このページは、 別1 天塩岳 ・ 別3 月山 ・ 別4 会津駒ケ岳 ・ 別5 奥白根山 を掲載しています。
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| 山火事跡のハイマツワラと西天塩岳・・ | 優しい起伏を示す天塩岳・・ | |
別-1 天 塩 岳 てしおたけ (天塩岳道立自然公園) ・・・北海道
北海道南部の未開山域が『日高』なら、北部の未開山域はこの天塩岳を有する『北見』であろう・・。
山のガイド本でも無視されがちなこの山域へは、当然の事ながら訪れる登山者も少なく、豊かな自然のおりなす幻想的な景観をゆっくりと心ゆくまで味わうことができるのである。 この山域を訪れると・・、そして登ってみると・・、“名峰”とは・・、そして自然の営みとは・・、最高の水から創造されるということを実感できるであろう・・。
豪雪地帯であり、我が国で最も寒いといわれる北見山地は夏の最盛期でさえ豊富な残雪を残し、その雪解け水を集めて“大河”・天塩川として北海道の大地を育んでいるのである。 ここに、愚劣な宗教歴史などはない・・。
愚劣な人の思惑が“名峰”を造るのではなく、大地を創造する“水”が・・、そして自然の営みが“名峰”を創造するのだ・・。
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| 駐車場・トイレ・山小屋情報 | 朝の光にけむる前天塩岳・・ |
行 程 表
旭川市街より車 (1:40)→天塩岳ヒュッテ (0:30)→ガマ沢・新道分岐 (1:30)→天塩円山 (1:00)→天塩岳
(1:00)→前天塩岳 (1:30)→ガマ沢・新道分岐 (0:30)→天塩岳ヒュッテより車 (1:40)→旭川市街
北海道北部の未開山域『北見』の盟主・天塩岳 1558メートル ・・。 この天塩岳の山域は、北海道の山を知る者に“北海道でも五指に入る名峰”といわしめる程に懐の深い山域である。 それは、北の大河・天塩川の最初の一滴となる水の営みと、その水が育む豊かな自然が“山の民”の心を魅きつけるからであろう。 そして、この山の山頂より望む大雪山も、また格別である。
それでは、密かな山の魅力がいっぱいの天塩岳山域を一周する素晴らしい山旅を御紹介しよう。
この山域を一周するコースは所要6時間半と十分日帰り可能であるが、せっかく魅力あふれる北の雄峰に登るのである。 ここは、是非とも前夜に天塩岳の登山口までアプローチをして、山が最も素晴らしい景色を魅せてくれる早朝から登り始めよう。 なお、天塩岳の登山口には、《天塩岳ヒュッテ》というこれまた素晴らしい山小屋が無料解放されているので、これを利用しない手はないだろう・・。
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| 緑濃き天塩円山・・ | 雲にけむる天塩岳と天塩岳避難小屋・・ | 天塩岳へは緩やかな起伏を越えていく・・ |
北海道の朝は緯度が高いだけに早い。 朝4時過ぎには、もう空が白くなっている。
《天塩岳ヒュッテ》の裏手に、登山道案内の大きな立て看板が立つ登山口がある。
これよりしばらくは、《天塩川》の源流に沿って平坦な道をゆく。
やがて、《天塩川》の源流沢が落差を見せ始めると、《新道・旧道分岐》に出る。
このまま直進すると、もう一度《旧道》との分岐を経て前天塩岳への直登へと続いていく。
前天塩岳までは樹林帯のイッキ登りで、辛い登りの上に視界は前天塩岳の頂上直下まで利かない。
一方、《新道》ルートは右に折れて、天塩岳の支稜の山肌を斜めに登っていく。
こちらを行くと、1時間足らずの登りで稜線上に出たその後は展望が利くので、逆周りではあるがこちらをお薦めしたい・・。 だが、先に前天塩岳を行く《正回り》も、前天塩岳で山火事跡の“ハイマツワラ”と朝日の情景が望めるので、捨て難いものではあるが・・。 ここは、各自の好みを優先して、見逃した方は次回のチャレンジにとっておけばいいだろう。
《新道》ルートを示す道標の通り、天塩岳支稜の山肌を斜めに登っていくと徐々に沢音が遠ざかって、代わりに逆光を背に受けて黒く輝く前天塩岳が姿を魅せてくれるだろう。 ひと汗をかく程に登りつめると、天塩岳の主稜線上の端に出る。
ここで林道へ下る《新道》の正規ルートを右に分けて、穏やかな傾斜の続く天塩岳稜線を歩いていく。
稜線上はお花畑あり・・、山上庭園あり・・と、展望と共に楽しませてくれる。
山上庭園では、ナキウサギが甲高い鳴き声を響かせていることだろう・・。
人影の少ない山域だけに、無警戒に飛び出るナキウサギがその愛らしい姿を魅せてくれるかもしれない・・。
