カシオペア座RZ(RZ Cas)を見てみましょう

(日変研「変光星」No198より)

カシオペア座RZは、ιCasの近くに有る、明るくて変光範囲の大きな食変光星です。観測された方も多く、眼視では双眼鏡を使っての観測がお勧めです。今年の「第4回、変光星祭り」では、この星を観察します。「変光星祭り」は11月14日です。観測シーズンは、梅雨明けからスタートし春先までです。G.ミューラーが1906年に発見しました。スペクトル型は主星がA3V、伴星がK0Wです。半分離型のアルゴル型食変光星です。GCVSによりますと、周期は1.19日、変光範囲は6.18等〜7.72等となっています。主極小は減光も増光も2時間程度です。凄い速さで変光しますので、観測はとても楽しく、人気の有る星です。皆様も、ぜひとも、観測してみて下さい。

光度曲線は以下の様になっています(鳴沢氏の観測)。

RZ Casは、周期変化の大きな星として知られています。Olson(1982a)は活動的アルゴル系をセレクトしています。RZ Casも含まれています。ですが、最近は周期変化をしていないのです。周期変化の様子は(極小予報との)O−Cを考察する事で検出出来ます。これは、眼視観測の結果からも十分に研究が出来ます。

O−Cのグラフを見ると4500サイクル付近からO−Cは直線的変化をしています。要は周期変化をしていないのです。(根拠は無いのですが、)今年あたり、周期変化をするかも知れませんョ。主星に質量が到達した時にホットスポットが発生し光度曲線に変化が現れると言う学説も有ります。光度曲線の形も気にしなければなりませんね。極小時刻を観測して周期変化の様子を捕らえてみませんか!。

クラコウ星表(98年版)の要素を使って主極小の時刻を予報してみました。

RZ Casには、以前から指摘されている不可解な現象があります。それは、時々、皆既食を起こす事です。RZ Casの主極小は部分食なのですが、皆既食になる事があるのです。解析された連星モデルでは部分食になります。食外と主極小の連星モデルの形状を見てみましょう。(要素は鳴沢氏の求めた値を使用)

どうですか?。皆既食は、起こしそうに有りません。次に筆者が観測した皆既食と部分食を示します。

この問題を解く為に色々な説が出ました。星表面の高低温スポットの発生。系周辺の物質。とか様々です。今年になってOhshima et al.(IBVS4581)は主星のδSct型の変光によって問題を解く学説が出ました。「変光星」No196の「新着のIBVSから」にも紹介されました。主星の振動は、周期が約0.016日で変光範囲は約0.04(B)等です。

この変光が食連星としての変光に変調を与えているのです。この皆既は20分に及ぶ事が有ります。RZ Casの観測では、注目したいところです。他にも、RZ Casからは電波やX線も観測されていて話題の尽きない変光星です。距離は約70パーセクです。近いです。コーラの懸賞で宇宙旅行に当選したら見学に行きたいですね。

<お願い>
この星を観測されましたら、「変光星祭り」関連の資料にしたいので、私に観測データを送って頂けないでしょうか。もちろん、可能な場合に限っての話しです。宜しく、お願い致します。

References:
星百科大事典 , p539-541
IBVS No.4502 , Narusawa, Arai, Nagai, Ohmori, Fujii, Yasuda
IBVS No.4581 , Ohshima, Narusawa, Akazawa, Fujii, Kawabata, Ohkura
Astronomical Journal Vol.107 No.3 , Narusawa, Nakamura
福島大学教育学部理科報告第48号 , Nakamura, Kamada, Adachi, Narusawa, Kontoh
Astron.Astrophys.282,821-830(1994) , Maxted, Hill, Hilditch


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