2007-2008 孟村日記    


2007年~2008

孟 村 日 記

20071228日 【関空の乱】

出発の朝、天気は雨。起床時からテンションが高く1時間前に待ち合わせ場所の空港バス乗り場に到着。しばらくして渡邉先生と合流。

バスに乗り1時間ほどで関空に到着。搭乗手続に向うと、手続をするコンピューターの故障で長蛇の列!それに追い討ちをかけて搭乗する飛行機の到着が遅れ、14時出発予定が2時間ほど遅れる。おまけに、2007年の重大ニュースとかで飛行機事故の映像が空港のテレビで・・・「ハァ~。テンション下がるで」

搭乗までの時間で軽く「ざるそば」を食べ、ぶらぶらと空港内の売店を散策。

時間がきて、飛行機に乗ると下がっていたテンションも上がり、ついついニヤけてしまう。

飛行機が滑走路に向かい、いよいよ離陸!

飛行機からの眺めは、天気が悪く曇っていて地上は見えない。その上、機体がかなり揺れる。

揺れが収まると、飲み物のサービスと、お待ちかねの機内食!!

「・・・ざるそば! さっき食ったやん!」

北京空港で周佐先生と再会。「お世話になります。宜しくお願いします。」

東京組の到着を待つあいだに両替等を済ませ、しばらくすると東京組の到着。「皆さん宜しくお願いします。」

空港からバスでホテルへ。40分ほどで到着。部屋に荷物を置き全員で夕食に向う。ホテルの近くの食堂で初めての中華。「うまい!」それに中国はビールが安く、だいたい30円ほどだそうです。「中国最高!!」

20071229日 【北京駅の乱】

天気は快晴。窓の外を眺め、改めて中国に来たと実感する。

出発まで時間があったので、周佐先生の案内で天安門に観光へ出かける。

行きは地下鉄。どこまで乗っても2元!

電車を降り地上に出ると、すべてがデカく感じられた。

観光を終えバスでホテルに戻る。

チェックアウトをして北京駅へ。

手荷物検査を終え改札に着くと、人、ひと、ヒト。まだ開いていない駅員の居る改札へ人ごみをかき分け進む。とにかく前へ前へ。すでに戦いは始まっていた!

勝利条件は座席確保ではなく、荷物を置く網棚の確保!周佐先生曰く中国人の荷物はハンパではないそうです。

狭い改札が開くと我先にと人が押し寄せてくる。モミクチャにされながらも改札を通過し、ホームへ猛ダッシュ「いったい、どれだけ走るのか?」

ホームへの階段を駆け上がった時には体力の90%を消費。しかし、更に長いホームを走り続ける。仲間の人がコケても見捨てていくしかなかった。「網棚を確保するためなのです。許してください・・・」

皆さんに遅れながらも座席に到着!網棚も確保されていた!!かなりのダメージはありましたが、一人の脱落者もなく我々八極戦士たちは勝利したのです。

発車前の車内でぼんやり外を眺めていると、向かいのホームに、ななっ!なんと車が走っているではないか!中国は国土もデカイがやる事もデカイな~。

ボックス席になった車内には、通路にも人が溢れ通勤電車の様に満員。しかし、1時間おきくらいに、人ごみをかき分け、ワゴンを押しながらお弁当を売りにくるおばちゃんには驚いた。

目的地の滄州駅に着いた我々は改札を出て少し休憩。有料のトイレに行って5角払う。「ハァ? これで金取るんかい!!」と、つっこみたくなる様なトイレで用を済ませ、孟村行きのバス乗り場へ向う。

小さな路線バスに乗り孟村へ。

終点近くで、乗客は我々だけになったので、乗務員さんの計らいで目的地までのせて行ってくれる事になった。路線を外れても連れていってもらえるのは、呉先生のお力なのでしょうか?

しばらくして、最終目的地の「八極拳国際訓練センター」に到着。

敷地内までバスに乗せていただき有難うございました。

バスを降りて・・・「ヤッタ~!とうとう、来てしまいました!!」

20071229日 【歓迎会の乱】

センターに到着すると、呉先生をはじめセンターの方々のお出迎えがありました。「恐縮です。」

服部先生と再会。「この度は、宜しくお願いします。」

その後、歓迎会の用意がされていて、たくさんの方と楽しい食事をしました。

んっ?目の前には、いつの間にか『あの(・・)お酒』が有るではないかあれよあれよと言う間にコップにドバドバ・・・すかさず「乾杯!!」・「えっ乾杯?」これで、私の脳みそが今日の仕事を終えてしまいました・・・

20071230日 【開門八極拳 Ⅰ】

天気は快晴。澄み切った空気が気持ちいい。

朝食は、お粥でこれが美味しく、いくらでも食べられる感じ。

練習の準備をし、体育館へ行くと訓練生たちが集まっていて、なぜか緊張してくる。

楊先生の指導の下、練習開始。整列し、歩き出す「もしかして・・・」何周か歩くと先生の号令で「まさか?」みんな走り出す「やっぱり・・・」しかし、これで驚くのは早すぎた。ダッシュにケンケン、心を打ち砕くカエル跳び、拳たて、(後に打ち砕かれたのは心だけでない事に気づく)