ナキウサギの窩である庭園地帯から、丘のような穏やかな膨らみを登りつめると、ハイマツとお花畑に囲まれた天塩円山 1433メートル の頂上に出る。
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| 左 天塩岳頂上標と前天塩岳・・ 右 天塩岳へ続く道・・ |
周囲は、眩いばかりのライトグリーンの草原が広がっていて心地良い。 天塩円山からは視界いっぱいに広がる草原を伝って、前方にそびえる天塩岳への山上プロムナードが続く。 途中の稜線の窪みには、これまた立派な《天塩岳避難小屋》が建っている。 1周6時間余りで周れるこの登山コースでは利用価値は薄いが、立派な設備が綺麗なままであるのは心強い・・。
避難小屋を過ぎると、いよいよ盟主・天塩岳へと取り付く。 足場は草原からハイマツ交じりの砂礫の登りへと変わり、ガレが転がる中をジグザグにつめていくと天塩岳の頂上だ。 天塩岳の頂上からは、雲海より突き出す大雪の山なみ・・、ライトグリーンの草原を広げる天塩山域・・、山火事跡が生々しい前天塩岳・・、《天塩川》源流を刻む深い沢筋・・など素晴らしい展望が広がる。 また、渚滑岳であろうか・・、尖った峰を2つ突き立てる特異な山容の峰にも目を奪われる。
山上での眺めを十二分に味わったなら、眼前に対峙する前天塩岳へ進路を取ろう・・。
山頂直下の小さなお花畑を伝うと、左へ折れてハイマツの生い茂る中を前天塩岳との鞍部へと下っていく。
これが結構な急下降で、前天塩岳への登り返しを含めて所要は約1時間という所であろうか・・。
前天塩岳を巻く短絡道を分けて、山火事跡のハイマツの白骸が覆う中を縫うようにつめていくと前天塩岳 1540メートル 頂上だ。
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| 天塩岳稜線に遊ぶ・・ 左上 頂上より続く柔らかいうねり・・ 右上 頂上より望む前天塩岳と渚滑岳・・ 中下 前天塩岳・天塩岳揃い踏み・・ 右下 鋭い角を魅せる渚滑岳・・ |
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前天塩岳の頂上からは、山火事で焼けて白骸化したハイマツワラの斜面を前景に飾って、天塩岳本峰が神秘的な眺めを魅せてくれる。 また、天塩岳の背後には、チョコチョコと突き出した大雪山も望めるだろう。
それにも増してこの前天塩岳の魅力を引き立てているのは、高山植物の“白の女王”が咲いていることであろう。
世にも珍しい白いコマクサである・・。 赤いコマクサと共に、山火事跡の砂礫サークルに清楚な姿を魅せてくれる。
山火事が土壌をどう変化させたのか・・、正に自然の復元力の神秘である。 しばし、この神秘の花園で戯れよう・・。
山火事跡の砂礫帯が途切れると、樹林帯に突入して約700mの急下降となる。
始めにも述べたが、正周回のルートを取ると、この下りがイッキ登りとなるのである。
約1時間半下り続けると、《天塩川》の源流沢を伝って直接天塩岳へ突き上げる《旧道》ルートを併せて(《旧道》ルートは沢沿いの踏跡程度とのことで、一般向けではない・・)、《天塩川》の源流沢の右岸を伝うようになる。
後は2〜3度沢を渡り、《新道》分岐で登りに使ったコースと合流して《天塩岳ヒュッテ》へと歩いていくのみだ。
ヒュッテを早朝出発すると、正午前後には戻ってくることができるだろう。 なお、山旅の後の温泉であるが、下川方面ならば《五味温泉》、上川方面なら《共和温泉》とクアハウスがあるので心強い・・。
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| 上 西天塩岳の背後には大雪の山々が・・ 下 山火事跡のハイマツワラと深い山なみ・・ |
白の女王 降臨・・ |
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| ハクサンイチゲの園の奥にそびえる月山本峰・・ |
別-3 月 山 がっさん (磐梯朝日国立公園) ・・・山形県
東北の名峰の上に立つと、最も美しいシルエットを魅せてくれる峰がこの月山 1984メートル だ・・。
特に、飯豊・朝日連峰の山々から望む眺めが端正である。 雲海に裾を延ばすその容姿を目にすると、“あの美しい山に登ってみたい・・”との思いを誰しも思い描くだろう・・。 その“思い”こそが・・、その“思い”を抱かせる峰こそが、“名峰”の戴冠を得るに相応しいのである。
また、登山ででこの山を訪ねても、その期待を裏切らない素晴らしい自然創造美を魅せてくれる。
