ペルーの部屋 1


1999年9月、南米ペルーに行った。

     

ペルーは実は昨年計画していたのだが、申し込んでいたツァーが成立せず。止むなくジンバブエ&南アフリカに変更した経緯もあって、まさに念願のペルー行きなのである。
メインはもちろん『空中都市』と呼ばれるマチュピチュ遺跡と、そして『古代都市クスコインカ遺跡だ。

ということで、今回は最初からツァーでなく個人手配とした。
それは、通常のようにマチュピチュを下からバスで上がるのではなく、古代のインカ古道を実際に歩いてマチュピチュに至るというものだ。
そのため日程の都合から、通常組み合わされるリマ見学やナスカの見物飛行等は一切省略した。



1.成田から空路シアトルへ。
  機内泊 
1.朝:乗り継ぎ、空路マイアミへ。(日付は同じ)
  夜、乗り継ぎ、ペルーのリマへ。
  機内泊 
2.朝:リマ着。
  さらに国内線に乗り継ぎ、空路クスコへ。
  午後:クスコ近郊の遺跡タンボマチャイ、プカプカラ等見学、ウルバンバへ
  ウルバンバ泊 
3.オリャンタイタンポ、サクサイワマン、ケンコー遺跡を見学、クスコへ。
  クスコ泊
4.早朝、列車でマチュピチュ途中の104KMで下車。
  いにしえのインカ古道をトレッキング。
  ウニャワイナ、インティプク遺跡を見学、マチュピチュへ。
  マチュピチュ泊
5.再度マチュピチュ見学、インカ吊橋やワイナピチュ登山。列車でクスコへ。
  クスコ泊
6.クルマでアルティプラーノの大地プーノへ。
  アンデスのラマヤ峠(4,335m)を越える。プーノ市場等見学。
  プーノ泊
7.世界最高地のチチカカ湖を船でウロス島へ。インディオの水上生活に触れる。
  プカラ遺跡を見学、クルマでフリアカ空港へ。
  国内線で空路リマへ。
  アメリカン航空便キャンセルで予定外のリマ泊に。
8.午前、リマで市内探検。
  夜:リマ発ダラス・フォートワースへ。
  機内泊 
9.未明:ダラス着。
  便を乗り継ぎ、空路シアトルへ。
  午後:空路帰国の途へ。
  機内泊 
10.午後:成田着。 9日間の予定が10日間になってしまった。


成田からペルー行きの直行便はなく、アメリカを、それも2都市を経由する2日掛かりの長旅だ。おまけにわれわれはそのままクスコまで行くので、なんと飛行機を4本も乗り継がなくてはならない。機内食だっていい加減飽きるぞよ。
リマではいきなりチケットが届いていないという、手配旅行ならではのハプニングも。
それでもリマからのペルー国内便では、窓の外にアンデス白い山並みが望まれて、たいそう感動させられた。

クスコは古代インカの中心都市だが、なんと標高が3,395mもある。日本にこれだけ高い地点は富士山頂以外にはない。したがって、街を歩くとそれだけで息切れがしたり頭痛がしたりする。高山病である。
そこでお薦めなのが、現地でだけ飲むことができるコカ茶だ。これを飲んだり、葉っぱをそのままガムのように噛んでいると高山病にはならないという、インカの知恵なのだ。
コカの葉っぱは市場で50円も出せば山ほど買える。僕もたいへん気に入ったが、しかしこれは日本では禁制品なので持ち帰ることはできないのが残念だ。

クスコ着後、ホテルで休憩した後、さっそく現地ガイド(スペインとインカの混血だが、日本語を話す)とクルマで郊外のサクサイワマン遺跡等を見学に。ところがこの日はたまたま年に一度のインカの王様の祭りとかで、遺跡は古代衣装に着飾った子供たちでもうたいへんな大賑わい。
精緻に汲み上げられたインカの巨石にたまげる間もなく、プカラプカラ遺跡、そしてピサックへと移動した。

谷あいの町ピサックは、週に2度大きな市場が開かれるが、今日はまさにその日。周辺の山からインディオの女性たちが頭に作物等を載せて何時間も掛けて歩いて来るのだ。観光客用の土産品も多少はあるが、メインは野菜や穀物などのようで、こちらは物々交換だ。
市場を見た後はクルマで山を登り、マチュピチュに続いて完成度の高いピサック遺跡へ。歩く途中の道は古代インカ道。岩をくりぬいたトンネルもある。神殿にはここにも日時計と思われるみごとな石組みが見られた。
この日はウルバンバの外国人向けホテルで宿泊。インディオのフォルクローレ演奏に酔いしれた。

翌日はきわめて規模の大きな遺跡、オリャンタイタンポを訪れた。タンポとは宿というような意味だ。ここは滅びるインカの大群が、最後にスペイン軍と闘ったと言われる城跡だ。遺跡の隅にはインディオのおばさんが隠れるように立っていて、わずかな小銭で民族の唄を口ずさんでくれる。
ここの遺跡には実に大きな石組みが丘の上にあり、驚かされる。遺跡は日本の段々畑のような斜面にステツプを刻んだ最上部にあるのだが、そのステップ一つがわれわれの背丈よりも高い。
ちょうどリマから女子高生が修学旅行に来ていて、言葉は全く通じないものの、気があって大いに楽しんだ。

それからケンコー遺跡で生け贄に使われた台や血を流して占いをたてた溝などを見、さらにタンボマチャイ遺跡などを見学しながら再びクスコの町へと戻った。クスコは盆地にあるので、町に入るには必ず峠を越えて下っていくことになる。
クスコはインカの石組みの上に征服者であるスペイン人が建物を建てたが、後の地震でスペイン部分だけが崩壊したのは有名だ。われわれ素人が見ても、その石組みの違いは明確なものだ。
それからトリンフォ通りに行って、有名な『12角の石』を見た。12角という複雑な形状の石がかみそりの刃の入る隙もなくピッタリと組合わさっているのはもう呆れるしかない驚きだ。
ここでも市場を覗いたが、得体の知れない干し物などがあって不気味。魔除けなどに使うらしい。
今夜はクスコ泊なので、夜は街を探索して安い土産をしこたま買い込んだ。

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