■自然環境派、イルカやクジラのSF

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2004年11月19日更新

=「軍用イルカとは何か」へのショートカット
=「りゅうせんこう」へのショートカット


●「白鯨」(1851、ハアアーマン・メルヴィル)
 エイハブ老船長の<ピークフォド号>と『モビイ・ディック』という名の巨大な白鯨の戦い。

●「イルカの島(1963、アーサーC.クラーク、創元SF文庫)=アーサー C.クラークの地球・海洋SF作品紹介

●「イルカ放送」(1963、レオ・シラード、みすず書房)
 冷戦下、仮想敵国同士の科学者たちが「海洋生物を研究する」というあたりさわりのないテーマを口実に、各国協力で研究所を設立させる。
 そこで、ある日「イルカとの対話が実現した」と発表し、政治や経済に関する「イルカの提案」を発表し始める。これをイルカ放送と称する。また「イルカの提案に基づき」資金を巧妙に運用し、莫大な利益を生む。
 それを原資としてさまざまな事業や国際組織を運営し、たとえば、ある国のタカ派の要人を高給で引き抜き、閑職に据えたりする。これらの活動を経て、世界の経済は安定し、戦争の危機が生じるたびにそれを回避し、冷戦は収束してゆく。
 そんなある日「イルカ放送」は突然大火事で焼失し、研究資料もいっさい失われてしまった。
という、シラードが常々提唱していた「科学者の方法で政治を行う」とこうなる、という近未来SFです。当時の時代背景からすると、けっこう面白く読みました。 (by Y.Fuyunoさん)

●『魚が出てきた日』(1967、映画)
 エーゲ海上空で極秘任務に就いていた航空機が遭難、二人の乗員は積荷をパラシュートで投下した後、何とか脱出して付近の島に上陸するも積荷が核兵器と極秘の秘密兵器であったために島民に救助を求めることもできず立ち往生。
 一方、事故を察知した基地からはリゾート開発会社の調査名目で回収部隊を島に派遣、周囲を立入禁止にして回収作業を進めようとするがこれが逆に島に人を呼び寄せることになってしまう。
 その頃、山羊飼が山で厳重に封印された謎の金庫状の物体を発見、高価な宝が入っていると考えた彼は苦労して家に持ち帰ると何とかして中身を取り出そうと試みる。
 墜落機の乗員、回収部隊、そして山羊飼とそれぞれの行動を織り交ぜながら物語は進行して行くこととなりますが、タイトルの意味は最後に明かされることとなります。

 なおこの文の前半を読まれて直感された方も多いかと思いますが、この作品の設定のモデルは言うまでもなくこの前年の1966年、スペイン沖で発生した空中衝突事故により水爆が行方不明になった事件となっています。
 私にとっては『アルビン』『アルミノート』と言う船名を知る切っ掛けでしたが、作中でもこの事件に触れられています。by MOON○LIGHTさん
=>generalworks

●「黒い海の怒り」(1974、Rage Under the Arctic、バージル・ジャクソン)
 原子力潜水タンカー<ノース・スター号>が氷盤に衝突して原油が流出・・・。

●「イルカの日」(1967、ロベール・メルル、ハヤカワ文庫)
 フロリダの海洋研究所のヘンリー・セヴィラ教授、息子のマイケル・ジルクリスト、マギー・ミラー、ジェームズ・ディーン、ポップ・マニング、アフレット・ラフイユ、スージー、ピーター、エリザベス・ドーソン(リズ)のグループは、イルカのイワン(ファ)に単音節語を話させることに成功したが、二音節語や句は話せず、大きな壁にぶち当たっていた。メスのベシー(ビ)と同居させることで打開を図る。試行錯誤の結果、ついに会話に成功する。しかし、中国が米巡洋艦<リトル・ロック号>を核攻撃したことによって、ファとビは国際政治の陰謀に巻き込まれる。
 1973年に映画化(イルカが人間の言葉を話す!イルカが大統領を暗殺する!?, 全く新しい感動と興奮の世界!鬼才マイク・ニコルズが卓抜な着想で放つ注目の話題作!)