その1つが、山上大湿原の《弥陀ヶ原》である。 大湿原に彩る花々を愛でながら、“登ってみたい・・”と思い描いた峰に立つ高揚感を是非味わって欲しいものである。
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| 駐車場・トイレ・山小屋情報 | 上 弥陀ヶ原と裾野を下界に広げる鳥海山・・ 下 ウスユキソウ |
行 程 表
JR鶴岡駅よりバス (1:30)→月山八合目より弥陀ヶ原散策・所要1時間 (1:00)→仏生池小屋
(0:45)→月山頂上・姥ヶ岳まで1時間40分 (1:20)→月山八合目 (1:30)→JR鶴岡駅
さて今回は、東北の山としては手軽な月山を前夜発の日帰りプランで楽しんでみたい・・と思う。
行程表ではバス利用の形を取っているが、便利なのはやはりマイカー利用である。
もし、マイカー利用ならば、前夜に登山口である《月山八合目》まで、容易にアプローチ可能だ。
それでは、早朝日の出と共に出発の形式で、正午過ぎ位までに戻ってこれるプランで歩いていこう。
・・朝、夜明けと共に出発しよう。 《月山八合目》の広い駐車場の奥側から、土手の上に建つレストハウスの右脇をかすめるように登山道がつけられている。 レストハウスのすぐ上に《弥陀ヶ原》の案内板があり、ここから《弥陀ヶ原》全体に木道が敷設されている。 《弥陀ヶ原》を散策するなら、約1時間位時間を取っておけばいいだろう・・。
湿性のお花畑と優雅に裾野を広げる鳥海山・・、そして《鶴岡》の街並みと日本海の大海原が出迎えてくれるだろう。
さて、月山に続く登山道は、《弥陀ヶ原》のほぼ中央にひかれている木道である。
これを歩いていくと《弥陀ヶ原小屋》があり、木道はここまで続いている。 ここから、目前にのっぺりとそびえるオモワシ山へと登っていく。 オモワシ山の取付までは以外に長く、オモワシ山を前面に見ながらほぼ平坦な道を30分近く歩かされる。 オモワシ山に取り付くと、ジグザグ登りであっという間に200m位高度を稼いでしまう。
途中でひと休みして、《弥陀ヶ原》全体を見渡せるこの高台でカメラに興じるのもいいだろう・・。
《弥陀ヶ原》の木道から見えた景色に加えて、ライトグリーンの《弥陀ヶ原》全体と《いろは四十八沼》と呼ばれる《弥陀ヶ原》の池塘群が見渡せて、絶好の撮影スポットとなっている。
さて、この坂を登りきると《仏生池》が現れ、辺りは小さな庭園を成している高台に出る。
高台の奥には《仏生池小屋》があり、その背後にオモワシ山 1828メートル がそびえ立っている。
まだ、大休止するには早いし、早朝で小屋も開いていないだろうから、休憩は帰りにすることにして先を急ごう・・。
小屋からは、《モツクラ坂》と呼ばれるなだらかな坂が続いている。 『頂上まで1600m』の立て札があるが、まだ頂上は見えない。 それは、この坂が三段の段丘を成しているからである。
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| 神社鳥居の建ち並ぶ月山山頂と鳥海山・・ | 朝日連峰と飯豊連峰の山なみ・・ | 弥陀ヶ原と鳥海山・・ |
そして、月山へのプロムナードは、この坂道から始まるのだ。 坂道の周り、道の中央を問わず大群落の花・花・花・・。
ハクサンイチゲ・ツリガネシャジン・タカネウスユキ・ハクサンフウロ・ハクサンコザクラ・・などなど、色とりどりの花が出迎えてくれるだろう。 そして、二段目の段丘を越えると、お花畑の奥に月山本峰が姿を現すのである。
後は、頂上まで一投足だ。
月山 1984メートル の頂上は、月読命 つきよみのみこと を祀った《月山神社》の祠が建っている。
祠を囲む石垣の中は《月山神社》の内宮とされ、頂上の祠に行く為には社務所で御払い(有料)を受けねばならない。
もちろん、祠での撮影は禁止されている。 従って、頂上写真は祠から80mほど離れた三角点 1979メートル で済ますことにしよう。
頂上での“儀式”をひと通り済ませたなら、姥ヶ岳へと足を延ばしてみよう。 《月山神社》の鳥居から《頂上小屋》を抜けて、《神仙池》のたたずむ高台に出てみよう。 この高台からの景色は、おそらく月山随一であろう。
朝日や飯豊の山なみ・・、栗駒山・岩手山・・、そして《月山神社》の高台の背後に鳥海山が美しいシルエットを魅せている。 ここから姥ヶ岳の取付である《金姥》まで、標高差230mの急下降だ。
当然、帰りには急登となるので、ペース配分は考慮しておくように・・。 この坂を下りきると《牛首》だ。
東斜面に豊富な雪を乗せた姥ヶ岳が見えてくる。 軽く上下して取付である《金姥》までくると、姥ヶ岳までほんの10分の登りである。 登り着いた姥ヶ岳 1670メートル からは、より迫力を増した朝日連峰の重厚な山なみが印象的だ。
