おおいぬ座R(R CMa)の極小予報

(2001/12/22)

R CMaはR CMa型変光星のプロトタイプです。変光タイプの分類には広くGCVSの分類が使われています。しかし、この分類だけでは大雑把すぎて、もう少し細かく分けたくなる場合があります。R CMaはGCVSではEA(アルゴル)型に分類されています。1956年Kopalは、アルゴル型食連星の中から9つの半分離型連星に共通点を発見しR CMa型としました(その後、同タイプの発見は続いている)。これらは、伴星の光度がスペクトル型から示される明るさよりも、かなり暗い一群でした。このように小質量連星系とされているR CMaの質量は主星が1.07太陽質量、伴星が0.17太陽質量なのです。伴星は太陽の0.17倍の質量しかありません。それでも伴星の温度は4000K以上あります。特異な天体である事がわかります。

1887年Sawyerが変光を発見しました。その後、1946年にWoodによって一端サマライズドされています。この連星の最初の研究は、測光研究が1971年Sato、連星軌道は1970年Galeotti、分光は1950年StruveとSmith、この分光観測から質量比が小さい事がわかりました。

図は、1985年の視線速度観測結果です。このグラフからも質量比が凄く小さい事がわかります。

図は光度曲線です。カラーはU等級とV等級です。V等級の方が副極小が深く、主極小が浅くなっています。伴星の方が赤いことがわかります。

この連星系のエレメントは以下のようになっています。

Element		主星		伴星
質量		1.07		0.17	(太陽比)
半径		1.48		1.13	(太陽比)
温度		7310K	4150K
Log(L/Lsun)	0.746	−0.470

連星の形状は下図のような形です。伴星はロッシュローブを満たしています。軌道傾斜角は80度、質量比は0.158、主星のサイドは0.304です。

さて、極小予報ですが、2002年版のクラコウ星表がリリースされていますので、その要素を使います。

Min(1) = 2450015.6841 + 1.1359490 x Cycle

R CMaの変光周期は1.13日で変光範囲は5.7等〜6.3等です。この冬に双眼鏡で眺めるにはちょうど良い対象です。

月	日	時刻	ユリウス日	高度
1	1	26.3 	2452276.223 	33
1	8	21.9 	2452283.038 	29
1	9	25.2 	2452284.174 	37
1	16	20.8 	2452290.990 	24
1	17	24.0 	2452292.126 	38
1	18	27.3 	2452293.262 	16
1	24	19.6 	2452298.942 	18
1	25	22.9 	2452300.078 	39
1	26	26.1 	2452301.214 	23
2	1	18.4 	2452306.893 	11
2	2	21.7 	2452308.029 	37
2	3	25.0 	2452309.165 	28
2	10	20.5 	2452315.981 	34
2	11	23.8 	2452317.117 	33
2	18	19.4 	2452323.933 	30
2	19	22.6 	2452325.068 	36
2	26	18.2 	2452331.884 	25
2	27	21.5 	2452333.020 	38
2	28	24.7 	2452334.156 	15
3	7	20.3 	2452340.972 	39
3	8	23.6 	2452342.108 	21
3	15	19.2 	2452348.923 	38
3	16	22.4 	2452350.059 	27
3	24	21.3 	2452358.011 	32
4	1	20.1 	2452365.963 	35
4	9	18.9 	2452373.914 	38
4	10	22.2 	2452375.050 	13
4	18	21.0 	2452383.002 	20
4	26	19.9 	2452390.954 	26
5	4	18.7 	2452398.905 	31
5	21	19.7 	2452415.944 	12
5	29	18.5 	2452423.896 	18

2000年Mkrtichian,D.E.:Gamarova,A.Yu.はR CMaのたて座δ型変光を発見しました。周期は68分で変光範囲は10ミリ等級程度です。新たな発見が続いています。

REFERENCES
  1979,Astron.Astrophys.Suppl.36,273-282
  The AstronomicsalJournal,Vol88,No1,1983,Jan
  The AstrophysicalJournal,297:250-254,1985Oct1
  Mon:Not.R.astr.Soc.(1989)241,777-785,
  1995 Bulletin of tha Astronomical Society of India,
  The AstrophysicalJournal,458:371-379,1996Feb10
  IBVS4836,2000Jan

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