●「アルタイルから来たイルカ」(1969、マーガレット・セント・クレア、ハヤカワ文庫)
 遥か昔、アルタイルから来た植民を起源とするイルカ族と人類。海水汚染と軍事目的で迫害を受けているイルカ族が3人の人間の助けを借りて人類に対し宣戦布告する。
 サン・アンドレアス断層で人工的に地震を起こしたり、北極海の海氷を溶かして海面上昇させたりすろ。実際には、海氷が溶けること自体は、即、海面が大きく上昇しないとか。北極大気の気温上昇がグリーンランドや南極大陸の氷床崩壊を招くと大幅な海面上昇となる。

絶版本を投票で復刊!

●「神鯨」(1974、T・J・バス、ハヤカワ文庫SF)西村屋選
 ネビュラ賞、ローカス賞受賞。事故で下半身を失ったラリー・ディーバーは、高度の医療を期待して長期冷凍睡眠(サスペンション)に賭けるが、目覚めたのは海洋生態系が破壊され、冷酷非情な中央処理装置クラス・ワンが統治する地下都市ハイブの世界。殺される寸前のところを脱出したラリーらは、遺棄された海中ドームに住む水棲人、死に掛けている巨大なシロナガス鯨のサイボーグ・プランクトン漁船<ロークァル・マル>らと出会う・・・。
 オルガの公式:gy=c(惑星重力・惑星年=光速度)が成り立つところに人類が生存しうるという。偶然だとしても不思議。西村屋選

●「ヨナ・キット」("The Jonah Kit"、1975、イアン・ワトスン、サンリオSF文庫)New
 クジラから見た海中世界が描かれる。このクジラと少年と宇宙飛行士と宇宙を電波観測している天文学者らの話が絡んでいくらしい。
by 木戸英判さんイアン・ワトスン

●「ムーの白鯨」(1980、よみうりテレビ、東京ムービーオリジナル作品)
=>ムーの白鯨
=>ムーの神殿
絶版本を投票で復刊!


●「歌う鯨」(クジラの歌、1981、ロバート・シーゲル、創元推理文庫)
 ザトウクジラが主人公のファンタジー。長老フロタに率いられたザトウクジラのある一族。その中でフルンタとフレーリアの子、フルナは、すべてのザトウクジラの中の最長老で最大の白い<大いなるクジラ>フラレカナのもとを訪れ、フルナクヤナという名前を授けられる。長老フロタの死後、一族を率いることとなる。幼なじみのローテとの間にフラレカナの生まれ変わりである白い仔クジラが生まれるまでを、クジラの視点から描く。

●「白い鯨」(1991、ロバート・シーゲル、創元推理文庫)
 長老フロボが率いるザトウクジラの群(ポッド)。フルナ(フルナクヤナ)とローテの間に生まれた白いフラレカナ・フルアは、女友達のアリーア(アラリーア)といろんな冒険をする。環境保護団体の船<虹色のクジラ>との出会い、大国が洋上核実験を行おうとする・・・。

●「氷海の鯨」(1994、ロバート・シーゲル、創元推理文庫)/「世界の果ての氷」(?、ロバート・シーゲル、東京創元社)
 環境保護団体の船<虹色のクジラ>の船底に取り付けられていた爆弾を捨てる際に瀕死のケガを負ったフラレカナ・フルア。巨大イカ<クラーケン>との戦い。

●「プタヴの世界」(ノウンスペース・シリーズ、1983、ラリイ・ニーブン、早川文庫)
 鯨族と人類の宇宙進出?