頂上でのひとときを味わったなら、往路を忠実に戻っていく。 先程も述べたが、《牛首》から月山頂上までは急登となるので気を引き締めたい・・。 これさえこなせば、後は緩やかな下り坂・・。 帰りは、花を見ながらゆっくりと下っていこう。
ゆっくり下っても、お昼過ぎには登山口に戻れるはずである。
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| 緑濃き会津駒ヶ岳・・ | 山上庭園に広がるお花畑・・ | |
別-4 会 津 駒 ヶ 岳 あいづこまがたけ ・・・福島県
山上に広大な湿原を抱く孤高の山・会津駒ヶ岳 2133メートル は、登山の魅力いっぱいだ。
初夏の残雪眩しい時に《尾瀬》や田代山の湿原からこの峰を望むと“駒”の雪型が浮き出し、《尾瀬》を駆ける天馬の新烈さを感じることだろう・・。 山好きならこの展望を目にすると、きっと“あの天馬が駆ける峰の上には何か素晴らしい景色がある・・”と思い描くことだろう・・。 それが、“この峰に登りたい・・”という思いにつながるのである。
この思いを胸にやってくると、その期待を裏切らない“名峰”の情景を魅せてくれる。
それも、情景の展開が鬱蒼とした樹林帯から雲上の楽園へと、“天馬”にちなんだ山名の如く様変わりして登山者の心を奪うことだろう。 また登山に関しても、森と草原・・、そして湖・・、周囲に咲き競う花々を愛でながら山遊漫歩をじっくりと楽しめる山なのである。
これこそ、“名峰”に相応しい・・、そして“名峰”には必要不可欠な条件“登山の楽しさ”なのである。
人が勝手になすりつけた“歴史”とやらで、果たしてこの感激は生まれるのだろうか・・。
私の答えでは、明らかに“否”である・・。
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| 駐車場・トイレ・山小屋情報 | 中上 キンコウカ 右上 イワイチョウ 右下 チングルマ |
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行 程 表
会津高原駅より車 (1:10)→桧枝岐・駒ヶ岳登山口 (2:00)→六合目・水場 (1:10)→駒ノ大池 (0:20)→会津駒ヶ岳
(0:50)→中門岳・中門大池 (1:00)→駒ノ大池 (2:30)→桧枝岐・駒ヶ岳登山口より車 (1:10)→会津高原駅
さて今回は、“登山の魅力”をいっぱいに抱いた会津駒ヶ岳へ・・、“登山の楽しさ”を存分に味わいにいこう。
それも、手軽な“日帰り”で、誰にも楽しめる初心者コースを伝っていこう・・と思う。
それでは、この『日本百景』で山に登る時の“セオリー”通り、前夜までに登山口までアプローチしておこう・・。
これを怠けると、“登山を楽しむ”為に登るのではなく、“頂上標柱を見るだけ”の為に登るだけとなってしまうのである。 それでは、やって来た意味がない。 山を味わう意志がないのならば、『百名山』によくある“歴史”だけて何ら魅せる力のない山へスカイラインやロープウェイを伝って、頂上や山門の“歴史的構築物”に手を拝せれば済むことである。
しかし、これでは“参拝札”以外に何も残らないだろうし、また我が『日本百景』の目的にもそぐわないのである。
この“山の歴史”方面に走る方には、この刊は全く方向性が違い参考にならない事と思うし、またそれらに向かって配慮する気もない。 それどころか、数多くある誹謗に嫌悪感を覚えることだろう・・。
こんなことを書くと大いに批判を浴びることであろうが、これが私の偽らざる本心であり、“山好き”である限り決して変える事ができないのである。
・・またまた感情に走って話は大脱線したが、本題の通り会津駒ヶ岳を味わってこよう。
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| 会津駒ヶ岳の頂上丘は広いお花畑となっている・・ | ハクサンコザクラの群落・・ | 頂上丘を染めるコバイケイソウの群落・・ |
・・さて、登山前夜は、《桧枝岐》の登山口から200mばかり下手にある駐車場で夜を明かそう。
空が明るくなり始める明朝5時には出発したいものである。
立派なトイレが建つ登山口より、舗装道をしばらく登っていく。 やかて、つづら折りに切られた林道を短縮すべく、脇の土手より小道が上部に連なっている。 これが結構な急登で、のっけからふくら脛が突っ張ってくる。
2つ程林道を貫いて上に出ると林道は砂利道となっていて、登山者のマイカーが路肩に数多く駐車している。
確か、登山口よりは車輌は進入禁止だったような・・。 やはり、人間の“少しでも楽をしたい・・”という下心は、ルールやマナーを凌駕するのであろうか・・。
