ブルーノートについて
アドリブで使える音のレベル4、ブルーノートです。
一応説明を繰り返します。調がCなら、下の楽譜の音がブルーノートです。
ジャズの場合、長調でも短調でも、メロディでも和声でも、
とにかく問答無用でいつでも使える音です。
「いかにも危なそう」ですが、ジャズであるかぎり「問答無用」なんです。
これを使うことによって「ファンキー」になります。
ということでした。実にシンプル、理論としてはこれ以上の説明はありません。
その代わり今回はブルーノートの生い立ちなどについて説明します。
こんなことに思いを馳せながら演奏すればファンキーになるかもしれません。
まず、下のような音階があります。
この音階の名前はブルーノートペンタトニックといい、アフリカの民族音階です。
(ちなみに、この音階、そのままソロでお気軽に使えます)
・・・・
さて、近代になり、アフリカ人達が奴隷としてアメリカに拉致されて・・・
その後解放されるんですが、アフリカに帰れるわけでもなく、
アメリカで教育を受ければ音楽の授業もあるし、
ミュージシャンになって生計を立てる人もいたでしょう(それがジャズの発祥?)。
ところが、彼らがクラシックの楽譜を見てMajor-scale(長音階)を歌うとこうなりました。
これをブルーノートスケールと呼びます。
さらに、その特徴である「(クラシックを基準に)上がりきらない」白抜きで示した3つの音を、
「ブルーノート」と呼ぶのです。
名前の由来は、その音がクラシックの短調に似ていたため、
「Blueな(悲しい)音」というものだという説があります。
或いはもっと痛烈で「低俗な音」という意味も入っているかもしれません。
その後、ジャズはクラシックの理論を取り入れて発展したんですが、
ブルーノートはジャズのルーツなので、今もそのまま使えるのです。
ある意味、最も強力な理論とも言えます。まさに魂(Soul)ですね。
(もちろん、アドリブで使うかどうかは自由です。強制じゃありません)
さて、魂も良いですが、少し冷静に考えます。
まず、人間が最も歌いやすい音程はオクターブです。同じ音と認識します(楽譜左)。
その次が完全4度だと言われています(楽譜中央)。
この、オクターブと4度音程を組みあわせると、原始の音階ができます(楽譜右)。
さらに、空いた4度の空間に音を加えて音階を作ります。
間に1つずつ入れればペンタトニック(Penta-tonic 5音音階)です。
ただし、ここから先の音の入れ方はかなり微妙です。
(古代人、ましてや庶民はピアノもハーモニーディレクターも持ってません・・・)
古代アフリカ人は短3度(に近い音程)が好きだったのでしょう。
それで下の図のようなペンタトニックが出来上がりました。
ところで、G♭は何なのかというと、よっぽど短3度が好きだったらしく、
新しく加えられたE♭とGの長3度音程が気に入らず、Gも♭にしたそうです。
というわけで、ブルーノートを使うときは「上がりきらない」感じに
思いを馳せて演奏すれば雰囲気が出るかもしれません。
楽譜で書いても「何だかな・・・」って感じはしますが、
やっぱり、理論というよりも、雰囲気(魂?)を感じて下さい。
文字が延々と続いた本論は
今までとは毛色が違うことになってしまいました。
言いたいことは「悲しいからブルー」なのではなくて、
「短3度音程が好き」ということです。
ところで、我々日本人も長3度より短3度の方が好きなんじゃないでしょうか?
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