1時間以上この様な練習をした後、八極拳の基本功に移る

整列し、一列ずつ皆そろって拳を打ち出していく。子供達の「フン!」と言う声が可愛らしい。

午前、午後と練習を終え、ぼろぼろになった体を引きずりながら部屋に戻るという、かなりハードな練習でした。

練習を終え少し休憩してから、車何台かに分かれて夕食に向った。

車で15分ほど走ると目的のお店に到着。初めての羊のしゃふしゃぶ!楽しみ~!!ごまダレで食べるそれは、臭みなど一切なく美味しく沢山頂きました。「ご馳走さまでした。」

20071231日 【開門八極拳 Ⅱ】

天気は快晴。あまり寒さもない。

今日も一日頑張るぞとベッドから起きると、体のいたる所から悲鳴をあげている。昨日の練習で打ち砕かれたのは心だけでなく体もか~。

朝食を終え、体育館へ。

2日目の練習開始。昨日と同様、歩いて、走って、飛んで、カエル跳び。始まって30分もたっていないのにもうボロ布の様。

今日は、柔軟があり、仰向けになり足を上げて押えられる。これがかなり痛い現地の練習生と組んだので、言葉が通じずどんどん押えてくる。「痛い!痛い!ストップ!」悲鳴むなしく通じない・・・。「プチッ!」 「?」これで私の左の脹脛が破壊してしまいました。

套路の練習は、小架一路から二路・三路と進み休憩もほとんどなく、ぶっ通しで進んでいく。先生の号令で行うので現地の練習生は統一されていて、見ていてとても美しい。「号令かけて、みんなと合わせる事も大切やな~。」と痛感する。

今日の楽しい楽しい練習は午前中だけで終了。午後からは、鉄獅子の観光へ。

観光はバスで移動するそうで、そのバスがもうセンターに到着していた。なんとそのバスは、公安交通警察のバス!改めて呉先生の偉大さを感じました。

移動中バスは、先行車にクラクションとサイレンをバンバン鳴らしゴボウ抜きして行く。こんな経験、日本ではできないものな~。感謝です。

鉄獅子に到着。案内看板や説明の看板があるけど、さっぱり分からない。でも、その鉄獅子の迫力がビシビシ伝わってくる。博物館のようになっている館内を一通り見学し、みんなで記念撮影。建物の外には、お土産を売りにきてたり、日本の輪投げのような出店も出ていた。

次に隣の建物を見学。何かお金に関係する展示場のようでしたが、中国語が分からない私には何なのか分からず非常に残念でした。

その後、バスに乗り呉家のお墓に行き、最後はセンター近くの呉秀峰先生のお墓へ。そして、センターに到着。

この後は、拝師の式典!!ビデオ、ちゃんと撮れるか心配。緊張する~!

20071231日 【拝師式の乱】

式典の時間が迫り、ビデオ撮影の準備に追われる。今回、私にとって最大の大仕事。この撮影に失敗したら日本に帰れなくなってしまう。

ビデオカメラを左右の手に一台ずつ持ち、手首にデジカメをぶら下げ、ポケットには、予備のディスクとメモリーカードそれにバッテリー。

戦闘準備万全で、会場へ向う。

会場には、すでに何人かいて料理の準備も整っていた。

参加者がそろうとすぐに式が始められた。

渡邉先生・周佐先生が呉先生の前に楊先生が立ち、門生帖を読み上げ、服部先生が同時通訳をして下さいました。そして最後に、渡邉先生と周佐先生が門生帖を呉先生に、收徒状を呉先生から渡邉先生と周佐先生へ。これで拝師が成立し、見届け人としての私の役目が一つ終わる。

地元のテレビ局も撮影にこられていたし、先生方の周りには撮影のためすごい人だかり、私も負けずと食らい付く。さながら報道カメラマンになった気分。

たくさんの方の挨拶やお祝いのお話がありパーティーが進められた。

ビールもたくさんあったが、やはりあの(・・)お酒で、「乾杯!」「乾杯!」の嵐。料理もどんどん出てくる。とても美味しかったです。ご馳走様でした。

今回の式典で、服部先生は「日本開門大弟子」の称号が与えられました。

服部先生、周佐先生、渡邉先生、お疲れ様でした。そして、おめでとうございます。

200811日 【開門八極拳 Ⅲ】

天気は快晴。

今年一発目の練習。今日も頑張るぞ~!と思いきやカメラマンに目覚めた私は、脹脛の故障もあり練習をそこそこにし、もっぱら撮影に専念。

練習はいつもの様に、歩いて、走って、飛んで、カエル跳び。そして基本功・套路とやはりハードなメニューで進められた。

午前の練習が終わり、お昼休み。今日の昼食は手作り餃子。皆で餃子を皮から作っていく。が!私は食材を触ると体がかゆくなり、ジンマシンが出ると言う厄介な体質なので作る方は辞退させて頂き、食べる方に専念させて頂くことにしました。周佐先生、開門拳社の皆様、現地の皆様大変申し訳ございませんでした。