この砂利道を500m程歩くと、左手の土手に長い階段ハシゴが架かっているのが見えてくる。
この階段ハシゴの前には『会津駒ヶ岳 5.3km』の表示があり、ここからが本格的な登山道となる。
この階段ハシゴで30m位イッキに登り、ブナ林が樹立する鬱蒼とした森の中へ入っていく。
この階段ハシゴから『ヘリポート跡』との看板が立つ台地までの標高差300mの急斜面が、このコース最大の急登だ。 所々に木のベンチがあり、辛い急登にヘタリたくなる所であるが、ここは辛抱して登っていこう。
やがて、ブナの幼林帯に入って樹背が低くなり、頭上に朝の光が降り注いでくることだろう・・。
この幼林帯をつづら折りに登っていくと、『ヘリポート跡』の看板に行き着く。
確かにかつてはヘリポートであったようで、周りと円形に段差のついた林にその面影を残している。
『ヘリポート跡』から、なおもつづら折りに登っていくと幼林帯は途切れて、再び鬱蒼としたブナの成樹帯に入る。
これよりの坂の傾斜は私の主観ではあるが、かなり緩やかになってくる。
正確に言うと、体がほぐれてきて、多少の坂は難なくこなせるようになったからであろう。
辺りの鬱蒼さは変わらないが、樹木の種がブナ林から針葉樹林のオオシラビソに変わってくると、まもなく《六合目の水場》に着く。 水場は、登山道より一段下がった所にあって、このコースで唯一、そしてこの山系随一の清らかな沢が流れ落ちている。 水場前の広場に立つ道標には、登山口から頂上へのほぼ中間地点であることが示されている。
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| 左 山肌を一面に飾るコバイケイソウ・・ 右 駒ノ大池と会津駒ヶ岳・・ |
・・喉を潤してひと息着いたなら、会津駒ヶ岳頂上へ向けて再び登りだそう。
道は土道から砂利混じりとなり、樹背も低くなってくる。 坂の傾斜も登り始めた時よりは格段に緩やかとなり、結構ハイペースで登っていける。 水場から約1時間程つづら折りに登って右に大きく展開するように山肌を巻いていくと、会津駒ヶ岳の眩いまでのライトグリーンの山肌が正面に見えてくる。 これより、“雲上の楽園”の始まりだ。
木道の敷設された緩やかな高原の丘を上り気味に上下すると、《駒ノ小屋》が見えてくる。
そして、小屋の前には、のびやかな姿を魅せる会津駒ヶ岳を水面に映す《駒ノ大池》がある。
池の周りにロープが張り巡らされているのはカメラアングル上ではいささか残念だが、緑の草原とのびやかな山・・、そして水面を揺らすそよ風の妙・・、辺りを彩る花々など、山を魅力を余すことなく魅せてくれる。
これより、池の向こうにのびやかに展開する会津駒ヶ岳の頂上へ歩いていこう。
道は至って広潤で、山遊漫歩の気分を満喫しながら歩いていける。 特に山頂の盛り上がっていく手前の草原は、コバイケイソウの大群落が草原を白く輝かせて壮観だ。 ここから、階段状に敷設された木道を登っていくと、会津駒ヶ岳 2133メートル の頂上だ。
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| 上 神秘的な中門池・・ 下 草原に続く一筋の道・・ |
コバイケイソウとけむる会津駒ヶ岳・・ |
頂上からの展望は、残念ながら樹木が成長して周囲を取り囲んでしまってほとんどない・・。
だが展望なら、これより歩く中門岳の尾根上で程よく展開するので心配はいらない。
“名峰”の頂上を踏んだ充足感を満たしたなら、先に進もう。 さて、これより先は、中門岳 2060メートル まで木道が続いている。 この中門岳までの稜線歩きは、この登山コースのクライマックスといっていいだろう。
のびやかに広がる草原と辺りに散らばる池塘群・・、大地をピンクに染めるハクサンコザクラの群落・・、もちろんコバイケイソウやハクサンイチゲの“白のじゅうたん”も点在する。 その眺めは、“雲上の楽園”そのものだ。
カメラ片手に、ゆっくりと歩いていこう。 やがて、《駒ノ大池》より大きな池が見えてくる。 《中門大池》だ・・。
池の周りの立ち枯れしたシラビソが、水面に揺れて雰囲気満点だ。
この池の前には会津駒ヶ岳の頂上と同じ丸太の標柱が立てられていて、『中門岳・この池の辺り一帯をいう・・』とあった。 池の周りには木のベンチがあり、折り返し地点として休憩するにはもってこいである。
なお道は、この池の先を200m程入った森の中で途切れている。
帰りは往路を花や草原・・、そして素晴らしい展望を満喫しながら下っていこう。
下山は、中門岳より3時間半位で《桧枝岐登山口》に下り着くことができる。
