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2009年11月号

     後期の学校生活と子どもたち

                                校長  棚田 政治


 10月14日から後期の学校生活が始まりました。わずか3週間ですが、学級では係の仕事を決めたり、席がえをしたりと新たな雰囲気づくりも行ってきました。また、学校の仕事を請け負う委員会活動も新たな委員長さんを選出し、どの子も目標をもって後期の学校生活が動き始めました。今回の学校だよりでは、スムーズな子どもたちの生活を築こうと努めている学校の取り組みの一部をご紹介いたします。また、11月4日(水)は、学校公開日(セイフティ教室を含む)が予定されています。新たな目標に向けて活動に励む子どもたちの様子をご覧下さい。
後期始業式
 夏休み以降、インフルエンザ対策の一つとして、毎週月曜日は登校時に学級ごとに教室で健康観察を担任が行います。その後、職員室で職員室で欠席や検温状況を報告しています。従って、これまで月曜に行われてきた全校朝会は、火曜日に校庭か放送朝会で行っています。
 後期の始業式は天候にも恵まれ、久しぶりに校庭で行うことができました。6年生の鼓笛演奏も久しぶりです。でも、残念なことに校歌斉唱は大きな声が出ません。こんなところにも、インフルエンザの余波が見られました。
第九中学校との連携教育
 小中の連携を深めて「中1ギャップ」を克服できればと考え、連携教育を推進しています。今回は、第九中学校の数学の先生と英語の先生や中学校のALTの先生の協力を得て、6年生の各クラス2時間の「出前授業」を行いました。
 6年生の子どもたちは、緊張気味でした。だからこそ、中学生になることへの意識や自覚ももてたように感じます。
子どもたちに期待している目標
 6年生だけでなくどの学年にも、次へのステップを踏み出せるように学校生活の目標をもって欲しいと呼びかけました。

1年生の目標 自分一人でできることを増やそう
2年生の目標 友だちとかかわる活動を増やそう
3年生の目標 役割意識や自覚した行動を増やそう
4年生の目標 責任をもって行える行動や経験を増やそう
5年生の目標 担った役割や責任に応える活動を増やそう
6年生の目標 自信をもって進路を選択し、自分を見つめる時間を増やそう

 就学時健康診断も終え、5年生は学校の顔としての役割を果たしました。1年生も、もうすぐお兄さんやお姉さんになります。ご家庭でのご協力もお願いいたします。
地域の目と声、谷戸小地域安全協議会
 安全は学校だけでは守れません。PTA代表の方や地域の町会のみなさまに集まっていただき、今年度第2回目となる安全協議会を開催させていただきました。学校や地域の様子についての情報交換を行い、あいさつ運動や地域パトロールの実施など、地域と共に子どもの安全を守る運動を展開していきます。

 学校には、いろいろな問題がありますが、どの子も健やかに成長して欲しいと願っています。まとめの時期である後期の学校生活を充実したものになるようによろしくご協力ください。学校公開日には、多くの方々の参加をお待ちしています。


2009年10月号巻頭言

    秋 本 番 

                                副校長 門岡 喜威


 9月も終わりいよいよ10月です。学校も9日に前期を終え、14日から後期が始まります。教科書も上巻が終わり、下巻へ移行し始める時期でもあります。
 一方では「秋と言えば」に続く言葉として、<スポーツの秋><勉学の秋><読書の秋><食欲の秋>などなど枚挙にいとまのない時期でもあります。このように接頭語がたくさんつく時期は秋だけだと思います。ということで秋について少々ひもといてみたいと思います。
 まず食欲の秋です。谷戸小学校ではご存知のように日本各地より主に海産物を産地直送で取り寄せて給食で提供しております。9月では、ほっけ・太刀魚・鮭・カンパチ・サンマと旬を迎えた魚が目白押しでした。これから旬を迎える野菜はネギやカボチャ、蕪、小松菜などがあります。寒い季節に旬を迎える野菜は体を温める効果のあるものが多いようで、産地も寒い地方に移っていくようです。そういえば、暑い夏に旬を迎えるスイカ、キュウリ、なすなどは夏の暑さでほてった体を冷やしてくれる野菜ですね。自然の恵みというのは不思議ですね。
 魚介に野菜と続きましたら、お次はお米です。秋は新米が出回る時期でもあります。新米と呼べるのは、収穫から年末までの短い時期です。もちろん学校の給食にもでてきます。学校では大きな炊飯釜で炊きますが、ご家庭でおいしくいただくためにお米屋さんからお伺いしたミニ知識です。保存方法は密閉容器で冷蔵庫というのがベストだそうで、その理由は乾燥が新米の大敵だそうで、お米をといだ後はすぐ炊きましょうということでした。ざるにあげて水切りをするのはもってのほかだそうです。
 こうして考えますと、ハウス栽培や野菜工場、冷凍保存などの食品の保存技術や加工技術の発展に伴い、我々はいつでも適正な価格で食べたいものが安定的に手に入れられる時代を迎えています。それはそれでとても良いことだとは思いますが、一方で旬を向かえた食材が持つ食材本来のおいしさや味も子どもたちに知ってほしい。学校給食の目的や、この頃旬を迎えている食育の目的の一つとしてこのような願いが込められております。食べ物がおいしいこの時期に、好き嫌いだけではなく食材本来の効果や調理方法、食べ合わせなど食について考えてみることも良いのではと思う次第であります。
 食欲の秋、サンマに大根おろし、キノコの味噌汁に熱々のご飯。正に「天高く馬肥ゆる秋」体重計が怖い時期です。




2009年09月号巻頭言

    夏休み明けの子どもたち

                                校長 棚田 政治


 夏休みが明けて、子どもたちの元気な歓声が校庭にもどってきました。休み中に大きな事故や怪我の報告もなく安堵しています。一方、新型インフルエンザの感染拡大の防止対応につきましては今後ともよろしくご協力をお願いいたします。
 さて、子どもたちにとって夏休みは、各家庭の保護の下にいろいろな経験を味わえるよい機会であり、家庭の絆を実感できる期間であったことと思います。その思い思いの経験や体験を学校生活という集団生活に役立て、子どもの成長を支援することが学校の役割と考えます。また、夏休みの課題学習や生活習慣を維持することなど、ご家庭のみなさまのご協力に感謝申し上げます。今回の学校だよりでは、夏休み中の学校の様子をお知らせいたします。

◆夏季水泳指導
 6年生にとっては、遠泳を目指すよい機会となり、泳力も向上しました。5年生も来年は、自分たちの番だという意識も生まれ、14日間に延べ参加児童数が3千名近くありました。目標に向け練習に励んだ子どもたちに拍手を送ります。

◆岩井臨海学園
 体調が悪くて参加できなかった子どもたちが数名ありましたが、65名の6年生がみごとに全員が遠泳を泳ぎきりました。A遠泳は45分間で、浜から70〜80メートルの沖合いを泳ぎました。B遠泳は30分間で、子どもの背が立たない場所をを泳ぎました。泳ぎ切った達成感がどの子にも溢れ、共に感動を味わいました。

◆サマースクール
 学習支援の一環としてサマースクールを実施しました。朝早くから、校門で待つ子ども達が多く、子どものもつ学習意欲に感心させられました。その姿に、時間的な面を含む気持ちの余裕を持たせることの大切さを感じました。また、意欲的な子どもの思いを日常の学校生活に生かしたいと思いました。

◆ふれあい教室
 今年度、延べ8日間に16教室の体験学習を地域の方々の協力で開催することができました。参加者は、地域協力者や保護者の児童を含めて、400名を越えました。地域と協力した初めての企画でしたが、普段は見られない子どもたちの様子が大きな励みとなったとの声が寄せられ、嬉しく思いました。ご協力いただきました多くの方々に感謝申し上げます。

◆地域行事
 東部地域の「夏だ。全員集合」、桃園地域の「サマー・ステイ」、町会行事の「谷戸盆踊り」・「ラジオ体操」などに多くの子ども達が参加させていただき、地域の一員であることを学ばせていただきました。今後も、地域に根づいた子どもの成長を期待しています。

 このように、子ども達は貴重な体験を多く味わうことができました。また、PTAのみなさまにも多大なご協力をいただき、学校と地域との連携も深まりました。今後も、このよき連携を生かした学校教育の充実に努めますので、よろしくご支援をお願いします。




2009年07月17日号巻頭言

     どの子も安全で楽しい夏休みを

                                 校長 棚田 政治


 もうすぐ夏休みです。子どもたちは、思い思いに家族とのレジャーや旅行を楽しみにしているようです。どうか、交通事故や海や川での水難事故、花火などの火傷事故などなくどの子も安全で楽しい夏休みを過ごせるようご協力をお願いたします。

◆夏休みをどう過ごさせるか
 夏休みは、子どもを家庭に託し、子どもを家庭でしつけていただく期間です。家庭の教育力が発揮されることを期待しています。
 この期間は、家庭では集団的指導はできません。サッカーや野球などの合宿のように集団的、社会的規律を互いに刺激し合って学ぶことは、家庭ではできません。家庭内規律を教える期間です。どれだけ、家庭での約束ごとがあるかを子どもに伝えることがご家庭の役割ではないでしょうか。

◆ご家庭の約束
 起床時刻を守ることなどの生活リズムを守ることが難しい一面も夏休みはあります。しかし、それは家庭の事情によるわけですから、「今日から、いつものようにします。」とけじめをつけることをしつけ、親が宣言してください。また、子どもの毎日の生活を見守れない家庭もありますので、「何時に起き、午前は勉強し、午後はプールに行き何時に家に帰りました。」など、自らの行動を報告責任をしつけてください。また、子どもを見守れる家庭でも、遊びに出かけて帰ってきたら、「どこで、だれと、何をして遊んだか」を報告させるように心がけてください。
 決して、子どもに家にいる方が楽だと思わせず、「学校と同じじゃん」と思わせられたら、家庭内規律を学んだことになるのではないでしょうか。

◆けじめなど、わが家の憲法をつくろう
◆家庭や子どもに合わせた約束を宣言しよう
◆家事を分担するなど、家庭責任を果たせるようにしよう
◆家庭での会話をふやそう

◆自分の行動日報をさせよう

◆レジャーや旅行は特別な日
 子どもが何よりも楽しみにしているのは、ご家庭でのレジャー旅行です。家庭事情で特別なことをできない場合もあるでしょう。いずれにしても、子どもと一緒に楽しみ「家庭の絆」を実感できるようにしましょう。家庭生活はアイデアです。
「プールの級に合格したよ。」
「じゃあ、合格パーティーを開こう。」
「パパはビール。みんなは牛乳。」
ちょっとしたことでも子どもは喜びます。レジャーや旅行も同じです。一緒に時間を過ごした喜びを共有できるような思い出づくりにご家庭のアイデアを発揮しましょう。

◆地域行事に参加
 休み中に地域行事があります。今年は「ふれあい教室」もありますが、谷戸祭りや全員集合などの地域行事、児童館行事にも積極的に参加させましょう。参加すれば、きっと楽しみも増えるはずではないでしょうか。

◆学校の宿題
 どう学校から出された宿題を子どもにさせるか。計画的にできる子どもには、計画表をつくらせてみましょう。それができる子は、見通しをもって行動できる子どもです。でも、できない子どもも必ずいるものです。集中型の子どもです。このタイプは、放っておくと何もしないことにもなりかねません。注意が必要です。
 苦手なことをどのようにしてやりこなせるかを教えることも家庭の役割です。子どもの相談相手は親ではないでしょうか。時には、「先生、宿題が終わらなかったのでどうしましょう。」と担任に問い合わせがあります。親が宿題を手伝うことがあれば、それだけ子ども自身が見通しをもてなかったということになります。でも、親が手伝ってあげることも必要です。手伝わずにすめば、それに越したことはありません。宿題を終えるように軌道に乗せてあげることが親の役割ではないでしょうか。
 学校は、宿題を全部終わらせて欲しいと願っていますが、「できなかった理由を自分で言う」など、子ども自らの失敗を自分で報告し、それを克服する力も育てたいと思います。夏休み明けの登校日に、宿題ができていないからといって悩む子がいないわけではありません。

 休み明けの登校日に全校児童が揃って登校できるか、いつも気がかりです。夏休み中に新聞で報道される「子どもの事故」にいつも心を痛めます。毎年のように災難や事故は絶えません。防ぎょがないともいえますが、どうか安全で楽しい夏休みになるようにご家庭のご協力をお願いいたします。




