=「海洋モンスター」へのショートカット
=「イルカとクジラ」へのショートカット●『海底2万リーグ』**(1869、ジュール・ヴェルヌ)=ノーチラス号とネモ船長(アトランティス海底遺跡が登場)
- ●「深海潜航」(深海にて)(In the Abyss、1896、H. G. ウェルズ、1978、旺文社,角川文庫「タイムマシン」に収録)/「海底のふしぎな都」(抄訳、ジュニア版世界のSF「火星人襲来」に収録)
- 25ページの短編。砲艦<雷鳥号(ブターミガン)>の船尾から大砲の弾丸のような不思議な形をした潜水球が投入され、水深(8047m?)5マイル以上の海底に到達。そこには疑似人間とその都市があった・・・。
球体は鋼鉄製で外径約9インチ(23cmは変。厚みの間違い?)。重量12トン(錘を含む)。丸窓が2つ。うち一つはハッチ。マイヤース装置で炭酸ガスを吸収。耐圧球の下から600フィート(183m)の麻綱で錘がぶら下げられていて、耐圧球と錘を投入すると自由落下。錘が先に海底に着くと潜航が停止し、麻綱が巻き取られる仕組み。海底で30分経ったら麻綱が切断されて浮上する。- ●「赤いろうそくと人魚」(1921、小川未明、1921 新潮文庫、1979 ポプラ社、1999 偕成社)
- 童話。(小狸工房さん紹介)
=>松岡正剛の千夜千冊- ●「マラコット深海」**(1923、コナン・ドイル、漫画版:1978、桑田二郎、主婦の友社)
- 「シャーロック・ホームズ」シリーズのコナン・ドイルが「失われた世界」など4冊のSFを書いており、その一つ。
マラコット博士らが海洋調査船<ストラッドフォード>から吊した鉄製の箱で大西洋の海底の噴火山の上、水深540mを探検中、巨大なザリガニ状生物マラックスにケーブルを切られ、8113mの海底に落下。8000年前に沈んだアトランティス大陸の末裔たちに出会う。
ある深さ以上は圧力を打ち消す作用が働き、分厚く堆積した有機物の分解に伴う燐光で明るいという設定。ひどく妙な格好の「ブランケット・フィッシュ」、半有機体、半気体性で知性のある「プラクサ」、海なめくじ属で電波で相手を殺す「クリックスコック」、ピラニアのような「ハイドロプス黒小鱒」、長さ60m以上の海蛇、半エーカーほどの大きさの大ヒラメ、深海の竜巻などが登場。マリン・スノーなど深海底の描写が驚くほどリアル。海底で測深錘の落下を目撃する視点がおもしろい。- ●「両棲人間第一号」(Chelovek-Amfibiya(The Amphibian)、原作は1928、アレクサンドル・ベリャーエフ、1957、翻訳:木村 浩、講談社 少年少女世界科学冒険全集 17、「イルカに乗った少年」)/(1962、ソ連映画、監督ジュナディ・カザンスキー)
- インディオだけを診察する天才的外科医、サルバトール博士の手術によって水中で呼吸できる両棲人間となった少年アンドレ/イフチアンドル(端整な美しい青年)の物語。第一次世界大戦が終り、世の中が落ち着いた頃、アルゼンチンのブエノスアイレスのラプラタ湾が舞台。小型潜水艇も登場。
・真珠採りの帆船<メドゥーサ号>の船主で真珠採りたちのボスのペドロ・ズリタ(黒くて太い眉、もじゃもじゃしたヒゲ、浅黒い)、その母親ドロレス
・アラウカン族の老人バルタザール(若い頃は100秒潜っていられた真珠採りの稼ぎ頭だった。左足が不自由、立派な鼻、大きな目、細面)、その10才年上の兄のクリスト/クリストファー、養女のグッチエーレ(港町でも飛びぬけて美人、内気、青い目)、オルセン(金髪の大男、ボタン工場の貝の検査係)
・スイスの博物学者コンラード・ゲスナー、いんちき弁護士ドン・フロレス・デ・ラーラ、シュタイン教授(高名な科学者で外科医)、司教ファン・デ・ガルシラーソ、、ドイツの外科医ザウエルブルーフ博士、フランス人の有名な海洋学者アルマン・ヴァルボア
・イルカのリーディング、助手の黒人ジム
=>このごろ堂>細江ひろみのはまりもの>「両棲人間」(細江さんがロシア語の原著より翻訳)【相互リンク】- ●『海底下の科学戦』("Undersea Kingdom"、1936、米映画、監督B・リーブス・イースン)
- 海底下にアトランティスの生存者がいて、地上征服を計画・・・。
=>generalworks
- ●「海底都市」(1940年代?、海野十三)=海野十三
- ●「キャプテン・フューチャー 挑戦!嵐の海底都市」(1941、エドモンド・ハミルトン、ハヤカワ文庫SF)
- 天才科学者カーティス・ニュートン(キャプテン・フューチャー)が生きている脳サイモン・ライト、全鋼鉄製ロボットのグラッグ、合成アンドロイドのオットーと<コメット号>で太陽系を駆け回るスペースオペラ。ほとんどが海洋に覆われている海王星が舞台。」岩群島にあるアムフィトライティ市。稀有貴金属のグラヴィウム
- ●『謎の大陸アトランティス』(「海底大陸アトランチス」)(Attack from Atlantis, 1953, 角川文庫、1961、映画, 1956, レスター・デル・レイ)
- 原子力潜水艦トライトン号は、テスト航海中に海底に隠れ棲むアトランティス人に捕らえられるが、アトランティスの都市には危機が迫っていた。
by 少年少女海洋冒険物語(sayalautさん)
=>generalworks- ●「大アマゾンの半魚人」(1954)