朝5時に出ると、山上をゆっくり散策しても昼の2時頃には下山できるだろう。
この登山コースは魅力ある“名峰”への登竜門として、是非にもお薦めするコースである。
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| 静かにたたずむ五色沼と奥白根山・・ |
別-5 奥 白 根 山 おくしらねさん (日光国立公園) ・・・栃木県・群馬県
関東地方で最も私の心を揺さぶった峰は、この奥白根山 2578メートル であろう。
没個性になりがちな世の中で、個性豊かな山容を示す奥白根山・・。 それも、火山にありがちなとげとげしさではなく、まろやかさと雄大さ・・、つまり地球の躍動を表現する峰がこの奥白根山であろう。
また、この峰は“名峰”として、人の心を“訪れてみたい・・、頂上に登ってみたい・・”と導く力を抱いている。
その一つが、この山が抱く雄大な自然の創造美であろう・・。 その名の通り五色に輝く《五色沼》は、ますますもって山好きの心を捕えて離さない・・。 また、シラネアオイに代表される高山植物も豊富だ。
・・関東の山々は、私の感じる限りでは没個性の山が多いように思う。 その没個性を補うのに、人のなすりつけた“歴史”ではあまりにも情けないではないか・・。 従って、私の【名峰百選】では、総じて関東の山々には厳しい判定を下したのである。 その中でも個性的で山の魅力いっぱいの奥白根山は、文句なしに北関東随一の“名峰”である。
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| 駐車場・トイレ・山小屋情報 | 秋色めく五色沼・・ |
行 程 表
《1日目》 JR日光駅よりバス (1:30)→湯元温泉 (0:40)→白根沢出合 (2:00)→前白根山
(0:35)→五色沼避難小屋〔小屋より水場の五色沼畔までは下り10分〕
《2日目》 五色沼避難小屋 (0:55)→奥白根山 (0:40)→五色沼避難小屋 (0:10)→五色沼
(0:30)→弥陀ヶ池 (1:40)→菅沼登山口よりタクシー利用 (0:20)→湯元温泉よりバス
(1:30)→JR日光駅
《1日目》 湯元温泉より前白根山を越えて五色沼へ
首都圏から即日のアプローチが可能な国際観光地・《日光》・・。 湖あり・・、温泉あり・・、名瀑あり・・、そして我ら山好きが目指す“名峰”もある。 それでは、項目説明でも力説した関東地方随一の名峰・奥白根山へ登ってみよう。
さて、奥白根山へ登る登山形態であるが、首都圏から日光までの距離が微妙なだけに悩んでしまう。
無理をすればマイカー利用で前夜アプローチの日帰り山行も可能であるが、帰りに《日光・いろは坂》で大渋滞に巻き込まれる恐れもあるので、ここはアプローチに電車・バスといった交通機関を利用する形態を選んだ。
しかし、これには大きな問題点が1つある。 それは、首都圏を始発電車で出発したとしても、登山開始時刻が午前10時と常識外の時刻になってしまう点だ。
この“10時登山”というのは、『日本百景』で紹介したガイドの冒頭で嫌という程に否定した事柄である。
だが、今回は国際的な著名観光地・《日光》であるだけに、平日でも相当の渋滞に巻き込まれるのである。
あまつさえ、少ない休日を利用するとなると、前夜発のアプローチで登山した場合の帰りが心配となる・・。
従って、泣く泣く“10時登山”で初日は登頂見送り・・、そして翌日の早朝に奥白根山の頂点に立つ・・といったプランを立ててみた・・。
だが、山の魅力を最も満喫できるのは“早朝”だ。 たとえ、“10時登山”という“禁”を犯さざるを得なくても、最後の目的だけは譲れない・・という気持ちで考慮したのであるが・・。 私は登山形態に少なからずのこだわりがあるので前おきが長くなってしまったが、そろそろ本題に入っていこうと思う。
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| 登っている最中に夜明けを迎えた・・ | 朝もやにけむる奥日光の山なみ・・ | 奥白根山の山頂はゴツゴツした岩塊だ・・ |
JR日光駅よりバスに乗り、終点の《湯元温泉》のバス停で下車する。
《湯元温泉》は大きなホテルが建ち並び、登山口のイメージとは程遠い場所である。
また、登山客には余り関りたくないようで(近頃、温泉のある登山口では露骨に登山客を拒絶する旅館が多くなっている。 金にならず、しかも汚れた身なりの登山者は露骨に嫌われる・・)、“山にとってのガン細胞”であるスキー場の案内板や温泉旅館の位置図は数多くあれと、登山口を示す表示は皆無であった。 従って、登山口は至って判り辛い・・。