2009年07月1日号巻頭言

    私たちの生活と環境

                                  副校長 門岡 喜威


 6月5日は環境の日です。これは、1972年6月5日からストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して定められたものです。また、国連では日本が提案をして6月5日を「世界環境デー」と定めています。日本では6月の1ヶ月を「環境月間」として様々な場所で様々な取り組みを行っています。谷戸小学校でも「エコチャレンジ」の取り組みを4・5・6年生でご家庭の協力をいただいて行いました。これからも夏休みと冬休みに同じような取り組みを行う予定でおりますので、またご協力のほどをお願いいたします。
 さて、私が担任時代に環境をテーマに学習したことがありました。その中で特に反響の大きかった授業を思い出しましたので概略を書いてみます。
 宇宙から地球を眺めた写真を見ますと、地球という星が本当にきれいな星であるということがわかります。ガガーリンが「地球は青かった」と述べたことは大変有名ですが、本当にその通りだと思います。地球の青さの原因は水であることはおわかりだと思います。まさに「水の惑星」であると言えますね。
 地球上の水の97.5%が海水だそうです。ですから、我々が使っている淡水は2.5%ということになります。その淡水のうちわけは69%ほどが氷河や氷山など氷の状態で、30%が地下水や泥水の状態なので、我々が利用できる淡水の量は、地球全体の水の2.5%しかない淡水の中のわずか1%ということですから、全体の0.025%ということになります。たとえると10リットルのバケツ1杯が地球上の水だとしたら、スポイドで1滴垂らしたその1滴が人間の利用できる淡水の量だということになります。
 その1滴で飲み水だけでなく生活用水から農業用水、工業用水学校で言えばプールの水からトイレの水、給食の水、草木にまく水までまかなうのですから、いかに大事に使わなければならないの「推して知るべし」ですね。4年生が水道キャラバンでそれらのことを学んでくれるとうれしいです。ミニ知識ですが谷戸小学校の校庭に撒くスプリンクラーの水は雨水をためたものを撒いています。ちょっとエコです。
 私が子どもの頃は公園やちょっと足を伸ばして川縁などでいくらでも水遊びができ、それらの中から自然の仕組みや不思議さ、生命のはかなさ、食物連鎖などを学んでいました。今の子どもたちはどこへ行っても「危ない」からとか「汚い」からといって安心して水遊びができません。
 もうすぐ夏休みです。どうか子どもたちに自然とふれ合うチャンスを与えてあげて下さい。きっとその体験の中から何かをつかんでくれると思います。それが自然を大事にする心。生命を大事にする心に結びつき、環境のことを考え地球のことを考えることのできる子どもに育ってくれると信じているからです。
 どうぞ楽しく有意義な夏休みをお過ごし下さい。




2009年06月号巻頭言

    新学習指導要領の改訂と外国語活動

                                  校長 棚田 政治


 新学習指導要領の改定に伴い、集あたりの授業時数が増えましたが、徐々に子どもたちも学校生活に慣れてきたように感じます。特に、下校時刻の変更に戸惑われたご家庭もあったのではないでしょうか。みなさま方のご協力に感謝申し上げます。
 さて、新年度も2ヶ月が過ぎましたので、新教育課程の実施状況をお知らせいたします。

◆週の授業時数が増えたこと
 平成23年度までは移行期間ということもあり、1・2年生が全日5時間授業になるのは後期からを予定しています。実際に授業時間数が多くなったのは、3年生です。3年生はクラブ活動を除けば週授業時間数は28時間で、6年生と同じです。「どうしてそこまで学習するの」との声が聞こえてきそうで、3年生の子どもたちにインタビューしてみました。

「みんな、くたびれる」
「だいじょうぶだよ」
「先生がたいへんみたいだよ」
「先生もみんなの様子をみながらなんだね」
「でも、宿題があるとね」
「だって、3年生なんだから」

 これからも、1日を単位とする授業構成の工夫を図り、子どもたちにとって楽しい学校生活になるように努めます。

◆授業公開する外国語活動のこと 
<外国語活動のねらい>
 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度、資質面の育成を重視する。

 これまでも国際理解教育の一環として外国語活動を行っていました。今年度から新学習指導要領に対応する予算措置が図られましたので、5年生と6年生の2学年には週に1〜2時間の外国語活動を実施します。6月20日の学校公開日に外国語活動を公開します。
◎Scott Seeley(ALT・バイリンガル講師)さんとの授業:学級担任とのT・T指導で、6月9日 から、原則火曜日に実施となります。アシスタントに早稲田大学生ボランティアも入ります。
◎早稲田大学生(教育学部英文科等)学生アシスタントさんとの授業:学級担任とのT・T指導で原 則月曜日に実施します。

 子どもたちも楽しみにしているようです。給食の時間中の6年生の会話です。

「いつから英語活動が始まるの」
「英語じゃなくて、外国語活動だよ」
「そうなんだ」

「百聞は一見にしかず」、公開授業等を通し、新学習指導要領や外国語活動の状況をご覧下さい。まだまだ、課題山積ですがよろしくご理解、ご協力をお願いいたします。




2009年05月号巻頭言
 
     谷 戸 体 操

                                   副校長 門岡 喜威


 早いものでもう5月になります。昨年度までこの「暘谷」を作成していただいた三宅先生が異動されたので、申し訳ありませんが、今月も遅れて発行となってしまいました。来月号からは今まで通りに月初めに発行できるように努力いたします。
 さて、5月と言えばゴールデンウィーク。いかがでしたでしょうか?特に今年は会社によっては16連休もあったとか、高速道路料金が1000円だとか、いろいろ話題の多い今年でした。
 もう一つ5月にあるものと言うと、それは谷戸小学校の「運動会」です。初めて運動会を経験する方にも、小学校生活最後の運動会になる方にも記憶に残る素敵な運動会になるよう職員全員でがんばっております。
 私が谷戸小学校へ着任して初めての運動会で??と思ったものに「谷戸体操」があります。不思議な音楽と歌詞。そして結構な運動量。ラジオ体操どころではありません。このルーツはどこにあるんだろうと密かに探っていました。そうしたところ、昨年度の80周年の記念誌を作るに当たり様々な資料を探した中にそれがあったのです。PTA機関誌「あしたば」そのなかにありました。1999年7月発行第90号です。それによると、昭和63年当時の体育部岡田展子先生が作られたそうです。バックに流れる曲は「君が輝くとき」というオリジナル曲で、片腕が不自由なサッカー少年の映画のために作られたものだそうです。『勇気があれば 涙をふいて つらい試練も 耐えていける 忘れないで下さい あの日のことを たおれても たおされても 走り続けた 君の勇気と 空の青さを 僕は泣かない たおれても 君が輝くとき 大地は光り 君が輝くとき 大空よみがえる』(伊藤 滋 作)
 初めて聞いたときにこの歌詞の強烈さに驚かされたものですが、こうして文字になるとまた別な思いがしてきませんか?歌っているのは当時の在校生だそうです。もしかしたら当時歌っていた人が運動会を見に来ていらっしゃるかなとつい考えてしまう、伝統が生きている谷戸小の運動会をお楽しみにしていてください。




2009年04月号巻頭言

     学校は、地域とともに子どものためにある

                                       校長 棚田 政治


 暖かな春の訪れとともに桜の花も満開となり、子どもたちの歓声が校庭に響き、平成21年度がスタートしました。今年度も「学校は地域とともに子どもたちのためにある」を指針に昨年度の外部評価や反省を生かし、信頼される学校づくりに努めます。どうぞよろしくお願いいたします。
 
谷戸小学校の教育目標
 人権尊重の精神を基調にして、自ら考え正しく判断し、価値ある行動のできる児童の育成を目指して、次の教育目標のもとに教育を推進する。

○考える子ども(思考力・判断力を育てます)
○思いやりのある子ども(やさしさ・敬愛の心を育てます)
○たくましいい子ども(行動力・実践力を育てます)

 一人ひとりの子どもが教育目標を言える、子どもが主体となる教育活動を展開します。そのためには家庭や地域の協力が欠かせません。「子どもは、家庭でしつけられ、学校で学び、地域で育つ」の連携をお願いします。

中野区教育委員会特色ある学校づくり
 平成20年度の重点校を継続して、研究主題「自ら考え、より良い行動ができる児童の育成 −ライフスキルを取り入れた実践を通してコミュニケーション能力を高める(仮称)」に取り組み、平成22年1月23日(土)に保護者・地域の方々に実践報告を行います。今年度も講師の先生には、千葉大学教育学部名誉教授医学博士 武田 敏先生に指導いただきます。

特色ある教育活動
 1.地域とともに児童の生きる力を育む
 @地域力による学習ボランティア
  学習ボランティア授業・朝の読み聞かせ
 A地域による安全教育
  挨拶運動・安全マップづくり・PTA旗振り
 B地域力による福祉教育
  第一杉の子作業所・宮園保育園・城山ふれあいの家等との連携行事

 2.愛好心や郷土に対する誇りをはぐくむ
 @学校文化・伝統の継承
  鼓笛隊演奏・谷戸っ子ソーラン・異年齢集団活動(全校遠足・お誕生給食会)
 A地域連携文化の継承
  ワイワイ谷戸っ子集会・谷戸小同窓会総会(鼓笛披露・谷戸っ子ソーランの伝達式)
 B国際理解教育の推進
  日中友好交流(姉妹校:叡哲希望小学校) ALT外国語活動

 3.豊かな心をはぐくむ
 @あいさつ運動の展開 
  元気なあいさつ慣行・地域あいさつ運動
 A健康教育の展開
  学校医との連携・講演会(命や健康の大切さ)
 B食育指導の展開
  食へのマナーと食への関心(マスク着用の給食指導)

 上記、昨年度の取り組みに、今年度は全校児童の話し合いの場である「谷戸っ子サミット」や体力向上を目指した「谷戸健康クラブ」も実施します。また、夏季休業期間中に地域力をお借りして、サッカーや野球などのスポーツ教室や三味線やクッキーづくりなどの文化教室を「谷戸ふれあい教室(仮称)として、子どもたちのために実施したいと考えています。
 これらを実践して、今年度も「学校は、地域とともに子どものためにある」の実現に努めます。どうか本校の教育活動へのご理解・ご協力をよろしくお願い申し上げます。


2009年03月号巻頭言

新年度も生きる力と豊かな心を育てる

校長 棚田 政治    


 平成21年度の学年別週時間配当や下校時間の変更等について、先月お知らせしました。各ご家庭の習い事等のご事情もあると思いますので、今から次年度に備えてどうかよろしくご協力をお願いいたします。また、平成23年度から本格実施される新教育課程も、それまでは移行期間として、各学校の創意工夫が問われています。一気に教育課程を変えることは、児童の負担も大きいと思い、慎重に対応していこうと考えています。

◆学年別週時間配当と下校時間

 学校教育は独立した存在ではありません。下校時間にしても、ご家庭の協力がなければ成り立ちません。一方で、学校は関連法規で定められた公教育の義務と責任を果たさなければなりません。児童にとって、授業時間数が増えることは、生活のリズムだけでなく、緊張感を伴って精神的な負担も多くなると受け止めています。従って、移行期間にあっては、年間の総授業時間数を確保しながら、柔軟に対応するつもりです。例えば、1学年にあっては、学校生活に慣れるまでは4時間授業にするなどです。今回、次年度の授業時間数をお知らせした意図は、新たな学校体制に備えた各家庭の調整にあります。また、さらに平成23年度からは、第2学年は6時間授業を1日増やさなくてはなりません。

◆外国語活動とALT

 平成23年度には、第5学年と第6学年は年間35時間の外国語活動が実施されます。そのため、中野区は、平成21年度は該当学年の各学級に年間15時間分のALT講師料予算が学校に配当されることになりました。外国語活動の授業は、担任とALTとのTT指導を予定しています。現在、学校では年間指導計画の作成や教材の購入などの準備を行っていますが、ALT講師の依頼に苦慮しています。心当たりがありましたら、ご紹介いただけますと幸いです。

 また、本校では平成21年度から外国語指導アシスタントを配置する予定です。現在、早稲田大学から複数の学生アシスタントの授業協力を調整しています。余裕があれば、中・低学年でも外国語活動を実施できるようにする予定です。

◆谷戸っ子サミット(仮称)

 現代の変化の激しい社会を担う子どもたちに必要な力は、基礎・基本を確実に身に付け、いかに社会が変化しようと、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力「生きる力」を育てることです。そこで、平成21年度から、全校児童が一同に集まり 「谷戸小学校をよい学校にしよう」などを話し合う場として「谷戸っ子サミット」を設け、自らの学校生活を考えられるようにしました。

◆谷戸っ子健康クラブ(仮称)

 「生きる力」には、自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性、たくましく生きるための健康や体力などを育てることも指摘されています。これまで、健康教育の一環としてヘルシー体操を実施してきましたが、平成21年は形を変えて、健康クラブの活動時間を設け健康・体力づくりを目指す予定です。

 これからも、生きる力と豊かな心を育てる取り組みを家庭や地域と協同して進めたいと考えています。どうかよろしくご理解、ご協力をお願いいたします。



2009年02月号巻頭言

H21年度、谷戸小学校の教育課程

校長 棚田 政治    


 今、谷戸小学校では、新学習指導要領の改訂に伴い、平成21年度から授業時間数増や外国語活動の新設などに対応する教育課程を検討しています。特に週時程や下校時刻など、生活時程の変更内容をお知らせいたしますので、よろしくご理解、ご協力をお願いいたします。

《新学習指導要領の改訂の要旨》
●「生きる力」の育成 ●基礎・基本の充実
●思考力・判断力・表現力の育成
●確かな学力(※授業時間数の確保)
●学習意欲の向上と学習習慣の確立
●豊かな心と健康な体の育成

 各学年の年間総授業時間数については、第1学年は68時間増、第2学年は70時間増、第3学年から第6学年は35時間増と定められました。授業時間増分は、国語・算数・理科等の授業時間に充てられるだけでなく、外国語活動(第5・6学年)も新設されました。


◆クラブ活動と委員会活動等は、毎週木曜日の6校時に実施します。最終下校は3:40です。
◆外国語活動は、第5学年と第6学年年間10時間から20時間、担任及びALT指導を含めて実施します。
◆健康教育を教育課程に位置付け、これまでの「ヘルシー体操」を木曜日の6校時に実施するなど、木曜日の6校時はクラブ活動だけでなく「健康づくり・体力づくり」を推進します。
◆バイキング給食やお誕生給食などを特別活動と連携して「食育指導」を実施します。
◇週時程の変更に伴い、生活時程と曜日ごとの下校 時間をご確認ください。

