大文字
五山の送り火の炎が揺らめき、暑かった京の夏が一息つきます。
「カーン,カーン」8月7日頃から、精霊を迎える鐘が鳴り、
東は東山松原「六道珍皇寺」、西は千本の「閻魔堂」(えんまどう)に、
それぞれ故人の精霊を迎えに沢山の人が詣でる。
京都の人は「お精霊(しょうらい)さん」と呼び、
家にお迎えします。
13日は白玉だんご、
14日は ちらしずし、ぼたもち
15日は白蒸しのおこわを大きな蓮の葉にのせ
仏壇にお供えします。
16日・・・亡き人の魂が再びあの世へ帰っていくのを
まず、家々の門口で火を焚き清め送り出す。
それから、東へ,西へ
京都を囲む五山の送り火が順々に点火されます。
午後8時、銀閣寺の奥山、如意が岳「大」の字が点火される。
「大文字」・・・午後8時点火
「妙法」・・・午後8時10分点火
「船形」・・・午後8時15分点火
「左大文字」・・・午後8時15分点火
「鳥居形」・・・午後8時20分点火
&&&&&&&&&&&良く見えるところ&&&&&&&&&
船岡山公園(無料)・・・鳥居形をのぞく全ての送り火
将軍塚公園(無料)・・・「大文字」「妙法」をのぞく送り火
鴨川土手・・・「大文字」が良く見える、上流は「船形」
西大路通り・・・「左大文字」が良く見える
北山通り・高野橋付近・・・「妙法」が良く見える
「大文字ミニ知識」
★火床の井桁
井桁は樹齢40年から50年の松(松割り)を使って組み上げ、すき間には丹念に松葉を埋め込みます。配分される松割りの数は火床の位置、年度によって異なると聞いています。通常は3,4束、50本前後の松割りを用いるそうどす。護摩木は点火後に投入します。井桁の高さは約1.3mで、点火後の炎は数メートルに達し、京の町のどこからもその火が見えるようになっています。遅くとも点火2時間前には組み上げて、最終検査に臨み、20時の点火を待ちます。
★「大の字」の形
大の字形は火床75基で構成されています。字形の中心部を特に金尾(かなわ)と呼んで、4基の火床からなっています。字形の頂点も字頭(じがしら)と呼ばれて、2基の火床で構成されています。火床はひし形に削った大谷石で、土中に埋め込まれています。地表部分は縦90cm・横15cm・高さ20cm程度で、対にして利用します。
★消し炭
かつては燃え切った松割りの消炭を粉末状に砕き、病封じとして服用する習慣がありました。現在は家庭の魔除け・厄除けとして利用されています。銀閣寺界隈の旧家の軒先には、半紙で包んだ消し炭を吊るしてあるのを見かける事ができます。