平成20年度 中野区立谷戸小学校教育課程

 

1.教育目標

(1) 学校の教育目標

人間尊重の精神を基調にして、自ら考え、正しく判断し、価値ある行動ができる児童の育成を目指して,次の教育目標のもとに教育を推進する。

○考える子ども

○思いやりのある子ども

○たくましい子ども

(2) 学校の教育目標を達成するための基本方針

本校の特色として、次のような学校像を掲げる。

「地域の風が薫る学校 地域の風が行き交う学校」

本校は,諸機関が各々十分な教育力を有する地域に位置する。学校に積極的に協力しようとする地域の人材も多い。これを受け、以下に述べる教育活動を推進する。

○地域とともに児童の生きる力をはぐくむ教育の推進

・中野区「特色ある学校づくり」重点校としてライフスキルに関する学習を家庭・地域と連携して進める中で,児童のコミュニケーション能力を高めるとともに,自らの生活を振り返り,将来の生き方についての希望をもたせる。

・昨年度に引き続きエイズ教育(性教育)を地域とともに進める中で、心身の発達や健康についての知識を正しく理解させるとともに,偏見や差別をなくし,一人一人の人権を大切にする態度を育てる。

・学習内容の確実な定着を図るため,地域から学習ボランティアを募り、個別指導等を行う。同時に,「基礎・基本の時間」学習計画を再検討し,児童に基本的学習事項がより一層定着するよう図る。

・専門的知識を有する人材をゲストティーチャーとして招き、児童の学習内容に対する興味・関心の喚起や知識理解の一層の深化を図る。

・地域にある福祉施設との交流など多くの人々との触れ合いを通して、他の人の心情に共感し、自他を思いやる心や規範意識を養う。

○郷土に対する誇り・愛情をはぐくむ教育の推進

・地域教材の開発に積極的に取り組み、教育活動全体において児童が郷土愛をもてる授業を展開する。

・地域の環境についての探求学習を通し、環境保全に対する心情・態度を養う。

・積極的に地域に出かけ、体験的活動などを通し、児童が地域の発展のために尽力している人々の心情に共感できるようにする。

○児童が安心して生き生きと活動できる地域・学校づくりの推進

・「谷戸小地域安全協議会」を中心として,地域・関係機関との密接な連携のもと,積極的にセーフティ教室等に取り組み,児童の自分自身の安全を守ろうとする心情・態度を養う。

・学校評議員会やPTA、「おやじの会」等の会合で児童を取り巻く諾問題を取り上げ、地域をあげて児童の安全に配慮していけるように働きかける。

・地域と連携した「あいさつ運動」を継続する中で、地域住民と児童が互いに知り合いである関係を構築し、数多くの目で児童の健全育成を図っていく。

・毎月の避難訓練において児童一人一人に自分の身は自分で守るということを繰り返し徹底するとともに、地域と連携しながら学校避難所としての機能を充実させ、災害に強い地域・学校づくりを進める。

 

2.指導の重点

(1) 各教科、道徳,特別活動、総合的な学習の時間

ア 各教科

○学習内容の確実な定着を図るため、地域の人材による学習ボランティアを積極的に活用するなど、一人一人の個性や能力に応じた指導を進めるとともに、適正な評価を行う。

○中野区学力調査及び本校の外部評価の結果、課題として浮かび上がった「基礎的学カのより着実な定着」の改善を図るため、朝の時間帯に設定している「基礎・基本の時間」の学習指導計画を再検討し、年間を通して継続的にドリル学習等の指導に取り組む。

○特別な支援を必要とする児童の学力を保障するため、都立梅ケ丘病院などの医療機関と積極的に連携し、個々に応じた指導を進めていく。

○児童一人一人に調べることや学ぶことの楽しさに気付かせながら、自ら課題の解決の仕方を考え、実践しようとする態度・能力を育むため、特に生活科や社会科において地域と連携した体験的な学習や問題解決的な学習を推進する。