 これからも協同して、確かな子どもの成長を促せるようご協力ください。



2009年01月号巻頭言

自分に自信がもてる子どもを育てたい

校長 棚田 政治    


 新年明けまして、おめでとうございます。今年も、子どもたちに新たな希望や夢を育てられる教育を進めてまいります。よろしくご協力をお願い申し上げます。

◆学芸会
 学芸会では、「演じる楽しさ」・「伝える喜び」「協力し合う大切さ」を子どもたちは実感することができました。周年行事ではぐくまれた全校の一体感がさらにパワーアップして、学年ごとにすばらしい力が発揮されました。

 その姿を担任は、このように評価しています。
1年:大きな声で台詞も言え、その子なりに演技ができました。
2年:一人一人が主役となり、精一杯がんばることができました。
3年:どの子も役に成りきり、一人一人の成長が実感できました。
4年:練習でも本番でも、子どもが楽しんで演じることができました。
5年:全員が主役となり、協力し合ってつくりあげることができました。
6年:短い台詞でも一人一人が演じきり、子どもたちは輝いていました。

◆和菓子づくり
 日本の伝統的な技に直接触れ、子どもたちはみごとな手さばきに圧倒されました。手は飛び出た大脳といわれますが、伝統と共に築かれた人の技の成すすばらしさや日本文化の豊かさも実感でき、新しい職業感も生まれました。

◆読み聞かせ
保護者の方々による読み聞かせが、低学年の子どもたちを中心にして行われ、始業前の落ち着いた生活や豊かな心もはぐくまれています。
 学校だけでなく、みなさんが子どもにかかわれる谷戸小学校です。

◆避難訓練
火災や地震、不審者対応や二次避難など、毎月訓練が実施され、いつも中野消防署の方から子どもたちの訓練への姿勢や態度がすばらしいと言われる谷戸小学校です。
 子どもたちにとって、日々の授業だけでなく、学芸会などの体験で培われた自己有用感や自己存在感、自信こそ、成長のエネルギーであり、生きる力になると考えます。

 これからも、本校のよさである家庭や地域との連携を通して、自分に自信がもてる子どもを、谷戸小学校は育てていきます。よろしくご協力をお願い申し上げます。



2008年12月号巻頭言

続続・谷戸小80周年

副校長 門岡 喜威    


 7月号と10月号で80周年について書きましたが、またまた続編です。

 12月5日と6日に80周年記念学芸会が開かれます。今年度は主な学校行事にはすべてこの「80周年記念」という冠がつきましたが、これで一連の周年関連の行事は終止符が打たれることとなります。なんだか寂しいような気も致します。

 思い起こせば、昨年度の「谷戸まつり」から始まった、OB・現PTAの皆様方を始めとした地域の皆様方と、学校とが一緒になって取り組んだ80周年でした。お陰様でこれらの各種イベントは、様々な場所で多くの方々から「谷戸ならではですね。」とお褒めの言葉をいただき、低い鼻をちょっとだけ高くしたものでした。

 さて、それだけ高い評価をいただいたことで、「よかった、よかった。」と終わってしまって良いわけではありません。今回の80周年記念事業を推進するにあたり、60周年・70周年の財産が大変参考になりました。また、周年実行委員会の委員の方々の中にも、60周年、70周年の経験者がいらっしゃいました。どんなにか有り難く、心強かったことか。

 それと同じように次の90・100周年に向けてこの資産をいかに引き継いでいくかが課題となります。映像や文書などの記録保存はもちろんですが、今回の周年で大きな力となった精神面をどう引き継いでいくかが大切です。

 学校の伝統、地域の伝統を子ども達に伝えること、地域の行事に参加して子ども達が身につけていく。その繰り返しで「地域が子どもを育て、子どもが地域を活性化する。」と言うことになり、将来に繋がっていくのだと思います。

 これらのことは学校だけでは実現できません。各家庭と地域と学校が協力して初めて可能なのだと思います。ご一緒に未来を担う子ども達を、そして谷戸小学校を育てていきませんか。どうぞよろしくお願いいたします。



2008年11月号巻頭言

80周年を祝う子どもたち

校長 棚田 政治    


 多くのみなさまに支えられ、谷戸小学校開校80周年記念行事を挙行することができました。また、当日は天候にも恵まれ、予想を上回る682名のお客者をお迎えし、子どもたちの活躍ぶりを披露することができました。心から感謝申し上げます。

 本校では、昨年から地域とPTAとが協力してバザーを行い、同窓会や実行委員会を中心に準備してまいりました。当日の受付などの支えは、学校としてはとても心強いものでした。また、アトラクションも好評で、「手づくりの感動が伝わり、涙がとまりませんでした。」との声も寄せられました。

 学校も、これまでの周年を参考にしながら、井上周年委員長(学校代表)と門岡副校長を中心に、一人一人の子どもたちにとっても、よき思い出となる周年行事をつくろうとの思いで全教職員が力を合わせてきました。

◆プロローグ

 全校児童が式典に参加することは難しい。でも、全校の子どもたちでお祝いしたいとの思いから、1年生から4年生までの可愛らしい踊りや演奏を披露いたしました。併せて、全校の子どもによる呼びかけや合唱も行い、主体的な子どもの姿を披露することができました。突然のアンコールにも応え、大変盛り上がりました。

◆記念式典(校長式辞より)

 初めに、ご来賓のみなさまにご挨拶申し上げます。(中略)  ここで、5年の岡田さんに谷戸小学校の教育目標を言ってもらいます。「はい。谷戸小学校の教育目標は、考える子ども、思いやりのある子ども、たくましい子どもの3つです。」(中略)  80年の歴史を言葉で語ることは困難です。6年の伊藤さんに谷戸小学校のよき伝統を3つ言ってもらいます。「はい。私の考える谷戸小学校のよき伝統は3つ、1つは、元気なあいさつができること、2つ目は、谷戸っ子ソーランの踊り、3つ目は、鼓笛隊の演奏です。」(中略)  そこで、その伝統を受け継ぐ最高学年の杉浦さんに、その思いを語ってもらいます。「はい。ぼくは、トランペットを演奏しています。初めは、高い音が出せずに苦労しました。卒業生や保護者の方に音の出し方を教えてもらい、どうにか、高い音を出せるようになりました。今、最高学年の6年生として、毎週月曜日に鼓笛隊の演奏を行っています。それが、谷戸小学校の伝統であり、ぼくの自慢の1つです。」(後略)

 厳粛な式だけに形式的になりがちですが、校長式辞にも子どもたちに加わってもらい、学校の主体者は子どもであることを披露しました。また、式典に参加した5・6年生の凛々しい態度も好評で、呼びかけや合唱も堂々としてすばらしい力を発揮しました。

 呼びかけの中程でステージに上がった伊藤(未)さんと矢尾さんも緊張気味でしたが作文を朗読しました。どの子にとっても忘れがたいよい経験ができました。

◆エピローグ

 これからの谷戸小学校の伝統となる鼓笛隊と谷戸っ子ソーランを5・6年生が披露しました。ある同窓生の方が「なんってすばらしい演奏なんだ。踊りも力強く、私たちの子どもの頃にはなかった。学校は、本当にすばらしい。」と感嘆されていました。

 周年行事とは、時代と共に託された多くの人の思いを受け継ぐ行事です。同窓生や地域の方々だけで なく、子どもたちにとっても自分の歴史の証です。それを、このようにみなさまに支えていただき、校内の子どもたちの装飾やプロローグと式典とエピローグを関連づけた主体的な谷戸の子どもたちの活躍にも大きな拍手をお送りいただきました。誠に、ありがとうございました。

 恐らく、多くの不手際があったかとは思いますが、その子どもたちの姿に免じて、失礼をお許しいただけますと幸いです。

 この周年でいただきましたみなさまのご厚情に応えるべく、さらに、多くの学校課題の解決に向け努力し、精進いたします。これからも、ご支援をよろしくお願い申し上げます。             



2008年10月号巻頭言

続・谷戸小80周年

副校長 門岡 喜威    


 7月号で80周年について書きましたが、その続き?です。

 10月といえば、秋祭りですね。9月中に氷川神社のお祭りは開かれましたが、まだまだ各地では秋祭りが開かれるようです。10月は出雲大社に全国の神様が集まるので「神無月」と呼ばれていますね。逆に出雲地方では「神在月」と呼ばれるとか。そういえば「小春日和」の小春も10月のことでしたね。

 また、ケルト人の収穫祭がカトリック教に取り入れられたのが始まりといわれるハロウィーンも、近頃ではテーマパークを中心に結構賑やかに遊ばれているようです。私が子どもの頃は此処まで賑やかではなかったのですが、あの映画「E.T.」をきっかけに広がりを見せたとか。

 11日には子どもたちにとって初めての秋休みが始まります。前期と後期の切り替え時期です。土曜、日曜、体育の日を入れての4日間ですが有意義に過ごしてほしいと思います。

 そのようなお祭りなどに囲まれた中で、25日に谷戸小学校の80周年のお祝いは行われます。子どもたちは自分たちなりに80周年という節目をお祝いするために、プロローグ集会・エピローグ集会・学校の飾り付けなどにがんばって取り組んでおります。

 先日お知らせいたしましたように、皆様方も子どもたちと一緒にお祝いの集会を楽しんでみませんか? 日本古来のお祭りや、外国からやってきたお祭りもよいと思いますが、谷戸の子どもたちの自分たちなりのお祝いの気持ちを込めた集会もきっと楽しいと思います。

 式典は、式と名前がつくように形式に乗っ取って行われます。児童を代表して5・6年生が参加します。皆様方も参加可能です。同じように子どもたちのお祝いの集会も一緒に楽しむことができますから、どうぞお申し込みの上、いらして下さい。皆様方のご参加をお待ちしております。



2008年09月号巻頭言

学校も社会の変化と共に

校長 棚田 政治    


 長期休業期間を指導の一環として位置づけた2学期制の「夏休み」を終え、元気に子どもたちが学校にもどってきました。学期末となるこの時期、各ご家庭でも子どもたちがスムーズな学校生活を送れるように生活習慣の確立を心がけていただけますようご協力をお願いいたします。

 今回は、夏休み中の子どもたちの様子をお知らせし、長期休業期間を指導の一環として位置づけた夏休みが有意義であったかをみなさんと一緒に考えていきたいと思います。

◆サマースクール

 学力は、学校だけでは身に付きません。子どもの向上心や学習意欲だけでなく、一定時間の家庭学習の習慣化の確立も欠かせません。谷戸小学校では、昨年度と同様に3日間の「サマースクール」を実施しました。朝、8時に開門を待つ子どもたちの姿が印象的でした。参加した子どもたちの学習意欲は高く評価できます。今年度は、のべ400名近い参加者がありました。学校では、担任以外に専科の先生方も協力体制をつくってサマースクールに臨みました。今後、このような機会を拡大するために学校ボランティアの協力を要請し、長期休業期間を子どもたちの学力向上の機会にすべく、工夫を図る必要があると考えます。

◆夏季水泳指導

 6年生の岩井臨海学園は、子どもたちにとって水泳の目標にもなっています。6年生は、よく水泳指導に参加し、夏休み前までは泳ぎが苦手だった子も遠泳を完泳するなど、めざましい成長も見られました。また、天候に恵まれた夏季水泳指導には、のべ2696名の参加児童があり、水泳指導は夏休みの子どもの成長、躍進の舞台となっています。学校では、どの子も25メートル泳げるようにしたいと、水遊びの低学年の時期から、泳法を身に付いてる中学年の時期と段階を追った指導計画を立てていまず。来年も今年と同様に、谷戸小学校を卒業する子どもは、全員が25メートル泳げるようにしたいと考えます。そのためには、子どもの健康管理など、各ご家庭の協力が欠かせません。

◆個人面談

 学校にとって長期休業期間に個人面談を実施できることは、時間的なゆとりがもてます。その分、保護者の方の都合にも合わせてた対応も行っています。指導の一環として位置づけた夏休みに個人面談は欠かせません。それは、子どものもつ課題を互いに共有し、共に課題克服に向けた連携ができるからです。学力であり、体力であり、伸長すべき子どものよさであり、例え1つでも長期休業中に取り組まれた連携は、子どもにとって大きな自信となると考えます。今後、学校として、子どもの成長にとって的確な情報を発信できたかを保護者会等で検証することが必要と考えます。また、どんな連携を望まれるかをご意見をお寄せください。

◆夏季施設岩井

 移動教室と違って、夏季施設は希望制です。教育課程の位置付けも違い、各ご家庭の任意参加の学校行事となっています。また、遠泳を実施するか否かは学校によって異なり、危険を伴う遠泳を回避する学校も年々増えています。しかし、谷戸小学校では、遠泳に参加することを6年生の目標にして、夏季水泳指導にも取り組み、その参加状況なども考慮して子どもの泳力にあった遠泳を実施しています。今後も学校として、子どもたちの安全を確保できる引率者の体制や現地指導員数の確保や充実を要望し、体験的な学習を実施していきたいと考えます。

 平成20年度に実施された2泊3日の岩井臨海学園での子どもたちの様子をご報告します。

 ◇8月2日(土)

