「コードの表記」
アドリブはコード譜を見て行います。
まず、このコード譜そのものの読み方を説明します。
コードでは「和音」が指定されています。
それらの音を「コードトーン」と呼びます。(それ以外は「ノン・コードトーン」)
伴奏の人達は概ねこの「コードトーン」を弾いているので、ソリストもこれらの音を中心に選んでいけば大きく外すことはまずない、ということです。
まず、下図を見て下さい。

図には(1)〜(4)の注意書きがあります。
それぞれの意味は以下のとおりです。
(1) 基本的な音名を示すアルファベットの大文字
(2) 和音の種類を決める注意書き
(3) 和音にさらに加えられる音を決める注意書き
(4) 分数コード
以下、読み方を順番に説明します。
(1) 基本的な音名を示すアルファベットの大文字
アルファベットの大文字はコードの一番下の音(Rootと呼ぶ)を示します。
「C」なら「ド」、Dなら「レ」・・・Bなら「シ」という具合です。

さらに、他の注意書きが何もなければ、コードは以下の音で構成されます。
一番下の音「Root」
「Root」の長3度(M3rd)上の音
「Root」の完全五度(P5th)上の音
詳しくは下の楽譜を見て下さい。

(2) 和音の種類を決める注意書き
アルファベットの大文字の右下(右上のこともある)に添えられています。
・何も書いていない場合
一番下の音「Root」
「Root」の長3度(M3rd)上の音
「Root」の完全五度(P5th)上の音
これを「Major Chord(長和音)」と呼びます。
・「m」、或いは「−」と書いてある場合
一番下の音「Root」
「Root」の短3度(b3rd)上の音
「Root」の完全五度(P5th)上の音
これを「minor Chord(短和音)」と呼びます。
・「Aug」、「+」或いは「#5」と書いてある場合
一番下の音「Root」
「Root」の長3度(M3rd)上の音
「Root」の増五度(#5th)上の音
これを「Augment Chord(増和音)」と呼びます。
・「dim」或いは「○」と書いてある場合
一番下の音「Root」
「Root」の短3度(m3rd)上の音
その短3度上の音(結果的にb5th)
その短3度上の音(結果的にM6th)
これを「diminished Chord(減三和音)」と呼びます。
(3) 和音にさらに加えられる音を決める注意書き
これは和音の主に右肩に書いてある数字です。
数字はRootとの音程関係で示されます。

※1 左から3番目の「M7」は最も使用頻度が高いため、色々な表記法があります。
「M7」「maj7」「Maj7」「ma7」「Ma7」「△7」など、皆同じことです。
※2 3rdや5thに#やbの指示があるときは、ナチュラルの3rdや5thを弾かないほうがよいと思います。

(4)分数コード
分母に書いてある音をRootにして分子のChordを弾きます。

※分数コードは見るからに面倒ですが、普通のスタンダード曲を扱う限りはそんなに気にする必要はなく、ソリストは分子だけ見れば良いと思います。まあ、万一マニアックなバンドに入っちまった場合はリーダーや作曲者からクレームが来ると思うので、その時にでも解釈を教えてもらって下さい。
(その他)
こんな注意書きもあります。

これでコードの読み方の説明を終わります。
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