| M1910 Silver Model (Kokusai, late production, nickel-plated ABS, SJFC blowback,
305g) |
コクサイは、80年代に「リボルバーのコクサイ」と言われるようになったためか、プラスチック製モデル時代になると、あまりオートマチック・モデルガンを製造しなくなり、唯一続けられていたのがコルト・ポケットとブローニングM1910であった。しかし、それも90年代には絶版となり、2000年代になってサンプロにブランドが引き継がれた後も一向に再販される気配はない。
さて、ここで紹介するモデルは、M1910のステンレス・シルバー・モデルである。80年代には、MGCやマルシンと共にABS製モデルは、通常のブラック・モデルの他に、メタル・メッキ・モデル(コクサイは「ブルー・メタル」と呼んでいた)とステンレス・シルバー・モデルがバリエーションとして出されることが多かったが、本モデルも例外ではなかった(ただし、通常のブラック・モデルはなかった)。シルバー・メッキはおそらくニッケルで、そのためにやや黄色みがかった色になっており、クローム・メッキと思われるマルシン製(下のモデル)の青白いシルバーとの対比が面白い。
本体の作りは大変良く、外観の刻印類、内部のメカニズムは実銃にかなり忠実に再現されている。並行して売られていたマルシン製とのちがいは、スライドの刻印が英語であること(ベルギー製でありながら、アメリカのブローニング社経由で販売されているバージョン)、グリップ・パネルのマークが「FN」ではなく「BROWNING」であることくらいである。
なお、箱は専用のものが用意され(メタル・モデルは赤い箱)、オプションとしては金属製のサイレンサーが用意されていた(箱に収納スペースあり)。
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| M1910 Silver Model (Marushin, late production, chrome-plated ABS, PFC blowback,
kit model, 330g) |
実銃は1910年にベルギー軍の正式拳銃になったのもである。将校たちが携帯しやすいように、発火メカニズムはストライカー内蔵式である。コルトM1905にとてもよく似たデザインであるが、それは設計者が同じジョン・ブローニングであるからである。
マルシンは、ABS版(ブラック、ニッケル、シルバー)を最初に出したが、後にHWも追加している。メカニズムは細かい部分まで実銃のそれがほぼ忠実に再現され、独特のセイフティー・メカニズムなどが学習できて面白い。
ここで紹介するモデルは、シルバーABSのキット・モデルである。他のマルシンのシルバーABS製キット・モデルにも共通することであるが、スライドがヒケによってやや内側に反ってしまうために、サブ・フレームとの摺り合わせが大変で、スムーズに動かすためには双方をヤスリでかなり削る必要があった。また、カートリッジはプラグ・ファイヤーであるが、旧タイプのサイド・ファイヤー式なので、発火はあまり安定していない(はずである)。
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| M1910 EXHW Model (Marushin, late limited production, EXHW, dummy cartridge,
400g) |
マルシンのブローニングM1910は、90年代にEXHWモデルが発売された後は2002年頃にHWとシルバーABSのキット・モデルが再販されたのを最後に絶版となっていて、中古市場でもプレミアム価格で取り引きされていた。そのような人気にマルシンが気を良くしたのか、2007年にEXHW(エクセレント・ヘビー・ウエイト)製の完成品モデルが再販された。
EXHWとはプレーンのHW材を機械で研磨して金属的な輝きを出させたものである。実銃のようなブルーや黒鉄色が演出できているわけではいが、パーティング・ラインなどは処理されていることはもちろんのこと、表面のデコボコやザラザラも無くなっている。ただ、磨かれている分、エッジがやや甘くなってしまっているのが残念である。
今回再販されたモデルは旧モデルの単なる焼き直しではなく、時代にマッチしたものに改良されている。すなわち、もはや発火を楽しむオーナーは少ないであろうということからダミー・カートリッジ仕様とされ、さらにバレル内にスプリング付きのカートリッジ・ストッパーが新設された。これによってカートリッジを装填した状態でハンマーを落としてもカートリッジの変形は極力抑えられ、さらにスプリングの反発力によって排莢がスムーズにいくようになった。また、そのダミー・カートリッジは弾頭部が銅色になっており、形状と合わせて実弾のようなリアルなものとなっている。
なお、このモデルが出された後に、オール・シルバー・モデルとマット・ブラック・モデルも発売された。 |
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| M1910 Nickel Finish Target Custom (Marushin, limited production, nickel-plated ABS, PFC blowback, 355g) |