 児童集合8時30分。有料道路の開通に伴って、千葉の海岸線の道路混雑が緩和され、集合時間にも余裕ができました。今年の夏季施設実施時期は.夏休みに入って2週間ありましたので、どの子も日焼けしています。多くの保護者のお見送りの中で、出発式を行い、いざ出発。早速バスハイクに興じる子どもたち。クイズに歌やゲーム。移動教室の経験を生かして、レク係の子どもたちは大活躍。海ほたるPAを経て、岩井海岸に11時30分到着。実に近くなったものです。宿舎で開園式を行い、部屋割りや昼食を、午後1時30分には海岸に向かいます。その間に、現地指導員の方々との打ち合わせを行い、指導の安全について確認し合います。今年は、20名もの外部指導員の方々が配置されていて、大変心強かったです。

 初日の水泳指導の総時間は、1時間30分です。概ね1回を10分から20分に分けて入水します。海に入るときと上がるときには、指導者と一緒にバディーを組みます。初めて海で泳ぐ子のために、波乗りや波潜りをして海水での感覚を体験します。今年は、外部指導員の方が多く、どのグループも班付きの指導員2名体制で水泳指導を行うことができました。
「谷戸の子どもたちは、泳力が高くよく指導されていますね。」
褒められました。

 水泳指導が終わると、宿舎で入浴、食事の支度となります。さすがに6年生です。移動教室の経験を生かし、手早かったです。夜は、ナイトウォークです。月明かりを頼りに海岸線を1時間ほど歩き、沖合の漁り火や海岸の打ち上げ花火を見て楽しみます。いよいよ就寝。一部に寝付けない子どももいましたが、明日の遠泳に向けて神妙に寝ています。その夜、外部指導員との打ち合わせを行い、どの子を遠泳に参加させるかの判定と 隊列の組み方、順番や監視体制を協議します。11時30分、打ち合わせが終わり、どうにか遠泳実施の体制が整いました。

◇8月3日(月)

 児童の起床は6時。待ってましたとばかりに部屋の外に飛び出してくる子と寝入っている子ども。体力の差なんのか、または、夜更かしのせいか。ラジオ体操の放送に合わせて、朝会を海岸で行います。打ち寄せる波の音が、すがすがしさを演出します。朝食後、8時50分に海岸に向かいます。午前はB遠泳(背の立たない所での20分間の遠泳)、午後はA遠泳(沖合に出た所での40分間の遠泳)です。午前9時50分。「漁師さんから、午後は高波が予想される」との情報を宿舎の方に伝えられる。急逡、予定を変更。A遠泳を午前に実施。和船と手こぎボートを手配し、指導員と協議してチューブやビート板の数など、安全対策を再確認。子どもたちは、模造紙に書かれた隊列に従い整列。和船に乗り込む2人の先生は、桟橋に向かう。いよいよ、遠泳。スタート地点まで、気持ちは高まります。和船の漁師さんの指示に従って、スタート位置を確認。いよいよ入水。「谷戸小学校、児童数何名。今から40分間遠泳を実施します。」と海岸の監視員さんに告げ、入水許可を得る。子どもたちに気合いを入れる。背が立たない、沖合に出る恐怖心など、精神的なパニックを防ぐ。先頭は、体育主任の先生。脇を担任の先生と校長。最後尾に副校長と遠泳指導を担当してきた先生。1人の伴泳者が、2人の子どもを見て、声かけをずる。潮目に逆らって沖合を目指す。なかなか進まない。和船からの漁師さんの指示を先生がハンドマイクで伝える。「ここで、曲がって。」「潮目に乗って泳げ。」「目標は、三角山。」「エンヤー、コーラ」のかけ声がかかる。隊列が整う。岸が小さく見える。とうとう、ゴール。「ヤッター」の歓声が湧き、達成感に酔う子どもたち。もう午前11時30分。予定の時刻を過ぎ、B遠泳は午後となる。

 午後は、B遠泳。なんとか自力で泳がせたいと、マンツーマンで伴泳者が付く。A遠泳よりは岸に近い。しかし、背は立たない。20分間の心理戦。1人、2人と伴泳者のチューブやビート板を頼る子ども出る。それでも、頑張る子どもの姿に励まされ、自力で泳ぎ切る。A遠泳に続いて、B遠泳も全員完泳。どの子にも安堵感が漂う。  続いて、恒例のスイカ割り。無邪気に楽しむ子ども。子どものいろんな姿を知る。夜は、海岸でのキャンプファイアー。炎を囲み、ソーランやフォークダンスを踊る。暗閣でテープをかける先生に「アンコール」が声がかかり、びっしょり汗をかく子どもたち。また1つ、6年生としてのよい思い出のページができる。9時30分、就寝。日に焼けた肌だけでなく、心も熱くなった子どもたち。

◇8月4日(月)

 海岸の朝会とラジオ体操。すっかり昨日の興奮はさめている。子どもの切り替えの早さには驚くばかり。今日は、子どもはゴーグルを指導員は時計やホイッスルを外し、ボート遊び。互いにひっくり返したり、返されたり。事故につ稼がる危険もあるが、この程度は許容範囲とばかり、指導者もボート遊びに興じる。11時には昼食。宿舎を明け渡し、帰路に着く。帰りのバスの中は、家に帰れる安心感からぐっすり寝入る子どもたち。

 日焼けが増した子どもたちを多くの保護者の方々が迎えていただく。どんな話が家に伝わるのか。何を子どもは語るのかと、子どもの後ろ姿を見送る。

◆夏季地域行事

 地域や町会によるお祭りやラジオ体操に多くの子どもたちが参加しました。実数は掌握できませんでしたが、地域連携が展開されていることに感謝しています。中でも、8月9日 (土)の東部地区委員会主催の「夏だ!全員集合2008」には、432名で実施されました。今年は、中学生ボランティアや青年ボランティアの役割が位置づけられ、大人だけでない地域行事の在り方に感心させられました。谷戸小学校の子どもたちの参加は139名でしたが、プールに体育館ゲーム、花火に肝だめしと地域行事の1日を満喫しました。数年後にボランティアとして育つ谷戸の子どもたち、地域で育てられている実感を味わいました。今後は、このような活動を学校から発信することもPTAのみなさんと一緒に考えなければならないと感じます。


 一例として、夏休みの活動を報告させていただきました。学校だけでなく、家庭から感じる夏休みを担任を通して保護者会等で積極的にお知らせいただき、みなさんと一緒に夏休みを、指導の一環として位置つけた長期休業の在り方を社会の変化と共に考えていきたいものです。



2008年08月号巻頭言

2学期制の夏休みは

校長 棚田 政治    


 もうすぐ、子どもたちが楽しみにしている夏休みです。今学校では、子どもたちに有意義な夏休みを過ごしてもらいたいと学習の課題づくりに追われています。また、軽井沢移動教室を終えた5・6年生も、そのまとめに余念がありません。

 今回は、目前に迫った夏休みの意義を含め、2学期制についてお知らせいたします。

◆2学期制のねらい

 「3学期制とどこが違うのか」といった声も聞かれます。単に1年間を区分けしただけでは意味がありません。谷戸小学校では、長いスパンの学期で指導と評価の一体化を図ろうと、これまでの教育課程を見直してきました。学習指導計画の組み替えや学校行事の配置換えなどをすることで、新しい発見も少なくありませんでした。また、通知表による評価が2回になるなども考慮し、長期休業前や期間中に個人面談を設定して、個々の子どもたちの学習課題をお知らせするなど、2学期制のねらいを生かしています。

◆長期休業期間の意味

 これまでの長期休業期間中は、子どもたちは家庭で学習課題に取り組み、普段では体験できないことを学んでいました。2学期制でも、休業中のねらいは変わりません。ただし、2学期制は休業期間中も学習指導の一環と捉えています。そこで、休み前の指導の課題や子どもたちの学習の到達点に合わせ、休業期間を有効に活用して学力の向上を図るねらいももっています。家庭事情もあるかとは思いますが、サマースクールへの参加にご協力ください。

◆体力向上のねらい

 中野区では、昨年からスポーツテストを毎年実施して、経年で子どもたちの体力の推移を調査しています。生活様式の変化だけでなく、子どもたちの運動をする機会が減っていることから体力の低下が気がかりです。夏休みは、子どもたちにとって自らの体や健康に対する関心を高めるよい機会です。規則正しい生活習慣に合わせ、早朝ランニングなどに取り組んで欲しいと願っています。毎年反省することは、学校のプールに通ってくる子どもが限られていることです。学校のプールは、期間限定です。「水嫌い」でプールに通えないお子さんは学校からも声かけしますので、ご協力をお願いします。

◆指導力の向上

 教職員にとっての37日間の夏休みは、まとまった研修ができる限られた期間です。期間中に教職員に付与される勤務を要しない休日は5日間です。それ以外は、プール指導や岩井夏季学園、常葉サマースクールの指導員だけでなく、各職種や専門分野の悉皆研修に参加しています。特に新規採用教員は、年間300時間の授業研修だけでなく、宿泊研修や課題別研修などを履修しなければならずハードです。子どもだけでなく、教職員もこの夏の限られた研修期間を有効に活用し、自らの指導力の向上にも努めています。

 今後も、夏休み中の個人面談を含め、2学期制の在り方をみなさんと一緒に考えていきたいと思います。どうか、子どもたちにとって、価値ある長期休業期間となるようよろしくご協力をお願いいたします。また、地域でのできごとや気になることがありましたら、学校にご連絡いただき、子どもたちにとって楽しく安全で健康な夏休みにしていきましょう。



2008年07月号巻頭言

谷戸小80周年

副校長 門岡 喜威    


 今年の10月25日土曜日に谷戸小学校の80周年記念式典と祝う会が挙行されることは皆様方もよくご存じのことと思います。昭和3年3月31日に塔山小学校から分かれ、産声を上げた谷戸小学校。そのときより80年の日々が積み重ねられてきました。何事でもそうですが、常に新しいものを求める力と、普遍の価値を求める力があります。谷戸小学校ではここ数年、エイズ教育に始まりライフスキル教育と新しい価値を見つける努力を続けて参りました。

 一方、谷戸小学校の不易のものは何でしょうか。良く学校の伝統。伝統の何々。と言われますが、そういうものが谷戸小学校にあるのでしょうか。

 この頃、私は谷戸小学校の校歌を「いいなー。」と思っています。何がよいのかというと、曲は子どもたちも首の横に青筋を立てて歌っている姿がちらほら見受けられるほど音程が幅広いものですが、その曲ではなく歌詞を文字として読むと「いいなー。」と思うのであります。

 谷戸小学校の校歌は、昭和5年に制定されました。余談になりますが、戦前に制定された校歌はその歌詞が現代に合わないと言うことから周年を期に新しい校歌を作るということが良く行われました。谷戸小学校の校歌が78年も歌い継がれていることは、これは立派な伝統だと思います。「見る目遙けき 武蔵野の原 林ひらけて家建ち並び 道広まりて 車行き交う 驚くべきは 人の力」

 第2次世界大戦でこのあたりは空襲の被害を受け焼け野原になったそうです。そうなる前の谷戸のあたりはどんな様子だったのでしょうか。この歌詞から色々な想像がわいてきます。谷戸という地名からは谷の入り口といった様子が思い浮かびます。中野駅方向に向かってなだらかな丘陵地で雑木林が広がっていたのでしょうか?川がそばにあったので水田もあったのでしょうか?東京の人口増加に従って、このあたりも住宅地になってきたのでしょう。

 「力こもれる 中野なる此処 谷のおくにも 光輝き 幸家々に 充ちてあふれん 喜ぶべきは 里の栄」人々が増え経済活動も活発になり、子どもたちが賑やかに遊び回っている。そんな光景が目に浮かびます。日本の国を豊かな国にするために、教育の重要性を誰もが分かっていた時代であったと思います。それが「日に日におこり 日に日に伸ぶ 学ぶ我等もかくてこそ」という歌詞に現れているのではないでしょうか。

 10月25日までもう少しです。みんなで校歌をもう一度見直してみてはいかがでしょうか。



2008年06月号巻頭言

早寝・早起き・朝ご飯・テレビを消して,外遊び+読書

校長 棚田 政治    


 表題の言葉は,谷戸小学校の合い言葉です。また,道路に響き渡る子どもたちのあいさつも自慢ですが,みんなで力を合わせて取り組むことを目指しています。そのためには,地域・保護者の方との連携が欠かせません。その連携が谷戸小学校にはあります。だから,子どもたちにすばらしい学校生活や思い出をつくってあげられるのだと思います。

◆開校80周年記念運動会

 前日の雨が上がり,さわやかな晴天の下での運動会。早朝から,PTA「おやじの会」のメンバーの方々が体育館からパイプ椅子を運び出すなど,お手伝いいただきました。また,運動会当日の参観者は900名を越えました。このような大きな声援を受けられるのですから,子どもたちの演技もに熱が入り,開校記念にふさわしい盛り上がった運動会でした。また,「閉会式のしっかりとした子どもたちに感心しました。」の声もいただきました。これも,連携の証です。

◆全校遠足

 今年の全校遠足は,学校から中野平和の森公園まで歩いて行き,全校でオリエンテーリングなどして楽しみました。一番の心配は,交通事故でした。そこで,担当者が危険な交差点をデジカメに撮って,安全対策の共通理解を図りました。それは,当然なことですが,どの子もかけがえのない存在であり,谷戸小学校に寄せられる地域や保護者の方の信頼に応えるためのものです。連携は,学校の信頼があって成り立っていると全教職員は感じています。

◆同窓会

 区内の小学校に同窓会が組織されている学校は,少なくありません。しかし,谷戸小学校のように機関誌が定期的に発行され,現6年生や中学1年生も参加する同窓会総会がもたれている学校は,区内で唯一ではないでしょうか。伝統と歴史に支えられた地域連携。その基盤があるからこそ,どんな社会の変化にあっても,脈々と連携が築けるのではないでしょうか。

