| 東京文化会館はコンサ−トホ−ルとしてさきがけとなった存在でした。建てられた頃は、まだ日本には専用のコンサ−トホ−ルと呼べるものがありませんでした。そういう状況の中でのコンサ−トホ−ル建設だったのですから、非常に貴重な存在でした。文化人の方々が、上野の森を文化の森と言うようになったのは、このころからだったように思います。東京文化会館は、しばらく前に、修復工事が行われました。貴重な建物を大事にすることは大切なことです。しかし、私としては取り壊してほしかったと思います。日本全国あちこちに立派なコンサ−トホ−ルが出来ています。東京文化会館は、すでに時代遅れの施設、建物になっていたのです。文化の先駆けとしての役割は十分に果たしたと思います。東京文化会館は上野駅公園口の真ん前に建っています。建設当初は、その時代の要請は""駅前に公共的な象徴となる施設を建設する。""ことでした。しかし、現在では""駅前には、大きな広場が必要""というように変わってきています。東京文化会館は、本来、駅前広場となるべき場所にどっかりと腰を据えています。出来れば、こういう状況を改善したいと思うのです。これと同じような状況が両国駅前にあります。両国駅の北側の駅前には両国国技館と江戸博物館がどっかりと腰を下ろしてしまいました。そのため、両国駅前は駅の北側の商業的、文化的発展が阻害されるようになっています。こういうことをなくすためにも、駅前には広い広場が必要です。町が小さくまとまってしまわないためには大きな広場が必要なのです。たとえば、上野駅公園口に広い広場があれば、駅を降りた人は、駅周辺の様子を180度パノラマで見渡せます。駅前から、上野動物園も、上野の森の豊かな緑も、視界に入ってきます。 |