●「スターシップと俳句」(1984、ソムトウ・スチャリトクル、ハヤカワ文庫SF)
=>スターシップと俳句

大海神(1984.3、田中光二、角川文庫、スーパーイルカが登場)=田中光二の海洋SF

●「スタータイド・ライジング(1985、デヴィッド・ブリン、ハヤカワ文庫)=デヴィッド・ブリン

●「星の墓標」(「航空宇宙軍史」シリーズ、1987、谷甲州、ハヤカワ文庫JA)=谷甲州

●「遠い海から来たCOO(クー)(1988、景山民夫、角川文庫)=小天体衝突、恐竜絶滅SF

●『瞳の中の王国』(1992, 岡野史佳、はなとゆめコミックス、白泉社、1〜3巻)
 高校生の深青(みお)は近くの水族館で、学校で不良と噂されている一矢と知り合った。イルカをこよなく愛する一矢に少しずつ惹かれていく深青。しかし、彼の瞳に映るのは深青ではなく、自分の「夢」だけだった。
 ド少女漫画ですがナカナカかと。ちょっと趣旨がちがってきちゃいますけどね(^^;)
 あぁっ、水族館モノなら 『アクアリウム』とかがこの間復刻版がでてたな(by Tiさん)

●「七つの海のティコ」(1993年、日本アニメーション/フジテレビ、ビデオ10巻39話、原案:1958〜広尾明)西村屋特選!
 「フランダースの犬」や「アルプスの少女ハイジ」など感動の名作揃いの子供名作劇場の中で唯一のオリジナル作品。
 なんと潜水調査船搭載の海洋調査船が舞台。スコット・シンプソンと一人娘のナナミ(七海、11歳)とシャチのティコ、スコットの相棒のアル(アルフォンゾ・アンドレッティ)、メルビル財閥の娘シェリル・クリスティーナ・メルビルと執事のジェームス、スコットの大学の研究ライバルだったルコント博士の息子トーマスが道ずれ。
 海洋生物調査と宝探しを目的としてオンポロ船<ペペロンチーノ号>で世界中の海を探検。伝説の生き物ヒカリクジラを追い求めている。一方、謎の物質トロンチウムで生物兵器を作ろうとする世界最大の多国籍鉱業コングロメリットGMC(グローバル・マイニング・コーポレーション)がヒカリクジラのトロンチウム体内合成能力に気付き・・・。
 スコットはカルフォルニア大バークレイ校という名門校で同じ海洋学を専攻するヨウコ(瀬戸内海のある島の出身)と結婚。ヨウコはナナミがまだ小さいうちに亡くなっている。
 <ペペロンチーノ号>は1000m有人潜水球<スクイドボール>を搭載。この<スクイドボール>は水ジェットで自航可能。2つのマニピュレータで高度な作業もでき、耐圧殻内が水没しても排水次第、復旧する優れもの。しかも10000m無人探査機<スクイドボール2号>(無索)を搭載・遠隔操縦でき、マリアナ海溝底まで到達させている。曳航式の海中探査ソナーも備えている。
 そのほかGMC側の海洋調査船<スコーピオ1号>(なんとトリマランのウエーブ・ピアサー型)は800m潜水艇<アルファ>を搭載、船内のムーンプールから発進する。巨大なレドームのある砕氷船<スコーピオ2号>、海洋掘削基地<ネプチューン1>、海上巨大要塞<国際南極財団基地>、不気味な巨大海洋調査船<ウェッデル>なども登場。
 トリマランやガスタービン駆動の全没型水中翼船や客船などの船舶が美しく、船首波もうまく描かれていて、アニメーターがよく知っているなぁと感心。ダイオウイカ、シーラカンス、ヒカリクジラとの遭遇もなかなか魅力的。
=>七つの海のティコ(HIRAO'S HOME PAGE)
=>始祖鳥生息地別館
=>日本テレビ