◆離任式

 先日,前任の井澤秀雄校長先生が離任式で,「早寝・早起き・朝ご飯」と子どもたちに語りかけると,子どもたちが「テレビを消して,外遊び,プラス読書」と声を合わせて答えました。

 今,実感している連携はこれだけではありませんが,組織として培っていく連携や時間をかけて培われた連携,そして,個人として受け継いでいくべき連携など,その重みを感じます。新学習指導要領の改定を受けての学力の向上や区内小中学校の全校2学期制の実施など,一つ一つの課題をみなさんと一緒に考え,これからも培われた連携の上に立って,さらに,学校に信頼を寄せていただけるように努めます。これからも,ご家庭でもご協力いただき,共に子どもたちにすばらしい学校生活をつくっていきたいものです。



2008年05月号巻頭言

端午の節句

副校長 門岡 喜威    


 早いものでもう5月になります。ついこの間入学式があり、新しい一年生や転入生を迎えたばかりだと思っていたのに、月日のたつのは早いものですね。

 さて、5月と言えばゴールデンウィーク。この名称は映画界が名付け親であることはご存じだと思いますが、せっかく季候のよい時期に室内で過ごすのはもったいないですね。人出も多いですが、都内の様々な公園は意外と空いていて良いものですよ。場所によってはBBQができたり、水遊びができたりと子どもと一緒に一日十分に楽しめるものです。そんな身近な思い出が子どもの心の中に結構残ったりするものです。

 5月と言えばもう一つは端午の節句。総合的な学習で日本の年中行事を調べたときに、端午の節句は本来は女性の祭りであったということが分かり、子どもたちとびっくりしたことがありました。それが鎌倉時代ごろに菖蒲と尚武という語呂合わせから男の子の祭りに変わったと言うことだそうで、またまたびっくり。

 また、ありがたくないものに5月病というのもありますね。4月から張り切って新しい学校や職場で励んでいたのが、5月ぐらいになってふと気が抜ける。まあ、簡単に言うと新しい環境に適応できないということなのでしょう。新入生や転入生の一番の心配はこれだと思います。でも、谷戸小学校の子どもたちを見ていると、そんな心配は無用ですね。一年生も元気に毎日を送っていますし、転入生も誰が転入生だか分からないほど馴染んでいます。とはいえ、緊張が続いたこの1ヶ月だったことだと思います。連休中に十分リラックスして、5月末に行われる運動会に向けて張り切ってほしいと思います。



2008年04月号巻頭言

学校は地域と共に子どものためにある

校長 棚田 政治    


 暖かな春の訪れとともに桜の花も満開を迎え、子どもたちの歓声が校庭に響き新年度がスタートしました。井澤秀雄校長の後任として、開校80周年となる谷戸小学校の26代校長に着任しました棚田政治(たなだ まさはる)です。どうぞよろしくお願いいたします。

●谷戸小学校の教育目標

 人間尊重の精神を基調にして、自ら考え、正しく判断し、価値ある行動ができる児童の育成を目指して、次の教育目標のもとに教育を推進する。

 ○考える子ども… 思考力・判断力を育てます
 〇思いやりのある子ども… やさし・敬愛の心を育てます
 ○たくましい子ども… 動力・実践力を育てます

 私は、「価値ある行動ができる」に注視します。価値ある行動とは、だれかに評価されるものではなく、内なる力です。子どもの内なるカを育てます。

 そのためには、地域や家庭の協力が欠かせません。そこで、家庭や学校、地城の役割を次のように考えます。子どもは、「家庭でしつけられ、学校で学び、地域で育つ」です。どうかよろしくご協力をお願いいたします。以下、主たる教育活動を紹介いたします。

T 中野区教育委員会特色ある学校づくり重点校

 研究主題「自ら考え、よりよい行動ができる児童の育成−ライフスキルを取り入れた実践を通して−」を継続し、生きる力を育てます。
 そのために、千葉大学教育学部名誉教授医学博士 武田 敏先生の指導を仰ぎ、研究授業を実施いたします。

U 特色ある教育活動

 1.地域と共に児童の生きる力をはぐくむ
  (1) 地域の人材による学習ボランティア… 朝読書の読み聞かせ、個別指導他
  (2) 地域諸機関との連携… 落語の学習、地域安全マップづくり他
  (3) 地域福祉施設との交流… 第一杉の子作業所、宮園保育園他
 2.郷土に対する誇り・愛情をはぐくむ
  (1) 愛校心を育てる… 鼓笛演奏・異年齢集団活動他
  (2) 地域愛を育てる… ワイワイ谷戸っ子集会、80周年行事
  (3) 異文化を理解を育てる… 英語活動、日中友好交流
 3.児童が安心して生き生きと生活できる地域・学校づくり
  (1) 開かれた学校… あいさつ運動の地域連携
  (2) 谷戸小地域安全協議会… 町会、PTA、「おやじの会」との連携
  (3) 健康教育の推進… 命を大切にする教育(学校医との連携)
  (4) 食育の推進… 安全で豊かな給食、保護者や地域への啓発

 これらを実施して、学校は地城と共に子どものためにある、の実現に努めます。どうか昨年と同様に、本校の教育活動へのご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。



2008年03月号巻頭言

心のふる里たる学校づくり

校長 井澤 秀雄    


 3月,冬から春へと季節が変わる時期になりました。

 この3月は,季節が変わるだけでなく,学校では,子どもの生活上でも区切りの月となります。6年間の学習・生活のまとめとしての卒業式,学年のまとめとしての修了式などです。

 本年度,谷戸小学校では,「考える子ども・思いやりのある子ども・たくましい子ども」の教育目標に沿って100%とは言えませんが,それぞれ豊かな人間関係を育みながら楽しい学校生活ができたと思います。これも,保護者・地域の皆様のご協力・ご支援があってこそと感謝しております。

 私は,PTA活動の基本的理念は,単なる奉仕活動とは考えておりません。子どもたちの健全育成と同時に,「今にしかできない親としての生涯教育の場」であると思っています。この考えをご理解・ご支援くださり,日頃のPTA活動を前向きに捉え,活発な活動ができました。毎週木曜日には,1・2年生どのクラスでもお母様方による「読み聞かせの会」があります。そして,今月16日(日)には,おやじの会主催「もちつき会」が行われます。どれだけたくさんの保護者,とりわけお父さん方の参加があるのか楽しみです。

 さて,「人は環境によって大きな影響を受ける」と言われます。子どもたちにより良い学習環境を与えたい! そこで,学習環境ボランティアを募集いたします。花壇の整備・水やり等,どなたでもできる内容です。決して名人である必要はありません。「くぎを打つことはできませんが,板を押さえるだけなら日本一!」それで結構です。私と一緒に,子どもたちの心に花を咲かせてみませんか。

 5年間,保護者・地域の皆様に信頼される学校づくりを目指して参りました。しかし,まだ道半ばでした。今後は,ボランティアの一員として,谷戸小学校が,児童・保護者・地域・教職員に信頼され,“心のふる里たる学校”となるような支援活動を行っていきたいと考えております。ご協力をお願いいたします。



2008年02月号巻頭言

2月といえば

副校長 門岡 喜威    


 早いもので、ついこの間正月を迎え、3学期が始まったと思ったのに1月が終わり、2月を迎えました。私がまだ若い頃、先輩の先生より「学校の3学期は早いぞ。行く1月、逃げる2月、去る3月と言うくらいだから、うかうかするなよ。」といわれたことを今でも覚えています。

 さて、その「逃げる2月」ですが、逃げると言うだけに運動に関わる行事?が目白押しです。まず、プロ野球のキャンプインにプロ野球オープン戦開幕。同じく大リーグのキャンプイン。別府大分毎日マラソンに東京マラソン。横浜国際女子駅伝に千葉国際クロスカントリー。スーパーボウルにNBAオールスターゲーム。ノルディックスキー世界選手権。4年に1度は冬季オリンピックと、まさにスポーツの花盛りではありませんか。

 スポーツとは関わりがありませんが、2月というと「節分」がありますね。節を分けるから節分。翌日は立春となり、暦の上では春を迎えることになります。つまり、農業立国であった日本にとって春が来ると言うことは、農事のスタートであり、一年のスタートでもあったのですね。これは旧暦の話であって、今の暦からすればまだまだ寒いので実感がわきませんね。

 「節分」には近頃関西方面からこの日に恵方を向いて太巻きをものを言わずに丸かじりすると縁起が良いという風習がやってきて、この頃では結構楽しんでいるようですが、古来「節分」には豆まきがつきものでした。物の本によれば正しくは大豆を焙烙で煎ることからはじめ、年男(いない場合は一家の主)が「福は内、鬼は外」といって豆まきをする。その後豆を拾って年の数だけ食べると1年無病息災でいられると、宮中の年中行事が一般にも広まったとか。なぜ煎った大豆なのかというと「木火土金水」の五行の考え方が元になっているとか。日本の年中行事は奥が深くて調べていくとおもしろいものです。

 新しい年中行事?としてはバレンタインデーもあります。これはキリスト教の聖人を記念した日なので、キリスト教圏の国では様々な形で祝われています。日本では製菓会社がチョコレートの販売促進のために広めたことは有名ですが、日本独特の形になってしまっていますね。

 教育界では新しい学習指導要領の話題が耳目を集めています。新聞などでごらんになった方も多いかと思います。その中でも授業時数の増加と体力向上、3年生以上の英語科週1時間などは様々な物議を醸しているところであります。みるスポーツから行うスポーツへ、国際理解は自国理解の上に成り立つことなど、今年はいろいろ考えさせられる2月のようです。



2008年01月号巻頭言

年の初めに

校長 井澤 秀雄    


 明けまして おめでとうございます。  2007年の新春を迎え,皆様には,ますますお健やかなことと存じます。

 年の初めは,年賀状,初詣,書き初め等,日本古来の習慣が今なお受け継がれているものが多く,新年によせる希望や決意を新たにするための先人の英知がしのばれます。

 法隆寺の宮大工,西岡常一さんは,「千年にわたる世界最古の木造建築法隆寺が,今なお昔の姿で現存しているのは,その木組みの巧みさにある」と,当時の匠の腕前に感嘆しておりました。

 西岡さんの家に代々伝わる家伝の中に,「塔組みは木組み,木組みは木のくせ組み,木のくせ組みは人組み,人組みは人の心組み,人の心組みは頭領の大工さんへの思いやり,大工さんへの思いやりは人の非を責めず己の不徳と思え」という言葉がありました。

 さて,次代を担う子どもたちの健やかな成長は,学校・家庭・地域の三者組みにあると思います。そして,私達大人が,互いにその持ち味を出し合って,子どもたちのために連携を密にして,それぞれの立場で教育に当たることだと思います。この連携こそ,お互いどうしの心の糸の結び合いではないでしょうか。

 今年も,他の非を責め合うのではなく,己を磨き,先人の業績に学んでいきたいと思います。

 凧が北風をいっぱい受けて空高く舞い上がっていました。「谷戸小学校の子どもたちも凧に負けないように元気であってほしい」と思いながら凧を見ていると,その向こうに電柱が見えました。

 どの電柱も,柱と柱の間にピンと張っている電線の真ん中がたるんでいます。ピンと張っている凧糸も,いつかは自然にたるんでしまいます。

 子どもたちが,新年に当たって,それぞれ目標を決めて張り切った気持ちも,一ヵ月も過ぎるとたるみがちになります。「三日坊主」と言われないように,私達大人の心の糸も中だるみにならないように気をつけたいものです。

 "継続は力なり"と言われます。子どもたちが中だるみや中断しないで,目当てに向かって進む。そのためには,「一つ叱って,三つ褒め,五つ教えて,よい子に育てよ」を実行し続けることが肝要ではないかと思います。子どもたちの新年の張り切った気持ちを忘れさせないよう,励まし合ってまいりましょう。



2007年12月号巻頭言

学校にとっての地域の存在

副校長 門岡 喜威    


 11月は学校にとって重要なイベントが2つありました。

 1つは,11月2日に行われました研究発表会です。保護者・地域の方はもちろんのこと,中野区内の先生方をはじめ他区や他県からも大勢の方々が参加してくださいました。受付の記録では500名を越える方々の参加がありました。参加者を集めたから大成功と言いたいわけではありません。それだけ本校が3年間かけて研究を重ねてきました「ライフスキル」に注目が集まったということだと思います。もちろん清川先生の講演に対する興味関心も大きな要因だと思います。

 「ライフスキル」に関しては,「エイズ教育」の発展として始まったと聞いております。「エイズ教育」の研究からかかわってくださった千葉大学名誉教授の武田敏先生のご指導があればこその今回の発表会でしたし,武田先生と本校を結び付けてくださいましたキューピッド役の本校校医である山田正興先生の存在も忘れてはなりません。

 「ライフスキル」は学校だけで身につくものではなく,家庭と地域と学校が一体となって養っていくものだというのが研究であきらかになったことでした。まさにそのことを象徴するような発表会だったと思います。

 もう1つは,11月16・17日に行われました「展覧会」です。これも,延べ600名を越える方々のご参観をいただきました。地域の方々からの作品参加もあり,大変に温かいご感想を多数いただきました。研究発表会から2週間という短い期間,児童はもとより教職員が一丸となって「展覧会」に取り組んだ成果だと考えます。

