 29 18.5 2452423.896 18

2000年Mkrtichian,D.E.:Gamarova,A.Yu.はR CMaのたて座δ型変光を発見しました。周期は68分で変光範囲は10ミリ等級程度です。新たな発見が続いています。

REFERENCES 1979,Astron.Astrophys.Suppl.36,273-282 The AstronomicsalJournal,Vol88,No1,1983,Jan The AstrophysicalJournal,297:250-254,1985Oct1 Mon:Not.R.astr.Soc.(1989)241,777-785, 1995 Bulletin of tha Astronomical Society of India, The AstrophysicalJournal,458:371-379,1996Feb10 IBVS4836,2000Jan
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