●「アクアリウム」(1993-94、須藤真澄、秋田書店2000)
 富士美出版「コミックスジャスティス」1992、新声社「コミックスゲーメスト」1993-94連載。魚の精の本当の姿が見えて話もできる水族館好きの少女の成長物語。斉藤(結婚後は庄司)杢子(もくお、もっこ)の0才から25才まで5年ごとに描かれる。その叔母で美大生の中野(結婚後は牛島)しずかも杢子と一緒の時は魚の精を見ることができる。水族館「房総マリントピア」、「シーパークえのしま」、「アクアランド」(実在かどうか不明)が登場。
=>須藤真澄自身のサイト

●「ディープ・ブルー」(1995、ケン・グリムウッド、角川文庫)
 イルカたちは、実は音声ではなくイメージにより互いに意思疎通しており、かつて、人類との間とも意思疎通が可能だったが、人類の大部分はその能力を失ってしまっている。その中で、女性イルカ研究者とフリーライターとマグロ漁船船長たちがその秘密に気付きはじめる。
 最近封切られた高知能ザメの「ディープ・ブルー(DEEP BLUE SEA)」は別物

●「ドルフィン・ブレイン」(1995, 山田玲司、小学館、少年サンデー・コミックス・スペシャル)
 東京都南未島の一大リゾート、マリンミューズパークを荒らしている海賊のリーダー川平速度とダイビング・ガイドのマナ。伝説の巨大イルカ「レイダ」がいるカンビキ沖で船の遭難が相次ぐ。巨大化した海洋生物の秘密、国際的な環境保護団体「ブルーアース」の正体は? 「イルカは、人間との共生なんか、かけらも望んじゃいねぇよ」というメッセージが込められている。)

●「クジラたちの海−2万マイルの探索」(1995、カメクジラネコ、評論社)西村屋選
 〈毛なしアザラシ(人間)〉が操る〈沈まぬ岩(捕鯨船)〉がザトウクジラ、シロナガスクジラ、ナガスクジラ、イワシクジラ、マッコウクジラを次々と屠り、その魔手はミンククジラにも及んできた。
 ミンククジラのクレアは双子のジョーイとリリを産む。父親は〈幼心を擽る者/遊戯考案者/クリエーター〉のレックス。彼らの群れは太平洋のど真ん中〈抱擁の海〉から南氷洋の〈豊饒の海〉に移る。しかしそこには殺戮を一種の新感覚のスポーツとして狂喜のうちに楽しむ狂えるシャチ親衛隊がいた。彼らに息子のジョーイがさらわれ、クレアは救出するためにシャチ親衛隊を追跡する旅に出る。
 クレアは〈沈まぬ岩〉に追い詰められるがレックスの犠牲により助かる。旅の途中でザトウクジラの〈聖歌鯨〉志願チェロキー、シロナガスクジラの〈歴史編纂者〉ダグラス、マッコウクジラのジャンセンに出会う。〈豊沃の海(太平洋北部)〉から〈クジラ食の列島〉に近付くが・・・。
 ミンククジラはヒゲクジラの仲間。彼らの群れは〈政を司る者〉モーリス、〈来し方の語り手/過去検索者〉マーゴリア、〈行く末の語り手/未来観測者〉フィーブル、〈政を輔ける者〉たちに率いられ、〈保母〉、〈伝道者〉、〈計測者〉、〈生物観察者〉などの役割がある。
 ほかにダンダラカマイルカ、ミナミトックリクジラ、〈ゴースト/岩ギンチャク〉ハイイロミズナギドリ、マダライルカとハシナガイルカ、キハダマグロの混成群、ロンガカウナ〈生協〉、シャチのバンクーバー〈ウロコ派〉の〈施政者〉ステライ、シャロン、イシイルカ、バンドウイルカなどが登場。
 〈毛なしアザラシ〉が操る〈沈まぬいわお巌(捕鯨母船)〉、〈騒音岩(物理探査船)〉、、〈落ちぬ岩(ヘリコプタ)〉、〈ゴースト(網)〉、〈脂食の巌(油タンカー)〉、〈ツキンボ〉、〈死の精霊〉、〈疫の精霊〉、〈帆立巌〉、〈ハタラキ岩〉などが登場。
=>捕鯨論説(カメクジラネコさん)