 「研究発表会」「展覧会」両方を通じて強く感じさせられたのは保護者・地域の皆様方より寄せられた谷戸小学校への期待と応援でした。「研究発表会」のときに前方に座られていた方々の多くが保護者・地域の皆様方でした。発表に対し食い入るような視線とメモを取られるその姿は,発表するわれわれの気を引き締めてくださいました。「展覧会」では,児童鑑賞がメインであった15日より,多くの方々が鑑賞にいらっしゃいました。その多くが子どもと一緒であったり,お孫さんの作品を鑑賞されにいらっしゃった方々だったり,さすが来年度80周年を迎える歴史を感じさせられました。

 本校の井澤校長の口ぐせ「子どもは地域で育つ。地域が子どもを育てる。子どもは地域を活性化する。」

「地域の風が吹く学校。地域の風が薫る学校。」は単なるスローガンではなく,しっかりと根付いていることを感じさせられた11月でした。

 いよいよ12月,師走です。何かと気ぜわしい時季となりましたが皆様方におかれましては,どうぞよいお年をお迎えください。学校は2学期の締めくくりに向け,各学級が取り組んでおります。きっと来年もよい年であると確信しております。



2007年11月号巻頭言

学校の健康な姿

校長 井澤 秀雄    


 朝夕の冷気が秋の深まりを感じさせます。校庭の木々も例年より遅いようですが、少しずつ色づき始めました。

 表題「学校の健康な姿」は、過日ある研修会で耳にした言葉です。そのお話を要約すると次のようでした。
<学校がきれいである>子どもや教職員の心が動いている。様々なことに気づき、きれいになる。

<学校が静かである>学校には動と静がある。そのバランスがとれていると、落ち着いた行動ができる。
<盛んな自己実現がある>学び取りに必要な基本行動様式が身についているので、教師が子どもからよさを引き出している。
<欠席者が少ない>

 本校はいかがでしょうか。1月に行われる外部評価の参考にしていただければと思います。

 さて、本校では、千葉大学名誉教授・武田敏先生のご指導のもと、子どもたちの健康の視点を下記の四つと捉え、指導しています。
 (1) 体の健康(体が元気で気持ちがよい)
 (2) 心の健康(安心できて気持ちがよい)
 (3) 仲よしの健康(仲よく、楽しい)
 (4) 知恵の健康(どうすればよいのか自分でわかる)

 子どもたちは、快・幸せ・安全のためにどうすればよいのかを考え、答えを出すプロセスで、環境に適応して生きていくことの意味や、自己の欲望や感情をコントロールする必要性、集団生活で欲求を調整するための「規範」の意義を身に付けさせたいと思います。そのことが本校の研究テーマ「自ら考え よりよい行動ができる児童」につながると考えるからです。

 子どもたちに身に付けさせたい能力としては、自信・好奇心・計画性・自制心・仲間意識・コミュニケーション能力・協調性などを考えています。これらの能力は、人や集団との様々なかかわり、動植物などとの自然とのふれあい、物事に対しての成功、失敗などの積み重ねの経験や体験から体得します。特に、よりよい行動・成功体験の積み重ねが、セルフエスティーム(自尊感情)を高め、研究主題や表題「学校の健康な姿」につながると考え、実践活動を行っています。



2007年10月号巻頭言

お 月 見

副校長 門岡 喜威    


 このごろテレビを見ていると,Mハンバーガーチェーンの宣伝でお月見○○の宣伝が流れています。私はグラ○○の方が好きなので,食欲はそそられないのですが,ああ,お月見の季節なんだなと猛暑で狂わされた季節感を呼び戻された次第でした。

 今年の十五夜は天候に恵まれ100%見ることができるであろうと言うことから都心のビルの52階まで出かけて見てきました。ちょうどおしゃれな水族館のような展示も行われていたので,お月様と魚たちを両方とも眺めることができてよい時間を過ごすことができました。

 さて,お月見といえば満月ですが,1年間に12〜13回満月があるのですが,その中でも十五夜と10月23日(今年は)の十三夜は特別扱いなのですね。ススキと月見団子を飾り縁側で虫の音を楽しみながらの観月などと言うことが望めない都会では,お台場だとか東京タワーだとかそれなりのお月見の名所があるのです。

 学校でも総合的な学習の時間などを使って,日本の伝統文化を学ぶ授業が行われております。つい先日も落語家の方に来ていただきましたし,今度は雅楽の演奏家の方々に来ていただきます。しかし,お月見のような年中行事に関しましては,宗教なども絡み,学校という場では教えられないことも多々あります。私などは古い人間なので,このような年中行事や地域の行事などについては,子ども時代に明治生まれの祖父母に様々教えてもらったことがいまも身についています。年中行事に限らず,伝統や文化というものは守ることも大切だと思いますが,精神をゆがめることなく時代に即して形は変化していくものだとも思いますし,それだけの余裕がなければいずれは消えていってしまうとも考えられます。

 さて,10月は十三夜です。十五夜を愛でたなら十三夜も見ないと縁起が悪いという話もあります。験を担ぐ私としては,今度はどこで見ようかと場所選びを楽しんでおります。



2007年09月号巻頭言

あいさつで 子どもの心 育てよう

校長 井澤 秀雄    


 元気の良い子どもたちの声が学校に戻ってきました。充実した夏休みを過ごし,みんな少しずつ成長したように思えます。どの子からも2学期を迎える意欲を感じさせられます。この意欲を大切にし,大きく伸ばしていきたいと思います。

 7月29日(日)〜31日(火)に実施した岩井臨海学園では,本年度も6年生の遠泳を実施いたしました。水泳指導が始まった6月には,15mしか泳げなかった子どもも,A遠泳(1時間)34名,B遠泳(20〜30分)7名,全員が完泳しました。子どもたちの努力の成果に大きな拍手を送りました。

 さて,本年度も夏の地域行事として,盆踊り,ラジオ体操,バスハイク,夏だ全員集合等が行われました。特に,8月18日(土)に行われた東部地区委員会主催の「夏だ全員集合」には,児童205名,大人103名,中学生ボランティア40名,来賓14名,計362名の参加者がありました。

 子どもたちは,天候にも恵まれ,水泳,レクリエーションゲーム,肝試し,花火等,学校教育では味わえない貴重な体験を行うことができました。一生の思い出として,いつまでも心に残ると思います。

 企画の段階から,綿密な計画を立ててくださった実行委員会の皆様,趣旨をご理解くださり,この活動を支えてくださった保護者,おやじの会の皆様,一緒に活動してくれた中学生に心からお礼を申し上げます。

  「この地域 見て接してみれば 宝なり 谷戸の教育 功は地域に」

地域活動の重要性を実感いたしました。

 表題「あいさつで 子どもの心 育てよう」これは,東部地区町会連合会で作成した標語です。あいさつは子どもの基本的な社会性を育む第一歩です。そして,あいさつを通してコミュニケーションが深まり,豊かな社会性が育っていきます。  本校では3日(月)より2週間「あいさつ運動週間」とし,あいさつ運動に取り組みます。保護者・地域の皆様にも運動に積極的に参加していただき,地域全体で子どもたちを育てていただければ幸いです。



2007年08月号巻頭言

夏を制する者は

校長 井澤 秀雄    


 明日より,子どもたちが楽しみにしていた夏休みが始まります。夏休みは,学校の集団生活から家庭での個々の生活に代わります。子どもたちが夏休みを規則正しく,目標をもって生活できるかどうかで大きな違いが生じます。

 子どもは,学校生活の中で自律して進んで学習する子どもと,集団生活の中で他律されることにより規則正しい生活が送れる子どもがいます。特に,夏休みは後者の子どもにとって,自律しながら毎日の生活を規則正しく送れるようにするチャンスでもあります。そのために,次の2点を家庭でご指導ください。

(1) 子ども自身ができそうな目標をきちんと自分で考え,計画し,行動させること。そして,そのことが少しでも実践できたら,しっかり認め,ほめてあげること。
(2) 就寝時刻を守らせること。夏休みになると夜型の生活になりがち。夏こそ早起きし,朝の涼しいうちに家庭学習ができるよう指導すること。
具体的な方法として,ラジオ体操・水泳に積極的に参加させるのも1つの方法。


 また,夏休みは,親子でふれあう絶好の機会です。家庭で本来果たすべきである「基本的生活習慣,生活力,豊かな情操,他人に対する思いやり,善悪の判断」などの「生きる力」の基礎的な資質や能力を育てる,よい機会です。

 そのためには,家族そろって一緒に過ごす時間がもてるよう,子どもとふれあうとともに,時には子どもに厳しく接し,生きる力を育むことが大切です。

 学校では,夏休み中に個人面談を実施いたします。その折,過日実施いたしました中野区学力調査の個人票と体力測定個人票に基づいて,担任がお子さんの様子をお話いたします。この機会に親子で十分話し合い,長所を伸ばし不足している部分は繰り返しの練習等で補っていただければと思います。学校でも,学力向上・体力向上プランを作成し,学力・体力の向上に努めます。

 最後に,家庭学習の習慣化をお願いいたします。低学年20分・中学年40分・高学年60分が目安です。

家庭学習5つのすすめ
1.本を多く読む。     2.漢字・計算練習をする。
3.心づくりをする。     4.健康な生活を送る。
5.友達と仲良く遊び,家族と語り合う。


 どうぞ有意義な夏休みをお過ごしください。



2007年07月号巻頭言

梅雨の季節に

副校長 門岡 喜威   


 7月に入ったのに梅雨の話?と思われる方がおいでかと思いますが,私はなぜか6月の後半から7月初旬までが梅雨という感覚で居ります。一つには長い現役時代,プールを楽しみにしていましたが,7月になると雨で入れなくなる,という状態が多かったものです。体育主任をしているときに校長先生にお願いしてプール開きを6月の1週にしたことがあります。その頃はプール掃除も子どもと教員で行ったので,役所も大目に見ていてくれていたのではないでしょうか。おかげで水温が20度ぐらいなのに,ふるえながら泳いでいたことを思い出します。表と裏が見分けられないほど日焼けをしていたのもこの頃でした。

 もう一つ,私はあぢさゐの花が好きなので梅雨が好き,ということもあります。鎌倉の名月院,白山神社,高幡不動,箱根登山鉄道と東京近辺にも名所が数多くあります。様々な種類のあぢさゐが様々な色で咲き誇っている様を,雨に濡れながら一人で見るのが似合う花,そんなところもあぢさゐが好きな理由の一つです。

 さて,このあぢさゐですがなんと日本が原産国であるのを図鑑で見つけた時はうれしかったですね。土のPH濃度やアルミニウムイオンの量によって花の色が変わる。しかも,つぼみの時は薄緑色。ふくらんでくると白くなり,咲くときは水色から薄紅色,咲き終わりに近づくにつれて色が濃さを増す。なんと人の一生のようではありませんか。

 別名嬰児(みどりご)と呼ばれる赤ちゃん時代,真っ白な,色に染まっていない子ども時代,環境により色とりどり華やかに彩る青年時代,自分のカラーをしっかり確立する熟年時代,と思い合わせるのは考えすぎでしょうか?

 もっと言わせていただくならば,一つの色に染まらず,様々な色で咲き乱れる様は,教室の子どもたちを彷彿とさせてしまいませんか?

 花と思われているところが,がくであること,本当の花が地味なことは有名ですが,あじさいの花に,微量ですが毒が含まれていることはあまり知られていませんね。そういうところもなんだか人間くさくありませんか?



2007年06月号巻頭言

人間になれない子どもたち

校長 井澤 秀雄    


 5月26日,前日の雨がうそのような5月晴れの下,私の教職員生活で最高の運動会を挙行することができました。早朝の出勤時には校庭に水溜りが残り,定刻開始が危ぶまれました。しかし,「おやじの会」の皆様のご協力で,定刻通りに実施できました。

 敬老席の申し込み者が113名あり,多数のご来賓の方々とともに子どもたちを盛り立ててくださいました。皆様方のご声援が子どもたちに伝わり,競技・演技・応援・係活動に全力を発揮し,見ているものに感動を与える運動会となりました。ありがとうございました。これは,まさに学校・家庭・地域が一体となって実施した運動会でした。それは,単なる学校行事ではなく,地域の行事の1つになったように思われました。

 “子どもは地域で育つ 子どもを地域で育てる 子どもが地域を活性化する” これは,本校の学校経営の基盤となる考えです。

 本校では,「特色ある学校づくり」研究発表会【11月2日(金)】に向け,着々と計画を進めています。私どもは,この研究会を前記の考えに基づき,教員だけを対象としたものとせず,保護者・地域の皆様にも公開し,共に子どもたちの成長に関わる機会にしたいと考えております。

 そこで,講演会の講師を表題「人間になれない子どもたち」の著者清川輝基様にお願いいたしました。氏は,NHKに入局,子どもをテーマに取り上げた特集番組を多く手がけられました。現在,日本の子どもの状況を多様な視点で示し,各分野の研究実施の成果を紹介しながら,子どもの危機の実相に迫り,それを克服するてがかりを提供してくださいます。

 学校公開(6月16日)中休みに,氏が編集したビデオの1つ「子どもが危ない〜“メディア漬け”が子どもたちを蝕む〜」を上映いたします。この機会を11月2日の講演会の予備知識とし,当日,清川様より,学校・家庭・地域が連携した教育活動を示唆していただきたいと考えております。

 “学校・家庭・地域の連携”を言葉の認識の段階ではなく実施し,よりよい子どもを育てていきたい!人間らしい子どもたちに育てたい!趣旨をご理解のうえ,ご協力をお願いいたします。



2007年05月号巻頭言

春 う ら ら

副校長  門岡 喜威    


 5月の連休,今までの「みどりの日」が「昭和の日」に変わり,今までの「国民の休日」が「みどりの日」になったことはご存じでしたか? 私は間近になるまで全く頓着をしていませんでした。

 ゴールデンウィークが映画産業が使い始めた愛称であることはご存じと思いますが,この連休中に映画を見に行かれる方はきっと多いことと思います。

 私は昔の人間なので,この時期になると子どもの頃に行った潮干狩りのことを思い出さずにはおれません。今のようにドライブであるとか,テーマパークであるとかが一般的ではなかった時代のことです。数少ない春の行楽の一つでした。あのときの蛤は格別に美味しかったなと,養殖物が増えて季節感が無くなった今にして思えば,よだれが垂れそうな懐かしい味でもあります。

 現在は潮干狩りができる場所も少なくなり,我が家の子どもが小さいときに行ったきりですが,有名な場所に「三番瀬」という東京湾の干潟があります。昔はヘドロなどで東京湾が死んだと言われていましたが,今では江戸時代とまではいきませんが,それなりに江戸前の魚介類がとれるようですし,透明度も上がってきたといわれています。大きく言えば環境が浄化されてきたということなのですが,三番瀬が果たした浄化力はかなりのものだったそうです。

 干潟といえば,潮の満ち引きで浅瀬が干上がったり水没したりする場所です。そのために酸素が豊富になり,微生物が豊富でそれを餌とする小動物から,鳥,魚,様々な生き物や植物が生息し,その力が環境浄化につながっているそうです。

 子どもの時代はただ楽しかった思い出の潮干狩りが,大人になったことでちょっとちがう視点から眺めることができる。それが物事をより広い視点から考えることができることなのだということなのでしょう。

 そのためには,子どものうちに様々な経験をすることが大事だと思います。時はゴールデンウィーク。外に出かけるチャンスです。どうぞ将来への投資という意味でも皆さんでいろいろなところへお出かけしませんか?