餃子は、とびっきり美味しかったです。

午後の練習開始。

午後からは散手の練習。これは楽しそう。ステップを踏みながら突きや蹴りを繰り出す練習や、二人で向き合い、間合いを取りながら前後にステップしたり、相手の蹴りを捌いたりと、すごく充実した練習が行われました。

その後、外に出て日本ではなかなか出来ない様な訓練法を見せて頂きました。

9本の柱(九宮)を3列に等間隔で地面に立て、その柱を相手に見立てて行う套路や、北斗七星(七星)の配列に立てた柱を相手にしてする套路があり、すごく良い勉強になりました。

練習はまだまだ続き、鉄アレーを持って突きをしたり、前後にステップしたりと内容豊富な一日でした。

練習の終わりに、現地訓練生の女の子が大刀の套路を、楊先生が小架一路を見せてくれました。とても勉強になりました。有難うございました。

夕食はセンターから近くのお店で、メニューは羊のしゃふしゃぶ。前回とは違うお店で、ここも非常に美味しかった。

私の座った席の隣が、なんと!楊先生!その向こうは、散打の先生!「えらいとこ座っても~た」そして、予感的中!コップには、なみなみとあの(・・)お酒が・・・「いいえ、僕はビールの方が・・・」「それはダメ!」「はい乾杯!!」「・・・」 ん?よく見ると「それはダメ!」と言ったヤン先生のコップにはコーラーが入っているではありませんか・・・。しかし、それをつっこむだけの勇気と語学力は私には有りませんでした。

200812日 【一年のお別れ】

天気は快晴。

今日で孟村ともお別れ、「また12月には帰ってくるぞ!」と思いバスに乗り込む。呉先生を始めセンターの方々に見送られセンターを出発。

「短い時間でしたけど、とても楽しかったです。皆様、有難うございました。」

滄州まで公安交通警察のバスで送って頂き、そこから、北京行きのバスに乗り換える。バスの中は快適で、けっこう早く北京に到着しました。

ホテルに荷物を置き、北京の町をぶらぶら。年は明けたのに町はまだ、クリスマスのディスプレイ!なんか変な感じ。

雑貨屋さんや、屋台などが沢山でていて、すごく活気があった。

お土産の値段交渉は、服部先生がやってくれて、かなり安く買う事ができました。「服部先生、何から何までお世話になりまして有難うございました。」

その後、夕食へ。

夕食は、本場の北京ダック!楽しみ・楽しみ!

円卓につき、しばらくすると料理が運ばれてきた。「んっ!」ついに登場サソリのから揚げ!「俺は危険やから近寄るなよ!」と言わんばかりの戦闘的な形。しかし、食べてみると「美味しいやん!この子。怖い形に似合わず。」

そして、北京ダック!こちらは文句なしの美味しさ!

店を出て、屋台街を一通り散策。ムカデやザリガニなど変わったのがいっぱい。その後、2次会へ。

2次会のお店は、バーで、ここで出てくるビールは外国のビールで、値段も少し高い。「あら?」「気づかないうちに財布の中身がかなりセンチメンタルになっている。」知らず、知らずのうちに使っているものですね~。

ホテルに戻り3次会。私達は明日、朝早くに出発するので、服部先生と開門拳社の皆様とは、これでお別れになりました。

「服部先生、開門拳社の皆様、色々お世話になり本当に有難うございました。また、お会いできる日を楽しみにしています。」

200813日 【帰国】

天気は晴れ。

早朝まだ日も出ていないうちにホテルをチェックアウト。そのチェックアウトを周佐先生が済ませてくれ、その上タクシーの運転手に行き先を伝えてくれるなど大変お世話になりました。「朝早くにすみません。この度は手続や通訳など色々有難うございました。また、お会いできる日を楽しみにしています。」

夜も明けないうちに車は北京空港に到着。

手続も問題なく終え、搭乗しそして、離陸。

今日は、晴れているので中国の町が見渡せられた。

機内食をとってしばらくすると、日本の上空で、あっと言う間に関空に着いたように思えた。

空港バスに乗り、尼崎に到着。尼崎の駅で、渡邉先生と関空までお迎えに来られていた先生のご家族とここでお別れ。

「色々とお世話になり有難うございました。これからも八極拳の修行を頑張っていきたいと思いますので、宜しくお願い致します。」

そして、無事、我が家に到着。

【終わりに】

今回、初めて孟村に行きましたが、自分は孟村で、何を得たのか。また、何を学んできたのか。いまだ、はっきりした答えは見つかりません。

もしかすると、じわじわと体に染込んでくるものなのでしょうか?

ただ、はっきりしていることは、「今年も孟村に行きたい!!」と言うことです。

最後になりましたが、通訳など色々して下さった服部先生、開門拳社の皆様、今回の旅を手配していただいた周佐先生、そして呉連枝老師・訓練センターの方々どうもありがとうございました。

皆様に改めて感謝したいと思います。有難うございました。

日本八極拳法研究會  藤淵一夫



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