平成21年度 中野区立谷戸小学校教育課程

 

1.教育目標

(1) 学校の教育目標

人間尊重の精神を基調にして、自ら考え、正しく判断し、価値ある行動ができる児童の育成を目指して,次の教育目標のもとに教育を推進する。

○考える子ども

◎思いやりのある子ども

○たくましい子ども

(2) 学校の教育目標を達成するための基本方針
   本校の保護者・地域のなかに、積極的に学校の教育活動に協力を惜しまない人が多い。これら家庭・地域と連携を図
  り心身共に健やかで規範意識の高い児童の育成を目指す。

 @生命を大切にする教育の推進

・家庭・地域と連携してライフスキル教育を推進し、児童のコミュニケーション能力を高めると共に、自他の存在を認識し、互いに認め合い、思いやる精神や、互いの生命や人権を尊重し合う態度の伸長を図る。

・道徳教育や総合的な学習の時間、保健学習などを通し、命の大切さや生きることのすばらしさを認識させると共に、
心身の健康を養う態度の育成を図る。

・「谷戸小地域安全協議会」や地域・関係諸機関との連携のもとに安全教育を推進し、安全の関心を高めると共に、「安全マップづくり」や「交通安全教室」などを通し、安全に生活する能力や態度を育て、自分の身は自分で守るという意識を持たせる。

 A郷土やそこに住む人々への誇りと愛情をはぐくむ教育の推進

・家庭・地域の協力の下、地域教材の開発に積極的に取り組むと共に、地域に住む人々にも目を向け、自分も地域の一員であることの自覚を育てると共に、地域の人々への感謝の気持ちと地域への愛着心を養う。

 ・地域の環境について調べる学習を通し、発展的に日本全体から地球全体までの環境に学習対象を広げ、自然や資
   源の有限性などについても学ぶことで、環境を守り、環境に優しい生き方を考え、実践する態度を養う。

・地域と連携した「あいさつ運動」の取り組みを通し、地域住民と児童とが互いに顔見知りとなる関係を構築するなかで、社会への参加意識や義務を果たそうとする態度を育て、健全育成を図る。

 B児童の生きる力を育む教育の推進

・理科TT、地域の学習ボランティア、学力向上・体力向上アシスタント、少人数加配講師の活用により、個に応じたきめの細かい指導を充実させ、基礎的・基本的な内容の確実な定着を図る。

・学校行事に「杉の子作業所」や「うらら会(老人クラブ)」等などの地域住民に参加を呼びかけ、様々な人々とのふれ合いの場を広げる。これらのふれ合いを通し、偏見や差物をなくすと共に、自他を思いやる心を養い、相手を
敬い節度を持って対応できる態度を養う。
・「早寝、早起き、朝ご飯運動や」「食育教育」を通し、児童の健康増進に努めるとともに、「ヘルシー体操」や 「マラソンタイム」を通し、健康の維持や気力や持続力のもととなる体力の向上を図る。

・家庭・地域・関係諸機関や巡回相談員との連携・協力のもとに、児童一人ひとりの状況に応じた個別支援を推進しそれぞれが自分の持つ力を発揮できるよう指導・援助を行う。

 

2.指導の重点

(1) 各教科、道徳,特別活動、総合的な学習の時間

ア 各教科

○児童の確かな学力の向上のために、文部科学省、東京都並びに中野区の学力調査、及び本校外部評価の結果に基づいた学力向上プランを作成し、新しい学習指導要領への段階的な移行と共に、個に応じた指導の充実、指導の評価の一体化が図られる授業改善を行う。

○基礎的学カのより着実な定着を図るため、少人数指導講師、学力向上アシスタントや地域の人材による学習ボランティアなどを積極的に活用し、一人ひとりの個性や能力に応じたきめ細かな指導を展開する。