●「イオ」(2000-03、恋緒 みなと、別冊ヤングマガジン連載中、ヤングマガジンKCスペシャル1〜6)New
 スキューバダイビング。海底遺跡も関係するみたい。「しんかい2000」と「なつしま」が登場する。
=>恋緒 みなとHP

●「2031年、さようなら「うらしま」(2001, 藤崎慎吾、SF短編)=藤崎慎吾のクリスタルな世界

●「渺々−BYOU BYOU」(2001-, 小川隆章、モーニング連載中、講談社モーニングKCDXより第1巻)西村屋選
 「渺々」とは、はてしなく広がるさま。人間がほとんど登場せず、海洋生物たちは擬人化されてなくセリフも発しない。小川氏は末松正博氏のチーフアシスタント。第9回MANGA OPEN 優秀賞受賞作。この作品の凄さと、この種の作品が週刊誌に掲載されコミックス化されることに感動。
 第1話「跡を継ぐ者」:マッコウクジラのリーダーの孫娘として生まれた白い子。異なるものとして群から疎まれている。その群を襲うシャチ・・・。
 第2話「海を見つめるだけで」:メガニーニョ(大規模エルニーニョ)によって気流も海流も変化したガラパゴス諸島らしき島。海水温度の上昇で海藻が枯れ、魚達の消えた海、乾期にもかかわらず大量の雨に見舞われる陸。リクイグアナのテリトリーに入り込んだウミイグアナは・・・。
 第3話「もちつ・もたれつ」:相利共生のダボハゼとテッポウエビ。彼らの巣穴を狙うタコやウツボ・・・。
 第4話「」:15年以上の月日をかけて総計2万キロの大航海を行うアオウミガメ・・・。
 第5話「失楽園」:泳ぎ続けなければ呼吸できないサメの中で、唯一自力でエラ呼吸できるシロワニ。戦いに傷付いた彼は沈船の中で小魚たちと・・・。
 第6話「はるかなる故郷」:海草にそっくりのタツノオトシゴ、リーフィー・シードラゴン。潮の動きによって故郷の藻場から離れてしまった彼ら・・・。
 第7話「生命を預けて」:貼り付いた宿主の食べ残しに依存するコバンザメ。年老いてきた宿主・・・。

●「水中騎士(アクアナイト)」(木城ゆきと、ウルトラ・ジャンプ連載)
「マルムンド」と呼ばれる不思議な世界。マグナ・プリメロを守護神とする灯台島には王アラビルと息子おちび殿(本名はアシカ)10歳とシャチのシロクロが暮らしていた。灯台にはアラビルの妻ニセルが今は光玉となって不思議な光を放っていた。
 ある日、アシカとシロクロは海中でアルマドゥラ(水甲冑)ミグマを発見。その中にはエノルメ王国の騎士、ペルラ島のルリハーが乗っていた。
 アシカはルリハーに自分を騎士にしてくれと希望。ルリハーは世界の縁の大瀑布(カタラタ・テルミノ)にある人食いの竜の巣から竜の玉を獲ってくれば騎士にすると約束。アシカは危機一髪、竜に食われる寸前で竜の玉を獲ってくることに失敗。しかしルリハーはアシカを従者にすることにする。
 アラビルはルリハーがアシカを従者にするに値するかを試すために、古い水甲冑に乗り込んでルリハーに挑戦する。ところがその最中、機動屋敷ザイフォートが襲来する。それは放浪天才アルカンタラが操縦し、生物エンジンのジグロが動力源となっていた。アルカンダアは灯台から光玉を奪い去ってしまう。
 アラビルは力尽きて急速に老化し、死神の騎士タグメクとともにこの世から去るが、ルリハーはタグメクから冥剣「支社の鉤爪」ムエルトガラを授けられ、光玉の奪還を誓う・・・。
 水甲冑は背部ブランキアで呼吸できる。
=>ウルトラ・ジャンプ(ちょっと立ち読み可能)