2007年04月号巻頭言

19年度の出発にあたって

校長  井澤 秀雄    


 3月卒業式,明るく元気で思いやりにあふれ,たくましく成長した47名の卒業生を送り,4月入学式,明るく希望に満ちあふれる,かわいらしい66名の新入生を迎えました。

 本年度は,喜ばしいことに新6年生が1学級増で,全学年2学級,全児童数349名でスタートいたしました。それぞれ1学年ずつ進級した子どもたちは,ちょっぴり誇らしげな顔つきをしています。一人ひとりが,1つの節目を越えて,新たな希望と願いをもって,新年度の学校生活を始めました。

 過日の卒業式には,地域の方々・同窓生・PTA役員等,47名のご来賓を迎え,私の教員生活で最高の,感動と涙の卒業式を挙行することができました。ありがとうございました。改めて,皆様から大きな風を送っていただいていることを実感いたしました。

 さて,本校では,子どもたちの実態を話し合っているうちに,次のことが明らかになりました。「思いやりの気持ちがある」「素直で穏やかである」「友達同士のトラブルが少ない」「友達と協力できる」などの良さとともに,「人の考えに流されやすい」「自己主張が少ない」「自分から一歩を踏み出せない」などの課題です。

 そこで,学校教育目標「考える子ども」「思いやりのある子ども」「たくましい子ども」を踏まえ,めざす児童像を「自分の考えをしっかりもち,友達とかかわりながらよりよい行動をすることができる子」として,研究に取り組みます。そのためにライフスキル教育を活用いたします。ライフスキルとは,「結果を考えて行動する」「相手の気持ちを汲んで考える」などができるようにする技能です。

 そして,その成果を11月2日(金)に,「中野区特色ある学校づくり」重点校研究発表会で発表いたします。教職員一同,皆様方の期待に応えられるよう心を一つにして教育活動に取り組んでまいります。また,ご家庭・地域との連携を深め,子どもたちの変容を図ります。ご協力・ご支援をお願いいたします。



2007年03月号巻頭言

この1年を振り返って

校長  井澤 秀雄    


 各地から梅の花だよりが届き,校庭の木々の芽もふくらみ始め,春の息吹を感じさせる候となりました。

 「春」という言葉には,本当にすばらしい響きが込められています。歳時記で「春」を調べてみますと,土地に陽気があふれて草木が芽生えるという意味とあります。

 谷戸小学校は,地域の皆様の願いや思い,PTA,保護者の皆様の深いご理解のもと,無事1年の締めくくりの時を迎えさせていただこうとしております。子どもたちのこの1年の成長は大きなものがありました。そして,「卒業」「進級」の,この春を迎え,子どもたちの心の中に自然のもつ生命力のすばらしさや,草木の若葉の美しさを感じ取る,豊かな心が育ってきているように思います。

 さて,本年度は,「自ら考え,よりよい行動ができる児童の育成」を目指し,ライフスキルを取り入れた教育活動に取り組んできました。

 本校では,ライフスキルを「児童一人ひとりがよりよく生きていくうえで必要な技能」ととらえ,「自己決定のスキル」「自己認識のスキル」「コミュニケーションのスキル」の3つに力点を置いて取り組んできました。その成果として,皆様からいただいた学校評価でも明らかなように,学校が楽しいと感じる子どもが増えてきました。また,トラブルが減少し,落ち着いた学校生活を送る児童が増えてきました。

 しかし,本校での取り組みは研究半ばです。研究を進めていくうちに,次の2点が明らかになりました。
(1) 自分自身を肯定的にイメージする力がよりよく生きる力の基盤となる。
(2) 家庭,地域と連携して研究に取り組むことが成果を増大させる。

 以上の課題解決のために,「大人になるためのパスポート」づくりに取り組んでいます。また,今後,皆様方には,子どもを認め,励ましていただくための具体的な取り組みを提示してまいります。

 学校と家庭・地域,立場は違っても「よい子を育てる」ための土俵は同じです。ご協力・ご支援をお願いいたします。



2007年02月号巻頭言

心の奥底に真のやさしさを

副校長  荻 原  隆    


 2月3日の節分には,日本の伝統的な行事の鬼追い(豆まき)が広く行われます。

 古来より鬼は邪鬼として,人々から忌み嫌われてきました。しかし,一方では近代の童話や物語には,姿は異形なれども人間らしい心をもった鬼が描かれ,親しまれています。その一つが浜田廣介作の「泣いた赤おに」です。この童話は,心の奥底から友達の身になって考え,助け合った赤おにと青おにの心温まるお話です。

 赤おには心がやさしく,人間と仲よく暮らしたいと願っていましたが,人間からは嫌われていました。友達の青おには赤おにのためにわざと人里で暴れて,赤おにに自分をやっつけさせました。そのおかげで赤おには人々から慕われ仲良くなれました。しかし青おには,「君のためにはもう戻りません。友達の青おにより」という手紙を残してどこかに行ってしまいました。赤おには繰り返しその手紙を読み,涙を流しました。

 いじめ問題が大きく取り上げられ,子どもの人間関係をどう育てていくかが課題となっています。友達をいじめてはいけないということは,誰でも分かっているはずです。でも,それが行為として正反対に現れてしまうのは,なぜでしょうか。思いやりや友情が一人一人の心の奥にまで響くような深い理解となっていないのではないでしょうか。

 幼児期や小・中学生の時期に読み聞かせや物語などをとおして,人のやさしさや思いやり,友情の大切さ,すばらしさにふれさせ,感じ取らせることは,子どもの豊かな成長,人間形成にはなくてはなりません。いじめを無くすため,いじめを引き起こさせないためには,日々の言葉や行動の仕方を即効的に指導するとともに,一見遠回りのようにも見えますが,子どもの心を豊かに育てる地道な取り組みも重要なのです。

 本校では心の教育,道徳教育の取り組みの一端を2月19日(月)に道徳授業地区公開講座にて公開いたします。是非,多くの方にご参加いただき,子どもたちの心をどう育てていくかについて,共に考えていきましょう。



2007年01月号巻頭言

年の初めに

校長  井澤 秀雄    


 明けまして おめでとうございます。
 2007年の新春を迎え,皆様には,ますますお健やかなことと存じます。

 年の初めは,年賀状,初詣,書き初め等,日本古来の習慣が今なお受け継がれているものが多く,新年によせる希望や決意を新たにするための先人の英知がしのばれます。

 法隆寺の宮大工,西岡常一さんは,「千年にわたる世界最古の木造建築法隆寺が,今なお昔の姿で現存しているのは,その木組みの巧みさにある」と,当時の匠の腕前に感嘆しておりました。

 西岡さんの家に代々伝わる家伝の中に,「塔組みは木組み,木組みは木のくせ組み,木のくせ組みは人組み,人組みは人の心組み,人の心組みは頭領の大工さんへの思いやり,大工さんへの思いやりは人の非を責めず己の不徳と思え」という言葉がありました。

 さて,次代を担う子どもたちの健やかな成長は,学校・家庭・地域の三者組みにあると思います。そして,私達大人が,互いにその持ち味を出し合って,子どもたちのために連携を密にして,それぞれの立場で教育に当たることだと思います。この連携こそ,お互いどうしの心の糸の結び合いではないでしょうか。

 今年も,他の非を責め合うのではなく,己を磨き,先人の業績に学んでいきたいと思います。

 凧が北風をいっぱい受けて空高く舞い上がっていました。「谷戸小学校の子どもたちも凧に負けないように元気であってほしい」と思いながら凧を見ていると,その向こうに電柱が見えました。

 どの電柱も,柱と柱の間にピンと張っている電線の真ん中がたるんでいます。ピンと張っている凧糸も,いつかは自然にたるんでしまいます。

 子どもたちが,新年に当たって,それぞれ目標を決めて張り切った気持ちも,一ヵ月も過ぎるとたるみがちになります。「三日坊主」と言われないように,私達大人の心の糸も中だるみにならないように気をつけたいものです。

 "継続は力なり"と言われます。子どもたちが中だるみや中断しないで,目当てに向かって進む。そのためには,「一つ叱って,三つ褒め,五つ教えて,よい子に育てよ」を実行し続けることが肝要ではないかと思います。子どもたちの新年の張り切った気持ちを忘れさせないよう,励まし合ってまいりましょう。



2006年12月号巻頭言

学芸会を終えて

〜本気でやっている姿は美しい〜

校長  井澤 秀雄    


 「学校生活の中でケンカしたり,争ったりしている子どもたちが,全員で一つのことに協力し合い,努力して完成させた劇を演じる姿に深く感動しました。涙の出る思いで観せていただきました。親である私の心が洗われるようでした。」
 これは,保護者の感想の一部です。

 学芸会の幕が閉じ,舞台を下りてくる子どもたちの笑顔は素晴らしい。子どもたちの後ろには,一人ひとりのドラマがありました。そして,そのドラマを精一杯演じた子どもたちは,一回りも二回りも大きく育ちました。どの子も瞳もキラキラ輝いていました。みんなで協力して一つの作品を創りあげた素晴らしさ,今,子どもたちが失いかけている自主性や協調性,積極性,表現力等がこの学芸会で芽生え,ぐんぐん成長するきっかけとなることと思います。

 本年度は,本校の研究主題「自ら考え,よりよい行動ができる児童の育成」と関連づけ,学芸会に取り組んできました。

 一つは,“力いっぱい全力を出してがんばる”ということ。舞台の上で演技している時でも,準備をしている時でも,自分の力を精一杯出してほしいと願ったからです。

 二つ目は,“劇は台詞が命”です。子どもたちの演じる劇は,日頃の音読・朗読の延長です。低学年では,自分の台詞を大きな声でみんなに分かるように努力しました。中学年は,感情移入ができるように,人物の気もちや情景を考えて演じました。そして,高学年は,台詞の行間を読み取り,間や抑揚・目線も工夫して演じることができました。

 練習を開始した当初は,台詞を覚えられなかったり,情景が読み取れず棒読みになったり,自分の演技ができず,悔し涙を浮かべている子どももいました。しかし,当日は,どの子の瞳も生き生きと輝き,のびのびした表現,素晴らしい演技が見られ,会場を訪れた皆様から大きな拍手をいただきました。

   学芸会前日には,仲町小学校の全児童が,リハーサルを鑑賞しました。これが,子どもたちにとって大きな励みとなりました。この仲町小との交流は,20年度からの学校再編を睨んだ交流と位置づけ,実施したものです。

 また,学芸会初日に,中野区と北京市西城区交流20周年を記念して来日していた民芸団の幹部が,4年生の「龍の子太郎」を鑑賞されました。レセプションの席上で,4年生の劇に感動し,大きな話題になったと伺いました。

 学芸会で,私は皆様に「自分のお子さんを褒めるだけでなく,是非,近所の子も具体的に何が良かったのかを褒めてほしい。」とお話いたしました。その反響が手に取るように伝わってきます。子どもたちの大きな励みとなっています。感謝申し上げます。



2006年11月号巻頭言

学力調査の結果を生かす

副校長  荻原  隆    


 学力調査の結果を生かすことには,二つの方向があります。

 一つは個々の学力向上を図ることです。児童一人ひとりの学習状況を客観的につかみ,十分な点はさらに伸ばし,不十分な点はそれを補い,高めていくことに調査結果を生かすことです。このために,保護者の方へは児童の個人調査結果と復習問題のプリントをお渡しいたしました。また,学校でも個人データに基づいて具体的な指導を行うとともに,一人ひとりの伸び具合を確認しながら,学力向上に取り組んでいます。