ちなみに登山口は、《温泉ロッジ》脇にあるスキー場のリフト乗場である。 登山口が判らない時は、《温泉ロッジ》を案内板で見つけるといいだろう・・。 やはり、スキーという娯楽(私は山を破壊するスキーをスポーツとは認めていない。
自然を破壊してのみ存続する娯楽のどこが“スポーツ”か・・!)は儲かれども、山にとっては明らかな“ガン細胞”である。
リフトの敷設されているゲレンデはキャタピラーの軋轢痕が縦横無尽に轢かれ、草木も生えぬ砂利の山肌に変わり果てた哀れな・・、そして寒気と嫌悪感さえするような殺風景な景観となっている。 登山道の始めは、このリフト沿いに進んでいく。 私と同じ人類という動物が、儲けと娯楽の為に自然に反目した行為の成れの果てをずっと見つめながら歩いていかねばならないのは、至って心苦しい・・。 そして辛い・・。 とにかく、早く抜け出したい・・と強く思う情景である。
やがて、リフトの最上部を過ぎると、キャタピラー車の転回場となり粉々に崩された《白根沢》の出合に着く。
たぶん、近年多くある関東北部の水害に耐えきれなかったのであろう・・。
沢中は、ゴチャゴチャに荒れている。 しかし、この沢が今回の山行の唯一の流水の水場なので少し疑問は感じるが、とにかく水を補給していこう。 この《白根沢出合》からは、ようやく本格的な登山道となってくる。
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| ゴツゴツした岩場と岩窟・・ | 頂上は月面の世界のようだ・・ |
ここからは木の根をつかみ、そして踏みしめての急登だ。 辺りを見渡すと、スキー場の為に削られた山肌から土砂崩壊が発生していて、それを防ぐべく土盛りの柵が山肌に数多く突き立てられている。 何と身勝手なことだろう・・。
山を傷つけて、その“見返り”は拒絶する・・。 そのエゴが“土盛り”として代替されているのだ。
それも、山を壊す“ガン細胞”であるスキー場を守るべくのみ、山肌に突き立てられているのだ。
その辺が、どうも納得できないのである。 その土盛りに、最近被害をもたらした台風の業だろうか・・。
倒れた木々が引っ掛かっている。 登山道でも倒木があちらこちらに見えて、かなり道は荒れているようだ・・。
倒木帯を過ぎると、土砂が流失してルンゼ状になった粘土質の道を行くようになる。 これは踏ん張りが利かない・・。
ふくら脛の大いに突っ張る登りだ。 この辛い急登に1時間半程耐えると、前白根山の鞍部・《天狗平》に着く。
周りは樹木に囲まれて展望はなく、せいぜい腰を下ろして休憩する位の所だ。
《天狗平》から少しばかり登ると、樹林帯を越えてこんもりと盛り上がる岩屑の峰が見えてくるだろう。
前白根山 2373メートル である。 今日の行程のほぼ全てが、この前白根山への標高差800mの登りである。
登りが急でキツかった分、この山の頂に登り着いた時の感慨は深い・・。 そして、これより先は、奥白根山と風光明媚な《五色沼》を見ながらの広潤な山歩きだ。 だが、前白根山の下りは少しばかりガレているので、景色に見とれてばかりいると転倒もあるので程々に・・。
後は、今日の宿泊地・《五色沼避難小屋》に向かうだけだが、《五色沼》を経ていくも良し・・、《五色沼》を囲む火口壁を伝っての最短コースをいくも良し・・である。 なお、この《五色沼避難小屋》は辺りに水場がないのである。
たぶん、初夏の内は雪渓の融雪水を利用するのであろうが、秋ともなるとこれは期待できない。
従って、《五色沼》の水を煮沸して利用するしかないだろう・・。
・・水の件とトイレがないのを除けば、《五色沼避難小屋》は建付けも立派で毛布などの備品も備わっており、快適な一夜を過せるだろう。 明日は、夜明けと共に奥白根山へ登り、山の朝を満喫しよう。
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| 上 皇海山へ続く両毛国境稜線・・ 下 深い蒼をたたえる神秘の湖・五色沼・・ |
上 燧ケ岳の勇姿が“尾瀬近し・・”を思わせる・・ 下 山上を守護する“山ノ神”・・ |
《2日目》 奥白根山・五色沼をめぐって菅沼へ下山
朝、できるだけ早く出発しよう。 早く出れば出る程、夜明けの美しい山の風景を眺めることができるのだ。
頂上経由で直接下山もできるが、この際は小屋に荷物をデポって空身の楽なスタイルでいこう。
避難小屋からの登路は、ガレた地肌を魅せる奥白根山で最も歩き良い道のようである。
背丈の低いカンバ林の間を縫うように登っていくと、そろそろ日の出の頃合だろう・・。
皇海山系の《白錫尾根》から昇る日の出は、これから登る奥白根山の山肌をほのかに赤く染め上げてくれる。