●「海原の用心棒」(秋山瑞人、SFマガジン2003.12)
 アホウドリ作戦での戦闘で至近弾とウイルス兵器によってある一定深度以上は浮上できなくなった潜水艦。クルーたちが死亡後、世界中が大規模な天変地異に見舞われてからもAIが機能し続け、やがて岩鯨の血嵐(レッドレイン)となって伝説となった。
 ”金切り声”族(スクリーム・クライン)の末裔、42番群のクジラである疾眼(スピードアイ)がその伝説を語る。42番群は紅の海、呪力の海峡を抜けて笛吹きの内海に至り、再び紅の海に戻る回遊民。族の長は伊達男(ダッパダン)。スピードアイが眼を担当、潮寂(タイドミュート、雌)が頭脳を担当し、倹約家(スリフト)が耳と鼻を担当する。
 ある日、呪力の海峡で背見鯨の大量の死骸を発見。それは4頭の”岩鯨”の罠だった。彼らの放った水雷が百頭を越える42番群の大半を殺戮する。生き残った28頭の中から決死隊が結成され送られるが、スピードアイを残して全滅。その際にスピードアイは5頭目の”岩鯨”と遭遇する。傷の癒えぬままその岩鯨を探しに笛吹きの内海を彷徨うスピードアイ。そこで4頭の岩鯨に囲まれて絶対絶命となったところを5頭目の岩鯨が救う・・・。

●「幻想海洋学校発 海の銀河」(2003、ときありえ、講談社)
 主人公のハゼオ(マハゼ)の海洋小学校7年生〜9年生(10〜12才)の学校生活のさまざまなできごと。波の破片(波の結晶膜)、ケララパン<<ケラプティヌス・ケルラパゥム>>(わらいエビ/道化ガニ/ウイやヒトデの類)、時の海流などが登場。
 クラスメートにウミウシ、カサゴ、蟹本くん、カニ子(アカテガニ)、キメちゃん(キヌバリ)、キュウセンさん(ベラ、乙女魚)、ギンちゃん(メジナ)、ギンポ、ゴンズイ、シマオ(イシダイ)、チョボくん(カワハギ)、ナマコ、ニシガイ、ニナちゃん(ニナガイ)、ハタ坊、ハナ子(チョウチョウウオ)、ヒラメ、ブッちん(キンチャクフグ)、メバル(黒潮朝日堂眼鏡屋)。ボラ先生とウツボ(生活担当)。
 その他の人々にアンコウ親父、イセエビ、イソギンチャク、イワシ、オトヒメエビ、オニダルマ、クラーケン、シャコガイ、スズメダイ、タカベ、タツノオトシゴ、ハタタテダイ、ハナダイ、ホヤ、ミノカサゴ、メガネウオ、ヤドカリ(ケヤリムシをのせて)、ヨウジウオ。
 植生としてホンダワラ、アオサ、アマモ、コンブ林、ヒドラ、イソバナ、ウミユリ、イタヤガイ、シャコガイ、カジメ林が登場。

●「塵クジラの海」(1977、ブルース・スターリング、2004ハヤカワ文庫FT)西村屋選ブルース・スターリング

●「竜とイルカたち」(1994、アン・マキャフリイ、2005.7ハヤカワ文庫SF)
 惑星パーン。着陸後102年。糸胞、地虫、血魚(寄生魚)、舟魚/バンドウイルカ、竜、竜騎士、火蜥蜴
漁夫ノ頭アレミ叔父さん、父ジェイジ・リルキャンプ太守、母アラミナ、リーディス少年7巡歳、妹アランヤ、元兵士スワッキィ、ジャクソム太守、竜ルース、青銅竜ガダレス、人工知能音声応答装置アイヴァス
イルカ:キッピー、コリー、大ティレク、アフォ、キブ、メル、テンプ、マル、フロ(群れのリーダー、メス)、最年長テレス