- =>SFシネ・クラシックス(エロの冒険者さんの素敵なあなたより)
- ●「昇天する箱船の伝説」(1956前後に大和新聞に連載、矢野 哲、SFマガジン1974年8月号)
- 第2時大戦中、日本は独の協力を得て、水深2000mの潜航能力を持つ画期的な潜水艦<試101号(X101)>を開発した。自動制御により20人でも操縦できる。1942年に独の秘密工場で完成。39人の乗組員を乗せた処女航海で失踪。実は破壊工作が続くなか、敵の爆雷攻撃で後部区画が浸水。怪しく光る水深2200〜2300mの海底で激しい潮流に運ばれ、いつしか明るい海面に浮上していた。
そこは海底の国「アトラン」だった。そこにはノアの洪水が起こるよりも昔、火星から地球に移住してきた人々がいた。<X101>の生存者15人は・・・。- ●「幽霊船」**(1957-58年、「少年」連載, 石森章太郎、1966、コダマプレス)
- 10万mの深海にあるアトランティスの海底魔王ボアは、ゴーレム0を開発した左巻博士らに手を貸して世界征服を企む。幽霊船長が率いるアトランティスの人々は幽霊船に乗ってその企みを阻む・・・。
- ●「第四間氷期」(1958、安部公房)=気候変動
- ●「海底人8823(ハヤブサ)」(1960、TV番組)
- =>ヒーローのあしあと(Matsu-Redさんのサイト。「単体ヒーローワールド」の中に海底人8823の紹介がある)*
=>Tet'z EDIT newsletter(てつらさんのサイト。海底人8823大好き!がある。)*
- ●「安寿と厨子王丸」(1961、東映漫画映画)
- どこが?と思われるでしょうが、姉の安寿が川に身を投げると「溺れ死ぬ」描写を控えたのでしょう、泡の中で人魚に生まれ変わるんです。幻想的なシーンでした。(JINさん紹介)
- ●「エルンの海(Narrow Land)」 (1965、ジャック・ヴァンス、翻訳;浅倉久志、S-Fマガジン、1990/9)
- 水棲の生物エルンの、ある一体の生涯とその視点で人間を描いた作品。元船乗り作家ヴァンスらしい一編。(by sayalautさん)
- ●『War-Gods Of The Deep』(1965、映画)
- 半魚人と海底都市(海底火山のエネルギーを利用)が登場するらしい。
=>SFシネ・クラシックス(エロの冒険者さんの素敵なあなたより)- ●『海底大戦争』(1966、日米合作、東映映画)
- 海底基地でサイボーグを作って独裁帝国を築こうとするマッド・サイエンティスト。1)
学校から見に行った。潜水艦はかっこ良かったが、半魚人化手術のシーンが恐かったことを覚えている)
=>マンモス原潜(空想科学メカニック・イラスト博物館より) =>generalworks- ●「半魚人」(1966、楳図かずお)
- とっても怖かった。
- ●「青の6号」**(1967年, 少年サンデー, 小澤さとる、1999、世界文化社、水中で呼吸可能な改造人間が登場)=小澤さとる
- ●「ウルトラセブン第42話ノンマルトの使者」(1968)
- 海底開発センターの研究船<シーホース号>は大爆発して沈没。調査に向かった<ハイドランジャー>は海底開発基地が全滅しているのを発見する・・・。地球の先住民ノンマルトの海底都市が登場する。
=>ウルトラセブン・マニアックス
=>第17話 地底GO! GO! GO!: 地底を進む<マグマライザー>は深度1000mで火山の風穴のような空洞に出る。その先に地底都市が広がっているのをみつける・・・。
=>第21話 海底基地を追え
=>第42話ノンマルトの使者
- ●『ネモ船長と海底都市』(1969、映画、ジュール・ヴェルヌ原作)=ノーチラス号とネモ船長
- ●「海底少年マリン」(『ドルフィン王子』/『がんばれ!マリンキッド』、1969、TVアニメ)
- 海中パトロール隊の一員であるマリンは、ウエットスーツに水中で呼吸ができるオキシガム、腕につけたブーメラン、かかとに仕込まれたハイドロジェットで悪者と戦うらしい。人魚のネプティーナや白イルカのホワイティが仲間。<P10号>(ピーワンゼロ号)という潜水艇も登場するらしい。
=>サブタイトル一覧
=>オキシガム
=>The Marine Boy Gallery
=>The Marine Boy
- ●『海底都市』(1971、映画、アーウィン・アレン制作・監督)=アーウィン・アレン
- ●「海のトリトン」**(1972、手塚治虫、NHK放映)/漫画版(原題「青いトリトン」)
- アニメ版トリトンは、アトランティス人の末裔であるポセイドン族とトリトン族が海の覇権をかけて戦うといった設定で・・・人間に育てられた少年トリトンの成長の物語です。(by ひらさん)ピピ子という人魚が登場
=>トリトンの海(うみかほるさんによるファンサイト)
=>少年少女海洋冒険物語(sayalautさん)
=>TRITON DREAM(abechiさんのサイト)- ●「碧き波の下で」(1974、ゴードン・エクランド、F&SF誌'74年3月号、SFマガジン1977年3月号収録)