マルシンのターゲット・カスタム・モデルは、アンテナ・ショップであった御徒町の「レプリカ」ブランドで限定発売された。最初にブローニング・ハイパワーのターゲット・カスタムが発売されたが、後にブローニングM1910、コルト25オートのターゲット・カスタムも追加された。
ここで紹介するモデルは、M1910のニッケル・フィニッシュ・モデルを元にしたターゲット・カスタムである。スタンダード・モデルとの主な違いは、大型のフロント・サイト(ABS製)、上下左右の調整が可能なリア・サイト(亜鉛合金製)、フィンガー・レスト付マガジンである。また、その特殊な形状から専用のプラスチック製下箱も用意された。
本体はABS製部品は基本的にニッケル・メッキが施されているが、バレルだけはステンレス・シルバーのメッキとなっている。また、スライド、フレーム、バレルの刻印は現行のものよりも深くはっきりと入れられている。カートリッジは初期のプラグファイヤー式のものが付属しているが、付属品としては珍しく箱入りのものが添えられており(通常は裸のまま下箱のスチロールにささっている)、それでは1発足りないので、別に1発が加えられている。また、限定品らしくキャップ火薬(「パワーキャップ」50発)やデトネーター抜き棒も付属している。 |
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| Hi-Power M1935 Military Model (Marushin, late production, HW, NPFC blowback,
kit model, 530g) |
実銃のブローニング・ハイパワーは、最初の多弾装オートマチック・ピストルとして発売当時注目を集めたモデルである。さらに、そのメカニズムの斬新さは後のオートマチック・ピストルの1つの流れを作り、現在でも多くの銃が「メカはブローニング・タイプである」などと言われるほどである。しかし、ダブル・アクション機能付きが一般的になっている現在ではやはり陰が薄い。
マルシンは、ハイパワーのプラスチック・モデルガンを80年代から作り続けてきた唯一のメーカーである。最初はABS製のサイド・ファイアー機構のものであったが、90年代にHW版を出す際センター・ファイアー化した。また、同時にショート・リコイルも再現した。
M92シリーズと同じ9ミリ・ニュー・プラグ・ファイアー(NPF)・カートリッジを使うが、バレルやスライドがそのパワーに耐えられずによく破損すると言われている。私のモデルではまだそれが起こっていないが、むしろさびの方が気になるので、MGC製のように主要なスチール・パーツをミル・フィニッシュしてほしい。 |
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| Hi-Power M1935 Commercial Model (Marushin, late production, NPFC blowback, HW, 520g) |
本品は、上のミリタリー・モデルと同様にHW化されて再登場したモデルである。リニューアル前は「コマーシャル・ビジランテ」という名前がつけられていたが、本品では「コマーシャル・モデル」となっている(ただし、箱は以前と同じもの)。
ミリタリー・モデルとはリア・サイトやハンマーの形状がちがう。また、エキストラクターの設置位置のちがいもある。ミリタリーではスライド内部に挿入されているが、コマーシャルではスライド外部からも見える位置にある。
本品は完成品なので、以前と同様にカートリッジがフル・ロード分の13発付属している点がうれしい。
なお、スライドの刻印は次のように入れられている。
(左側) BROWNING ARMS COMPANY MORGAN. UTAH I. MONTREAL P.O
MADE IN BELGIUM
(右側) 2231980 MFG. MARUSHIN |
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| Hi-Power M1935 Canadian Metal Finish Model (Marushin, 2nd production, metal-plated
ABS, PFC blowback, 370g) |
実銃の「カナディアン・モデル」は、第2次世界大戦でベルギーがドイツ軍に占領された際にカナダに脱出した技術者たちによって戦後に生産されたモデルである。
マルシンのブローニング・ハイパワーには、モデルのバリエーション以外に仕上げや仕様の違いにより数種類のバリエーションがあった。ここで紹介するモデルは、その中のメタル・フィニッシュ・モデル(ABSにメタル・メッキ仕上げ)で、全体が焦げ茶色(?)につやつやと輝く美しい仕上げのものである。また、バレルはシルバー・メッキのものがついており、本体のメタル・メッキと相まって高級感を醸し出すようになっている。本モデルはリニューアルされる以前のものなので、サイド・ファイヤー、ストレート・ブローバック(ショート・リコイルではない)方式である。したがって、カートリッジもリムのセンター部に穴の開いていない3ピースのプラグ・ファイヤー・カートリッジとなっている。