○児童の興味・関心を高め、課題別指導など個に応じた指導の充実を図るため、第3〜6学年の理科ではティームティーチングによる授業を実施する。

○コミュニケーション能力など生活していくうえで必要な各種技能を習得させるため、低学年では,特に生活科においてライフスキルに関する学習を地域とともに進める。

○心身の発達やエイズに関する正しい知識を習得させるとともに、人権を大切にしようとする態度を育てるため、地域とともにエイズ教育(性教育)を進める。

○児童の体力・運動能力の向上を図るため、体育の学習と関連させながら全校を挙げて基本の運動、なわとび、持久走などの指導に取り組む。

イ 道徳

○自他の生命を大切にする心情を養うため、道徳の時間をはじめ、理科や生活科、体育(保健領域)など、学佼の教育活動全体を通して,児童が生命のかけがえのなさに気付くような学習を計画的に行う。

○郷土を大切にする心をもたせ、互いに信頼し助け合って生活していこうとする態度を育てるため、道徳の時間並びに学校の教育活動全体を通して地域の人材を積極的に招き、さまざまな生き方に児童が直接触れ合えるようにすると同時に、多くの人々との親密な関係を築くようにする。

○自らより良く生きていこうとする道徳的実践力を高めるため、道徳の時間にライフスキルの手法を導入し、児童が課題を具体的に考え、行動できるようにする。

ウ 特別活動

○個性の伸長を図ると同時に、集団の一員としての自覚や連帯感を深めるため、児童の自発的・自治的な実践活動を尊重した「ワイワイ谷戸っ子集会」などの学校行事を行う。

○地域の環境美化に主体的にかかわる態度を育てるため、草花の栽培や清掃活動等のボランティア活動を行う。

○活動内容の充実を図るため、クラブ活動に専門的知識・技能をもつ地域の人材の協力を得る。

エ 総合的な学習の時間

○第3学年の主な活動内容は、「めざせ!まちの谷戸博士」(町の施設を調べよう,町の中の世界をさがそう、町の昔をさがそう)である。これは郷土に対する誇りと愛情を持たせるため、身近な自然や人々と実際に接したり、地域の施設などを具体的に観察したりする活動である。

○第4学年の主な活動内容は、「ウォーターウォッチング」「ワールドウォッチング」「手話や点字で伝え合おう」である。このうち「手話や点字で伝え合おう」とは、ノーマライゼーションについて考えられるようにするため、地域にある障害者施設の方をはじめ、障害のある人と触れ合ったり、手話などを学んだりする活動である。

○第5学年の主な活動内容は、「日本と世界を比べよう」「自然と生きる軽井沢」「みつめよういのち」である。このうち「みつめよういのち」とは、生命のかけがえの無さについて気付かせるため、地域の保健所職員や地域在住の助産師などを招き、人間が誕生・成長する様子について追究する活動である。

○第6学年の主な活動内容は、「地球にやさしいくらし方」「ズームイン軽井渕」「マイタウン中野」である。このうち「地球にやさしいくらし方」とは、自分の生活を見つめることができるようにするため地域や地球の環境について自己の課題を追究する活動である。

○国際杜会に対する視野を広めるため、第3〜6学年で「英語に親しむ時間」各学年10時間を設定し、ゲストティーチャーを招いて、英会語を楽しんだり、歌を歌ったりゲームをしたりする活動を行う。

○国際社会に生きる日本人としての基礎的な資質を養うため、中国湖南省叡哲希望小学校との姉妹校交流を活用したさまざまな活動を第3〜6学年で行う。

○コミュニケーション能力など生活していくうえで必要な各種技能を習得させるため、ライフスキルに関する学習を地域とともに進める。

(2) 生活指導・進路指導

ア 生活指導

○基本的な生活習慣の定着、規範意識の高揚、自己抑制能力の育成等のため、生活指導部を中心に「谷戸っ子の約束」の再確認や生活指導朝会(毎週末)の充実を図り、学校の教育活動全体を通して全教職員が生活指導に敢り組んでいく体制を強化する。