- 2つの大きな月を持つ、とある惑星。人類は数世紀前、反逆者を人体改造し、人魚族として海洋に追放。人魚族は地上族が必要とするシャルマー草を栽培し提供することと引き替えに、自由を得る。人魚族は一つのベースキャンプに100人〜200人が住む。食用魚ホーラン(全長16〜17m、最大25m)を飼い、数世紀も前には海底のガラスドームやコンクリートの建物が造られ、そこに地上族が暮らしていたこともあったが、もはや廃墟となっている。六つ足タコ(全長15m)、恐ろしいドラゴン・フィシュ(全長30m以上)、深淵に棲むゴッドリング(全長100m以上)
- ●「わが赴くは蒼き大地」(1974:SFマガジン、1976.10:角川文庫、1999:ハルキ文庫、田中光二、通称"エラ人間"であるチヒロが登場)=田中光二
- ●「はるかなる朝」**(1975、週刊少年ジャンプ、JUMP SUPER AGE『はるかなる朝』に収録):アトランティス文明が大地殻変動に襲われ・・・=星野之宣
- ●「ニュー・アトランティス」**(1975、アーシュラ・K・ル・グィン、SFマガジン1977年10月号)
- 地球温暖化でマンハッタン島は干潮時で11フィート水面下となった時代。
- ●「ブルーシティー」(1976、星野之宣、JUMP SUPER COMIC、海魔<コノドント群体>、水棲人類が登場)=星野之宣
- ●「水のアマゾネス」(1977、週刊少年ジャンプ、JUMP SUPER AGE『はるかなる朝』に収録):白人金髪の人魚族が登場=星野之宣
- ●「アトランティスから来た男」(1977、米TV、出版:1980、リチャード・ウッドリー、評論社、全4巻「よみがえる海底人間/宇宙からの侵略/未知の惑星生物/地球脱出」)
- ある男がカリフォルニアの海岸に打ち上げられているところを、ヘースティングズ岬にある海洋開発研究所"Foundation For Oceanic Research"のエリザベス・メリル博士に救われる。彼は手と足に水かきがあり、肺の部分には羽毛状の組織が層となっていて水中以外では24時間までしか生きられない。彼は記憶喪失の疑いがあり、マーク・ハリスと名付けられる。あらゆるテスト・データを国防総省のコンピュータWRW12000に入力すると「アトランティス大陸の最後の市民」との診断結果が出力された。彼は自分を救ってくれたエリザベスを信頼し、研究所の仲間と協力するようになる。
エリザベスの友人が艇長として乗り組んだ新鋭潜水艇の<シークエスト号>がマリアナ海溝で消息を絶つ。マークはそこでマッドサイエンティストのシューベルト氏と対決することとなる・・・。
その後はシューベルト氏から奪った潜水艇<Cetacean>を拠点として海洋開発研究所の仲間と一緒に、いろんな事件を解決していく。
<Cetacean>(ノベライズ版では<くじら号>)は、球形の耐圧殻を4つ繋いだ形。原子動力及び原子力を再利用する装置も付いていて、ほとんど無限の航続距離がある。最前部の球体は操縦室、2番目は気密室と減圧室、3番目は研究室、最後部の球体は病室及び調理室。
マークは海藻とプランクトンを食べ、コーヒーや酒は飲めない。「両棲人間」のイクチアンドルと違って、両手を体の横に付けた状態でドルフィン泳ぎする。どういうわけか漂着した当時からぴったりした海水パンツをはいている。
(登場人物)
マーク・ハリス
エリザベス・メリル博士
ダグ・バークレー博士
ミラー・サイモン博士:主任研究員
ウェス:イースタリー:艇長。やせぎすの長身、ブロンドの巻毛
ロス・ドレーク:気密室技師
デーブ(ドーブ)・フィッシャー:無線技師
=>generalworks
=>Cetacean, from Man from Atlantis!
=>MAN FROM ATLANTIS Cheat Sheet
=>The Man From Atlantis - The Episode Guide Archive
=>the Man from Atlantis>Fan Contributions: Ceatation Model -"Cetacean"(by 乾杏子さん)
=>アトランティスから来た男(多美子さんのMASHTEIより)
- ●「アトランティスの謎」(1978、映画)=ノーチラス号とネモ船長
- ●「アトランティス/7つの海底都市」(1978、英映画、プロデューサ:ジョン・ダーク、監督;ケビン・コナー)
- 19世紀末のカリブ海。船が巨大タコに襲われる。主人公らは、海底でアトランティス人に出会う。実は火星から飛来してきた小惑星。1)
=>感想- ●「人魚姫へ・・・・・・」(1979、大和真也、1979奇想天外10月号)
- 「僕は君が好き」と告白したのに、ただ笑っただけだった彼女。答えてくれるのを待つ間に体表面が石化してしまった僕・・・。
- ●「サイレン戦記」(1979-80、ひおあきら、サンコミックス/朝日ソノラマ、月刊アウト)
- 海洋ロボットもので水棲人間が登場。
- ●「マリンスノーの伝説」(1980、松本零士、朝日ソノラマ、海中人類「海の民」が登場)=松本零士
- ●「人魚変生」(1981?、山田章博、東京三世社、)
- 耽美漫画。(JINさん紹介)
- ●『のび太の海底鬼岩城』(ドラえもん、1982、藤子不二雄、映画)
- 『大長編ドラえもん』の第4作目。「ムー」と「アトランティス」の二大海底国が登場。ドラえもんの特殊な目薬によって、海底の遙か彼方まで視界が広がり、海溝などの雄大な地形が印象的だった。
=>海底鬼岩城(『藤子不二雄atRANDOM』 by T.YONEYAMA)