やがてカンバ林を抜けて、ガレた砂利石をジグザグに登っていくようになる。
この砕石帯は深く傾斜も急なので、踏み出すごとにズリ滑って歩き辛い・・。
この砕石帯のジグザグを数度こなすと、奥白根山のピークを形成する岩屏風と《五色沼》が見えてくる。
後は、眼前に立ちはばかる見事な岩屏風を大きく右に巻きながらつめていくと、奥白根山・奥宮の祠を経て関東以北の最高峰・奥白根山 2578メートル の頂上だ。 頂上は岩屑の積み重なりでかなり狭く、10人も立つと身動きを取り辛くなる。
さて、カメラ片手に、朝のおりなす大パノラマを楽しもう。
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| 五色沼畔より望む奥白根山・・ | 晩秋の彩りと五色沼の“蒼”・・ |
・・《尾瀬》の燧ケ岳と至仏山・・、上州武尊山・・、波打つようなうねりを示す《白錫尾根》と皇海山・・、男体山と女峰山・・、そして瞳の如く深き蒼を魅せる《五色沼》・・、360°全てに山屏風が展開する。
関東以北で最も高い峰の最も高い岩屑の上に立ち、そこから見下ろす絶景の数々・・。 感動と興奮がそこにある。
私が“名峰”と認めた峰では、必ずこれが味わえる。 また、これが味わえぬ山は、一つたりとも選んだ覚えはない。
つまり、登って得れる感動と興奮がなければ、私の定義する“名峰”とは成り得ないのだ。
山の抱く・・、山でしか味わえぬ感動と興奮を満喫したなら、往路を下ろう。 なお、直進すると《菅沼》方向へも下れるが、少しガレがキツイみたいなので、大きな荷物の場合は下山道としては避けた方がベターである。
奥白根山からの下りは往路を戻るが、足場が安定しているので、カメラ片手に下っても40分位で小屋前に戻ることができるだろう。 小屋に戻り着いたなら、デポッった荷物を回収して《五色沼》の湖畔を経由して《菅沼》へ下っていこう。
避難小屋より緩やかな下り10分で、コバルトブルーに輝く《五色沼》の湖畔に着く。
湖畔の波打ち際から見上げる奥白根山は、火山ドームを天に突き上げて悠然と構えて壮観だ。
コバルトブルーの水面がおりなす波紋とあいまって、絶好のカメラアングルとなること請け合いである。
・・時には“憂いの瞳”の如く深い蒼を魅せ、時には日の光を宝石のきらめきに変えて輝き、見る位置を変えるとコバルトブルーの水面を光らせる。 この不思議な沼で想像力を駆使して、自分だけのオリジナル作品を狙ってみよう。
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| 奥白根山と残り秋・・ | 上 秋の男体山・・ 下 麓の高原は秋真っ盛り・・ 竜頭ノ滝にて・・ |
・・《五色沼》畔からは、沼を半周して五色山方向の一番低い火口壁に向かっての急登だ。
でも、振り返ればコバルトブルーの輝きがあり、そして左肩越しに奥白根山の荒々しいガレ尾根が見渡せて、さほど苦もなく登っていけるだろう。 もし、余裕があるなら五色山 2379メートル へ登って、《五色沼》と奥白根山の絵姿を眺めるもいいだろう。 この風景は、写真集でもよく取り上げられている構図である・・。
さて、火口壁に登りつめると五色山への縦走路を分けて、程なくもう一つの火口湖・《弥陀ヶ池》に出る。
こちらの池は《五色沼》よりずっと小規模で、池をめぐる登山道に沿って木道が敷設されている。
カメラアングルとしてはこの木道や行き交う人が入ると興ざめなので、これを上手くカットすると割りとまとまりある作品に仕上がりそうだ・・。 なおここは、奥白根山へのガレ道コースの取付でもある。
《弥陀ヶ池》で奥白根山の名景と名残を惜しんだなら、そろそろ下りに着こう。
これより先は樹林帯に突入して、下山口の《菅沼》まで展望はほとんど期待できない。
だが、登路としては整備が行き届いていて、傾斜も獲得標高も最も小さい初心者向けのルートである。
下りでこのコースを使うと、1時間半程で《菅沼登山口》に下り着けるだろう。
《菅沼登山口》は100台以上の車が駐車できる林道の端にあり、登山者の車を見ながら伝うと観光客がたむろする《菅沼茶屋》と《日光》有数の観光道路・『金精道路』に出る。 この茶屋からのバス便はないが車はひっきりなしに通るので、《湯元温泉》方面へのヒッチハイクも可能だろう。 また、茶屋の公衆電話でタクシーを呼ぶこともできる。
《湯元温泉》に着いた後は、全国でも稀な強硫黄泉に浸かって山の疲れを癒そう。
また、1日余分に取って、《日光》の滝めぐりや《戦場ヶ原》散策・・、《東照宮》などの史跡を訪ね歩くもいいだろう・・。
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