●「宇宙捕鯨船バッカス」(2005.9、中島望、ハルキ・ノベルズ)
●「ランデブーには危険がいっぱい」(2006.4、中島望、ハルキ・ノベルズ)
●「ベテルギウス決死圏」(2006.10、中島望、ハルキ・ノベルズ)
 2086年、温暖化とテロリストによる南極核攻撃で海面が10m以上も上昇し、テロリストが投じた毒で海洋生物は死に絶え、地球人口は約30億人に減少している。51年前に異星人アンデローブ人と接触。4億人が地球に移住。進学校卒業間際の落ちこぼれ高校生の沖田正午、宇宙捕鯨船バッカスの船長の娘亜衣を助けたことから、宇宙捕鯨船バッカスに見習い銛打ちとして乗り込むことに。
 捕鯨船が宇宙船で、海棲生物が宇宙生物として登場している。
宇宙蟹
ボーンナイト:宇宙ダイオウイカ
宇宙くじら:ハクジラ目とヒゲクジラ目に分かれる。
ニードルズ・ヒル(別名、暗黒星/黒い彗星):最大の宇宙ハクジラ。体長300m 超え
宇宙マッコウクジラ
宇宙プランクトン
ドレンノックス(シロスノダムシ):宇宙クジラの寄生虫、体長2m弱
宇宙ザメ
宇宙夜光虫
宇宙ヒゲクジラ:体長90m超え
白鯨/宇宙シロナガス:ヒゲクジラの一種。ニードルズ・ヒルに次ぐ大型。
バオバブ:宇宙を浮遊する巨大樹。宇宙最大の生物
宇宙ウミウシ
宇宙ウミガメ:体長50m
宇宙トビウオ
テポラカンプス(ウキワクラゲ)
宇宙イッカク:体長15m。ハクジラ類
エクネトピピリゲス:ソアラガイの仲間
宇宙マグロ
さらに、宇宙船がどういうわけか魚型のが沢山登場する。シーラカンス型宇宙ドック 都市(全長6マイル)、アノマロカリス型海賊船、ナポレオン・フィッシュ型豪華客船など。バッカス自体は包丁型または伊号潜水艦型。
神武高虎:バッカスの船長
神武亜衣:船長の娘
リスペル・ネイル:藍色の髪の少女
古座京馬:一等航海士、ふっくらとした体形の中年男
太地鎌足:戦闘長、第一銛砲長、痩身で眼光が鋭い。筋肉質。四十台の半ば
ロビン・ゴスリン:第一銛砲助手、褐色の肌、身長2m10センチ
サーナディ・ヒコ:技師、アンデローブ人、身長150センチ台
由良巴:船医・亜衣の家庭教師、カウンセラー、バツイチ35歳
エスタ・ブロンテ:栗色の髪の少女、第二銛砲長
沖田正午:主人公18歳

作者はSFのつもりで書いているが、編集者はSFだと営業しづらいからと、ライトノベ ルズ風の題名を付けさせられたとのこと。
●『ナチュン』1巻(都留泰作、講談社、アフタヌーンKC, 2007.2.23, 『月刊アフタヌーン』2006年8月号〜11月号連載分)
 作者は現役の文化人類学者(富山大学助教授)だそうな。物語の舞台(のモデル)は近未来の池間島などの宮古諸島のようです。天才数学者とイルカという組み合わせ。〈人工鰓肺(さいはい)〉という水中呼吸装置が登場する。

=>asahi.com BOOK


■イルカ語?(「研究者の海」p.187、中島将行さん)
「ピー、ピー」:会話
「キュー、キュー」:会話
「チー、チー」:恋の歌
「バックン、バックン」:威嚇
「ギリギリ」:方向探知音
「ギュッ、ギュッ」:方向探知音
「ギューッ、パチパチ」:ヨイショ

=>クジラやイルカの知能
=>イルカはお話するの?会話できることの素晴らしさ(海響館)
=>イルカのおしゃべり

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