- ●「スプラッシュ」(1984)
- ダリル・ハンナ、トム・ハンクス主演のポジティブ人魚さん映画。(JINさん紹介)
- ●「大漂流」(1984.12、田中光二、角川文庫、「怒りの大洋」第3部、人口エラを身体に埋め込んだダイバーが登場)=田中光二
- ●「われら人の声に目覚めるまで」(1984、ルイス・シャイナー、アンソロジー『ミラー・シェード』に収録、ハヤカワ文庫SF)
- 蒼く広がる海の底に見たものは――人魚? 幻と現実のはざまに揺れる人々の心(キャプション) by 木戸英判さん
- ●「スプラッシュ」(1984、米映画)
- 主演:トム・ハンクス!とダリル・ハンナ。
- ●「パール・ガーデン」(1985、萩岩睦美、前後編、集英社、りぼんマスコットコミックス)
- 「純粋な人魚の少女ぴあの成長と、彼女によって周囲の人々が癒されていくお話」だそうです。
- ●「2000年から3000年まで−31世紀からふり返る未来の歴史」(1986、B・ステイブルフォード、D・ラングフォード、パアーソナルメディア)
- 21世紀、温室効果による海面上昇で世界中が大きな被害。シベリアは肥沃に。日本は富士山の噴火等も重なって壊滅的被害。
22世紀、海面が2000年に比べて16m上昇したところで安定し、下がり始める。食料と燃料油のためのケルプ農場が世界中の沿岸に広がる。遺伝子工学処理したプランクトンを海域に展開。赤潮を克服。
24世紀末までに深海に増殖した海草が世界中の気候を穏やかにする。
25世紀後半、鰓、ケーソン病保護機能、特別な皮膚、水かき、水中の匂いの感覚機能、反響定位法などを備えた両性人間メールピープルが誕生。26世紀から繁殖。太平洋に首都ネプチューンを築く。バブルドームが発達。27世紀初めには海をメールピープルの国家とするよう要求。- ●「マーメイド トリップ」**(1989、垣野内成美、原作:平野俊弘、アニメージュ文庫)
- 水の故郷(くに)に住む水の民(ひと)。湖の浮き島が人間世界との接点となっており、3つの宝玉がその扉を開けてくれる。女王体制。尻尾はない。
- ●「2100年の人魚姫」**(1989、折原みと、講談社、χ文庫)
- 2100年から修学旅行でタイムトラベルしてきた15才の未来少女。ある男と街でぶつかったためにその男の交通事故で死ぬ運命を変え、そのせいで未来少女は4才で死んで存在しないことに。その男が将来の結婚相手と出会い心を通わせる前に、少女は男を殺さなければ、少女は消えてしまう・・・。
恋した男が他の女性を好きになってしまったために、男を殺さなければ自分自身が泡となって消えてしまう人魚姫物語になぞらえた作品。
- ●「ふしぎの海のナディア」**(小説版:1990、アニメージュ文庫、Nadia the Movie「海から来た妖精」)=ノーチラス号とネモ船長
- ●「Dark Whisper」**(1990、山下いくと、2000、電撃コミックス、加工体コヨミとオーリオールがエラを持っている)=海上都市
- ●「海帰線」**(1990、今 敏、美術出版社)
- 漫画作品。S県網手町の平津神社に代々伝わる”海人(うみびと)の卵”。60年後に海に還す約束で半人半魚の海人から預かったもの。そんな網手町で、町の活性化のために尾崎建設のマリンリゾートランド計画を推進する側と、漁民ら反対派との間で真っ二つに。そんな中で不思議な力を発揮する”海人の卵”が尾崎建設側の手に・・・。
=>海帰線
=>KON'STONE(今敏さんのサイト)
- ●「真珠色マーメイド」(1990、中川佳子、小学館てんとう虫コミックス、全3巻)
- 海の底深くにある真珠色の国に暮らす人魚・パールの冒険物語らしい。世界にちらばった真珠色の国の7つのお守りを探して、時を越えて冒険するらしい。
- ●「ダーク・マーメイド」**(邪神伝説シリーズ2、1990、矢野健太郎、Gakken、ノーラコミックス)
- 人魚とは逆に、上半身が魚、下半身が人間の「魚人(うおびと)」を裏切った漁村の人々。怒った魚人にさらわれた網元の一人娘は、海神の精を受けて・・・。人魚も登場。
- ●「ビーナスの目覚め」(1992、キャロル・エムシュウィラー、SFマガジン2003.9)
- 陸地は熱く乾燥し、両極にわずかな緑地があるだけ、多くの動物が海に回帰した星。そこに巨木が支配する星から一人の男がこの星に追放されてきた。男の乗ったボートは転覆し、この星の女に救われる。女(ゾウ/ビーナス)は長い髪のほかは体に毛がなく、豊かな尻を持ち、男(ザット・ワン/ザトワン/ズエサ/ザップ)は体中に毛が生えている。ザトワンはビーナスとの関係を足がかりにこの星をいずれは支配しようと考えるが・・・。
- ●「人魚姫のくつ」**(1994、野中 柊、新潮文庫)
- サーカスの花形スターのまり子は、3人の熱烈なファンと恋をし、妊娠したので3人のうちの一人と結婚。専業主婦となり女児をもうける。恋の成就のあとに迎える妊娠・出産、そして日常生活とは・・・。
題名は人魚姫物語とシンデレラのガラスの靴から由来するのであろう。幸福な結婚で物語が終わる白雪姫、シンデレラ、眠れる森の美女。声を失い恋が成就することなく泡となって消える人魚姫。これらを対比させることによって、「恋」の先にあるものを描いている。- ●「人魚の森」**(1994、高橋留美子、小学館、SUPER QUEST BUNKO)