なお、スライドの刻印は次のように入れられている。
(左側) MKI
BROWNING=FN 9MM H.P. INGLIS CANADA |
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| Hi-Power M1935 Chinese Military Model (Marushin, 2nd limited production,
ABS, PFC blowback, 400g) |
80年に発売されたマルシンのABS製ブローニング・ハイパワーには多くのバリエーションが存在した。基本的にはミリタリー、コマーシャル、カナディアンの3種類であったが、それぞれに対してスタンダード・モデルの他にデラックス・モデル(純銀メッキ・金色メッキ・クロームメッキのパーツ、木グリ付き、専用箱入り)があった。さらに、限定販売スライド刻印モデルとして、チャイニーズ・モデル、ピンダット・モデル、セントルイス・モデルがあった。
ここで紹介するモデルは限定販売のチャイニーズ・モデルである。もちろん実銃にも存在するもので(生産はカナダ)、蒋介石が率いる中国国民軍に正式採用されたミリタリー・モデルである。
最大の特徴は、スライド右に彫られた刻印で、「中華民國國有」と漢字で入れられている。ただ、その刻印がとても薄く、光の角度をいろいろ変えてみないとなかなか読めない程度なのが惜しい。また、全体が梨地のマット・ブラックに塗装されていて、ABSモデルでありながらHW製モデルのような重厚感が演出されている(本モデルは再販品であるが、80年発売の初期生産品は普通の黒光りABSモデルであった)。
発火方式はサイド・ファイヤー方式で、プラグ・ファイヤー・カートリッジがフル・マガジン分(13発)付属している。
なお、絶版になって久しかったが、2005年にはHW製のキット・モデル(もちろんセンター・ファイヤー式でニュー・プラグ・ファイヤー・カートリッジ付き)が発売され、マニアに大歓迎された。 |
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| Hi-Power M1935 Pindad Model (Marushin, early limited production, ABS, PFC
blowback, 360g) |
ブローニング・ハイパワーは優れた軍用拳銃として世界中で制式採用された。しかし、中にはFNブローニング社に無断で複製品を製造する国もあり、インドネシアはその1つであった。インドネシアにあるピンダット造兵工廠では、コマーシャル・モデルのクローン・モデルが生産され、スライドに独自の刻印が施された、いわゆる「ピンダット・モデル」がインドネシア軍に支給された。
マルシンは、ハイパワーのスタンダード・モデル3種を発売した直後に、「チャイニーズ・モデル」「セントルイス・モデル」と共に「ピンダット・モデル」を限定発売した。外観は実銃のそれがかなり忠実に再現されており、コマーシャル・モデルのスライドにミリタリー・モデルで使われているリング・ハンマーが装備されていた。件の刻印はスライド左側のものが実銃に充実に入れられている。また、箱も専用デザイン(ただし名称のみのちがい)のものが用意された。ただし、残念ながら本モデルはリニューアルされる前のものなので、発火方式はサイド・ファイヤー式で、したがって、ファイヤリング・ピンがないファイヤリング・プレートとなっている。
なお、後にマルシンのアンテナ・ショップであったレプリカよりシルバー・メッキの角形トリガー・ガード版フレームとターゲット・サイトが装備されたカスタム・モデル(木製グリップ・豪華版箱付)も限定発売されたことがあった。
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| Hi-Power M1935 St. Louis Model (Marushin, early limited production, ABS,
PFC blowback, 370g) |
本モデルは、上の「ピンダッド・モデル」「チャイニーズ・モデル」と共に刻印バリエーションとして、スタンダード・モデルが発売されて間もない1980年夏に限定販売されたモデルである。オリジナルのコマーシャル・モデルが基本的にカナダ製であるのに対し、本モデルはその名前からもわかるとおり、ベルギー製のものをアメリカのミズーリ州(Missouri,
略称:MO)の最大都市であるセントルイス市(St. Louis)とカナダのモントリオール市(Montreal)にあるブローニング・アームズ社名で販売したモデルと思われ、スライド左側にそれとわかる刻印が入れられている。ただし、モデルガン及び実銃ともに本モデルの真相がわかる資料が見あたらないので、真偽のほどは定かではない。
本モデルには最初からチェッカー入りの木製グリップが標準装備され、箱も専用印刷されたものが用意された。ただし、他の2モデル(いずれも10,000円)に対して木製グリップの分だけ高い12,000円という定価がつけられていた。
なお、本モデルを手に入れたことで、初期に発売された限定刻印バリエーション3機種がそろったことになる。 |