○新しく始まる外国語活動に対応するために、移行初年度の21年度では第5学年、第6学年で年間35時間程度を目標に担任やALT、学習ボランティアによる授業を実施する。
○個に応じた指導の充実を図るため、第3から6学年の理科ではTTによる授業を実施し、第2から5学年までの算数では少人数授業を行い、児童の興味・関心を高め、基礎的・基本的学力の充実はもとより、課題学習や発展的学習に取り組む。
○特別な支援を必要とする児童の学力を保障し、生きる力を育むために、個別指導計画やアセスメントシートを作成しコーディネーターを中心に、巡回相談員や関係諸機関と積極的に連携を図り、個に応じた指導を進める。

○心身の発達や保健に関する正しい知識を習得させるとともに、人権を大切にしようとする態度を育てるために、地域とともに健康教育を進める。

○児童の体力・運動能力の向上、健康の増進を図るため、体力向上プログラムを実施し、体育の学習ではもちろんのこと普段の学校生活の中でも、「ヘルシー体操」や基本となる運動、縄跳び、持久走の指導に取り組む。また、第6学年では夏の岩井海岸での「遠泳全員完泳」を目標に水泳指導に取り組む。

イ 道徳

○思いやりの心を持ち、自他の生命を大切にする心情を養うため、道徳教育の全体計画に基づいて、道徳の時間を始め理科や生活科、体育(保健領域)など、学佼の教育活動全体を通して児童が生命のかけがえのなさに気付けるような学習を計画的に行う。
○ライフスキル学習の手法を道徳の時間でも取り入れ、自他の大切さや相手を思いやる心、自分で判断し行動できる力、相手を大切にしたコミュニケーション能力の育成などに取り組む。

○郷土を大切にする心をもたせ、互いに信頼し助け合う態度を育てるため、道徳の時間や学校の教育活動全体を通し、地域の人材を積極的に招いて、さまざまな生き方に児童が直接触れ合えるようにすると同時に、多くの人々との親密な関係を築くようにする。

○自らより良く生きていこうとする道徳的実践力を高めるため、各学年で指導の重点を設定し道徳の時間の年間指導計画に基づき、意図的・計画的に指導をする。

ウ 特別活動

○コミュニケーション能力など生活していくうえで必要な各種技能を習得させるため、学級活動の内容(2)ではライフスキルに関する学習を進める。
○個性の伸長を図ると同時に、集団の一員としての自覚や連帯感を深めるため、道徳や総合的な学習の時間との関連を図りながら、児童の自発的・自治的な実践活動を尊重した「ワイワイ谷戸っ子集会」などの活動を行う。

○活動内容の充実を図るため、クラブ活動に専門的知識・技能をもつ地域の人材の協力を得る。
○体験学習をとおして、児童と人とのかかわりを豊かにするために、地域の保育園、中学校、障害者福祉施設、高齢者グループとの交流活動を実施する。

エ 総合的な学習の時間
    ○一人ひとりの児童が人、自然、社会と進んでかかわり合い、自分にあった課題を見つけ、主体的に追求し、結果
    を自分なりの方法でわかりやすく伝えることができるようにするために、総合的な学習の時間(名称「谷戸っ子タ
    イム」)の全体計画に基づき、指導と評価の観点を明確にし、指導を計画的に行う。
       ○第3学年の主な活動内容は、「まちの谷戸博士」(町の施設を調べよう,町の中のやさしさをさがそう)「町の
    安全を守ろう」(地域安全マップ作り)である。「町の谷戸博士」は郷土に対する誇りと愛情を持たせるため、身
    近な自然や人々と実際に接したり、地域の施設などを具体的に観察したりする活動である。

○第4学年の主な活動内容は、「ウォーターウォッチング」「オールドウォッチング」「ワールドウォッチング」である。「オールドウォッチング」とは、地域の文化や伝統、芸能について調べたり、地域の方から話しを聞いたりしながら、現在のくらしとのかかわりで昔のことを追求する活動である。

○第5学年の主な活動内容は、「日本と世界を比べよう」「自然と生きる常葉」「みつめよういのち」である。このうち「みつめよういのち」とは、生命のかけがえの無さについて気付かせるため、学校医や地域の保健福祉センター保健師、地域在住の助産師などを招き、人間が誕生・成長する様子について追究する活動である。