- 人魚の肉を食べたために不老不死となり、500年生きてきた湧太。人魚の隠れ里で生まれて15才まで囚われていた真魚(まな)は、知らずに人魚の肉を食べて不老不死となり、湧太に助け出されて旅に出る・・・。
人魚の肉を食べてもほとんどは死に、あるいは「なりそこない」という化け物となる。- ●「海棲獣」*(White Shark、1994、ピーター・ベンチリー、角川ホラー文庫)
- 「ジョーズ」や「ザ・ディープ」の作者による作品。
1945年、旧ナチスの生物学者エルンスト・クルーガーが生み出した生物兵器を運ぶUボートが沈没。1996年、大西洋中央海嶺4000mの熱水活動域で、化学合成による生命誕生を調査する潜水調査船が、沈没したUボートを発見。その中から謎の大型容器を引き上げるが・・・。
研究資金に苦しむ私立海洋生物研究所の所長サイモン・チェイスが主人公。米国じゃ研究所運営にこんな苦労があることがよく分かる。
- ●「ウォーターワールド」**(1995、映画、小説版は、マックス・アラン・コリンズ、徳間書店、主人公がエラを持っている)=気候変動
- ●「マリンカラー」(1995、SUEZEN、角川コミックス)
- デザイナー志望の人魚(女性)パレッティの物語。珊瑚礁、沈船、イルカ、ウミガメ、ジンベイザメ、いるか、など海中シーンたっぷり。オキシ・ガムならぬ「オキシジェン・コンブ」が登場。酢コンブ味でとてもすっぱい。実は主人公が海中アートに使うマリンスプレーの圧縮酸素剤。舞台は南海の楽園、ディテオス環礁ベルサ島。
- ●「ヨコハマ買い出し紀行」*(1995-2003-, 芦奈野ひとし、月刊アフタヌーン(講談社)連載中、水棲人とおぼしきミサゴさんが登場)=気候変動
- ●「オーシャンガール」(1996年? TV)
- NHK教育テレビで放送されていたオーストラリア制作の海洋SFドラマ。クジラと会話できる不思議な少女ネリとオーストラリア海洋研究所(ORCA)で暮らす海洋生物学者の家族とのふれあい。ネリを狙う科学者グループの陰謀。
=>NOREO's Ocean Girl Page- ●「ACRI」(1996、映画、石井竜也監督)
- 監督は米米クラブのカールスモーキー石井。オーストラリアが舞台。人類は一度海に帰ったことがあるという「ホモ・アクアレリウス」仮説を唱えて学会から追放された佐古田教授(藤竜也)。今はオーストラリアの大学で教鞭を取りつつ、灯台の管理人として亡き妻の忘れ形見である娘と岬で暮らす。海原密(浅野忠信)は、恋人の亜久里(吉野公佳)と海に出て遭難し、2ヶ月後に自分だけが無事発見された過去を持つ。海原はその間の記憶の一切を失っていた。海原はオーストラリアで再び遭難し、1ヶ月後に漁網の中から発見されるが・・・。
海原の泳ぎはマーク・ハリスと同じく腕を体側に置いたドルフィン泳ぎ。この映画に登場する人魚は手が首長竜の前足のようなヒレになっている。- ●「人魚の歌は春風とともに」**(1996、森まどか、Moonlight Romance)
- 演劇部に所属する男子高校生。映画「ピンク・マーメイド」の主役に抜擢される。ピンク・マーメイドとは新種のドラッグだが、それを飲む主人公に遥か彼方の海に棲むイルカからの通信が届く。人魚の生まれ変わりである主人公に、ペットショップや水族館に囚われている海水魚を救出して欲しいという・・・。水族館や海の場面はあるが、人魚は登場しない。
- ●「マーメイド・ぱにっく(1)」**(1996、小泉まりえ、講談社X文庫、1・2巻?)
- 超大昔、海の底に沈んだリメインの神殿に住んでいる女性ばかりのマーメイド。そのプリンセスの真珠は、1000年に1度、15才の誕生日に人間となって地上の男性と相思相愛のキスを交わさなければいけなくなった。もし16才の誕生日までに成功しなければ、マーメイドはみんな泡の泡となり、しかもブラックパールを操る海の魔女ウインディアが海を暗黒に変えてしまう・・・。
- ●「ガラスの人魚」**(1997、宮沢由貴、小学館、FLOWER COMICS)
- 水泳部員の少女。遠泳に誘ったライバルが溺死し・・・。人魚は登場せず。
- ●「マーメノイド」**(1999、(株)エクシング、プレイステーション、RPG)=ゲーム
- ●「アトランティスを発見せよ」**(1999、クライプ・カッスラー、新潮文庫)=ダーク・ピット・シリーズ
- ●「エレクトリック・マーメイド」**(2000、桃川春日子、新書館、WINGS COMICS)
- 旧式ロボットKA-9<カラス>は、百体以上のロボットを壊して回り、自ら廃棄処分を求める。<カラス>は最新型超高性能ヒューマノイドTSU-3<つぐみ>を壊そうとして人間型に改造され、超高性能ヒューマノイドSU-7<すずめ>のパートナーを命ぜられる。<すずめ>への奴隷機能のために自分を壊すことができない<からす>。自分を救ったのが<からす>であることに気付いた<すずめ>は、<からす>に壊れてはダメだと命ずることを自ら禁じる・・・。
話すことを禁じられる人魚姫の物語がモチーフとなっている。- ●「人魚の切片」**(2000、野田麻生、角川ティーンズルビー文庫)
- 高校一年生の少女は、祖母から人魚の血を引いているため、大量の水に浸かると人魚に変身してしまう。ある日、3人の男性(同族の人魚)が血筋を絶やさないためプロポーズに現れる・・・。
