ジンバブエの部屋 2


1998年9月、南アフリカジンバブエに行った。

  

翌朝いったんヨハネスブルグへと戻り、空路いよいよジンバブエへと向かう。
ジンバブエ…… このアフリカらしい響きを持った国名は、世界遺産にも登録されたグレート・ジンバブエ(現地ショナ語で石の家の意)遺跡の名前から名付けられたもの。それだけこの巨大な石造建築群は現地の人の誇りとなっている。しかし、後年訪れたヨーロッパ人が長らくこの文明をアフリカ人のものとは信じようとしなかったのはよく知られた話だ。
しかし残念ながら、今回のツァーではここは訪れない。クソ(;_;)

小型飛行機でビクトリア・フォールズ空港へと到着。小さな町だが、その名の通りここがビクトリアの滝観光拠点となる町だ。
ここで、予定していたホテルが改装工事中のため、急遽、あのエリザベス女王もお泊まりになったという有名なビクトリア・フォールズ・ホテルに宿泊が変更になったことを知らされる。
これはラッキー
なんといっても元イギリス領だったこの国で、ここは最もその権威を残す由緒あるホテルなのだから。期待に違わず、ホテル内部はどこもかしこも長い伝統を感じさせる、それは立派なものだった。
装飾あふれる広い部屋にデンと置かれたいわゆる本物のバスタブなどは、まるで中世のお姫さま気分を感じさせてくれるものだ。



部屋でしばし休憩した後は、バスで今回の目玉のひとつでもあるザンベジ河クルーズへと向かった。
道ばたの林には野生の猿やバッファローなどが絶え間なく見られ、人を怖れない。自然と人間とが共存していることがよくわかる。
船の中ではこれまたラッキーなことに飲み放題。もちろん失礼になってはいけないので遠慮は全くしなかった。

あの壮大な滝のすぐ上部とあって、河幅はあくまでも広く、流れはほとんど感じられない。ザンベジ河のかなたに墜つ夕陽はあたかも一幅の絵画のようだった。
ここでも川岸にカバなどが見られたが、船のすぐ近くに眼を落とすとなんとワニ! いくら酔っ払ってもこれでは水に落ちる訳にはいかない。
また、たまたま同じ船には南アフリカの映画スター(白人)氏が同乗していて、時折りスタッフが大きなカメラで彼と河とを撮影していた。
すっかり周囲は暗くなって、船を降りたわれわれは夕食と共に今夜はジンバブエのアフリカン・ダンス・ショー。こちらのは部族の歴史や暮らしの味わいが感じられて、とても興味深いものだった。

明けていよいよビクトリアの滝へと向かう。途中、世界最大というバオバブの樹を見る。
その樹はあまりに巨大で、みんな「カメラに全景が入り切らない」とこぼしていたが、前年ピラミッド撮影のために奮発したわが広角レンズはさすがにすべてを収めることができ、われわれを写してくれた添乗員さんに誉められて鼻高々。エッヘン

さてバスを降りてゲートに向かうとすでに滝の轟音が辺りにこだましている。実際の滝はまだまだ遠くなのに。
近づくにしたがって、われわれを歓迎してくれるかのようにすでに水煙が押し寄せて来る。
えらく背の高い現地ガイド君に案内されて、念願のビクトリアの滝を目の当たりにする。ちなみにジンバブエ人のガイド君は英語のみ。
われわれの行った9月はほぼ乾期にあたり、雨期のピーク時に比べるとその水量は半分程度とのことだったが、それでもそのスケールはわれわれを圧倒するものだった


とにかく日本のものやナイヤガラの滝のようにまとまって落ちるのではなく、幅数キロに渡ってこれでもか、これでもかと100メートル以上の落差で落ち続けるのだ。

数時間掛けてやっとこの巨大な滝のすべてを眼にし終わると、下流に掛かった鉄道の赤いビクトリア大橋バンジー・ジャンプをやっているのが遙かに望めた。
水面までは111メートル世界一の高さという。とても怖いがとっても気持ちいいらしい。ただし値段もいい。90米ドルというから、当時でも日本円で約1万円!死ぬ思いをして1万円払うのは高い、と人は言う。。
こちら、やる気は十分にあったのだが90ドルなかったのでやらなかった。
ここはその後南アフリカにさらに高いバンジーができて世界一ではなくなったそうだ。ちなみにまだ死んだ人はいないという。

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