○児童一人一人の心の内面をより正しく理解するため、日頃から養護教諭や「心の教室相談員」を中心とした教育相談体制を充実させるとともに、毎回の職員会議で「児童理解の時間」を確保して、全教職員が校内の全児童を理解し、同一歩調で指導できるようにする。

○児童の健全育成を図るため、保護者・地域との連携を密にして、いじめや不登校等の早期発見・早期対応に努める。

○食習慣の改善や食文化の理解などを図るため、食育を推進する。特に交流給食を年4回実施し、楽しい雰囲気の中で児童一人一人に「食」について考えさせる。

イ 進路指導

○児童が発達段階に応じた望ましい勤労観・職業観をもちながら自己実現を図り、生涯にわたってよりよく生きるカをはぐくむため、全学年にわたってライフスキルに関する学習を展開する。この中で意志決定スキルや行動選択スキルを高めるとともに、委員会活動など自分の選択した仕事には最後まで責任をもって取り組めるようにする。

 

3.特色ある教育活動

「地域の風が薫る学校 地域の風が行き交う学校」の具体的教育活動として以下の8点を挙げる。

基本方針(1) 地域と共に児童の生きる力をはぐくむ教育

○地域の人材による学習ボランテイア…朝読書の読み聞かせ、個別学習指導

○地域の諸機関との連携による学習……ライフスキルに関する学習

基本方針(2) 郷土に対する誇り・愛情をはぐくむ教育活動

○愛校心を育てる活動…………鼓笛演奏、学年を超えた異年齢集団活動(集会)

○地域愛を育てる活動…………ワイワイ谷戸っ子集会

○異文化を理解する活動…英語などに親しむ活動

基本方釧(3) 児童が安心して生き生きと生活できる地域・学校づくりの活動

○開かれた学校づくり…………学校掲示板の活用、地域の団体や関係機関との協力

○谷戸小地域安全協議会………地域全体での児童の安全確保の取り組み

○食育の推進……………………安全で豊かな給食、保護者や地域への啓発活動

 

4.学年別授業日数及び授業時数の配当

(1) 年間授業日数配当表

 

 

10

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合計

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17

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15

201

 

○第6学年の合計目数が1日少ないのは,卒業式が修了式の前にあるため。

O開校記念日は5月6日(火)である。

 

 (2) 各教科,道徳,特別活動,総合的な学習の時間の年間授業配当表(省略)

  ア 単位時間

   ○1単位時間は45分を基本とするが,1・2校時と3・4校時の間はノーチャイムとし,児童の実態や学習内容に応じて,15分,30分等の弾力的な運用ができるようにする。

   ○第1・2学年は,年間を通した時間割,第3〜6学年は学期ごとに時間割を作成する。実施授業時数に差が生じた場合は,学級担任が時間割を調整しながら進める。

   ○火・水・金曜日の朝8時30分から45分までの15分間を基礎的・基本的な内容の定着の時間とし,授業時数としてカウントする。

  イ 総合的な学習の時間

   ○各学年とも毎週3時間配当したが,児童の実態や学習内容によって,弾力的に運用する。

  ウ 特別活動

   ○クラブ活動は,授業時数外の時間として,毎月1回水曜日の13:24〜14:10に,第4〜6学年を対象に合計10回実施する。

   ○各クラブとも2名の教員とゲストティーチャーが指導に当たる。

  エ 道徳

   ○2月19日(月)に,道徳授業地区公開講座を実施し,全学級が道徳の授業公開を行う。

  オ その他

   ○第3〜6学年の理科では,ティームティーチングによる授業を実施し,児童の興味・関心を高め,個に応じた指導の充実を図る。

   ○夏季休業中に「谷戸サマースクール」を実施し,参加を希望する児童一人一人の習熟度に応じた学習を,複数の教員のティームティーチングで指導する。