人魚は絶滅に瀕していて、九州のある島に暮らしている。島には20才以下の女はおらず、高齢化が進み、子供が産まれなくなっている。女の人魚だけが真珠を持ち不思議な力を持っている。人魚の寿命は人間とたいして変わらない。人魚の血を引く女は出産すると変身しなくなる。- ●「太陽の王と月の妖獣」(2000、ヴァンダ・N・マッキンタイア作、ハヤカワ文庫SF)
- ネビュラ賞受賞の水棲人もの。1693年のヴェルサイユ宮殿が舞台。
「海の妖獣」と呼ばれ、セイレーンの歌を歌う。年に一度ある海域に集まって交尾中の妖獣たちの中から網で捕らえられる。二叉に割れた尾を持ち、髪を生やし、空気を吸い、人間そっくりだがグロテスクな手と腕があり、指には鋭く曲がった爪と水かきがあり、肌はマホガニーのようにつややかで、ガーゴイルのようにいかめしい顔の額と両頬には渦巻のような隆起があり、目は強い光を持つ美しい金色で、鼻は低くぺしゃんこで、犬歯が下唇の上にのぞいている。
- ●「アトランティス−失われた帝国」*(2001.12公開、ディズニー)=スーパー・サブマリン
- ●「New Atlantis: City Beneath The Sea」(2001、Earl E. Clark、IUniverse 2001)=人工島・海底基地
- ●「月の人魚姫」*(2001.10.1、榎木洋子、角川ビーンズ文庫)
- 500年前、惑星「セブン・シー」に第一期植民者が入植。大規模な火山活動による有毒成分を避けるため、海の民(人魚)となる。第一期植民者の200年後の第二期植民者の陸の民が入植。海底200mの大陸棚に海の宮殿都市「マカリゼイン」がある。
- ●「海賊と人魚姫」(榎木洋子)
- 成人して自らの性別を決められる日が来たら、男を選んで宇宙飛行士になることを夢見る、海王の末っ子・イル。「月の人魚姫」の続編。(yuntaさん紹介)
- ●「Fathom」(2001、米)
- =>公式サイト
=>翻訳(『アメコミくえすと』より)- ●「蒼い満月の夜眠りについた海で」(2002、NABE)
- =>蒼い満月の夜眠りについた海で (NABEさんの袋小路人情商店街の東小路出版より)
- ●「サラーキア/我が白銀のマーメイド」**(2002、永井豪、講談社ヤンマガKC、2001-2、別冊ヤングマガジン連載)
- 作者初の海洋ロボット・アクションもの。21世紀初頭、オゾン・ホールが全球を覆い、両極の氷が解けて陸の大半が水没した。地上に住めなくなった人類は、現生人類のまま海底ドーム都市で生活するものと、魚類の遺伝子を取り入れ巨大化した水棲半魚人とに分かれていった。
2071年、全海洋に勢力を拡大した水棲半魚人のデュゴン帝国は、大海殿(元の台湾沖)など各地の海底都市を滅ぼし始めた。海底都市マリ・ラメール(元の横浜沖)は、最後の切り札として戦闘用大型潜航艇−人魚型ロボット<サラーキア>(ローマ神話の海の女神)を開発。海底探査用を急遽改造したため、12才の少年少女2人しか乗り込むことができない・・・。
<サラーキア>の動力源はミューオン融合システム。ハイドロジェットエンジンと弾性推進機構(マッスルシリンダー結合組織)で推進。同型機として<アナヒータ>(ペルシア神話)、<グラ>(バビロニア神話)、<アヴァンティア>(ケルト神話)、<ティアマート>(メソポタミア神話)が登場。- ●「人魚狂時代−マーメイド・クレイズ」*(2002、香椎オルカ、秋田書店、ボニータCOMICS)
- 妻を亡くして現代医学に絶望した心臓外科医。人魚の肉は不老長寿の妙薬と、大学病院を辞めて人魚の研究に没頭している。19世紀末まで存在していた人魚は、100年にわたる人魚狩り「人魚狂時代」によって姿を消したという・・・。人魚の肉を食べると血が青くなり再生能力が以上に高くなるという。
- ●「プリンス・マーメイド」**(鬼外カルテ・其ノ九、2002、碧也ぴんく、新書館、WINGS COMICS)
- 金髪で蒼い目の男の人魚が尾鰭を脱いで、ある家族の元に現れる・・・。男だけの人魚王国「セイレーン王国」の1年は地上の12年にあたる。16才の誕生日の日から毎年1日だけ地上に出て求婚する(地上時間では12年に12日だけ)。人魚と結婚した女性は「八百比丘尼」として800年以上生きることができる。尾鰭を煮てその煮凝りでできる薔薇の香りの青い「海薔薇のゼリー」が登場。
- ●「海洋叙事詩 Merveille」(、中村浩一郎、電撃文庫)
- メディアワークスが提供する参加型WEBゲーム&オンライン小説。
=>海洋叙事詩 Merveille
- ●「人魚王子」(2003、吉原 由起、フラワーコミックス)
- =>amazon
人魚のカツオ(兼ワカメ)は雌雄同体とゆー面白い設定なのです。が、あんまし人魚らしい場面はないのでした。お話自体は読みやすくて面白くてよかったのですけど、人魚見たい人にはハズレかも。(by 乾杏子さん)
- ●「葉緑宇宙艦テラリウム 瑠璃色の水妖姫(マーメイド)」(2003、ライトノベル)
- =>bkl
これですが、イルカを素体にしたサイボーグの美青年とかは出てくるんですけど、人魚っつーのは比喩だけで出てきません。海洋関連SFものとしては面白いかなー。
ちゃんと読んでないので(ぉ)論評は差し控えますが、やっぱり人魚モノとしてはハズレと言わざるを得ませんでしょう。(by 乾杏子さん)
