ジャズで使える音

いよいよ、ジャズでの音の選び方の話に入ります。

ここまでの講座で、コードの機能とKey(調)の見分け方は概ねOKでしょう。
この2つがわかれば、耳コピやフレーズ集に頼らなくても自ら音を選べます。

key(調)が「C-Major」或いは「C-minor」であることが既知とすれば、
アドリブで選べる音を整理すると以下のようになります。
※一応「レベル」と名がついていますが、単に分類するためです。
 高いレベルほど難しい、といったことは一切ありません。

○レベル1「コードトーン」
書いてあるコードの通りです。
当たり前ですね。

○レベル2「その調の音階」
長調の時

短調の時(自然短音階)

(和声短音階)

(旋律的短音階)

これも当たり前です。
ただし、一部若干危ない面があります。
 →これは補足2の「アボイドノート」を見て下さい。
短調は3種類ありますが、使い分けに特段の禁止事項はありません。
(あると言う説もありますが、本講はなるべく禁則を作らない方向に整理します)

○レベル3「テンション(Tension)」
Tonicの時(左が長調、右が短調)

Sub-dominantのとき(左が長調、右が短調)

Dominantの時(長調短調共通)
 ※長調の場面でも短調のTension使って良い。逆もまた然り。

ピアノなど伴奏の人が、和音をジャズっぽくするために使う不協和音です。
だからアドリブの人が使ってもOKです。
テンションは諸説ありますが、とりあえず私が使うものを挙げました。
楽譜で、イ、ロと分けて書いてありますが、
イが一般的に比較的安全なもの、ロがちょっと微妙なテンションです。

○レベル4「ブルーノート」
その調の主音に対する♭3、♭5、♭7の音はいつでも使えます。
キーがCやCmなら下の図の音が
 Tonic, Sub-dominant, Dominantに関係なくいつでも使えます。

「いかにも危なそう」ですが、ジャズであるかぎり「問答無用」です。
まぁ、そういう国から始まった音楽ですからね・・・
これを使うことによって「ファンキー」になります。

○番外「半音階」
半音階は、グリッサンドと同じことです。
速く弾くなら、いつでも使えます。

今回はこれにて終了!

ところで、
「これじゃ全部の音じゃないか?一体どこが理論なのか?」
という苦情が聞こえてきました。
・・・いや確かにごもっとも!おっしゃる通りであります・・・
でも、それでも理論は役に立ちます。

理論を役に立たせるポイントは1つです。
それは、
「方針を示すこと」に尽きます。
例えば、
「今、俺はコードトーンでシンプルなソロを吹いているんだ」
「普通の音階でメロディを歌っていくぞ」
「テンションを強調して独自のコード感を出していこう」
「ブルーノートでファンキーに!」
等々、自分が理論のどの部分を使って演奏しているのか
考えながら演奏すれば、理論が生きてくると思います。


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