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| Hi-Power M1935 Target Custom All Silver Model (Replica/Marushin, 1st limited
production, ABS, PFC blowback, 550g) |
マルシンのABS製ハイ・パワーは1980年に発売されたが、その後続々とバリエーションが増やされていった。ここで紹介する「ターゲット・カスタム」もその1つで、「ミリタリー・カスタム」、「カナディアン・カスタム」と共に「レプリカ・カスタム・シリーズ」として1983年に発売されたものである。レプリカは御徒町にあったスズキ製、ACG製、マルシン製のモデルガンのアンテナ・ショップであり、それまでも多くのカスタム・モデルを発売していた。
ターゲット・カスタムの第一特徴は、その名のとおり、フロント・サイトとリア・サイト(調整式)をターゲット・タイプに変更していることである。また、フレーム部をシルバー塗装し、ハンマー、トリガー、スライド・キャッチ、サム・セイフティーもシルバー色として高級感を持たせている。そして、グリップは高級感のある木目にフィンガー・レストの付いた木製グリップがおごられ、内側には重量をかせぐための真鍮製ウエイト板もはさまれている。さらに、極め付きは収納箱で、専用の木製箱が与えられていた。
ところで、「ミリタリー・カスタム」及び「カナディアン・カスタム」とのちがいは、ハンマー、トリガー、スライド・ストップ、セイフティー、マガジン・キャッチ・ボタンがシルバーであることで(もちろん、ハンマーとフロント&リア・サイトの形状及びスライドの刻印もちがう)、他の2丁ではそれらがブラック塗装の部品であった。
上のモデルは、フレームのトリガー・ガードの形状(角形)とスライドの刻印及びフロント&リア・サイトの形状からすると、初期のターゲット・カスタムのようである。ただし、発売当時の広告写真と比べると、ハンマー、トリガー、スライド・ストップ、セイフティー、マガジン・キャッチ・ボタンの色が黒であることが異なっており、ハンマー形状もリング・ハンマーとなっているところが異なっている。さらに、スライドは本来黒色であるはずであるが、表面が光るニッケル・シルバー・メッキで仕上げられている。これは光を抑えたニッケル・シルバー色のフレームとわずかに色が異なっており、レプリカで特別限定品として売られていたか、前所有者により個人的にカスタムされた可能性がある。なお、スライド左側の刻印は刻印カスタムとして発売された「セントルイス・モデル」と同じものが入れられている。
下のモデルは、初期発売時の広告と異なり、角形であったトリガー・ガードの形状が通常モデルと同じ丸形になっているものである。おそらく角形トリガー・ガードのフレームが品切れになってしまい、通常モデルのフレームにステンレス・シルバー・メッキを施して発売したものではないかと考えられる。また、初期発売時には付いていなかったカスタム表示のある木製箱も付属している。もっとも、フレーム形状を除けば上のモデルよりもこちらのモデルの方がオリジナルのターゲット・カスタムに近いと言える。以上のことから考えると、本品は第2次ロット品または再販品ではないかと想像される。 |
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| Hi-Power M1935 Target Custom (Replica/Marushin, 2nd limited production,
ABS, PFC blowback, 550g) |
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| 22 Auto Mag Target 5" Model (Komoda, zinc alloy, slide action firing,
860g) |
元になった実銃は、ブローニング.22オート・ターゲット・モデル(.22LR)であると思われるが、このシリーズにオート・マグが存在したかどうかわからない。
本モデルは、本格的なモデルガンというにはリアルさに欠け、かと言ってただのオモチャというほどちゃちな作りではない、その中間的なモデルを作っていた小茂田商店のモデルである。他にPPK、P.38ミリタリー、ハイパワー、チーフススペシャルがあったが、金属製オートマチックは本モデルだけであった。
メカニズムはスライド・アクションである。トリガーを引くとスライドが後退し、カートリッジが調子よくポンポンと装填・排出される。スライドから覗く2本のバネがやや興ざめであるが、アクションそのものはとても快調である。また、発火はキャップ火薬をカートリッジ側に向けて装着するタイプで、うっかりすると、暴発するかもしれないというスリルが味わえる(笑)モデルである。
表面の金メッキは比較的きれいで、古いモデルでもCMC製などよりはるかにメッキがよく残っていることが多い。もっとも、コモダ製モデルの性格上、刻印類などにはまったく注意は払われていない。また、一見すると木製のように見えるグリップ部は、木目を上手に表したプラスチック製である。
なお、本モデルの他に、7インチ・バレルのモデルもあった。
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