- ●「人魚姫のためらい」(2003、「海の都の伝説」4部作の完結、シルエット・ロマンス)
- (乾さん紹介)=>amazon
- ●「姫魚 シーボルトの人魚」(2003?、香椎オルカ、ミステリーボニータ掲載)
- 日本ヒロイン物語。「人魚狂時代−マーメイド・クレイズ−」と同じ作者。(乾さん紹介)
- ●「青い海のサシミ」(2003、西川伸司、講談社月刊少年マガジンコミックス、1-2巻)
- 「じじばばファイト!」の外伝として始まったらしい。海の民”セレ族”の一人である人魚のサシミ(本名ナギサ)は、1時間に一度は声を出さないと人間の姿になってしまう。つまり寝ている間にどいうしても人間の姿となってしまい、それが積み重なると、やがて泡となって消えてしまう。このあたりの詳しい事情は「じじばばファイト!」を読まないと分からないが、サシミはとある村長の息子よしおに惚れて、人魚の魔法使いのおばばの力を借りて人間になれるようになったが、よしおに裏切られて2年以内に人間の誰かと結婚しないと消えてしまうことになったようだ。
そのサシミは人間の社会から海に戻ったところ、海洋探査を目的とした大型潜水艦<双鯨>(玉本艦長ほか)と衝突して記憶を失ってしまう。<双鯨>に救助されたサシミは妹のツナミから、この運命を変える方法が「海竜神の神殿」という未知の場所にあることを知らされる。そこで<双鯨>のクルーたちとともに神殿を探す航海に。そこにはセレ族、トロ族、ガラ族にまつわる秘密が。海竜神オーヴァの正体は・・・。
双胴の<双鯨>がなかなかかっこいい。3万年前の超古代文明の滅亡が絡むなど意外に海洋SFしています。下半身だけ人間の姿になるアイテム”魚の目”など登場。
その他の登場人魚に、セレ族(硬骨魚系):上の姉ミサキ、人間嫌いのフライア、トロ族(軟骨魚/軟体動物系):エレイン、マーレイのレイ姉妹、ハンマーン、神官プルーニョ、巨大なイカ型のクラーケン、ガラ族(甲殻類系):巨大なエビガニ型の戦神ガラザミ、海賊船<フィッシュボーン>:キャプテン・ブルース、レダ、キー坊(キース)。
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=>鶴溜とサシミの有床村役場兼寄合所(すめらきさんのサイト)- ●「深海人魚姫」(2004、諸星大二郎、別冊モーニング連載)
- 人魚、「しんかい6500」らしき潜水調査船、ハリオムシ、コウモリダコなどが登場するらしい。
- ●「さんごの住む町」(2004, 副島一也、オンライン小説)
- 深海調査艇<あさせ>と支援母船<とおあさ>が登場するオリジナル作品。<しんかい6500>が引退して1000mまでの海底調査に従事している。いい作品です。*
=>さんごの住む町
- ●「蒼い呼び声」(2005、乾杏子、オンライン小説)
- 主人公が高校二年の深見蓮、深見康明教授と香奈枝夫妻が3才の頃引き取って育てる。同僚の那神洋子とドイツ人ライカ・ワッセルマンの息子。高山助手、同級生の千秋、謎めいた美人サキ
=>蒼い呼び声
- ●「マーメイド・ヘブン」(2005、長谷川裕一、月刊ドラゴンエイジで連載開始、富士見書房)
- 不治の病で人工冬眠を選んだ主人公、獅馬渡は、300年の眠りから目覚めた。そこは陸地の大部分が水没した常夏の世界。目覚めさせたのはキカイ化帆船”大ぼら(ビッグフィッシュ)”号に乗り組む大海賊”血染めの人魚団(ブラッディマーメイド)”の4人の少女、シェルビー・ハーヴァーライト(船長)、”オクトパス”のヤッコちゃん(格闘技専門)、”クラブ(かに)”のハザミ(キカイいじり少々)、”グランパス(しゃち)”のオビュレ(兵士)。
この世界では海中に沈む”火薬”や”エアボンベ”や”キカイ”や”スーツ”などの遺跡を発掘して利用していたが、それには人工冬眠カプセルに眠る伝説の”玉子人間”の知識に頼らざるを得なかった。シェルビーたちは”ぴゅうた”を操作できる”ぴゅうた使い”を探していたのだった。
一方、この世界を支配するヴォースも”ぴゅうた使い”を探していた。ヴォースは ”世界を変える力を持つ”7つの旧文明のひとつ”白い遺跡”に封じられていた”水宝珠(アクアオーヴ)”の作り方を一部解き明かしていた。しかしヴォースの真の狙いは世界を滅ぼすこともできる巨大な”水宝珠”を作り出すことだった・・・。- ●「すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた」(1987?, ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア、2004年ハヤカワ文庫FT)
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1987年世界幻想文学大賞を受賞。メキシコのユカタン半島の東海岸、マヤ族の文化が色濃く残る一方でリゾート化の波が押し寄せているキンタナ・ロー州が舞台。以下の3編から成る。いずれも現地に長期滞在している米国人の老人(漂着物収集家、物書き、少動物の行動心理学の専門家?、ダイビングを嗜む)を一人称として書かれている。