○第6学年の主な活動内容は、「地球にやさしいくらし方」「ズームイン常葉」「マイタウン中野」である。このうち「地球にやさしいくらし方」とは、自分の生活を見つめることができるようにするため、地域や地球の環境について自己の課題を追究する活動である。

○国際杜会に対する視野を広めるため、第3〜4学年で「英語に親しむ時間」各学年10時間を設定し、ゲストティーチャーを招いて、英会語を楽しんだり、歌を歌ったりゲームをしたりする活動を行う。また、国際社会に生きる日本人としての基礎的な資質を養うため、中国湖南省叡哲希望小学校との姉妹校交流を活用したさまざまな活動を行う。

○コミュニケーション能力と問題解決能力を高めるために、ライフスキルに関する学習内容を取り入れ、総合的な学習の時間の充実を図る。

(2) 生活指導・進路指導

ア 生活指導

○基本的な生活習慣の定着(早寝、早起き、朝ご飯運動等)、規範意識の定着、自己抑制能力の育成等のため、生活指導部を中心に「谷戸っ子の約束」の再確認や生活指導朝会(毎週末)の充実を図り、学校の教育活動全体を通して全教職員が情報の共有化を図りながら生活指導に取り組んでいく。

○児童一人一人の心の内面をより正しく理解するため、日頃から養護教諭(特別支援コーディネーター)や「心の教室相談員」「巡回相談員」を中心とした教育相談体制を充実させるとともに、毎回の職員会議で「児童理解の時間」を確保して、いじめや不登校等の早期発見・早期対応に努める。

○危機管理計画に基づき、校内の安全管理体制を確立するとともに、毎月の避難訓練において児童一人ひとりに自分の身は自分で守るということを繰り返し、徹底しながら様々な機会を活用し、安全教育を進める。

○地域・関係諸機関との密接な連携のもと、不審者侵入時の緊急対応やネットに潜む危険性、薬物乱用防止、万引き防
止など積極的にセーフティー教室等に取り組み、児童が自分自身の安全を守ろうとする態度を養う。
○食習慣の改善や食文化の理解などを図るため、食育を推進する。特に食材の産地の人を招きお話を伺ったり、交流給食を年2回実施し、楽しい雰囲気の中で児童一人一人に「食」について考えさせる。
○お弁当・バイキング・誕生日給食、毎日の給食委員会の給食放送、給食だよりなど、児童自身に食について考える機会を設け健康と食、生活と食、伝統行事と食、会食を通したマナーの育成などの啓発活動を通し、食育に取り組む。

イ 進路指導

○児童一人一人の考え、夢、希望などを生かし、児童の発達段階に応じた望ましい勤労観・職業観を育成し、自己実現を図らせるために全学年にわたって人間関係形成能力や意思決定能力を高めることを中心とするライフスキル学習を含めた指導を道徳、学級活動、総合的な学習の時間等で展開する。
○地域を素材とした学習の中で、そこに働く人たちとの交流を通して、働くことの喜びや自分たちの生活との関連に気づかせ、仕事の意義や重要 性を理解させる。

 

3.特色ある教育活動

基本方針@ 地域と共に児童の生きる力をはぐくむ教育

 ○地域の人材による学習ボランテイア:朝読書の読み聞かせ、個別学習指導

 ○地域の諸機関との連携による学習:ライフスキルに関する学習
  ○地域の外部講師の招聘:地域安全マップ作成、環境緑化運動
  ○地域にある福祉施設等との交流:第一杉の子作業所、宮園保育園、うらら会
  ○学習環境の整備:地域ボランティア
 基本方針A 郷土に対する誇り・愛情をはぐくむ教育活動

 ○愛校心を育てる活動:鼓笛演奏、学年を超えた異年齢集団活動(集会)
    ○地域愛を育てる活動:ワイワイ谷戸っ子集会、花の種や苗の贈呈(ボランティア)
    ○異文化を理解する活動:英語などに親しむ活動、中国小学校との姉妹校活動