 二つ目には,区や学校全体の傾向をつかみながら,学校全体としての学力向上の取り組み,授業改善を充実させることです。

 今年度の中野区学力調査の結果は,すでに9月号の区報にて区全体の傾向等について掲載されておりますが,本校の結果について報告をいたします。

 右の表のとおり,本校の結果は中野区全体と比較して,ほとんどの学習領域で同等程度以上の数値となっています。このことからは,本校児童の学力の定着状況は全体として良好であると判断できます。

 さらに詳細な結果と分析,今後の学力向上につなげていく「学力向上プラン」を合わせて,近々,本校のホームページに掲載するともに,配布をする予定となっています。





2006年10月号巻頭言

あいさつを通して

〜つないでいこう家庭・学校・地域の輪・和〜

校長  井澤 秀雄    


 「おはようございます」金木犀の香り漂う中を,元気な声で校門を入って来る子どもたちの姿にすがすがしさを感じます。そして,元気のよいあいさつは,今日の活動の出発を明るいものとし,一日の幸せを予感させられます。

 ある辞書によりますと,「挨」は「相手の心を押す」そして,「拶」は「相手の心を開く」という意味があるそうです。相手から「おはよう」「おはようございます」が返ってきたら,心は開いたのかもしれません。いずれにしても,あいさつは,人と人とが心を交わす出発点であり,人と人をつなぐ最も基本的なルールです。

 「心の東京革命・7つの呼びかけ」の中に,“あいさつは魔法の力”という標語があります。「ちょっと勇気がいるけれど,思い切って声を出してみよう。あいさつは魔法の力,きっと変わる,何かが変わる,あいさつで東京を変えていこう。」と呼びかけています。

 学校では年間を通して,あいさつの指導に力を注いでいます。朝,登校の際,先生方が「今日も1日気持ちよく」という願いをもって,笑顔で子どもたちを迎えています。しかし,時折,先生方から「あいさつに元気のない子が少しいますね」という声が聞かれます。

 子どもは元気にあいさつすることによって,自分の気持ちがよくなり,相手の気持ちもよくなります。そして,まわりの人もいい気分になります。あいさつを交わすことによって心が豊かになり,自ら気づき,自分はどうしたらいいかを考え,考えたことを実行できるようになります。

 4年前の着任当初,私は城山本通りを「あいさつ通り」名づけ,保護者・地域の方々にあいさつ運動のご協力をお願いいたしました。

 「子どもは地域(保護者)で育つ」「子どもを地域で育てる」「子どもが地域を活性化する」再度,「あいさつ運動」のご協力をお願いいたします。



2006年09月号巻頭言

この夏,学校・地域では(三題)

副校長  荻原  隆    


 この夏に行われた学校や地域での行事をいくつかオムニバス風に報告させていただきます。

 7月14,15日の2日間,谷戸運動公園で毎年,恒例の盆踊りが行われました。今回は何とか盆踊りを盛り上げて,皆さんに楽しんでもらいたいという実行委員会の皆さんの考えから,「谷戸っ子ソーラン」を踊ることになりました。当日実際に音楽をかけるまで,みんながいっしょに踊ってくれるかどうか心配だったそうですが,大勢の卒業生や在校生が力強い踊りを披露してくれました。地域の皆様からは「何だか力が湧いてくるね。元気になるよ」という声が聞かれました。「谷戸っ子ソーラン」の踊りをとおして,子どもたちを中心に地域と学校の一体感が今まで以上に強まったと思います。

◇    ◇    ◇


 7月31日〜8月2日に千葉県富山町の岩井海岸での6年生夏季臨海学園が行われました。2日目,好天候とは言えない状況の中で実施されて谷戸小学校伝統の遠泳では,A遠泳(40分間)34名とB遠泳(20分間)8名の全員が見事に完泳しました。プールでの練習や当日のご指導いただきました外部指導員の皆様とご家庭で力強く励ましていただいた保護者の皆様に感謝を申し上げます。すいか割りやキャンプファイヤーなどとともに,子どもたちにとって忘れられない思い出になったことと思います。

◇    ◇    ◇


 8月22,23,28,29日の4日間には,コンピュータを活用したサマースクール(4年生以上の希望者対象)が開かれました。このサマースクールでは,「スクイーク」というプログラミングソフトを使って,自分が画面上に描いた絵を回転させたり,動き回らせたりしました。自分の絵を自分の思うように自由に動かせる操作は一般の学習パソコンソフトではなかなかできないことです。コンピュータの新たな楽しみ方を体験できた講習だったと思います。今回,全面的なご協力をいただきました潟qューレット・パッカード社の皆様に厚く感謝を申し上げます。

 地域や多くの様々な方々に支えられて子どもたちが成長していくことを実感した夏でした。



2006年夏休み号巻頭言

夏休みを迎えて

校長  井澤 秀雄    


 42日間の夏休みが始まります。夏休みは,お子さんをそれぞれの家庭にお返しすることになりますが,すべての子どもにとって,充実感のもてる夏休みになるよう,心から願っています。

 “充実感”それは,子ども自身が「自分の夏休みを,自分でいい夏休みにしよう」と努力してくれなければなりません。子ども自身がこのような自主的な態度で,充実した夏休みを過ごすためには,どうしても親や教師の支援や指導が必要です。

 「学校で遊ぼう」「夏だJ」「ラジオ体操」等の地域行事や「サマースクール」・プールに積極的に参加するよう声かけをお願いいたします。

 さて,団塊の時代の私にとって,高校・大学受験は大変でした。その当時,受験戦争という言葉が出現しました。そして,「夏を制するものは受験を制する」という言葉もできました。

 時代は変わり,現在はどうでしょうか。日本の子どもたちは,外国の子どもと比べて,家庭で学習する時間が少なくなっています。

 そこで,夏休み中も下記の2点について,ご家庭でご指導いただき,基本的な生活習慣の確立と,学力向上のためのご協力をお願いします。

(1) 早寝・早起き・朝ご飯+テレビ(テレビゲーム)を消して外遊び
(2) 家庭学習〔読書を含む〕(低学年20分・中学年40分・高学年60分)の習慣の確立


 “あなたは 我が家で お子さんを災害から守れますか”
――知っててよかった 参加してよかった防災訓練――

 さて,9月3日(日)に,東部地域防災訓練が本校をメイン会場として実施されます。

 私は,これまでの経験を通して,「これまでの防災訓練では,実際に災害が起こった折りの訓練にはならないのでは」という疑問をもっております。参加者が子どもと高齢者がほとんどで,実際に活動できる若いお父さん,お母さんの姿が見られないのです。

 そこで,本校でのテーマを上記のように考えました。是非,親子でご参加ください。



2006年07月号巻頭言

外部講師の皆様に感謝

副校長  荻原  隆    


 谷戸小学校では,各界や様々な分野で活躍していたり,優れた指導力や技能を持っていたりする方々に外部講師としておいでいただいています。

《平成17年度》
 ・落語家
 ・津軽三味線奏者
 ・国際理解教育講師
 ・シンガーソングライター
 ・福祉教育講師
 ・英語活動講師
 ・東京農工大学教授
 ・日本ユニセフ協会
 ・助産師
 ・保健師
 ・医師
 ・ガリレオ工房理事長
 ・国際理解教育講師
 ・コンピュータ教育講師
 ・薬物乱用教室講師

《平成18年度》※既にお出でいただいた方  ・エネルギー教育講師
 ・水道教室(水道キャラバン)講師
 ・英語活動講師
 ・リコーダー奏者
 ・環境教育講師

 今後もいろいろな方にご指導いただく予定になっています。また,この他にも保護者,地域の皆様,学習ボランティアの方々など,本当に多くの皆様からご支援をいただいております。

 さらに外部講師の皆様のお力で本校の教育活動を一層充実させていきたいと考えています。



2006年06月号巻頭言

や る 気

校長  井澤 秀雄    


 人間は本来「やる気」をもっているものなのでしょうか。それとも,もともと怠け者なのでしょうか。このことについて心理学では2つの説があるようです。

 初めて自分の力で立ち上がった時の赤ちゃんのなんともいえない素晴らしい表情。1歩歩けるようになった赤ちゃんが,2歩3歩歩こうと懸命になっている姿。このような様子を見ていますと,人間はもともと怠け者などとはとても思えません。

 ところが,大人を見ていると,怠け者説もまんざら間違いでもないなと思われることも多々あります。罰や報酬がないと,なかなか動かないという面がないとは言えません。赤ちゃんや幼い子どもは,そのようなものがなくとも積極的にやろうとします。成長するにつれて,罰や報酬がないとしなくなるのはどうしてでしょうか。もしかしたら,大人が子どもをしつけていく過程で,子どもが本来もっている「やる気」を奪っているのかもしれません。

 本校では,子どもたちに「分かった。できた。もっとやろう。」という意欲を引き出すために,下記の事項に配慮し,指導しています。

(1) 基礎・基本の徹底
  基礎・基本の時間を設定し,基礎学力の向上を図るとともに,学習ボランティア(学生・地域の 人々)を導入し,学力の向上を図る。

(2) 分かる授業の創造
  教材・教具を工夫したり,教育機器を活用しての授業の充実・研究授業を通しての指導力の向上

(3) 体験学習の充実
  生活科・理科・社会科・総合的な学習の時間等での校外学習や植物栽培等の学習

(4) 学校行事・委員会活動の充実
  遠足・運動会・委員会活動等を通して,感動や成就感の体験

(5) やる気を引き出す言葉かけ
  「一つ叱って 三つ褒め 五つ教えて よい子に育てよ」の徹底

 運動会での子どもたちの様子はいかがだったでしょうか。生き生きとした姿を随所にご覧いただけたと思います。詳しくはホームページを大幅に更新しましたのでご覧ください。

 また,17日(土)に学校公開を行います。どうぞ子どもたちの様子をご覧ください。



2006年05月号巻頭言

「食」は コミュニケーションなり

副校長  荻原  隆    


 教育は知徳体の三つの柱で進められています。そのことに加えて,新しく食育が重要だと言われています。

 食育がかかわる範囲はかなり広いものです。健全な食習慣,栄養のバランス,食材の安全,地産地消,食文化の継承など多様な取り組みをすることが食育基本法や食育推進基本計画に示されています。食育が子どもたちの豊かな人間性を育み,生きる力を身に付けていくための基本であると位置付けられています。

 子どもたちの「食」の現状には様々な問題や心配があります。中でも気になる三つの「こ食」傾向があります。子どもだけで食べる「子食」,一人だけで食べる「孤食」,ハンバーガーやカップ麺のように一個二個と数える簡易な食品中心の「個食」です。それぞれの家庭によって事情は違っているでしょうが,もしこのような食事が毎日続いていくならば,食事の場が無味乾燥で味気ないものになり,子どものコミュニケーションの質を高める上でも影響が少なからずあると考えられます。

 食事は単なる「ものを食べる」だけの時間,場ではありません。食べ物を囲み,みんなで食べたり話したりしながら,コミュニケーションを深める大切な機会なのです。私たちは食べ物や食べることをとおして,お互いがふれあい,豊かな人間関係を作ることができるのです。

 このことを強く感じた出来事が,かつて私の勤務した学校でありました。遠足のお弁当の時間,ある子どもがお弁当の包みから紙を出して読み始めたのです。「何が書いてあるの」と尋ねると,その子は紙を見せてくれました。そこにはお家の人から,「お弁当を一生懸命作ったから,たくさん食べてね」という趣旨のことが丁寧に書かれてありました。お弁当を作ってくれた人の優しさと思いやりが伝わるいいお話だと思い,学級の保護者の方に紹介してみました。すると,次の行事のときには多くの子どもたちのお弁当の中にお手紙が入っていました。お弁当の包みを広げたときの思わぬ手紙に驚く表情,手紙を読むときの何とも言えない満足気な顔を思い出すたびに,「食」は豊かなコミュニケーションなのだという思いをさらに強くしています。



2006年04月号巻頭言

平成18年度の出発にあたって

校長  井澤 秀雄    


 桜花爛漫,校庭の木々の一つ一つに,旺盛な生命力と生き生きと伸びようとする盛んな力を感じます。

 本日,15年ぶりに70名を越える新入生(71名)を迎え,全児童335名,新たな希望と願いを胸に秘め,新年度をスタートしました。私達教職員一同,皆様方の期待に応えられるよう心を一つにして教育活動に取り組んで参ります。

 過日の卒業式は,地域の方々34名,PTA役員等,多数のご来賓を迎え,本校同窓生イルカさんから,生花とメッセージをいただき,盛大な卒業式を挙行することができました。改めて,地域・同窓会の皆様から大きな風を送っていただいていることを実感いたしました。ありがとうございました。皆様には,今後とも「子どもの見守り・声かけ運動」のご協力をお願いいたします。

 さて,昨年度実施いたしました学校外部評価は,別紙の通り,A:十分/B:まあ十分を合わせた評価が下記のようになりました。

   90%以上   10項目
   90〜85%    8項目
   85〜80%    4項目
   80%以下    2項目

 他校に比べ大変高い評価をいただきました。80%以下の2項目は,「環境教育:76.2%」「子どもの良さを伸ばす:79.4%」です。  そこで,学校では,これまでリサイクル活動を中心に環境教育を行ってきましたが,新たに,「食のガーデン事務局」の支援を受け,植物栽培を通し,環境教育の充実を図ります。

 また,「子どもの良さを伸ばす指導」の充実では,一昨年から取り組んできましたライフスキル教育の推進を図ります。ライフスキルとは,人間としての具体的な生き方を学ぶ手法です。この手法を教師と子どもたちが身に付けることによって,一人ひとりの子どもたちの良さを伸ばしていきたいと思います。

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最終更新日:2009年10月05日(月)