・「リリオスの浜に流れついたもの」:バハロス岬から50キロの灼熱の道のりを歩いてきた米国人の若者。デイモンでプールの設計をしている。その思い出話。北の岬、リリオスの海岸、完全な凪ぎ、満月の夜、マストに縛り付けられた女性が漂着しているところを助ける。しかしその人は美しい声と美しい顔の若い男性だった・・・。
・「水上スキーで永遠をめざした若者」:友人のドン・マヌエル船長の思い出話。エビ捕り漁船<アンヘリケ号>の船長。アウドマーロ・コーという純血マヤ族の優秀なダイバー。水上スキーでコスメル島から本土までの横断に挑戦する・・・。
・「デッド・リーフの彼方」:「私」より何歳か若いブリティッシュ・ホンジュラス/ベリーズ人の白人男性の4年前の思い出話。死滅したサンゴ礁”デッド・リーフ”には潮流によって大量のごみが集積していた・・・。
- ●「私家版魚類図譜」(初出:別冊モーニング2004-06、諸星 大二郎、講談社、KCDX MORNING、2007.3)
- 第1尾「深海人魚姫」/第6尾「深海に戻る」
人魚姫の物語。男女とも上半身が人、下半身が魚だが、尾びれは垂直である。考えたら水平だと海棲哺乳類となり、鱗とは矛盾するので妥当な設定である。彼ら/彼女らはチューブワームが群生する熱水活動域に棲むが、中層にある酸素極小層に阻まれて、海面に向かうことができない。
ところがある日、ある若い人魚が熱水活動域に潜航してきた潜水艇の搭乗員を覗き窓ごしに見て、男が大きな魚に飲み込まれたと思う。そうではないことを仲間から教えられるが、それ以来、海上への憧れが募っていく。
ついに海上に向けて旅立ち、酸素極小層をコウモリダコの助けでかろうじて乗り越え、あともう一息のところで魚の大群に取り囲まれてきを失う。そこに深海から浮上してきた潜水艇が。その時、奇跡が起こる・・・・。後編は記憶をなくした少女が深海生物学者の養女”まりん”として育てられ、やがて潜水船女性パイロットに・・・。
多くの深海生物が登場する。ジャイアント・チューブワーム(ハオリムシ)、ユメナマコ、ユノハナガニ、シンカイコシオリエビ、ゲンゲの仲間、カグラザメ(登場せず)、チョウチンアンコウ、ヌタウナギ、地獄の吸血イカ/コウモリダコ、ダイオウイカ、マッコウクジラ、ソコボウズ、イトヒキイワシ、クシクラゲ(絵)、カブトクラゲ(絵)、カノコケムシクラゲ(絵)、ヒゲクラゲの仲間?(絵)、オウムガイ(絵)、リュウグウノツカイ、ウミユリ、ミズダコ、ソコダラ
米ケルヴィン号(アルヴィン号型)、6千m級「まりん」/母船「かいぼん」第2尾「鮫人」
涙が真珠になるという鮫人を皇帝陛下に献上するため第3尾「魚が来た」
地底都市第4尾「魚の学校」
口内保育するアジアアロワナ、カレイ、マグロ第5尾「魚の夢を見る男」
アノマロカリス、アランダスピス、ユーステノプテロン、イクチオステガ第7尾「ネタウナギ」 ヌタウナギ、チョウチンアンコウ、ナガヅエエソ(三脚魚)、オオグチボヤ、深海ギボシムシ
- ●「海の人」(1巻で完結。越智善彦、マジキューコミックス、2006.8)
- ノーチラス号風レトロモダンな潜水艦「ニシキ」と円盤型潜水艇「ワタリ」(マニピュレータ2本)で沈船の財宝を回収している。時代は日本では幕府と官軍が内戦している時代。
ヒロインは銀の髪、赤い目の美国(お頭)。副長エヴァ・ビクトール、人魚を収集する博物学者ギュスターブ・キュヴィレ、浦島海人。ミスター・ロズウェル、博物館職員マチルダ・トンプソン、錬金術師ネモ、紅嬢、海中要塞アトランティス
- ●「甲殻機神ヤドカリくん」(1996初出、小野敏洋、ブッキング、2006.7)
- 2005年、海から来た怪しげな二人組みが、毎晩、大量のオデンを買い漁るという怪事件が。殻田巧(コオ)たちは、じっちゃん殻田源五郎の造った水陸両用ロボット<エビス丸>に乗って犯人探しをする。ところが、お隣で幼馴染のフッコがタコの一群にさらわれ、それを追跡するコウとエビス丸は、海底で古代遺跡を発見。
それはサメ型水棲人類ピストリク・イーレたちの深海帝国エヌマ=エリシュだった。水棲人類が開発した対人間最終兵器エンキドゥがコウたちを攻撃するが、エンキドゥとエビス丸が深海帝国の心臓部である時間反応炉ヌディンムドに誤って落ち込んでしまう。
その結果、2つが融合進化した新しい生命体が誕生してしまった。それはなぜかコウたちを助ける。深海帝国を脱出したコウたちは進化したエビス丸を「ヤドカリくん」(ヤっくん)と名づける。ヤっくんのカラはじっちゃんの発明したシェルテクターで飛行機や潜水艇などに変化可能。
さて、その先もいろいろ謎があって、ヤドカリくんの中にはなぜかバビロニア創世神話に出てくる天命の書版タブレットがある。のちに火星極秘ミッションでも同じ物が発見されている。始祖神アスプ(魚人タイプ)、創世神ティアマート(人魚タイプ)も登場する。古代遺跡も実は・・・・。
- ●「せんすいかん その1」(2006.7、水城正太郎、ホビージャパン、HJ文庫)
- ・園川さより:担任男性教師。先読みの天才。
・有島かじか:カリスマ性で他人を操る天才
・高沢すずみ:演技の天才。男同士の禁断の愛を描く漫画オタク
・壮めだか:地平線と空の間にあるインターゾーンのお姫様。だが誰も信じない。
・初芝こち:幽霊の天才
・愛好しいら:一升瓶をスポ−ツドリンクとして手放さない。
=>マーメイド祭り
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