基本方釧B 児童が安心して生き生きと生活できる地域・学校づくりの活動
    ○開かれた学校づくり:学校掲示板の活用、地域の団体や関係機関との協力、地域と連携した「あいさつ運動」
    ○谷戸小地域安全協議会:地域全体での児童の安全確保の取り組み、町会やPTA、「おやじの会」との連携
  ○健康教育の推進:命を大切にする教育(学校医・保健所との連携)
  ○食育の推進:安全で豊かな給食、保護者や地域への啓発活動、産地との交流

 

4.学年別授業日数及び授業時数の配当

(1) 年間授業日数配当表

 

 

10

11

12

合計

18

19

21

13

19

19

19

18

15

19

18

200

18

19

21

13

19

19

19

18

15

19

18

200

18

19

21

13

19

19

19

18

15

19

18

200

18

19

21

13

19

19

19

18

15

19

18

200

18

19

21

13

19

19

19

18

15

19

18

200

18

19

21

13

19

19

19

18

15

19

17

199

 
      ○6学年は、卒業式翌日の修了式には出席しないので、授業時数が1日少ない。
      ○秋季休業日は10月10日から10月13日
    ○開校記念日は5月6日

 

 (2) 各教科,道徳,特別活動,総合的な学習の時間の年間授業配当表(省略)

   ア 単位時間

     ○1単位時間は、年間を通して45分とする。1・2校時と3・4校時の間はノーチャイムとする。

     ○第3〜6学年の国語では、毛筆を使用する書写の指導で年間30時間程度の授業時数を確保する。

   ○第3・4学年の体育(保健領域)では、2学年で8時間程度、第5・6学年では2学年で16時間程度の保健の授業時間を確保する。
○第1・2学年は、前期、後期ごとの時間割、第3〜6学年は年間を3回に区切って時間割を作成し、実施授業日数と配当授業時数に差が生じないようにする。

イ 総合的な学習の時間

   3年 4年 5年 6年
  国際理解 英語に親しむ 英語に親しむ
ワールドウォッチング
日本と世界を比べよう
  環境地域   
町の谷戸博士
町の安全を守ろう
ウォーターウォッチング
オールドウォッチング
自然と生きる常葉 ズームイン常葉
地球にやさしいくらし方
  福 祉 町の谷戸博士 見つめよういのち マイタウン中野
  情 報 コンピューターに親しむ時間 コンピューター親しむ時間 コンピューターに親しむ時間
  ライフスキル 上手なあいさつ 友達の良い
ところ見つけよう 話しを聞こ
う こうしたらどうなる
友達の良いところを見つけよう
自分を好きになろう よく考え
て伝えよう よく考えて行動し
よう
友達と仲良くするためには
自分を見つめよう よく考
えて伝えよう
その時あなたは
いろいろな人と会話をしよう
なりたい自分になるために


ウ 外国語活動
○第5学年、6学年において、担任またはALTを活用して年間30時間英語の授業を実施する。
○学年ごとの目標を設定し、2学年を通して外国語活動の目標に達するように実施計画を作成する。
エ 特別活動

       ○クラブ活動は,授業時数外の時間として、木曜日の6校時2:40〜3:25に,第4〜6学年を対象に合計11回実施する。

    ○委員会活動、代表委員会活動を通して、縦割り班活動、集会活動を活発なものにし、児童活動を充実させる。

   オ 道徳
○2月15日(月)に、道徳授業地区公開講座を実施し,全学級が道徳の授業公開、講演会、意見交換会を行い課題に対して保護者、地域の方との共通理解を深める。また、毎週の道徳の時間を充実させ、学習指導要領に示されている内容項目を計画的に指導する。35時間以上の授業時間を確保する。

      カ その他

      ○第3〜6学年の理科では,ティームティーチングによる授業を実施し、個に応じた指導の充実を図り、児童の興味関心を高める。

      ○夏季休業中に「谷戸サマースクール」を実施し,参加を希望する児童一人ひとりの習熟度に応じた学習を、複数の教員のティームティーチングや、地域のボランティアで指導する。