グラスから漂う香りは、薄いながらもはっきりと甘く、そしてライトに芋臭さを感じさせます。同社の「桜島」と比べると、こちらの方が香りは幾分軽いように思われます。
唇に当て、そのままするりと飲み下した味わいは、とてもスマートな辛口です。口腔には淡い旨味がほんわりと残る一方で、アルコールの辛みがキッと喉の奥へと抜けていきます。鼻息までホットになりそうな、「アルコール25度の酒をロックで呑んだぜ!」という強いパンチを感じます。
しかし、ただ辛くて終わるだけではなく、この僅かに舌に残った甘い風味が何ともいえず心地良い。身体がカッカッと熱くなるのを覚えつつ、ちびちび杯を重ねたくなるような、そういう不思議な魅力を感じさせるのが、このお酒のロックで呑んだときの味わいです。
お湯割りを試してみると、芋の香ばしく焦げっぽい香りがふわっと染み出るようになります。呑み応えからはアルコールの全面に出たような感が薄れ、体中が温まるようなほっこりした風味が喉から鼻へ上っていくのがとても美味しいです。妙にアンティークな印象さえあるこのラベルを眺めながら呑むお湯割りは、風情があって良いですねぇ。
(H16.7.16)
|